日本人には昔から、焼物の鑑賞において
次の5つのポイントがあるって、知っていますか?
1「景色(けしき)」
2「土味(つちあじ)」
3「手ざわり」
4「映り(うつり)」
5「古色(こしょく)」
1「景色」
なんでも鑑定団で、中島誠之助先生が
緑色の自然釉が流れ落ちる中世のツボを見て、「いいけしきだね~♪」
のきめ台詞知りませんか?!
陶磁器において「景色」という言葉を用いるのは日本だけ。
「景色」とは、偶然起きた様々な変化を、自然な美しさと捉えること。灰がかぶって緑色が滴る壺とか。
われわれは偶然の作為のない美を愛せるセンサーを持っている。
2「土味」
土味とは、焼き物の原料である土そのものの個性、その味わいを吟味する美意識で、
土味に該当する外国語はありません。おもに土ものといわれる陶器を見て使います。古い唐津、いいなあ。
鉄製品や銅器の場合は、鉄味などと言います。土地味とは異なり、経年変化の美をさします。例:古渡の銅器
3「手ざわり」
「手ざわり」は指先に感じる表面状態の荒さや滑らかさ、掌に感じる全体の形、また重さなどの感覚です。
五感の世界ですね。茶の湯にも通じる…高度や
4「映り」
「映り」というのは、器がそれ1個で完結するのではなく、
より大きく他のものとの関わりの中に美を見いだすという、日本人独特の感性。
器が関わるものに
「花」
「料理」
「酒」
「他の器もの」があります。
☆強い主張が無く、「他」を引き立てて、しかも自らをその相手によってより美しく、より味わいよく見せる。
組み合わせの美、相互関連の美だね。奥ゆかしい。適材適所の日本人組織論みたいだね。例:茶映り
5「古色(こしょく)」
古色とは、長年の使用により、地色が深みのある色に「育っていく」ことを言います。
よく古唐津の酒器の魅力を語るときに、使うことで「育てる」って言います
これは経年変化を楽しむことです。
これは木製品、たとえば根付にも同じようなことを言われますね。とろとろになってきたとか…?!
★実はこれ、現代のニッポンの若者にも引き継がれて、日本人ならだれでも持っているDNA≒「美のセンサー」なんだよね。
よく革製品、たとえば革ジャンやブーツや長財布など
長年使うことで、飴色になる変化を あなたも楽しんだりしていませんか?
男子はヌメ革の財布やブーツを、「エイジング」とか、「育てる」とか言って楽しんでいませんか?
中には新製品にもかかわらず、茶芯モデルと言って
黒色が薄れると中から茶色が出てくるようにした靴や
最初から使い込んだものの風合いを、加工により
最初から経年変化させて売っていたりします
またジーンズも新品はダサイ?使い込んだ慣れ感を出したいと感じる人向けに、
ダメージ加工したり、
洗いを何度もかけて
新品を売っていますね!
一見無駄ですが、面白いと感じるのは文化的背景があってのことなんです
つながっているね、感性!
数寄者・文人・墨客の末裔は、あなたでした。
いまや圧倒的にこのぶんやでは、世界のファッションを日本がリードしています。
そういえば古着屋さんとこの間話していたら
古着をおしゃれにファッションに取り入れた先駆者も日本人で、全米のウエアハウスやガレージセールを
レンタカーで何マイルも走ってきたけど
いまでは本場アメリカ人も1930~1960年代のアメカジのプロダクツとしての品質デザインの良さや
経年劣化も味になるって目覚めてしまい、
日本人が行っても手に入らなくなってきたとか。世界もようやく感づいたのか?
★日本人は、伝統的に繊細な「美のセンサー」を持っていて、世界の最先端のライン上にいます。
経年変化まで楽しむ、遊び心の持ち主でした。。。えっへん
だから骨董って面白いんだ。骨董は知の源泉です。
ダメージ加工は、着こなしによっては汚らしく映る。
かっこよさか?ダメージか?
その狭間を着るあなたは、名人だね。
「名人は危うきに遊ぶ」と、白洲正子さんはよく言ってましたね…
一度ふるさとに帰ったら
お爺さんや親父さんと、ニッポンのモノについて話してみてね。
年が違っても、時代を超えた共通項が見つかるかもしれませんよ。
次の5つのポイントがあるって、知っていますか?
1「景色(けしき)」
2「土味(つちあじ)」
3「手ざわり」
4「映り(うつり)」
5「古色(こしょく)」
1「景色」
なんでも鑑定団で、中島誠之助先生が
緑色の自然釉が流れ落ちる中世のツボを見て、「いいけしきだね~♪」
のきめ台詞知りませんか?!
陶磁器において「景色」という言葉を用いるのは日本だけ。
「景色」とは、偶然起きた様々な変化を、自然な美しさと捉えること。灰がかぶって緑色が滴る壺とか。
われわれは偶然の作為のない美を愛せるセンサーを持っている。
2「土味」
土味とは、焼き物の原料である土そのものの個性、その味わいを吟味する美意識で、
土味に該当する外国語はありません。おもに土ものといわれる陶器を見て使います。古い唐津、いいなあ。
鉄製品や銅器の場合は、鉄味などと言います。土地味とは異なり、経年変化の美をさします。例:古渡の銅器
3「手ざわり」
「手ざわり」は指先に感じる表面状態の荒さや滑らかさ、掌に感じる全体の形、また重さなどの感覚です。
五感の世界ですね。茶の湯にも通じる…高度や
4「映り」
「映り」というのは、器がそれ1個で完結するのではなく、
より大きく他のものとの関わりの中に美を見いだすという、日本人独特の感性。
器が関わるものに
「花」
「料理」
「酒」
「他の器もの」があります。
☆強い主張が無く、「他」を引き立てて、しかも自らをその相手によってより美しく、より味わいよく見せる。
組み合わせの美、相互関連の美だね。奥ゆかしい。適材適所の日本人組織論みたいだね。例:茶映り
5「古色(こしょく)」
古色とは、長年の使用により、地色が深みのある色に「育っていく」ことを言います。
よく古唐津の酒器の魅力を語るときに、使うことで「育てる」って言います
これは経年変化を楽しむことです。
これは木製品、たとえば根付にも同じようなことを言われますね。とろとろになってきたとか…?!
★実はこれ、現代のニッポンの若者にも引き継がれて、日本人ならだれでも持っているDNA≒「美のセンサー」なんだよね。
よく革製品、たとえば革ジャンやブーツや長財布など
長年使うことで、飴色になる変化を あなたも楽しんだりしていませんか?
男子はヌメ革の財布やブーツを、「エイジング」とか、「育てる」とか言って楽しんでいませんか?
中には新製品にもかかわらず、茶芯モデルと言って
黒色が薄れると中から茶色が出てくるようにした靴や
最初から使い込んだものの風合いを、加工により
最初から経年変化させて売っていたりします
またジーンズも新品はダサイ?使い込んだ慣れ感を出したいと感じる人向けに、
ダメージ加工したり、
洗いを何度もかけて
新品を売っていますね!
一見無駄ですが、面白いと感じるのは文化的背景があってのことなんです
つながっているね、感性!
数寄者・文人・墨客の末裔は、あなたでした。
いまや圧倒的にこのぶんやでは、世界のファッションを日本がリードしています。
そういえば古着屋さんとこの間話していたら
古着をおしゃれにファッションに取り入れた先駆者も日本人で、全米のウエアハウスやガレージセールを
レンタカーで何マイルも走ってきたけど
いまでは本場アメリカ人も1930~1960年代のアメカジのプロダクツとしての品質デザインの良さや
経年劣化も味になるって目覚めてしまい、
日本人が行っても手に入らなくなってきたとか。世界もようやく感づいたのか?
★日本人は、伝統的に繊細な「美のセンサー」を持っていて、世界の最先端のライン上にいます。
経年変化まで楽しむ、遊び心の持ち主でした。。。えっへん
だから骨董って面白いんだ。骨董は知の源泉です。
ダメージ加工は、着こなしによっては汚らしく映る。
かっこよさか?ダメージか?
その狭間を着るあなたは、名人だね。
「名人は危うきに遊ぶ」と、白洲正子さんはよく言ってましたね…
一度ふるさとに帰ったら
お爺さんや親父さんと、ニッポンのモノについて話してみてね。
年が違っても、時代を超えた共通項が見つかるかもしれませんよ。