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Real Reality in a Dream

「夢の中のリアルな現実」?? …その肌感を求めて彷徨う日々の記録

2004年~本当の別れ~

2006-03-26 22:49:05 |  -fiction/nonfiction
人は弱いモノだ。
子どもにとってどんな父親であれ父親が必要だと信じた彼女を、やはり彼は裏切った。
…暴力、それでもなお、その弱さを赦してしまうことへの怒り。この頃感じたやりきれない哀しみを、きっと忘れることはない。
でも、「母は子どもを守るためならなんでもできる、あなたにはわからない」と彼女は言った。

人は強いモノだ。
彼女は、「なによりも子どもが一番大事だ」と言った。
「あなたは、大事ではない」と。

もちろん、何を思ってその言葉を吐いたのかは、アタマでは、わかる。
でも、心では、カラダでは、そんな言葉を理解できるわけがない。

そう、だから、これはもうお互いを理解し合うことなど不可能で、だとすれば、ふたりは徹底的に傷つけあうしかなかった。

「あなたは他の人を好きになるべきだ」と彼女は言った。
「あなたの重荷にはなりたくないのだ」と彼女は言った。

彼女のプライドがそうさせたし、そこで折れることが出来なかったのは、彼女がそういう生き方をする人間だったからだ。それはたぶん、どんなことがあっても変えることが出来ない彼女の根幹。

そして彼女は、自分の存在を、消そうとした。
僕の目の前から、姿を消すことを、彼女は、選んだ。

2004年、もうすぐ春を迎える、そんな時期の出来事。
…それ以来、ふたりが逢うことは、二度と、なかった。

*******

Good Night,Good Night.
あなたが望んだ僕の幸せを、僕が自分の手で掴みに行くまで、こんなに永い時間がかかったよ。
さよならっていう言葉を、きちんと伝えることが出来なかった僕を、どうか、赦して。


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