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Real Reality in a Dream

「夢の中のリアルな現実」?? …その肌感を求めて彷徨う日々の記録

らぶどろっぷ

2007-05-21 18:58:20 |  -feel/readings
らぶどろっぷ』 ~http://ameblo.jp/marimoetc/~

「17歳から夜の歌舞伎町に飛び込み、ホステス、AV女優、ストリッパーなどを経験。現在は結婚して一児の母。波乱万丈だった半生の全てを書いていく・・・」という著者(まりも)の、ブログ小説。

17歳の少女が家出をすることからはじまる私小説、といったところで、現在も更新が続いている。

おそらく、僕と同い年くらいの彼女が書いているこの文章は、なんというか「自分にとって書くことが必要だ」という意識から始まっているようで、ある種の懺悔なのかもしれないなぁ・・・と思いつつ、先日一気に読みました。

いいとか悪いとかではなく、共感とか反感とかではなく、しかし実際にこうやって生きてきた人がいる、そして、今も、この同じ時代の中で生きている、ということへの「想像力」は、持っている必要があるのでしょう。

みんなノイズを聴きたがる

2007-01-14 00:09:53 |  -feel/readings
そういえば、ふと思い出した。
須藤晃という人が書いた本に『みんなノイズを聴きたがる』というのがある。
彼は、尾崎豊、橘いずみ・・・なんかのプロデューサーをやっていた人だ。
「音楽プロデューサーって何してる人なの???」みたいなことにブッチャケ応えつつ、彼の考えていることを思いのままに綴ったとても面白い本だったと記憶しているが、とにもかくにも、彼は言った。

「人は、ノイズを、雑音を聴きたがっているのだ」と。

「ノイズ」とは良く言ったもので、なるほどなぁ、と思う。
ノイズは、本来ならば不快であるはずのもの。でも、実はみんなそれを探していたりする。
・・・完璧に見えるものの裏側に潜む闇。幸福の裏の不幸、真実の裏の嘘、栄光の裏の欺瞞、信頼の裏の裏切り。

「みんな不幸を聴きたがる」なんて言い換えてしまうと、少しずれてしまうのかもしれないけれど、いずれにせよ、人は美しいものだけに惹かれるわけでは、ない。
・・・じゃあ、僕がここに書いている文章なんかは、それがわかっていてその上でやってるんだとすればある種の「露悪趣味」だよね、みたいな話にもなってくるかもしれないけれど、今回は敢えてそこはスルーで。(まぁ、でも、そういう部分も否めないのかも知れない。)

とにもかくにも、「自分よりも不幸な人がいることで喜ぶ」という類いの、不健康な幸福を、自身の生活を振り返って完全に否定できる人は、いないでしょう???
同情だったり、不可思議な共感を示してみたり、、、なんかそういう感じって、見ていて吐き気がするもんね。

ハチミツとクローバー

2006-11-04 02:11:54 |  -feel/readings
近頃はマンガを読む時間すらなくて、買ったまま部屋の隅に置きっぱなしになっている本達がたくさん。
そんな中から『ハチミツとクローバー』最終巻を、やっとこさ読み終える。
「青臭い」って言ってしまえばそれまでなんだけど、でもまぁ、なんとなく感じる部分があるってのは、別に悪いことではないだろう。

そういえば、映画も観たいなぁと思いつつ、観れないままでいるなぁ・・・。
ヘビーローテーションしていた予告編で流れていたスピッツの曲が、マンガ読みながらでもついついアタマに浮かんだりして。

まぁ、観たいと思っていて観れないでいる映画や、読みたいと思っていて読めないでいる本とかマンガとか、聴きたいと思っていてなかなか聴けないでいるCDとか、本当はムリヤリ時間を作ってでも補給していかないと、僕自身が枯れてきちゃうよね、きっと。

Scotland Yard Game

2006-08-10 02:13:33 |  -feel/readings
野島伸司には、いつも、やられる。
スコットランドヤード・ゲーム』を読んだ。

永遠について、愛について、そして、欺瞞について、偽善について。
弱さについて、そして、強さについて。

この人は、扱おうとしているテーマが、何故かいつも僕にとてもフィットするから、好きだな。
珠に、その描き方が微妙に行き過ぎに見えるときもあるし、そこで批判を受けたりもしているのだろうけれど、登場人物を「概念的」に配置して、そうしたテーマに正面から切り込んでいこうとしていく様は、とても興味深い。

これは彼のいろんな物語の中でもとても読みやすい本だし、たぶん一気に読めるので、ちょっとでも興味を持ったら、手に取ってみてください。

うん、正しい。

2006-06-23 23:53:12 |  -feel/readings
ひょんなことから見つけて、面白くて読んでいるブログがある。
ブックマークの所にも入れてますが。

なんというか、<上から目線>でモノを言うつもりはないけれども、「自分のアタマで考えて、ちゃんとのたうち回って生きてるなぁ」と、なんか懐かしいというか微笑ましく思いながら読んでいます。
これとか、ホントにそうだよね。うん、正しい。
こういう子が自分よりも下の世代でもう出てきてるわけだから、オレも頑張らなきゃね。

本も出てるようで。いわゆるブログ本ですが、これも、夜遊ばない人とかが読んでも、意外と面白いと思いますよ。

国境の南、太陽の西

2006-03-12 00:56:29 |  -feel/readings
村上春樹という作家は、僕にとてつもない衝撃を与えてくれた人のひとり。
風の歌を聴け』にはじまり、『1973年のピンボール』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ダンス・ダンス・ダンス』『国境の南、太陽の西』そして、『ねじまき鳥クロニクル』・・・とにかく、夢中になって読んだものだ。
むろん、『アンダーグラウンド』以降も、引き続き作品が出るたびに、今でも必ず読んでいる。

ここでは、作品評をするつもりもないし、村上春樹の世界について熱く語るつもりもないが、久々にふと本棚から引っ張り出してきた『国境の南、太陽の西』を、もう一度パラパラとめくりだしたら結局止まらず、最後までまた一気に読んでしまった。

当時も、おそらく最も好きな作品になるような予感がしていたが、それはやはり、今でもそうだということを再確認。
読むたびに、違った角度から、いろいろなことが感じられる、不思議な作品だ。

僕自身が「だいぶ変わったと同時に、やはり何も変わっていないということ」を実感。

損なう、損なわれる…そこには生きることに対する真摯さがあって、傷つけてしまった人々への懺悔がある。
とはいえ、登場人物はいつも、「僕ひとり」だ。

Brain Storming Teens

2006-01-08 15:51:06 |  -feel/readings
ブレーン・ストーミング・ティーン』という本があります。
作者のいまいまさこさんという人は、お会いしたことはないけれど、大学の学部の先輩でもあり、また、同じ業界の先輩でもあるらしい。

「広告代理店のブレストチームに女子高生が加わって大活躍!!」的な、一見なんともビミョーな物語ですが、これが意外と面白くて、ついホロっときちゃったりもするんです。
(だいぶ前に、そんなつながりを知ったこともあり、本は読んでいた。)

で、今日ふとテレビをつけたらどっかで読んだようなストーリーのドラマが・・・。
と思ったら、やっぱりこれが原作でした。

ブレスト ~女子高生、10億円の賭け!~
ドラマの脚本も、今井さんが書かれていたようです。

そういえば最近「楽しかった!!」っていうブレスト、あんまりないかも、、、とちょっと反省。。。

Shiraishisan working in the COOP

2006-01-06 23:33:36 |  -feel/readings
生協の白石さん』、本も買っちゃいました。

会話における“sense of humor”というか、そういうことだと思うし、まさに、拍手喝采。
コミュニケーションにおいて、「正面から受け止め、ちょっとズラして戻す」っていう作業を、嫌味無くできるっていうのは素晴らしいことだと思います。
実際、僕もそうありたい。
・・・意識的にやろうと思って出来るコトじゃないんだろうし、そこは、滲み出てくるものなのだろうけど。

「ひとことカード」ってそういえばウチの大学生協にもあったなぁ・・・。