「カッコーの歌」フランシス・ハーディング著
「あと七日」意識をとりもどしたとき、耳もとで言葉が聞こえた。
わたしはトリス、池に落ちて記憶を失ったらしい。
少しずつ思い出す。
母、父、そして妹ペン。
ペンはわたしをきらっている、 憎んでいる、そしてわたしが偽者だという。
なにかがおかしい。
破りとられた日記帳のページ、異常な食欲、恐ろしい記憶。
そして耳もとでささやく声。
「あと六日」………わたしになにが起きているの?
『嘘の木』の著者が放つ、傑作ファンタジー。
英国幻想文学大賞受賞、カーネギー賞最終候補作。
表紙裏の紹介文
これはファンタジーで良いのかな。
街が広がり住処にいられなくなった異形たち。
彼らの頭が異形たちの住処を組み込んだ設計図をつくり、
大戦で息子を失った設計士の心の隙に入り込み、
名声と引き換えにその建物を作らせるを契約を交わすが…。
やがて破綻するのよね。
これはお話の後半で分かることなんだけど、
そこに至るまでの話がなんともな。
先月末に読んだケイト・モートン著の「秘密 上下巻」
この巻末に載った紹介文に惹かれて借りてきた本です。
表題のカッコーに込められた秘密が分かって面白かった。
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