春さんのレアトラ、ニセトラ、レアイージーリスニング三昧

レアなサントラやニセトラ、そしてイージーリスニングをご紹介するブログです✨

『ペイネ愛の世界旅行』LE TOUR DU MONDE DES AMOUREUX DE PEYNET (1974 イタリア、フランス)

2019-09-09 19:30:22 | 日記
これはニセトラ扱いしていいのだろうか?
原作=レイモン・ペイネ
監督=チェザーレ・ベルフェット
音楽=アレッサンドロ・アレッサンドローニ、エンニオ・モリコーネ

優しい微笑みをたたえて、ソッと寄り添う恋人たち。レイモン・ペイネの描く、あの名もないカップルが、ヴァレンティノとヴァレンティナという名を与えられて、愛の翼に乗って世界旅行をするーそれがこの映画
デミス・ルソスの歌うエンニオ・モリコーネ作の主題歌は、かなりの評判になったけど、セブンシーズから出ていたLPには
、版権の違いから、この主題歌は収録されていなかった
また、このデミス・ルソスのアルバムには、映画には直接関係ない曲とともに収録され、このシングル盤もリリースされたが、残念ながらすぐに廃盤になってしまい、せいぜい関光夫さんの番組ぐらいでしか聴くことができなかった
誰もがもう一度聴きたいと、探し回ったファンというか、マニアの多い盤だった

CDの時代になり、デミス・ルソスの歌抜き伴奏はリリースされたが、このデミス・ルソスの歌うテイクは、なかなかCDにならず、遂に完全盤として発売されたものの、これもすぐに廃盤となり、またも幻の中に消えていった

DVDも発売されたが、やはりすぐ廃盤。よって再びプレミアがついてしまった
さて、どうしてここに取り上げたかというと、DVDを観たところ、映画のラストシーンで流れる主題歌の演奏と、レコードのヴァージョンがまるで異なるからだ

つまり、映画の中で流れるのは、如何にもエンニオ・モリコーネらしい伴奏だからである
サウンドトラック盤と称しながら、実際には映画の中の演奏とまったく違うことは珍しくない

ヘンリー・マンシーニなんかも
、サントラをリリースする際に
、新たに録音し直すという

まずは映画のラストシーンで流れた音楽を聴いてみましょう

今度はレコードのヴァージョンを聴いてみましょう
そして、こちらは映画の中で少しだけ流れた歌なしのヴァージョン
これはエンニオ・モリコーネの曲ではなく、このシングル盤のB面のロスト・イン・ア・ドリーム

このレコードヴァージョン、はてさてエンニオ・モリコーネがアレンジしているのでしょうか?

というわけで、今回この映画からモリコーネとルソスにスポット当てて紹介させていただきました