春さんのレアトラ、ニセトラ、レアイージーリスニング三昧

レアなサントラやニセトラ、そしてイージーリスニングをご紹介するブログです✨

『シシリアの恋人』La Moglie Piu Bello (1970 イタリア)

2019-09-07 22:15:37 | 日記
お久しぶりです。しばらくブログ更新ができなくて申し訳ありませんでした。少しずつではありますが、今日からブログ復活です

『シシリアの恋人』
監督=ダミアノ・ダミアーニ
音楽=エンニオ・モリコーネ

出演=オルネラ・ムーティ、アレッシオ・オラーノ

さて、今回のニセトラレコードです

これは、いつもコメント下さるこめへん様が提供してくださった盤です

こめへん様は主演のオルネラ・ムーティがエンニオ・モリコーネが書いたメロディを歌ったものと勘違いされて、買われた盤です

聴いてみて、こめへん様は大変がっかりされたそうです。何しろこの曲、S.Sagawa、T.Takai
が作曲、M.Kotani編曲となっております
S.Sagawa氏については不明ですが、私の想像する限り、T.Ta
kai氏は高井達夫氏、編曲のM.k
otani氏は小谷充氏だろうと思われます
高井達夫氏は『赤ちゃん戦争』『ひとりぼっちの愛情』でアルトロ・ポゾという変名で音楽を書いていますし、小谷充氏は『
ミッドナイト・クロス』のポリドール国内盤オリジナル・サウンドトラック・スコア盤で、編曲の仕事してますし、何よりも
石原裕次郎の「ブランデーグラス」の作曲者でもあります

ちょっと見えにくいと思いますが、このシングル盤、いかにも
エンニオ・モリコーネが作ったようなライナーノーツの書き方ですが、曲は当然モリコーネとはまったく違います。確かにジューズハープなどを使っていますが、旋律はまったく日本の歌謡曲をムーティがおぼこい声で歌っているもので、西洋音楽を
大河ドラマ『武蔵』でも用いた
モリコーネが作れるようなものではないのは、一目瞭然。なのに、このライナーを書いた橘喜代次氏は、この盤を聴いてから
書いたのでしょうか?これは買って騙されたと思った人も多いのでは?
しかし、そこがニセトラの楽しいところ
だいたい、このサントラはキングのセブンシーズから出ているのに、キャニオンレコード
便乗商法ですな
関光夫さんの映画音楽番組でも
、「音楽はエンニオ・モリコーネ」といいながら、この盤が流れたこともあります
騙される楽しみもあるものの、当時の高校生たちにとって400円のレコード代はバカにならないところ
B面のインストゥルメンタル演奏というか、カラオケヴァージョンのユゾール・ナベッティ楽団というのが、一番怪しい

では、オルネラ・ムーティのDELSIONEがYouTubeにはないので、エンニオ・モリコーネのサントラをお聴きください