さくらんのDias de Pasion

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ホテルブランド物語-人材を育てる一流の仕事とは?

2006-12-10 03:31:03 | 読書

ジャーナリスト・寺田恵子さんの本です。

私がホテルに興味を持つようになったのは、
就職して2年目くらいのときです。
たまたま出張が多い職場に5年半おりまして、
出張中には、いろいろなホテルに泊まり、
それまで味わったことのない、一流のサービスを受け、
感動したのがきっかけです。

また社会人になって、
学生時代に泊まることを選択できなかった一流ホテルに
泊まったりして「ホテルってステキ!」という思いを強くいたしました。

そんなわけで、
一昨年から、友人Mさんと、国内のホテルにお泊りするという
楽しみを始めてみました。
ぜひぜひ継続させたい楽しみです。

また、mitonaprilさんのブログからも刺激を受け、
東京に新しく開業した/する予定のホテルにも
遊びに行ってみたいと思っていたときに、
この本と出逢いました。

よく調べられています。
特に予備知識の少ない私には、驚きの連続!
このホテルとあのホテルは同じグループのホテルだったのね!!!
という具合です。

著者の寺田さんは、あちこちのホテルで取材されたそうですが、
詳細な説明とともに、掲載されている数々の美しい写真が
ホテルへの興味を一層深くしてくれます。

また、創業者やGMの熱い思いも、
ホテル熱を一層熱くしてくれます。
本書には共感する部分が多かったのですが、
全文を引用するわけにはいきませんので
一部をご紹介します。

マンダリン・オリエンタル・ホテル・グループの
究極のゲストサービスを追求するための発想の一つには
個人で不可能でもチームでなら可能になる」というものが
あるそうです。

私、アルバイトは民間企業で行っていましたが、
正社員としての勤めは、半官半民のようなところで行っています。
ここ3年ほどは、
職場内で、協力体制を築くことよりも、
それぞれの割り当てられた仕事をこなすことに重点が置かれがちなのが
なんとも残念なのですが、
こんな話を聞くと、少しずつ変えられるよう頑張るぞ!と
力が湧いてくる気がします。

ヒルトン・ホテルの創業者コンラッド・ヒルトン氏は
著者である『Be My Guest』の中で
「Be Big, Think Big, Act Big, Dream Big」
「何かをするためには、まずとてつもなく大きな夢を描くことだ。
 もちろん、成功するには多少の運も必要だろう。
 しかし、マスタープランなしには何も始まらない。
 そして、それは仕事と信頼によって支持されなければならない」

と説いているそうです。

そうですよ!夢を見ることが必要です!!!
私は大言壮語タイプなので、見るほうにはあまり問題はないかと思います。
私に必要なのは、プランニングですかね~
ただ、夢を語っていると、時々
「そんな夢みたいなこと、いつまでも言っていていいの?
 地に足をつけたほうがいいよ」
と言われたこともあったなぁ。
でも、いつまでも夢は持ち続けましょうよ!ということを
推進したくなってしまうのであります。

ザ・ペニンシュラホテルズの重要な哲学は
「Tradition well served=伝統を活かす」ということで、
ザ・ペニンシュラ香港の伝統をそれぞれのホテルが受け継ぐと同時に、
各ホテルが位置する都市や国の伝統、文化を取り入れながら
最高級のもてなしをする、というのがザ・ペン・スタイルと書いてあります。

SARSにより香港の観光客が激減し、
稼働率がゼロに近い状態にあったにもかかわrず、
「5年間様子を見ようじゃないか」
とオーナーや株主が判断したことに、
寺田さんは”ノブリス・オブウリージュ”を感じざるを得ないと書かれていますが、
本当にそのとおりですね。

ザ・リッツ・カールトンのクレド(信条)は
We are Ladies and Gentlemen serving Ladies and Gentlemen
だそうです。
GMのガマラ氏は
「各スタッフのモチベーションを高め、チームをまとめることは
 簡単とはいいませんが、そんなに難しいことでもありません。
 ポイントは、ホテル側がゲストに対するのと同じような心配りを
  スタッフにもしている、ということに気づかせればいいのです。(中略)
  スタッフは、『ああ、自分はこのホテルにとって
  大切な存在なのだ』と感じ、自身の価値に気がつくのです。
 そうなれば、自然とホテルへの忠誠心が芽生えてきます。」

私は就職して、希望する仕事をずっとやらせてきてもらっていますし、
幸い異動先の仕事も、楽しんでやっています。
だから、「仕事だからつらいor苦しいのは当たり前」というお話を聞くと、
ちょっと残念な気持ちになってしまいます。
とはいえ、自分の仕事のことしか分からないから、
話をただ聞くだけで、アドバイスもできないのですけどね。
それから、ガマラ氏の言葉は、
しっかり覚えておこうと思います。
私はずっと仕事を続けるつもりなので、
これから多くの同僚や後輩と仕事をしていくことになると思いますが、
普段から思っている「一緒に仕事をする仲間は皆、同じチームの一員」
という考えを、相手に伝えられるようにしていきたいと思っていますので。

ザ・ペニンシュラホテル香港の現GMのイアン・マイケル・コーラン氏は
「優れたホテリエに必要なのは、
 プライド、パッション、パーソナリティ、パーサヴィアランス(粘り強さ)の4P」

とおっしゃっています。
これは、私の信条になりそうです。



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2 コメント

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Unknown (mitonapril)
2006-12-12 17:56:33
こんばんは!
超一流と呼ばれるホテルのサービスには、心を打たれますよね。マニュアルにあるサービスだけではない、プラスαのサービス心に溢れています。心からお客様を愛していなければ出来ないことですよね。
難しい理論ではなく、サービスは、心と心の触れ合いと理解だと思います。
ぺニンシュラのSARSに直面した時の対応に私は胸が熱くなりました。あのときは、本当に、観光が主な産業である香港にとって、SARSは大打撃でした。ですが、あの危機的状況の中で、ぺニンシュラが下した英断は、勇気あるものだったと思います。私自身、当時香港にいたこともあり、感慨深いです。

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Unknown (ゆずこ)
2006-12-13 21:56:32
♪mitonaprilさん

コメントをありがとうございます!

就職活動のときに
ある企業から「ホスピタリティ」という言葉を教えてもらって、
そのときは漠然としか分からなかったのですが、
今回よく分かったような気がします。
一流ホテルでは、特にこれを大事にしていて、
だから、「また泊まりに行きたい」という気分になるのですよね・・・。

短期的な利益を追求することも大事ですが
長期的な視野にたって、働けるといいですよね。

大学で働くようになって、
学生さんが可愛くみえてきました。
特に自分がいる大学の学生、自分がいる学部の学生は可愛い・・・。
まだかけている知識があったりして、
即答できなかったり、十分な説明をできなかったり
歯がゆい日もありますが、
いただいたコメントを読んだ後、
私も心からのサービスを目指して頑張るぞ!と
また勢いが出てきました。
ありがとうございます!
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