昨日はミャーコさん母子がタイヤ交換に来ましてね。
手間賃にケンタッキーフライド・チキンを持ってきました。
オカン兄夫婦が来ると連絡がありまして、
ミャーコさんたちが散歩を兼ねてお茶請けをね、
買ってきてくれました。
兄たちのご用は快気祝いの配達です。
兄嫁さんの放射線治療が終わったので一区切りです。
孫たちはお客様にはしゃいで賑やかなの。
コロナで集まれないと兄はライン同窓会をやってるそうです。
オカンは転校続きで地元には親しい同級生がいませんから、
チョイと羨ましかったりするのでした。
あれこれ話してるうちに昔話に花咲きましてね。松子ばあちゃんスパイ容疑事件を兄が知らないという新事実発覚です。
以前にも書いたかもしれないけど、ここでもう一度ご披露。
オカン実家は映画館で経営者は松子ばあちゃんでした。
父が10歳のときにじいちゃんが腹膜炎で亡くなったからです。
敷地の半分は借地でしてね。
更地にして返すか、買い取るか決めてくれと地主に迫られたそうです。
買い取るお金なんか有りませんし、
戦時中のことで金策もままならない。
そこで祖母の妹に頼りました。
その当時、祖母の妹は満洲にいて、
割と暮らし向きは良かったみたい。
(夫は満鉄の軍属だったそうです)
大金を一度に送れないので、数回に分けて送ったそうですが、
それを特高に目をつけられ、呼び出しをくらったのですって。
同じ頃、郵便局に勤めていた親類が祖母にコソッとね、
「斯々然々で近いうちに呼出しが来るけど、
なんぞ心当たりはあるか?」と耳打ちしてくれたのです。
お陰で申し開きの用意が出来、晴れて身の潔白が証明出来たのでした。
情報を漏らすなんて今なら絶対に出来ないことですけど、
親類のおかけで助かったのでした。
オカンの実家は親類が多いらしい。
というのも本家では代々、
「分家をすると本家が廃る」と言って、
長男以外の男子はみな養子、婿養子に出したのですって。
(電話帳で調べたらオカンの旧姓は県内に2件でした)
なので祖母からは「知らん人にも可愛げにしとれよ!」と再々に言われました。
そうそう、兄からも知らない話を教えてもらった。
敷地の半分は自前ですが、その購入代金は、
これまた満洲で一財産築いた祖母の兄が出資したそうで、
そのお金で映画館を建てたのですって。
大正時代の話でした。
まだまだ知らない話が有りそうだけど、
知ってる人は彼岸に渡ってしまったな〜。