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べトナムの旧家保存館で見た、鯉の掛け軸…のナゾとは?

2016-11-25 19:13:07 | 旅行
ベトナムに行ってきました。


泊まったホテルは、ハノイ旧市街のマーマイ通り。とにかく

古い街並みが好きなので、ホテルは迷うことはなかったです。


ハノイの旧市街は「ハノイ36通り」と呼ばれていて、その名の通り36種類の異なる品物を

商う店が集まってできたといわれています。

この街の歴史は古く13世紀ごろにできたそうです。

町の建物はそんなに古いものはなかったけど、

政府がヘリテージ(遺産)として保存いている、木造の伝統的町屋「マー・マイ87番の家」を見つけました。


この家は約120年前に建てられ、元は漢方薬を商う一家が暮らしていた19世紀ベトナムの伝統的な木造家屋です。

入口を入ったところは店舗用スペースで、奥の居住用スペースとの間には、明り取り用と換気のための中庭があります。

2階は仏間、居間、寝室となっています。

二階に心を動かされる掛け軸を見つけた。鯉の掛け軸です。

おや?なんか違うなあ…

皆さんお判りでしょうか?














日本だと、月に向かってジャンプ!

しかしこの絵は方向が違う。

川面に映る ゆらゆら揺れる月に向かっているのだ。


入口のベトナム人を呼んで話を聞きました。

「ミラーの月に向かって、飛ぶ鯉は、お金や富や出世を表しているのだ」という。

「日本や中国でも、鯉はそういう意味だよ。上に向かって跳ねる鯉は金運アップと商売繁盛を

叶える出世魚として有名です。

でも、天空の月に向かってジャンプする鯉を描くよ。これは逆方向だね」

「逆の方向にジャンプする方がいいのだ…」

という。

はっきりわからなかったので、

「天の月へのジャンプはベストだが、決して届かない。

BUT 川面の月は手に入る。

ベターISベストだという意味?」というと、

「そうだ」という。

足るを知る…のたとえなのだろうか?

だとしたら 深い絵ですね。



鯉の滝昇りを調べてみた。

鯉は激流をさかのぼりあらゆる障害を克服できる魚と信じられています。

大きな目的を成し遂げる強さと勇気、忍耐力を備え持つもののシンボルとされています。

中国に古くから伝わる登龍門の神話に1匹の鯉が急流の激しい川を挫折しながらも泳いでいき、

難所の龍門という急流の滝を登り切った時に霊力が宿り、鯉は龍となり天へ昇っていったという、

中国に古くから伝わる登龍門の神話に由来することわざです。

逆に及ばぬ鯉の滝昇りとは、じぶんの限界を表す喩えだ。

ベトナム人たちは

身の丈に合った幸せを

選び取り、

夜は家族で外食し、

歌い騒ぎ

人生を楽しいでいる。






フランス人は10着しか服を持たない…を読んで。

2015-03-09 09:22:17 | 旅行
直島の旅行のお供にこの本を持って行った。

内容は以下の通りです。

間食はせず、食事を存分に楽しむ。上質な物を少しだけ持ち、大切に使う。
日常のなかに、ささやかな喜びを見つける。
典型的なカリフォルニアガールだった著者は、フランスの貴族の家にホームステイすることになる。
その家を取り仕切るマダム・シックから学んだ、毎日を“特別な日”のように生きること。


直島にも多くのフランス人富裕層が来ていました。
若いフランスの女性にこの本を見せて
「本当に春夏10着、秋冬10着しか持ってないのか?」

と問うと、

「フランス人に、そんな人はいないよ。」

アメリカ人は歴史が浅く、フランス人に理想を重ね合わす幻影を見たいのか?

でも、じぶんもこうあってほしいという姿・憧れと、現実が違うことはよくある。

たとえば僕もアメリカ文化大好きだけど、NYに行くと

意外とアメカジ・ファッションしてないし、服や色使いがダサい人の方が多い。

車も洗っていないのか、きったない。

日本人もイメージにとらわれているのかもしれないね。

うわべと本質の混同はよくあることだ。

人は見たい現実しか見ないのだから。

「つくづくフランス人に、アメリカ人はあこがれているんだね。

日本人の若者は、アメカジファッションやアメリカの物質文化に憧れ、

そのアメリカは、シックなフランス文化に憧れ、

君たちフレンチは、日本のアニメや禅のような日本文化に憧れる。

くるくる回る三角関係では?」

というと、そうだねといっていた。




ただ、続けてそのフランス女性が言った。


「いいものを長く使う という考え方はありますよ」

とのこと。

骨董や西洋アンティーク、おじいさんの代の家具や家を欧州人は大切に使い続けるもんな。




ヨーロッパのセンスは計り知れない。スペインで見た、アパートの中庭がとてもきれいだった。

アメリカ女性がこの本で絶賛するフランス人の特徴は、

大量生産大量消費の反対にあるものだ。

質素な

質の高い文化

「足るを知る(知足)」、

教養主義。

あれ?これは日本古来の文化と似ているねえ。

娘と歩く、休日の東京

2014-03-31 18:33:02 | 旅行

上野→谷中→根津と

大好きな東京を

娘と二人で歩きました

桜は2分から5分咲き

みんな、会社や仲間が上野で宴会

していたり、

牡丹の神社に縁日が立ち

外国人も日本人もゆるーい

笑顔の花が咲いています

幸せな気分が伝播しています♪

いいなあ

いまのにっぽん

焼きいか→チキンカツ→牡蠣串→動物パン

娘と買い食いしながら

町歩きしました

夕焼けだんだん

→へび道

と、進むと

若い人が

小さなお店を路地裏に次々オープンし

モザイクのような面白い街になっているよ

スムージーのカフェと

動物のパンを打っている店がお勧めです

おいらもここだったら住みたいな…

歴史とモダンの入り混じった、東京はなんて不思議な街なんだろう?


「米軍は 博物館と象やキリンのいる上野周辺は

爆弾を落とさなかったんだ」と

お店のおばちゃんが言ってました

どうりで戦前の情緒が今も残っているわけだ


レトロな喫茶店のあんみつを食べて

隣のお寺と大木のわきにある

勝海舟先生のお墓に手を合わせました

「勝先生、日本は平和国家を作り上げましたよ、そしてこれからも努力します」