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罵声浴びた遼君、屈辱を復調の糧に「ビッグスコア出せる」

2012年01月22日 | Ryo log
【スポーツ・ウオッチ】

 プロ転向4年目の昨年、未勝利に終わった石川遼。「このままでは終わらない。きっとやってくれる」とファンが期待した今季初戦だったが、15日(日本時間16日)に終えた米男子ゴルフツアーのソニー・オープンで石川は94位と精彩を欠き、106位だった松山英樹(東北福祉大)とともに予選落ちし、期待を裏切る2012年スタートとなった。この体たらくにギャラリーから初めてとも言える“罵声”を浴びた。規格外のプレーで日本男子ゴルフ界をリードし9勝を挙げてきた石川が屈辱をバネにできるか。

 ■屈辱の罵声

 第2ラウンドのホールアウト後、ギャラリースタンドから石川に向けて日本語で罵声が飛んだ。「ヘタクソ! もっとしっかり練習しろ!」。国内ツアーでは、予選落ちしても温かい声援を受け、声援に感謝し活躍の原動力に昇華してきたのとは裏腹で辛辣な言葉だった。石川は何も答えず、顔を上げることもなく、足早にその場を後にしたという。

 大会初出場だった石川は、10日に10時間にわたる練習をこなし、「ショットが良くなってきたので、ゴルフ全体が安定してきた。このショットが試合でできれば最高かな」と仕上がりに自信をのぞかせていた。

 ところが、本番ではドライバーショットが左右にブレる。第1ラウンドのフェアウエー(FW)キープ率は35・71%に低迷しコースマネジメント以前の問題となった。前半こそ1イーグル、1ボギーと耐えたが、後半は3番(パー4)で第1打をコース左の池に入れるなどの乱調さで、2バーディーを奪いながらも2ボギー、1ダブルボギーと崩れた。

 第2ラウンドもFWキープ率は35・71%と改善しなかったのも影響し、4バーディーながらも4ボギー。351ヤードでワンオン可能な10番(パー4)のチャンスホールでも第1打をミスしてバーディーに結びつけられなかった。常に目標に掲げる「1日4バーディー」は達成できたが、ボギーが先行するゴルフではいかんともしがたい。

 ■ファン魅了した鳥肌立つショットは…

 石川が18歳の史上最年少で賞金王に輝いた2009年、傑出した才能についてテレビ解説も務める芹沢信雄プロはこう評していた。「ゴルフを見ていても分かるように『うそだろう』という攻め方をする。優勝した大会でも『ここは無理して来ないでしょう』といったところからピンに来る。あの状況からここには寄らないだろうと思っていたことを彼はするんですよ。僕たちがしゃべっていても『えーっ、うそでしょ』みたいな。見ている方は鳥肌が立つばかりですよ」。まさに石川の魅力そのものだ。

 米女子ツアーでも活躍した岡本綾子さんも同じ年にテレビ解説で「彼は宇宙人だね」と語ったというほどだ。

 最近の石川のプレーぶりには、ファンを魅了したオーラを放ったショットが影を潜めているように思えてならない。結果が出ていないことからも物語る。ただ、石川自身も経験を積んで技術が身についたことによるゴルフの変化について話している。技術向上のため毎日、試行錯誤しているそうで「マスターズで優勝するために全部つながっていると考える。ただその場しのぎの練習はよくない」という。勝てないからといって勝つゴルフに小さくまとまっては、将来はないとの考えだろう。

 ■スーパースターに課された宿命

 とはいえ、スポーツは結果がすべて。勝てなければ忘れ去られる。メジャー14勝を含む71勝するタイガー・ウッズ(米国)ですら、2年余勝利から遠ざかれば、30代にもかかわらず“引退”かとささやかれる。並の選手では味わわない、スーパースターに課された試練だろう。石川は今、第一の試練にさしかかっている。「勝てる実力があって1年近く優勝から遠ざかっているのはスランプといって間違いない。ただ、僕の勝てないのとはまったく違う」と、決してスランプという言葉が今の状態に当てはまらないと否定する。そこまでの実力が備わっていないとの思いだ。

 石川は今季の目標として「メジャー大会や世界選手権シリーズで優勝争いすること」に置く。次戦は1月26日に開幕するファーマーズ・インシュラン・オープン(米カリフォルニア州)。初戦は予選落ちに終わったが「自分としては前向きに捉えている内容。どうしようもない予選落ちではなく、このショットを打っていれば通用すると思えたし、今日のゴルフでも十分にビッグスコアを出せる可能性があると実感した」とあくまで前向きだ。だからだろう。次戦の会場に「早く入ってボールを打ちたい。次は予選通過。そして、いつか優勝争いへとつなげたい」と意欲をたぎらす。辰年を“昇り龍”にするために妥協は許されない。
(産経新聞)

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