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Real Reality in a Dream

「夢の中のリアルな現実」?? …その肌感を求めて彷徨う日々の記録

Re-born

2006-03-26 22:58:41 |  -fiction/nonfiction
[Step-1]
もし、本当は「彼女は、既に、この世にはいない」とすれば???

そう、これは、第一歩にして、最後の一歩。
そしてそのことを理解できた日、僕は再生する。

Fiction/Nonfiction…
新しい世界へ。

2004年~本当の別れ~

2006-03-26 22:49:05 |  -fiction/nonfiction
人は弱いモノだ。
子どもにとってどんな父親であれ父親が必要だと信じた彼女を、やはり彼は裏切った。
…暴力、それでもなお、その弱さを赦してしまうことへの怒り。この頃感じたやりきれない哀しみを、きっと忘れることはない。
でも、「母は子どもを守るためならなんでもできる、あなたにはわからない」と彼女は言った。

人は強いモノだ。
彼女は、「なによりも子どもが一番大事だ」と言った。
「あなたは、大事ではない」と。

もちろん、何を思ってその言葉を吐いたのかは、アタマでは、わかる。
でも、心では、カラダでは、そんな言葉を理解できるわけがない。

そう、だから、これはもうお互いを理解し合うことなど不可能で、だとすれば、ふたりは徹底的に傷つけあうしかなかった。

「あなたは他の人を好きになるべきだ」と彼女は言った。
「あなたの重荷にはなりたくないのだ」と彼女は言った。

彼女のプライドがそうさせたし、そこで折れることが出来なかったのは、彼女がそういう生き方をする人間だったからだ。それはたぶん、どんなことがあっても変えることが出来ない彼女の根幹。

そして彼女は、自分の存在を、消そうとした。
僕の目の前から、姿を消すことを、彼女は、選んだ。

2004年、もうすぐ春を迎える、そんな時期の出来事。
…それ以来、ふたりが逢うことは、二度と、なかった。

*******

Good Night,Good Night.
あなたが望んだ僕の幸せを、僕が自分の手で掴みに行くまで、こんなに永い時間がかかったよ。
さよならっていう言葉を、きちんと伝えることが出来なかった僕を、どうか、赦して。

2003年~予兆~

2006-03-18 12:56:51 |  -fiction/nonfiction
次第に影が、迫り来る。
逢える時間がつくれないこと、子どもが少しずつ大きくなって、話をするようになってくること…。
いろいろなことが、少しずつ、その時の関係を維持することに、罪悪感を感じさせるようになっていく。

春、崩壊。
そして、秋。それでもやはり一緒にいたいという気持ちの再確認。

一度もう逢わないと決め、それでもまた、逢うようになり…そんなもはやバランスが取れない状況に、いつのまにか墜ちていく。
冷静と、情熱と。出る結論は、毎日違う。

秋に取り戻した、一瞬の平穏な関係。それは、ほんの一瞬の静かな時間。

しかしそれは、ふたりが決定的に損なわれる冬への、予兆だった。
ろうそくの炎が、消える前のような…。

*******

Good Night,Good Night.
あの頃僕は、あなたをたくさん傷つけた。
…ごめんね。ごめんね。

2001年・2002年~幸せな瞬間~

2006-02-26 23:01:49 |  -fiction/nonfiction
それからのふたりは、ほとんど毎晩、電話で話した。
そして、少しでも時間を見つけて、逢おうとした。
一ヶ月か、二ヶ月かに一度、僕が京都に行ったり、彼女が東京に来てくれたり。
月曜日の始発の新幹線で京都を出て、そのまま会社へ行ったり、そんなことは、全然苦にならなかった。

そんな時間が永遠に続くわけがないことを、本当はふたりとも知っていたけれど、それを口にすることは、決してなかった。いや、もしかしたら、このままずっと、こんな時間が続いてくれるのではないかと、信じようと必死だったのかも知れない。

もちろん、ことある毎に、危ういふたりの関係は、バランスを崩しそうになる。
それはまさに、悲しい綱渡りのようなものだった。

止まらない気持ちは、あらゆることを忘れて、ふたりで生きていくことを、夢見せたりしていた。
でも、現実は、そうはいかない。
彼女は自分の子どもへの責任を、そして、僕は、僕の仕事を。
それを全うしない自分は、自分ではないと感じるふたりだから、夢は、どこまでも、夢だった。
運命を呪えば、それは全て、自分に還ってくる。

そうして、忘れられない時間は、いつのまにか過ぎていく。
横浜で過ごした三日間、伊豆・蓮台寺温泉で過ごした二日間・・・思い出を少しずつ増やしていくふたりは、不安を打ち消すように手を繋ぐ。
誰よりも好きだと、確認しながら、抱き合って眠る。

楽しい想い出を、積み重ねていきながら、いつか壊れるはずのふたりは、目を閉じて・・・。

*******

Good Night,Good Night.
どんどん好きになっていく、幸せな瞬間。そして、それと同じだけの苦しみを、あなたは抱えた。
過ごした時間のひとつひとつを、僕は一生忘れない。
初めてあなたを抱いた夜、そう、あの時、ふたりは止まれなくなることがわかっていたはずなのに。

時限爆弾のスイッチを、ふたりは一緒に押したんだよ。
時計は回る・・・。

2000年~始まり~

2006-02-12 17:45:18 |  -fiction/nonfiction
それから何度か、彼女から電話がかかってきた。
僕は、京都でのいろんな想い出に一旦の別れを告げるべく、いろんな人に会い、話し、またいつか別の場所できっと一緒に何かをやろうと誓い、そんな風に、日々を慌ただしく過ごしていた。
だから、結局三月までの間に、ふたりの時間を合わせることは出来なかった。
でも、何度か、電話で他愛もない話を、した。
最初のころは、「あなたと話すのはとても緊張する」と彼女は言っていたっけ。
「バカだと思われるんじゃないか」って。

「あなたが好きかも知れない」と彼女が言ってくれたのは、それから半年ほど後のことだ。
東京での生活がなんとかカタチになり始め、久々に京都に行く時間が作れることになって、僕は彼女に電話をした。
「飲みに行きましょう」と。
その日は確か、ずいぶん遅い時間から飲み始めたハズだ。
友達と会った後、待ち合わせをして、僕の行きつけの店へ、連れて行った。
彼女は、僕と会ったときには、もうだいぶ酔っ払っていて(そう、彼女は昔からだいたいいつも、酷く飲んでいた)、たぶん、ほとんど何を話したのか憶えていないだろう。

ふたりともだいぶ酔っ払って、ホテルを探して京都の街をあちこち歩き回ったっけ。
そこで彼女は、僕に自分の病気の話をした。
僕は何も言えずに、ただただ抱きしめてあげることしかできなかったよね。
「あなたが好きだと確信したのは、あの時わたしを抱かなかったからだ」と彼女は後に言った。

*******

Good Night,Good Night.
あの頃あなたは、自分のことを「籠のなかの鳥」だと、思っていたのかな。
自分のした選択を信じながらも、不安の中でのたうちまわっていた。
僕はあまりにも無力で、あなたを救ってあげることなんて、なにひとつ出来なかったね。

1999年~再会~

2006-02-11 18:25:07 |  -fiction/nonfiction
そして時は流れ、僕が彼女に再会したのは、1999年の終わり、12月のことだ。
これが、本当の意味での「出逢い」であり、実際のところ、僕らはまだ出会ってすらいなかったのだということが、この後、身にしみてわかることになる。
しかし、それもまた運命。

彼女は、ちょうどその頃、子どもとふたりで京都に戻ってきた。
そして僕は、翌年の春には、東京に戻ることが、既に決まっていた。
・・・これもまた、運命。

出逢った場所は、やはり、僕の働いていた店だった。
ママが引退を決め、12月4日、ちょうどその日はオープンの記念日でもあったのだが、その日を最後に、店を閉めることになった。
当然のことながら、あらゆるお客さんが入れ替わり立ち替わり訪れた最後の数日間、もちろん、最終日にはオールスタッフも、そして、特になじみの深いお客さんも、芸妓さんも、勢揃いで、明け方まで飲んで、話した。
それはそれは、思い出深い一日。

そこで、何年かぶりに、彼女ともゆっくり話した。
6年間の京都での生活を終え、東京に戻ること。
いろいろ考えたあげく、社会に出て働くことを決めたこと。
実現したい夢があって、それをカタチにするために、新しい挑戦を始めるつもりなんだということ。
・・・きっと僕は、そんな自分のことばかりを話したんだろうと思う。
お客さんと、店員と、そんな境目が無くなり、四年間という長い時間を、その場所で過ごした人達との心地よい空間の中で、僕はその日をひとつの区切りとして、次のステージに向かうことを、僕なりに決意していた。
そんな日だった。

「自分がわからなくて、居場所がなくて、煩わしいことやしんどい状況から逃げることばかり考えてた自分自身から、解放された気分だった。夢があって前だけしか見てなくて、当たり前のように自分を主張するあなたに、どんどん惹かれていった・・・」
彼女は、その時のことを、後にこう書いた。

その日彼女は、尾崎のビデオを、僕に持ってきたくれたっけ。
「東京に戻る前に、一度ご飯ご馳走するよ」と彼女は言ってくれた。
それで、電話番号を教えたんだよね。

結局僕が京都にいる間に、ご飯を食べに行くことは実現しなかったけれど、そうして、ふたりは始まった。

*******

Good Night,Good Night.
あの頃僕は、あなたの苦しみなんて、これっぽっちも理解していなかった。
まるで自分のことのように、僕の話をうれしそうに聴いてくれたあなたのことを、いまでもよく、憶えているよ。

1997年~別れ~

2006-02-11 13:07:10 |  -fiction/nonfiction
彼女は店のママにも、可愛がられていた。
だから、一人で飲みに来ることも、何度かあった。
22、3歳の女の子で、ひとりであの店に飲みに来れるような子は、そんなにたくさんはいなかったから、それは僕も良く憶えている。

そんなときに、確か、僕は彼女と尾崎豊の話をした。
尾崎の歌が好きだった彼女は、たぶん、自分が好きなモノの話を、いろいろしていたんだと思う。
彼女にとって僕はまったく別世界の人間だったし、彼女の括りでは「とっても賢く、挫折したコトなんてないハズの優等生」だっただろうから、まさか僕も尾崎が好きだなんて思ってもみなかったのだろう。
「あの時めずらしく饒舌に、僕がいろいろ話をしてくれたのが、とても驚きで、うれしかった」と、後に彼女は言った。

それから1年後か2年後か。
彼女に子どもが出来て、東京に行くことになったと聞いた。
それはその当時、僕にとってたくさんいるお客さんの中のひとりに、起こった出来事。
「おめでとうございます」って、たぶん僕は言ったんだろうね。

*******

Good Night,Good Night.
あの頃君は、とっても傷ついていて、何かすがるものを求めていたんだよね。
哀しいときに、人は笑うんだって、今なら僕にも、わかるよ。

1996年~出会い~

2006-01-25 23:56:40 |  -fiction/nonfiction
彼女に初めて会ったのは、1996年の初めの頃だと思う。
僕が19歳の終わり頃だ。

大学に入って8ヶ月程が経ち、1度目の学園祭が終わった頃、ちょうどバイトを探していた折にサークルの先輩に誘われ、僕は祇園のバー(というか会員制クラブ??スナック??)でバーテン(兼ボーイ、後にはチーフ)を始めた。京都でのひとり暮らしにもだいぶ慣れた頃で、「これまでやったことのない何か新しいことをやろう」という大学生活での僕のテーマに沿って、またひとつ、好奇心とコワイモノ見たさ(?)で、いわゆる「夜の世界」に踏み込んでみることになったわけだ。
「せっかく京都にきたんだから、舞妓さん芸妓さんと会える仕事をやってみたいなぁ」なんて、今から思えばつくづくバカなことを考えていたモノだ。

余談になるが、祇園の会員制クラブのバーテンなどの仕事は、おそらくほとんどが「知り合いから知り合いへのバトンタッチ」で、バイト雑誌なんかで探してもいい店に辿り着くことはまずないと思われる。そういう意味では、後から考えると僕は非常にラッキーだったのかも知れない。

閑話休題。

免許も取って、父親がクルマを買い換えるタイミングでお古を引き取るメドがついたこともあり、「駐車場代を捻出するために」というのが最初の直接的な動機だったそのバイトは、その後僕にとって重要な位置を占める仕事になり、結局僕は、丸々4年、その店に勤めることになる。

見習いの時期を過ぎ、ひとりでカウンターを任されるようになり、ママ(当然、着物を着ている)に日々いろいろ教わりつつ、怒られつつ、僕なりのバーテンとしてのお客さんへの接し方なんかも、少しずつ考えるようになってきた頃。
そんな頃、おそらく僕は、彼女に初めて会っている。

「おそらく」というのは、実は、僕は最初に彼女に会った日のことを、正確には、憶えていない。
それから何年か経って彼女と「最初に会った日」の話になったとき、彼女は、それを憶えていた。
だから僕は、その話をもとに、初めて会ったのはあの頃だったのか、と認識しているわけだ。

・・・彼女は、その店のお客さんが連れてくる「女」だった。
詳しくは知らなかったし知るつもりもなかったが、どこから見ても「よその店の女の子」で、僕はたぶん、カウンター越しに二三話はしただろうが、あまり積極的に相手はしなかったはずだ。

(その客は、後に彼女の子どもの父親となるわけだが、今はその話はよそう。)

その頃の彼女は、僕のことを「冷たそうな人」だと思っていたらしい。
お店の主役はママであり、女の子達であったわけだから、僕の仕事は基本的には黒子。
お客さんの顔と名前、そしてキープボトルを覚え、好きな飲み方やアルコールの濃さを覚え、そして、吸っているタバコの銘柄を覚え、自然にサーブし、くつろいで女の子やママとの会話を楽しんで貰うこと、それが役割だったわけだから、自分から余計なことを話したりしないのは、当たり前なのだ。ましてや、お客さんが連れている「女」(しかも、見るからに「愛人」)に愛想を振りまくわけがない。
(とはいえ、「冷たそう」に見えたとすれば、それが背伸びをしながら一生懸命大人ぶろうとしていた僕の姿だったのかも知れない。)

19歳、20歳。

遠い昔の話。

「初めてあなたに会った日から、好きだったのかもしれない」と彼女が言ってくれたのは、それからだいぶ後のことになる。

もしタイムマシーンがあるのなら、最初に出会った日のふたりを、眺めてみたい。
時間を巻き戻すことはできないけれど、そんなことをふと思う。

*******

Good Night,Good Night.
あの頃君は、笑っていたように思えたけれど、ホントは泣いていたんだよね。

Fiction/Nonfiction

2006-01-22 16:10:25 |  -fiction/nonfiction
日々、世界と僕の実感が離れていく。
誰といても、リアルじゃない。
例えば誰と、抱き合っていても。

「Real Reality」は、FictionとNonfictionの境界に、存在する。

・・・例えば、そんな体験を、あなたに。
嘘なのか、本当なのか、その狭間に、思わず存在するかも知れない、衝撃。

気付いてみれば、このブログも、訪れて読んでくれる人達が増えた。
僕と彼女の物語(※カテゴリー:love)を、僕の語りの断片から、いろいろと想像し、自分に引き寄せ、理解できるカタチにトランスレートした上で、共感したり、あるいは反感を持ったり、していることでしょう。

共通理解を、崩す。

[Step-1]
もし、本当は「彼女は、既に、この世にはいない」とすれば???


さて。そろそろ本格的に行きましょうか。
「Real Reality in a Dream」は、FictionともNonfictionともつかない夢の中で、リアルな現実を取り戻すための旅、でしたよね??