goo blog サービス終了のお知らせ 

あなたの人生の伴走者、古都金沢のふるほん・古道具・骨董商「ふくもも文庫」。買い出しいたします。

★文化や教養力があれば毎日は楽しく過ごせます。ふくもも文庫はあなたへ癒しと笑い・懐かしさを届けます。

にっぽんの骨董商の新たなる使命…

2014-11-22 17:41:12 | 骨董
サザビーズ・クリスティーズなど

世界の古美術品の競売市場では

人種問わず、多くの富裕層がしのぎを削っている。

落札できた日本人の8割が日本の骨董商だという。

骨董商はサザビーズ・クリスティーズなどで自ら買うことなどほとんどない。

つまり、「骨董商」は代理人であったということ。


日頃から胡散臭いと言われている商人の代表格である骨董商である。

ニセモノ臭いものに、時代付して、裂を着せ、本歌の箱を用意したり、

古文書が出たら、下の方に無価値の書を入れかさ上げしたり、

後絵や落款を入れたりと、忙しい。

でも、グレーな世界で生き抜くには、基準となる本歌を見抜く力も併せ持っている人だけが長く残る。

ホワイトな世界の人たちの「眼」となり、船頭、羅針盤となって、今では海外でその威力を発揮する。


サザビーズであろうがクリスティーズであろうが

舞いあがらず、商品の「疵」を見抜き、

いくらまで出せる商品かその価値を判定し、

またいくらなら誰に転売できるか担保性も見抜き、

さらに競りでの心理戦にも勝利するテクニックをもつ日本人は

骨董商しかいないのだという事実。

美術館の学芸員では無理です。

ゆえに一流の財界人・文化人は、一流の骨董商を代理人として雇い、国際的な競り市に参戦する。

彼らの「眼」を信じて…

一方、骨董商も繰り返し仕事をいただける上客ならば絶対に嵌めない。

そういえば

お金持ってても、たとえば日本にいっぱい来ている中国人の骨董商でも 

日本の美術倶楽部に入れないし、長い歴史を持つ日本の骨董商に対して一目置いている。

根こそぎ珊瑚持って行かれている日本人が、いまごろ交渉力や抑止力の必要性を痛感しているが、そのはるか前に、

田舎にも、北京に支店を出した日本の骨董屋さんがいますよ、中国語を独学して。

日本の骨董商の一部は海外に出たり、国境をまたぎ、けっこう活躍しています。




◎ブラックはダメだけど

グレーな世界の住人は

ホワイトな世界を支える、タフなエンジンである。

交渉ごとは5分5分を 6分 自分に有利に持ってくることが本質。

海外旅行行くと、日常生活でタクシー拾ったり、りんご一つ買うにも

料金や質において

交渉事であるのにびっくりする。何も言わないと傷物のリンゴを渡される


…そういえば、

民主党がだめだったのは、ホワイト

(素人・こうあいたい理念・ポピュリズム) 一色だったから。


円高や周辺国の恫喝で、日本人のプライドはズタズタだったなあ…

米軍基地の県外移設も

仕訳という名の公共事業の判定もパフォーマンスで終わってしまったっけ。

子ども手当や

高速道路無料化とはなんだったのだろう

大多数に裏付けなく迎合する政治ならだれでもできるよ

最初から破綻がわかってた太陽光買い取り制度…

鳩山さんや菅さんでは、シュウキンペイや韓国の女性大統領に なめられることはあっても

丁々発止渡り合うことなどできないでしょう…

リーダーとは大多数の反対があっても信念で実行する人のことを言うのだ。


自民党はグレー。

でもグレーでもいい。

政治も商売も、海外相手だと

駆け引き≒グレーが必要不可欠だからね。



骨董品コレクターは分類わけできるか?

2014-11-22 17:26:33 | 骨董
テレビ番組の「開運!なんでも鑑定団」に登場するコレクターの大半は男性です。

業者に騙されてがっくりうなだれるのは決まって男性。女性はほとんど騙されていません。

なぜだろう?

蚤の市で買い物をする人を見ると、ある傾向が見えてきて面白い。


女性は袢纏や着物を買うのでも「バッグを作るための材料として」買う人が多く、実用に重点を置き、

経済合理性に反する「夢」や「思い込み」が全くない消費行動をとる(値切りまくる)。

一方、愛すべき男性コレクターたちは、

たとえば、軍モノ、景品、ポスターやキャラクターグッズだけなど1つのカテゴリーのものを


ひたすら懲りずに集めるのだ。あいすべきおっさんども。

お金持ちでもおなじ。唐津や江戸ガラス、李朝などランクは上がるが決まって男性。

骨董や盆栽や石など、伝統的な日本の文化はおっさん男子で支えている。

文科省よ、「おっさん男子」に愛の手を。。。



では、女性たちのオシャレ基準とはなんだろう?

最近だと、山ぶどうのつるで作ったバッグや籠。

民藝系統かな。


若い人だと昭和レトロ。


それら以外で、「民藝」に取って代わる何かが想像できれば

女子のハートを射抜く「新市場」をきりひらけるのだが…

赤珊瑚を盗む中国人

2014-11-05 17:18:11 | 骨董
数年前から

赤珊瑚でできた簪や

赤珊瑚そのものが

市場に出てくるようになった

竹根

鉄瓶

銀製品

銅器の火鉢



印材



茶卓

掛け軸

中国切手、コイン


中国人に受けるものなら高値で売れる

湧き出るように品物が市場に出てきたのだ

お里に帰るのは両国にとってめでたいこと。


でも人の国で赤珊瑚を盗むのはいけないよ


対策はどうすればいいのかな

現場では

・漁船に乗り込み、珊瑚没収
・2千万以上の罰金を課し、払えない場合は船を没収


国際的には

・荒れた海底をフィルムに収め、自然保護団体や国際機関に送り、意見を求める

・ネットで流す

・エイペックで中国共産党の偉い人に訴える。だめなら会議で他の国の要人の前で言う。

★一発狙いできている漁民は、今のゆるい日本の状態だと

どんどん来るだろう

とにかく捕まらなければラッキー

みんなでとれば怖くない状態。

赤珊瑚が根絶やしにされたあとは?

もっとおそれしい想像が目に浮かぶね

くいっぱぐれた漁民は将来

高級魚も根絶やしにした後

陸に上がるかも。

・なめられないようにしょっぱなで厳しくいかないとなあ

海上自衛隊の出番です

偶発的戦争を回避しながら

そこは十分撮影しながら

ってことになるんだろうか

「こば板」って、知っていますか?

2014-09-07 15:31:50 | 骨董
★「こば板」って、知っていますか?

「木羽板」「小羽板」と書くようです。

塗りあがった漆器を乗せる年季の入った木の板です。

先日、山中町の奥にある漆器工場がひっそりと取り壊されました。

そこで100年前から使われていた板を譲り受けました。

山中塗りは輪島塗とともに県内を代表する伝統工芸ですが、

漆器が売れなくなってきて、工場をたたむ業者が多いと聞きます。

板にはお椀を塗っていた職人さんの作為のない塗料のこぼれが、

不思議な模様を描いています。

購入される方に面白さや美しさを見つけていただけたら幸いです。

床に敷くもよし、小さな棚板に使うもよし…



◎その昔、千利休は、釣りをしていた漁師の腰にぶらさがっていた

使い込まれた魚籠(びく)をみて

ふとひらめき、その魚籠を手に入れ、花を生けたと言われています。

何気ない魚籠を花器に見立てるとは、利休の想像力おそるべし…

「見立てる力」…なんとなく「聞く力」を書いた阿川佐和子が次に書きそうなテーマですが、

大切な日本人のセンサーのひとつだとおもいます。

その魚籠(びく)は今では 香雪美術館収蔵品となって見ることができます。

(利休 籠花入 銘桂川
りきゅう かごはないれ めいかつらがわ
桃山時代
千利休-少庵-宗旦-山田宗徧-
山田宗徧 受筒・箱書・添文)



◆あなたの「見立て力」で、ビンテージの板が、別の用途で輝け~

そして未来に「国宝」となるかも?!

目利きとは

2014-08-19 05:57:07 | 骨董
よく「あのひとは目利きだ」という。

市場でも「あの人が声を出すのからには相当の名品だ」という空気を醸し出す。

(実は身内の品が競りに出されるので、フェイクをかましていたりもする)

たとえば九谷の古そうな皿の場合、


古九谷なのか、再興九谷なのか、明治以降の新九谷なのか、徳田八十吉のような名手が銘を入れずに焼いたものか?


再興九谷でも、

春日山窯

若杉窯

小野窯

民山窯

吉田屋窯

木崎窯

宮本屋窯

蓮代寺窯

松山窯

なのか?

それぞれに目利きと言われる人がいて、仲が良ければ教えてくれることもあるが

見方については飯の種なのでめったと教えない

(県外ではちょっと詳しいお客さんの立場で聞くと結構教えてくれるよ)

子供には教えるが。



でもほんものかどうか結論はすぐにわかる。

競り落とされた値段で。

「古九谷、安いところから1万円」ホックから始まり、3万円で落ちれば

古九谷はそうでない可能性がとっても高い

ある古美術商は

「骨董商は焼いた当時に生まれてないだろう?だから競りによって

これは本歌かどうか、全員の競り値で決めるんだよ」

目利きとは?

◎多くの失敗を経て、観察眼を養い、人間関係を深くして、ノウハウを積み重ねた結果

下せるプロの審美眼ではないだろうか…

・人生の目利きになるために、長い道のりを楽しく歩んでいこう