お久しぶりのブログ更新です。
監督=ジギ・ゲッツ
音楽=ゲルハルト・ハインツ
出演=ベティ・ベルジェス、クラウス・リヒト、オリビア・バスカル
アテネに住む富裕なドイツ人の実業家を父に持つ美しい嬢パトリシアは、例年の休暇を利用して故国へ旅立つことになった。空港のロビーで両親の見送りを受けたあと彼女はすぐに航空券をゆきずりの人にやってしまう。彼女はアバンチュールを求めて旅を始めたのである。
音楽は『卒業試験』のゲルハルト・ハインツ。日本ではこの二作しか知られていないが、ドイツの主にエロチックな映画に、たくさんの音楽を提供している。
さて、このサントラ盤。一応サントラ盤と称され、予告編では流れるが、肝心の映画の中では出てこない。いかにもドイツ風の音楽だが、どこか歌謡曲っぽい。日本での演奏下どうも思われる。確固たる証拠は見当たらないが、ニセトラの色彩が強い。もちろん、ゲルハルト・ハインツの作品であることは確かなのだが。もし詳しい方がおられたら、情報を提供していただきたい。
『パトリシアの夏』
『パトリシアの夏』からレイジー・ラヴィング
一方で音楽についてはよく分かりませんね。曲そのものは映画本編の冒頭3分ちょっと(飛行場に向かうまでのシーン)や、航空券を渡してすぐの場面、返り討ちにして車をかっぱらって走るシーン等、あちこちで流れています。ただ、キーが違います。映画の中ではト長調で、ここでの音源は変イ長調とサントラの方が半音高くなっています。ではサントラの音源を半音分低くキーと速度を変えて聞き比べてみると、どうも映画本編でかかっているのと同じ音源のようです。要は映画内もサントラも同じ音源で、回転数だけ違うようですが、なぜそんなことになったのかは不明です。
もっともこれは映画英語版での話で、私は日本版は未見だったりしますので、もしかしたら日本版ではなぜかこの曲がカットされ(て、別の音楽がかかっ)ているのかもしれません。その辺りについては分かりません。