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子供のころを振り返りたくなったら読む本…スタンド・バイ・ミー (新潮文庫)

2018-08-16 09:03:18 | 
世界最高の、青春小説だと言う男の人は多いだろう。特に中年の人。



出来事としてはたった2日、それでも彼等を自我ある大人に成長させた2日


誰もの記憶にあるだろう


何のよこしまな意図もなく、単純にお互い気があうだけで集まった少年たちが


じぶんの安全圏、テリトリーを離れて


冒険の旅へと出た甘酸っぱい記憶…

皆さんもあるでしょう


僕の場合は、中学の時、自転車で、友人と能登島へ出かけたこと。


姉と家出セットを作り、家出したときのこと。


親友と犀川の化石を取りに大桑の河岸段丘に出かけて夜暗くなって帰宅したときのこと…


秘密基地を作って、男同士で楽しんでいた小学生時代…



この本は

Sキングの文章力で一気に読ませてくれる
「死体を探しにピクニック気分で2日間の旅に出た4人の少年たちの物語」である。



紹介文は言っている。

「人は何歳であろうと既にそれぞれの人生を背負っている」という当り前のことを、この原作は教えてくれると。





物語の時代背景も良い。

まだ開拓の余地があって、列車が威勢よく走り回っていた時代のアメリカ、

土埃の付いたジーンズと瓶詰めのコーラが最高に似合う。


巨大な廃材にあふれかえったゴミ捨て場のシーンは、


古道具屋の競り前の、一見ゴミが競られる前にうずたかく積まれた場面にも似ている。



この物語の 裏の主人公は、クリスだ。



見つけた死体を前に、兄達不良グループにそれを奪われまいと拳銃を向けるクリス。

友人二人は雷におびえ逃げてしまう。

最後に側に残ったラチャンス(語り手)に、クリスは震えた声で、言うのだ。


 「そばにいてくれ (STAND BY ME)」 と。


ラチャンスは言う。


「ここにいるよ」

年上の不良グループに復讐されて、二人は指の骨や腕を折られることとなる。

親にはただ転んだと言い訳をする。

アメリカは日本より残酷だ。

子供の世界も。



 その旅の後、別々の道を歩んでゆく事になる。 


最後まで友人としてそばにいたクリスとラチャンスも
また別れを経験する事になります。



クリスは底辺の職業訓練コースから脱し

弁護士をめざし、大学生となった。

しかし、

持ち前の正義感から命を落とす。




子供時代に形成されたど真ん中にある気質というものは、

大人になっても、脈々と流れ、変わることはないのだと、

この物語は教えてくれる。





そうして主人公ラチャンスは売れっ子作家になって、いつも苦しくなると


この二日間を思い出す。

クリスのような友人にはそれからの人生で

二度と逢わなかったと記されている。

クリスの死を知った日、嫁に見られないように ひとりで泣いたラチャンス


そうなのだ

ラチャンスとはとは、Sキングに他ならない?!


ここからは想像なのだが

Sキングは自分には無いが、とても好ましく思う気質

それがクリスのもっている純粋な正義なのではないかと…


クリスが死んだ今でも、そのことを思い出すのではなかろうか


宝物だから…


ぼくも小学校6年の時の親友を思い出す。

彼の僕にはない思いやりのあふれた気質を…


今年の夏はスチーブンキングの「スタンドバイミー」750円を読んでみませんか?
 

未来の年表 人口減少日本でこれから起きること…講談社現代新書を君は読んだか? 

2017-07-11 08:54:54 | 
日本の人口減少社会を

誰も現実なものとして受け止めていない。

ジャーナリストは、のんきに 加計学園や「森友学園」問題で

安倍首相を攻め続ける。都議会議員選と国政選挙は視点が異なるのに、混同して自民党・安倍さんを攻める。



「未来の年表 人口減少日本でこれから起きること」(河合雅司著)を読むと、


そんなことを論じている場合ではないことに気付く。


この本を読むと、日本にこれからおこる不都合な真実が可視化されるのだ。




人口減少に関する日々の変化というのは、極めてわずか。ゆえに人々を無関心にする。


だが、それこそがこの問題の真の危機、「静かなる有事」である。

人口減少カレンダー
2017年 「おばあちゃん大国」に変化
2018年 国立大学が倒産の危機へ
2019年 IT技術者が不足し始め、技術大国の地位揺らぐ
2020年 女性の2人に1人が50歳以上に
2021年 介護離職が大量発生する
2022年 「ひとり暮らし社会」が本格化する
2023年 企業の人件費がピークを迎え、経営を苦しめる
2024年 3人に1人が65歳以上の「超・高齢者大国」へ
2025年 ついに東京都も人口減少へ
2026年 認知症患者が700万人規模に
2027年 輸血用血液が不足する
2030年 百貨店も銀行も老人ホームも地方から消える
2033年 全国の住宅の3戸に1戸が空き家になる


2065年 国土の一部が外国人のゲットーに

たとえば外国人に参政権を与えるとどうなるか?

地域によっては日本人が少数派となって、議会が外国人主導で行われる未来も予想されると著者は言う。





日本を救う10の処方箋 ――次世代のために、いま取り組むことを著者は2部で言う。
賢く縮むために、

1・「高齢者」を削減
2・24時間社会からの脱却
3・非居住エリアを明確化
4・都道府県を飛び地合併
5・国際分業の徹底
6・「匠の技」を活用
7・国費学生制度で人材育成
8・中高年の地方移住推進
9・セカンド市民制度を創設
10・第3子以降に1000万円給付


著者は、人口減少しても社会が回る仕組みを考え

最後に若者に語りかけるのだ





●著者は言う。

今までの人類の歴史上空前の速さで日本人は人口減少社会に突入する。

過去の成功体験を捨てよ

常識を捨てよ

イノベーションを起こせ


安倍首相、

人口減少対策会議…を立ち上げてくださいと。

極論言っていいですか?

国会議員の忖度など小さい問題でその辺の清廉潔白など普通の国民は国会議員に期待していない

国会議員は、「静かなる有事」に立ち向かえ。


国会で議論する順番はこうだ!


人口減少対策 > 北朝鮮問題 > かけ問題



安倍首相はこの問題を国会に問い、大首相になってほしい


日本人の不都合な真実…イギリス人アナリスト 日本の国宝を守る ( 講談社+α新書)を読む

2015-01-20 12:49:20 | 
イギリス人アナリスト 日本の国宝を守る ( 講談社+α新書): デービッド・アトキンソン著


1 創業300年を超える社歴を持ち文化財修復事業を営む小西美術工業社
  実は同社の代表取締役社長は、 元ゴールドマン・サックスのアナリストでイギリス人です。

  京都で300年続く、小西美術工業社の代表者へ就任するのですが、そこは文化財修復という異文化、そして職人の世界。

  経営を任された彼は、同社の職人の3割を占めていた日雇いの非正規雇用者を全て正社員とし、年功序列の給与体系を改めます。
 同社の改革に成功した彼は「やるべきことをやれば日本の組織は劇的に改善する」という思いを強くします。
 文化財修復は体で覚える世界だから、中卒でもOK。本国では定収入ドロップアウト組の若者の多くが文化財修復という定職についており、雇用面からも貢献しているそうだ。

  そんな著者は日本人の不都合な真実をあぶりだします。

 ・日本の高度成長を実現したのは、単に爆発的な人口増加があったからに過ぎない
 ・日本の効率の良さは「世界で25位」
 ・日本の経営者には数字による分析≒「サイエンス」が足りない
 ・日本は本当に「おもてなし」が得意なのか、供給側のご都合主義でした。
 ・滝クリスピーチへの違和感 etc

2 そして、文化財保護と真の観光立国化で、日本はまだまだ成長出来ると説きます。
 京都を訪ねる外人は年間200万人。
 大英博物館一館だけで400万人。京都負けてるやないか?
 しかも中国人が多い。
 中国はお金落とすって言われてるけど、観光で最も金を落とすのは、オーストラリア人やドイツ人やフランス人のほうがはるかに金額が大きいそうだ。
 かれらに訴求する方法が具体的に書かれている。

 大英博物館はそこだけで1日滞在させる仕掛けが多い。

 そういえば大英博物館はストーリーの解説は10か国語のパンフ。面白い。お土産もすごい、お茶や飯も。大人の好奇心をすこぶる満たす、テーマパークになっている。
 だからほかのところを回るには、もう一度英国に来なければならず、リピーターが増える仕掛け。ポンビドー(仏蘭西)MOMA(アメリカ)とかも…


 一方、金閣寺は滞在時間、15分。印象にも残らない。感動も深まらない。建物の中も体験なく、観光地としてはフローズンの箱。

 京都はポテンシャルが世界一なのに、世界一残念な都市。お金が落ちない仕組みとなっているそうだ。

 観光業は、世界ではGDPの9%の貢献が一般的であるところ日本は2%程度。

 政権が変わるたびに前の文化が破壊された中国・韓国とは異なり、

 ヨーロッパにひけをとらないほど、貴重な文化財が現存している恵まれた日本。

 それら良質のコンテンツをいかにして活かすのか、日本経済復活の処方箋を示します。

「ヤンキー化する日本」 斉藤 環著 を読むと、自分のヤンキー度がわかる。+ 鈴木 大拙

2015-01-06 08:52:25 | 


日本人論です

日本は戦前からヤンキー文化が濃いらしい。僕も、あなたもひょっとして、気づかないうちにヤンキーかもしれません(涙)?

では現代日本に蔓延している「ヤンキー・ヤンキー文化」とは何でしょう?

この本では、


・お笑い芸人的なコミュニケーション=他人いじりのできる、キャラを立てているひと

・気合いでなんとかなる=精神主義=反知性主義

・ムラ社会的=体育会系的

・バッドセンス、

・リアリズムとロマンティシズム、角栄的リアリズム、ポエムな美意識、“女性”性(おせっかい)。

などをヤンキーの特徴としてあげています。



おもしろいのは社会の隅々までそうしたヤンキー文化やなあと気付かされる点だ。

たとえば

1 ブラック企業

戦前だとインパール作戦を遂行した人。10万人の日本人を食料も持たせず戦地に送り込み兵站のないまま7万人を餓死させた。

今だと、ブラック企業経営者

朝礼は気合注入から始まる。某居酒屋。

これなんかもう精神主義・ガンバリズム≒反知性主義

社員の中にはヤンキー的体質の人は、ブラック企業にいることが気持ちいいからつい頑張ってしまう。

たとえば縦社会(先輩後輩・家族的)が好きな人。気を付けましょう…

何も考えないと、いつのまにか鉢巻しめて安い給料で働いて、ブラック経営者の精神論に洗脳されちまうよ。。。

少年ジャンプの「友情・努力・勝利」で幼いころからきているあなた、危ない。

そういえば精神主義は日本以外も見ることができるな。

国家だと、北朝鮮。

儒教の強い社会も危ないらしい。→韓国の会社も精神主義が多そうだなあ…





2 保守政治家

安倍首相の美しい日本

ポエム的でひたすら情緒主義。そうか、安倍さんまでもがヤンキー?!

ヤンキーはあいだみつをが大好き。

橋下とおるさんもリアリズムのヤンキー気質らしい。地頭がいい人間なのに知識や論理を軽視する=反知性主義者

かれは 行動力のない知識人(≒オタク)を罵倒するからねえ…



3 不良が激減している

最近は金八先生が学校で「よさこい」というシステム化したらしい。

中学校で不良が輝く場が、学校教育でとりいれられたヨサコイ。

不良はよさこいで身体能力を発揮、モテる。

そしてお笑い芸人的な生徒も、薄っぺらな会話を何時間もできることがコミュニケーション能力が高いとされるため、

スクールカーストで上位を独占する≒そんなひとはヤンキー

そしていつしか

地元愛。仲間。絆などの価値観を注入され、地元も祭りの担い手なんかになり、地元べったりで、気が付いたら保守化している。

そのなかで町会議員や町のまとめ役などになれるものもいる。ただし外国人が苦手。ヤンキー文化を理解しないから。



不良を保守の担い手にして犯罪を未然に防ぐシステムの完成だ。

これは評価できる(一面)





・ヤンキーVSオタクVSサブカルという対立ってありますが、意外にもヤンキーの方がマジョリティらしい。

ドラマもごくせんとかGTOとか金八先生とかヤンキー文化だね。本気と書いてマジ。

・高橋歩の世界放浪の旅の本もポエムだらけで、本質がない。


◆ヤンキー文化はすべてが悪いわけじゃないけど、次のような危険が存在するのだ。

・外からの権威に弱い

・みこしを担いで脇がすべてを決める。みこしは空っぽ。→誰も責任取らない。

 政治家はバカでも、参謀が優秀であればよしとする構造は、

国家公務員の優秀さで脇を固めた、腹芸のできる反知性的な自民党政治家という構造そのものやな。

・反知性主義だと、空気を読まずに議論を詰めるロジック重視の人(知性的・オタク)は、生きにくい。

なぜなら同調圧力がすごい社会になってしまうから…


◎著者はTPPとか移民とかダイナミックな変化がくれば

日本人は個人主義を導入せざるを得ず、バージョンアップできるかもしれないことを暗示する。

個人主義かあ…


TPPで外国人が入ってくると男性的な自立した文化が押し寄せ


みこしの上は空っぽで、母親的な日本社会≒ヤンキー文化で保護されてたヤンキー的日本人も

変質を迫られるんだろうね。



○でも斉藤 環さんに反論したくなる自分もいます


分析ばかりで行動しないのは、「ヤンキー」以下といえるのでは?

なぜなら、知性的に熟慮し考えあぐね、せっぱつまって

直感で行動し、最終的にはうまく乗り切ってきた経験がるので。

それと個人主義は嫌だな。

自由と民主などフランス人はぶれずに突き進むが、イスラムとの対決が待っている。

人は完璧じゃない。

迷って、話し合って、時には

バッドセンスでも直感で決め、気合で乗り切る必要もある。

(それに、日本の周りは、韓国・北・中国のように、日本以上にヤンキー国家。気合ばっかやなあ…)


★それにしても今の日本は反知性主義・非科学的な言論・精神主義に傾きすぎです。

(次回ご紹介します、イギリス人アナリスト 日本の国宝を守る 雇用400万人、GDP8パーセント成長への提言

(講談社+α新書) 新書 には日本人の不都合な真実がいっぱいです)



○そういえば

NHK100分dE日本人論に

斉藤環さんは出ていたなあ

中空という うろ(空洞)が日本人にあるといっていた。

中沢新一さんが彼の後、 鈴木 大拙の名著「日本的霊性」(昭和19年に敗戦後の日本人のために書かれた)を語った。

1.分別智(常識的判断・知性・オタク?)と、

2.無分別智(直観・ヤンキー的?)の

両方を使いこなすのが大事で、その間が中空構造。

日本人は中空を介して、両方のセンサーを本来、持っているそうです…

3.両方を意図的に活用し、行きつ戻りつできれば、

妙好人(みょうこうにん・日常の瑣末のことがらにまで仏教的な悟りに似た境地にいたる≒日本の職人魂)となり、

日本人はバージョンアップできるそうだ。なんだか未来のエイリアンみたい…

それにしても、鈴木 大拙は深い。

主客未分の発想は、スティーブジョブスにも影響を与え、アイフォンのような主客未分のアプリ・マシーンを作った。

鈴木の書物はアメリカのヒッピー文化に

多大な影響をもたらし、今も多くの言葉を引用されるし今もバイブルだ。

鈴木 大拙は石川県人で唯一、お札となれる人だ。(PS実はむづかしそうなんで、まだ読んでない…)









古市憲寿『だから日本はズレている』 は、新しさが無かった…?

2014-08-04 19:19:47 | 
新進気鋭の若い社会学者としてかなり期待して読んだ

だけどなんだか腑に落ちない

なぜだろう?

「おじさん」とは、「いくつかの幸運が重なり、既得権益に仲間入りすることができ、その恩恵を疑うことなく毎日を過ごしている人



年齢はかんけいないらしい…

おじさんの定義が広すぎてなんかよくわからないな

これだと若い女医さんなんかも入るのかな?

官僚や大企業の部長クラスなのかな?

でも彼らとて努力はしただろうに…

おじさんは団塊の世代だとはっきり言えばよかったのに。

彼らは「戦争」の苦難を直接体験していないし

高度経済成長で誰もが正社員になれた。

年金も「逃げ切り世代」としてどうやらもらえそうだ。

ここで鋭く対立したらわかりやすいのになあ…



このひとはデビュー当時

若者は幸福感が世代別で一番高いことを分析して

おじさんにとっても期待された。

自信がないのかだろう、

「若者に期待すんなよ」と逃げたいのだろう。本質的な問題に

鋭く切り込まないまま、この本は終わる。


就職カースト(6章)や
「ノマドとはただの脱サラ(8章)」や
「やっぱり学歴は必要だ(9章)」を読むと逆に

現状肯定が目立つ。「このひとこそおじさん」だなって思ってしまう。

おじさん文化おじさん社会に対抗する

何かワクワクするような新しい

カウンターカルチャーが示されるかなあと期待して

エンディングの10章(静かな変革)と11章(やさしい革命)を読んで

古さを感じた。

「ダウンシフターズ(減速生活者)」で

世の中を変えていけるという結論です。


ダウンシフターズ?

そんなもん脱サラの骨董屋や雑貨屋、古道具屋、革細工、カフェ、飲み屋が

何十年も前からやっているよ。

減速しまくりなひとびと。

でも自分ひとりで、世の中そう簡単に変わらない。

普通の人にとっては

激変より安定しながら、ちょっとづつかわっていくのがいい。



ちなみに、

完全に減速しきっている人は見たことがない。

信州や能登の山奥で自給自足でもするのも難しい(ガソリン買わないといけないし…)。


やや減速するのって

それがけっこうむづかしい。

だから凡人がみんなできるとは限らないものを

優しい革命にするのは無理がある。

このほんでは確か

東京で好きな客層だけにアピールした自然派志向のバーが実例として紹介される(だったかなあ?!)。

でも東京で一軒家借りて商売してゆくのはお金、かねかかるだろう…

家賃・光熱費だけで結構するやろう。

お客さんは昼間働いて、稼いだお金で、バーにくる。

東北の自然リンゴ農家だけが客じゃやっていけないだろう。

だからその店は「好きな時にオープンして、好きな客のためにバーをやる」隠れ屋的自由さ・店舗スタイルを

資本主義社会の中で売っているのだ。

それが稀少に見えてしまうから。

希少価値は魅力だ。



たとえば雑貨店を経営する知り合いは、

世界中に自分の好きなものを買い出しに行くのでワクワクした人生だが

お客の要望も頭に入れている。好きなものだけで商売しない。

それでもワクワクしたライフスタイルを維持するのに

客の少ない火曜日~木曜日は飲み屋でバイトして

維持費と旅費を捻出している。

「持続」のためには、資本主義を降りることはできないに等しい。



会社組織のレールを外れて、じぶんのルールで自由に生きることはコツがある。

形式上、自由は簡単に手に入れられる。

中身は、魅力ある商品・店主の人柄が必要なだけ

それがサバイブするための コンテンツ。

だれだって古市さんのいう、大きな官僚型の会社によくいるおじさんの世界はいやだ。

会社の硬直性が個人の柔軟性を阻害するような大組織、たとえば役所とか、

自分の考えを曲げてまで、上司や組織の都合で毎日やらされるしごとなんてまっぴら。

体調が悪いのに、決まった時間に起きるなんてまっぴら。

面白くないことは自分をいつかは殺すかもしれない

だからクリエイティブに自分の世界で生きるために

自分のルールで生きたい。

みんなと表面的に合わせなくっていい。

空気を読まなくても商売できる。

しごとのために人と出会う、名刺を交換する…そんな打算はオフにはいらない。

正社員のおじさんとそうでないおじさんを比べたら

そうでないおじさんの方が世の中は多いのではないだろうか?

地べたで体張って中小企業のおやじたちは頑張っている

それはしかし不思議と暗さがない…感じがする

ブラックかもしれない

休みだってろくに取れないひともいるだろ?

でもなんか楽しんでる


・世の中で出会う

零細な自営・中小企業者、そのたの人々。

マスコミは弱者に分類するが

実は好き放題

自分を強く持ち、

タフでいがいに勉強家で

義理人情家で、

社会をいろんな角度から支えてるよ

体張って。

不満の塊の社会学者もたまには見よう 地べたから。