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そもそも天皇制とは、一体なんなのだろう? 小室圭さんから考えた

2019-01-28 18:42:24 | 未来
アッコにお任せを見ていたら、
小室圭さんが借金問題で文章を発表していた。
天皇家・秋篠宮家の長女眞子さまとの結婚問題はそれでも
決着は長引きそうだなあ。


Q そもそもいまだに数千年も続く天皇制ってなぜ存在し続けているのか?

僕は子供のころから僕は「天皇ってなんだろう?」と疑問に思っていた。

最近、読んだ本がその疑問に答えてくれて面白かった。


日本史のツボ
作者: 本郷和人
•出版社/メーカー: 文藝春秋です。



Q 天皇とはなんでしょう?

もともとは三世紀ごろ現在の奈良県に出現し、周辺地域を支配していたヤマト王権の部族を束ねていた王様だった。


Q 世界史的に見れば「王」の共通した役割とは?

1民から税を徴収し、
2大規模な治水事業を行うこと、
3法律を定めること、
4兵馬を率いて、戦争を指揮すること、
5神の言葉を民に伝え、
6神に五穀豊穣を祈ること、
7暦を定めること、
8宮廷において芸術や文化をはぐくむこと…


天皇も当初、上記役割を担っていた。

やがて天皇は
武士の台頭などにより
役割を失っていって、「日本の安寧を祈る神官」「雅な宮廷文化の主宰者」という
役割のみをにない、洗練させ、今の天皇制が残ったのだ。


Q 天皇が果たした歴史的にもっとも大きな役割というのは
 独自の日本文化・日本ブランドを作り上げることとは?

 国家の危機での役割とは?

一度目の国家存亡の危機は、663年の白村江の戦いでの敗戦。

 日本&百済チームは、唐&新羅チームに大敗。百済が滅亡し、日本は朝鮮半島にあった権益を一気に失った。
 と同時に、唐・新羅チームが攻めてくるという、国防上の緊張が極度に高まった。

 日本は”アイデンティティ・クライシス”に陥る。

 そのため3人の天皇※が、4つのヴィジョンを掲げた。

 (※…・天智天皇(626-671)•天武天皇(不明−686)•持統天皇(645-702) )

 
1・天皇という呼称…「大王」という呼称から「天皇」という呼称に変えた。理由:中国・朝鮮とは異なる独自の存在であることの誇示のためだ。

2・日本書紀・古事記の編纂…理由:天皇家と神話を結びつけることによる権威の確立のため。

3・法隆寺・伊勢神宮の建立…日本独自のデザインを生んだ。

4・大宝律令…律令制の導入による国家体制の整備を進めた。理由:国の結束を固めるための「ヴィジョン」「努力目標」が必要だったから。




平安時代に天皇は、摂関家によって、政治的権力を奪われましたが、
失われなかったのは経済力でした。
それは国の土地はすべて天皇のものという律令制の建前がかろうじて守られていたからです。(23ページ)

しかし武士の台頭で、経済力や軍事力も奪われてしまう。


Q 明治維新の際には天皇が再び「王」としての役割を期待され担ぎ出されたのはなぜか

明治時代は、列強の中で日本の国の存続の危機→民衆の期待が天皇に集まったから…


◎我が国の長い歴史の中で

天皇は古代の豪族を束ねた王であり、血なまぐさい武人からスタートした。

いまの天皇の役割は、洗練された雅な日本文化を象徴する感じを受けます。


◎そして日本が国の存亡の危機に見舞われると、国民にヴィジョンを指し示す力を持った一族であったと言えます。


◎先祖がりっぱでも、娘の初恋は別。恋は盲目?! 眞子さまの幸せを願う。

アセアンの不況→来年、日本も不況?

2018-10-14 18:43:28 | 未来
インドネシアに行って

驚いた。

インドネシアの人たちは

景気が良くないと言っていたのだ。

理由は二つ。

第一に 

ドルの金利が上昇するとともに、ドル高・アジア通貨安が起きているらしい。

加えて、第二に

米中貿易摩擦の影響で、中国人の消費や投資が減っているとのこと。

米中貿易摩擦はいつまで続くのか?

シンガポール人が言うには、

「5年ぐらい続くと思う。AIのような未来の産業の覇権争いだからね。

僕たちは、米中のどちらにも就くことはできない。

日本はどうだ?」

「僕たちは米国側に着く。なぜなら中国や北朝鮮の軍事力が怖いからだよ」

彼は、米中貿易戦争のEXITを5年ほど
かかるのではという見立てをしていた。


5年の不況かあ…長い



まだ、円はドルに対して、急落していない。

だから、旅行中は安く感じた。

しかし、まてよ?

日本はアセアンに車とかを買ってもらっている。


無関係ではないよね…


「日本は東京五輪までは、景気はだいじょうぶ」と思っていたが

アセアンに来て、それは思考停止かも。


だとしたら

もしかしたら


日本も好景気の「下り坂」がすでに始まっており

そのことを見越した立ち回りを

頭の片隅に置くべきかもしれないね


●若者よ、海外に行け

TV報道ではわからない、現実が肌で感じられるよ

大坂なおみは、日本のすばらしい外交官になるだろう…

2018-09-10 08:44:28 | 未来
●大坂なおみの時代が始まる。

これは我々日本人にとっては、お宝的ラッキーなことだと思う。

なぜなら

世界中のテニスファンが、今後、大坂なおみの試合を見て、

「日本人ってなんて、強くて、冷静で、相手をリスペクトし、礼節を重んじるひとなんだろう」

と思ってくれるに違いないから。


おまけにインタヴューになれば

あの流暢な英語で、

あの天然で

あのおちゃめ感満載で。


インタヴューを聴いたひとは、たちまちノックダウン


ロサンゼルス・タイムズ紙は、

「大坂の性格や才能はトーナメントを通じて輝きを見せた」と書いた。



「日本人ってこんなひとたちなんだ」と、感じてくれる人も増えるのでは?!




そうなれば彼女は立派な外交官と呼んでもよいくらい。




実は

世界の人にとって日本人をわかってもらうには、英語が一つの障害。


国際会議で日本人をしゃべらすことって、インド人を黙らすよりも難しいと思う。


その点、


彼女は英語に不自由は全くない…


大きなアドヴァンテージだ。




アメリカ育ちだが、日本人であるということの強みがそこにある。



日本語が少し怪しくとも、全く何の問題もない。



彼女が立っている舞台が、ステージが、日本ではなく海外だからだ。





●ネットで英会話教室を受けるとセルビア人講師が多い。

話のきっかけにこまるが、

そんなとき、ジョコヴィッチの話題が出るのだ。

ジョコヴィッチは精神力が強いと何度も話すセルビア人。

彼をイメージしながら、セルビア人を理解するかんじだった。


それでセルビアに興味を持った。調べてみると、

なんとセルビアは苦難の道を歩み、今も国内にコソボ独立問題を抱えて


今を生きている。




2次世界大戦後に

スロベニア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、セルビア、モンテネグロ、マケドニアの

6共和国で誕生した「ユーゴスラビア連邦」は内戦を経て、完全に解体した。

2008年2月17日にはセルビアの自治州でありながらセルビアの主権が及んでいないコソボが独立を宣言した。

セルビアはコソボを自国の不可分の領土であるとして、コソボの独立を認めていない。

セルビア人の年収も低く、平均で60万円ぐらい。

世界174の国と地域を対象とした若者の失業率(ILO基準)についてのランキングは世界6位の46%もの失業率の高さである。

ゆえに

高校教師など公務員や大学生が、日本人相手のネット英会話講師をバイトしているのだ。

失業率はビッグ問題だよと言っていた。

昼間からいい年した若者の半数が、仕事も無く街でブラブラしていたら…

ジョコビッチの「強さ」は、

出口の見えない国民の希望を背負っているからなのかもしれない。


大坂なおみは幸いなことに何も背負う必要が無い。

あっ、北海道の地震のことを心配してくれていたね。

彼女のお爺さんは根室の漁師でしたっけ?


●わたしがジョコヴィッチをイメージして、セルビアの入り口に立ったように、

これからは外国人が、大阪なおみを見てポジティブな日本をイメージする時代が、きっと来ると思うよ



ドイツは、「人種差別」意識を解決していなかった!…W杯でのエジルが突きつける、「移民問題」

2018-08-16 18:45:54 | 未来
エジルは最高にいい選手だ。

しかし先日、ドイツ代表引退表明した。

人種差別へ失望、連盟会長やメディアに怒りをぶつけたのだ。


エジルは言う

「多くの人々と同じように、自分は1つ以上の国にルーツを持っている。
自分はドイツで育ったけど、家族のバックグラウンドはトルコをルーツとするものだ。
自分には2つのハートがある。
1つはドイツ、1つはトルコだよ。
子どもの頃、母親からも自分のルーツへのリスペクトを常に持ち、
それを絶対に忘れないように教わっていた。それは今も自分の価値観なんだ」

「ある特定のドイツ紙は、自分のバックグラウンドやエルドアン大統領との写真を持ち出して、
右翼的なプロパガンダとして利用した。
その写真と自分の名前を使った見出しで、ロシア(W杯)での敗退を説明するのはなぜなのか?
自分のパフォーマンスを批判したわけでも、
チームのパフォーマンスを批判したわけでもなく、
自分のトルコ系のルーツを批判しているんだ」

ドイツサッカー連盟(DFB)のラインハルト・グリンデル会長に向けて、

「彼は『(エジルが)自分の行為についてもう一度説明すべきだ』と言って、ロシアでの失敗の責任を自分に押し付けた。
彼の無能さをかばうスケープゴートではいたくない。
グリンデルや彼の支持者にとっては、
自分たちが勝った時は僕はドイツ人だし、
負ければ移民ということになる。
自分はドイツで納税をしているし、ドイツの学校に寄付もしたし、2014年にはドイツ代表でW杯を制した。
にも関わらず、自分は未だに受け入れてもらえない。“異なる者(different)”として扱われているんだ」


「DFBの幹部が自分に対して行ってきた扱い、トルコ系のルーツへの敬意を欠いた扱いは我慢できない。
自分はそのためにサッカーをしているわけではない。
人種差別は絶対に受け入れてはならないものなんだ」


ドイツの小説を読むと、第二次世界大戦で犯した贖罪の意識がそこかしこに出てくる。

ぼくはドイツが教育によって、完全に

人種差別はやってはいけないという意識がしっかりと根づいた社会を作り上げたのかと思っていた。

現実は違う。

ヨーロッパの最近のミステリーなどを読むと、ほとんど移民問題がプロットになってきている。


移民問題、人種差別はいまだヨーロッパ・米国が克服できない、根深い問題だ。




翻って日本。


人口減少が止められないのならば近い将来、


移民社会が必ずやってくる。


異質なものとどう折り合うか…



我々に突き付けられる、次の課題だ。

山根 明氏から学ぶ 何か?

2018-08-16 09:53:18 | 未来
●ボクシングジムに通っていたころ

よく選手に信頼をされていたセコンドをやっている人に聞いた話がある。

「選手とセコンドは親子以上の絆で結ばれているんや。

選手はリングの上で死ぬかもしれない。

だから選手とセコンドは言葉で表せない深い信頼で結ばれている。

一度セコンドやったらやめられんよ」

試合中のインターバルの時に選手に作戦を授け、逆転勝ちに持っていくのも

セコンドの仕事。


止血の技術もセコンドの腕の見せ所である。


また、選手の状態がほんとうに危険な場合、タオルを投げて

(テクニカルノックアウト)試合を終了させる権限がある。



ロンドンオリンピックで村田諒太選手が金メダルを獲得した決勝戦で山根明氏は

ど素人の息子をセコンドに上げた。


ボクシング愛はそこにあるんですか?

→言行不一致は、見破られる


●ボス支配

また山根氏は組織をボス支配し、一切の反論を許さないブラック企業を作り上げた。


YESマンで固めた会社は、市場原理の効く社会では淘汰される。そんな企業は、従業員がやめて収益が落ちるから。


でも、山根帝国は存続した。

なぜなら日本ボクシング連盟とは、市場原理は働かなくても、われわれの税金が補助金としてもらえる組織だからだ。


浄化作用もない。


→ボス支配の中小企業は、結局廃れる

→ホス支配しても倒産しない補助金や税金が入る団体は、厄介。どうすれば防げるか?

補助金や税金が入る団体は、不正を見破る定期巡回装置を考えなくてはいけない。鈴木長官じゃ無理。

 たとえば会長職は4年まで、4年後は完全に引退。権力は腐敗するから。これって、アメリカ大統領制に近い?


●それでも山根明氏に学ぶことがある、と言ったら怒られるでしょうか?


「今の日本人が忘れつつある何か」を感じませんか?


かれは、少年期に 釜山から 密航し、体一貫であの地位まで上り詰めた。


今の日本人が忘れているなにかを表す人ではないか?

戦争に負け、

暴力と力が、

正論をねじ伏せた、

混沌・多様性という戦争直後。


それから続いた自由な時代背景が


彼の人生を上昇させた面もあるでしょう。


一方、今日



日本の若者の留学者数の減少や



コンプライアンスやセキュリティーを盾にとり

「ものごとには正解がある」と言わんがばかりの、過度なリスク排除社会が出現した。


だから彼の持つ、個の「タフネス」ぶりが際立つのだ。

現代とは異質、

現代と合わせ鏡のように。






予定調和された正解など、未来にはない。


やってみて、失敗して、初めて腑に落ちるのが


未来との折り合いの付け方だ。


今もし、アメリカ合衆国に密航して、あすこまで上り詰めるタフさが自分にあるか?

僕は無い。


生きるために、裸一貫、ゼロから仕事をはじめ、やってから考えるタフネス。


考える前にまず行動し、学び、身に付ける疾走感。


血と骨、常識と非常識の境界線に立つ勇気。リスクを取る勇気。


一言で言うと、「生きる力」…


そういった類の泥臭さを


戦後70数年たって、


この国は消そうとしている。


同質というモノサシで測った水底に沈めようと…






でも、

たとえば露天商を経験すると見えてくる商売の原点も忘れていない人たちがいる。

ドンキやマツモトキヨシは、まだやっているぞ。



まだ間に合う。


何もしない方の側、したり顔の管理者や批評者側に立たない勇気。

五分五分の可能性ならば

やってから考える、戦略的な「愚かさ」


それらは、けっして

学校で教わらないことたちなのだ。