監督=ニコラ・ジェスシール
音楽=ジョルジュ・ガルヴァランツ
出演=チャールズ・ブロンソン、アンソニー・パーキンス
黒い瞳をひかれた丸坊主の男がクローズアップされ、メスを持っている。鋭いメスの先端が頭の皮に入るかと思うシーンで、このサスペンスは始まる。ここからどんなストーリーが展開していくのだろう。大いに興味をそそる。土曜の夜から月曜の朝まで、完全犯罪は果してどんな手口で実行に移されるのか、そしてその結果は・・・・・。
黒い瞳をひかれた丸坊主の男がクローズアップされ、メスを持っている。鋭いメスの先端が頭の皮に入るかと思うシーンで、このサスペンスは始まる。ここからどんなストーリーが展開していくのだろう。大いに興味をそそる。土曜の夜から月曜の朝まで、完全犯罪は果してどんな手口で実行に移されるのか、そしてその結果は・・・・・。
監督は『盗みのテクニック』や『ブロンドの罠』のニコラ・ジェスシール、音楽はジョルジュ・ガルヴァランツが担当し、ドヴォルザークの『新世界から』の第二楽章、ラルゴの主題部分。「家路」というタイトルで知られている。
このレコードの演奏はレイモン・ルフェーブル・グランド・オーケストラ。ニーノ・ロータの『ロミオとジュリエット』とのカップリング。ギターのイントロで牧歌的に演奏されている。ジャケットだけを見ると、いかにもサントラと見間違えそうだ。
ジョルジュ・ガルヴァランツはギリシャ生まれのアルメニア人で、両親と共にフランスに亡命。彼は同じアルメニア人で亡命の親を持つシャルル・アズナヴールの姉、アイーダと結婚し、アズナヴールの推薦で映画界に入り、『甘い暴力』や『アイドルを探せ』などの数々のヒットを残した。その他の作品としては、『パリジェンヌ』『黒い情事』『マルコポーロ大冒険』『トリプル・クロス』『未青年』『ラムール』『哀愁のパリ』『雨のエトランゼ』がある。また、アズナヴールが作詞、ガルヴァランツが作曲したシャンソンもたくさんあり、中でも「大根役者」や「月の光」「昔かたぎの恋」は傑作で、映画主題歌には「想い出の瞳」や「八月のパリ」など美しく曲がある。
レイモン・ルフェーブル・グランド・オーケストラ「家路」
レイモン・ルフェーブル・グランド・オーケストラ「ロミオとジュリエット」
ジョルジュ・ガルヴァランツ『扉の影に誰かいる』オリジナル・サウンドトラック
どうして「ロミオとジュリエット」と組み合わされているのかは不明ですが、ホントラの続きを聞いてみると「ロミオとジュリエット」に似てなくもないので、案外そのせいだったりして(笑)