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リスクという言葉の本当の意味を知っていますか?… 映画ボヘミアンラプソディーから考える。

2019-01-29 09:23:26 | 10代20代30代
NHKビジネス英会話初級編を斜めききしていて

驚いたことがあった。

●「RISK」という英単語を、講師の先生が説明した内容に!

日本ではリスクという言葉がネガティブな意味で使用されており、「危険」あるは「危機」という意味で使われることが多い言葉です。

しかし、危険には「Danger」「Hazard」、危機には「Crisis」という訳が存在します。


欧米では日本人が日ごろ使うネガティヴな意味だけではなく、

機会opportunity や chance と似た意味を含む言葉であり、

さらに調べると、

不確定なことについて確率的に計測できる際どさとして使うのだとか…?!

●そういえば、今人気の映画「ボヘミアンラプソディー」のなかでもそんなシーンがありましたね。

レコード会社のオフィスでフレディが新作を披露する際に

「次はオペラだ」と言ってオペラ曲ビゼーの“カルメン”にある“ハバネラ”をかける。


クイーンに商業的な音楽を作る必要を力説するレコード会社重役は

「いまどきオペラなんて誰が聴くの?」とバカにするが

クイーンのメンバーたちは「誰もやらないことをやりたい、人のやらないことをするのがクイーンだ」と言い放つ。

レコード会社重役は楽曲「ボヘミアン・ラプソディ」を聞いて、

ハード・ロック、オペラ、情熱的なバラード、そしてフレディ・マーキュリーが60年代から書き続けていた意味不明な歌詞。サビも無い。

通常3分間というシングルの相場をはるかに超える6分の楽曲の長さに、怒る。

レコード会社の上層部はシングル化をリスクが多いと判断し、拒否した。

バンドは不機嫌に部屋から立ち去り、フレディは外から石を投げつけ、窓ガラスを割りこう言い放つ。

「修理費用は報酬から引いておけ」




しかし現実は「Bohemian Rhapsody」は一気にイギリスのヒット・チャートの最上位へ達し、
その後クリスマス期間も含めて9週間その場に居座り続けた。


映画と史実とは違うかもしれないが、「リスク」を考えるヒントになりました。

◎世の中に存在するスタンダードと比較するとなんか変→やっぱりリスクが高いね→やめておこう

クイーンのメンバーは→自分たちがやりたい音楽→世の中にない→それいいじゃん→やってみる

リスクはその裏側に可能性を含んだ概念です。

表面のリスクをものともしない主人公の生き方→映画でも小説でもスポーツでも、僕はそれに心を揺さぶられるのです。





華僑から学ぶ、子育て・じぶん育て論。。。学習率ってなんだ?

2018-12-24 14:22:30 | 10代20代30代
●ある華僑の子育て


 インドネシアに行くときに羽田発で乗ったガルーダ航空の隣の席に

 かわいらしい女子大生がいました。

 22歳。大学生で、ジャカルタ生まれ。

 日本の友達のところに遊びに来たという。

 両親は中国系インドネシア人。

 英語はペラペラ。子供の時から

 海外旅行が当たり前


 小学生の時、すでにオーストリアからイタリアまで列車とレンタカーで縦走しているんだそうだ。


 商売を営む、華僑の子育ては

 地球規模を前提とした、OPENなスタイル。

 子供のころから、海外で経験させるのが当たり前な富裕層が多い。


 彼女は、

 買い物はシンガポールに行くとのこと。ジャカルタからだと旅費も安く1時間ぐらいだといっていた。

 将来は商業デザインの会社を起業したいと言っていた。



●Eテレ「人間ってナンだ?超AI入門・第11回老いる」


 AI人工知能に学習させるには、子供と同じで、「学習率」を広めにとる方がいい?!

 と講師の先生が言っていた。

 ところで、「学習率」ってなんでしょう?



 人工知能は、人間のの仕組みをまねたコンピュータアルゴリズム(計算手法)「ニューラルネットワーク」であるらしい。

 AIのニューラルネットワークでは

 データを入れて重みを調整しつつ学習していくが、

 そのとき「学習率」、

 つまり学習するときのコンディションを決めるパラメーターがあるそうです。


 学習の最初では

 この学習率を

 大きめに取り、

 大きく動いて学習するそうです。

 だんだん正解に近づいてくると、その動きを緩めていくのだそうです


 講師は これが人間の成長に当てはめられるのでは、と話していました

 つまり人間は

 子供の頃の学習率が高く、

 老人になるとごとに学習率は小さくなっていくほうがいいらしい。


 「音の認識」を例にとると、
  
 日本人は LとRの区別 はつけられない。

 これは幼児期から日本人として 外国人と接触が少ないまま自国内で育てられるから区別できなくなるからだ。


 この音の認識というのは階層により認識されます。

 音とは

 まず1音素として認識される。

 次にその音素をある程度固めて、2音節として認識する。

 さらに音節の次は3単語、

 そしてようやく4文として認識します。

 つまり、音素が学習できないと、音節は分からないようになっているそうです。

 概念は積み上げていかないと分からない。

 LとRの区別に戻ると、

 子供のころに、華僑のように

 英語でコミュニケーションする経験を積むことで、音の4段階を体感できるのだ。


 だから、子供のころは、学習率を大きく取らないと、概念の基礎が広がらない。

 歳をとったら、音の4段階を体得するのに苦労するだろう。子供と比較すればだけどね。

 逆に、学習率を狭めることで、今までの経験を活かして、深堀した学習ができるようになる。


 そうだ、華僑は、世界各国を股にかけても楽しく生きていけるように、子育てと自分育てをするのかもしれないな。

 子育ては、「子供の時から海の向こうへ行く古都の楽しさ、文化の多様性の面白さを体感させ」

 じぶんプロデュースなら、「海外と自分の国とを行ったり来たりするビジネスのために、必要なすべての教養とスキルを身に付ける」

 ことを無意識に実践しているのかも。

 日本人もそうありたいものですね。

 LとRの発音の認識の裏側には、深くてでかいテーマが隠れていた。

 
●もし若くして、道に迷ったら…?

 学習率の大きい方へ進みなさい!?

自分の言動の積み重ねが、いまの人間関係。だとしたら、内面は自由だ。逆に。

2018-12-12 09:03:37 | 10代20代30代
今までの行ってきたことの堆積が


人間関係を作っていく


地層みたいやね、人生は。。。


断面は


年月


もしそこに埋もれるなら


ぼくは


恐竜の化石になりたい


シダ類とか


貝の化石はかっこ悪いもの。。。


笑うところですよ


そういえばグランドキャニオンで買った恐竜の化石のごみはいったいどこに行ったのかな


変なものをコレクションしています


世界一綺麗な蝶、スコルフスキーモルフォ…



鍾乳石…


ああ、じぶんの責任で収束ができる小宇宙の、


日々充実してゆく感じは素敵ですね(無反省に生きる≒最強にんげん説)

「火事場の馬鹿力」ってやつが、もし自由に使えたらなあ…

2018-11-28 17:19:26 | 10代20代30代
◎ああ、自分や弱虫だ。

いやになる。

ちょっと、格が上の人に囲まれると、緊張から、

すぐに尻尾を巻く。

叩かれると、しょげる。

とっさの機転が利かず

いつまでもなりたい自分になれない。

そこで、いつも思うのだ。

「火事場の馬鹿力」ってやつが、もし自由に使えたらなあ…



●火事や地震などの災害時に、よく聞きませんか?

寝たきりの人が、自力で逃げたとか、

重いタンスや金庫を、持ち上げ家の外に出たとか……。


最近ではスポーツ科学や競技などの分野で、

「火事場の馬鹿力」が、

科学的に立証・実践されているらしい。


●100%全開でパワーを発揮すると、筋肉や骨には超負担がかかる。

そこで普段は70%しか出せないような、能の安全装置が制御しているのだ。

ところが不思議なことに、生き死にのかかる火事場では100%の馬鹿力が発揮される。

その間は、喩え骨や筋肉が破壊されても、痛みを感じないことが多い。

その理由は、βエンドルフィンという物質が出るから。

◎βエンドルフィンとは、脳の神経伝達物質のひとつで、気分の高まりや幸福感などをもたらすといわれている。

また、モルヒネの数倍もの鎮痛作用があることから「脳内麻薬」とも呼ばれている。

明で歌おう「のうないもるひね♪」




●イビチャ・オシム監督の名言にこんなのがあったっけ。


「ライオンに追われたウサギが逃げ出す時に、肉離れをしますか? 要は準備が足らないのです」

 僕は思う。

 仮に肉離れをしても、骨折したとしてもだ。

 ライオンに食われそうな野生のウサギは、全速力で逃げ切ろうとするだろう…

 βエンドルフィンをだらだら流して。


●ああ、火事場の馬鹿力が、自由に、ふりかけみたいに、小出しに使えたらなあ…

  人生で乗り越えなければならない山が見えた時に。




 ◎ちなみに、脳の安全装置を意識的に外すためには、どうすればよいか?




1.大きな声を出す。(室伏さんや他の砲丸投げや円盤投げの選手が意識的にやっているね)、

2.イメージトレーニングする。(2014年石川県大会の星稜ナイン。

  9回に8点差をひっくり返し、9―8で小松大谷に逆転サヨナラ勝ちした例。
  絶対逆転できると信じて、星陵の選手がピンチの場面で笑っていた。)


3.「ムリ」という言葉を捨てる。



  人の意識にはA健在意識と B潜在意識の2つがある。

  A…健在意識とは普段使っている能力。使おうと思った時に意識して使える左脳的な意識。

  B…潜在意識とは普段眠らせている能力。咄嗟の時や無意識に発揮できる右脳的意識。




  野生動物に首輪を付けて繋いでおくと、ある日突然首輪を外しても
  逃げずにいつもの行動範囲内にいるままになります。

  人間世界でもしかり。

  先生や親から、「おまえは無理だ」と言われ続けてきたら?

  じぶんで思い込んでしまっていたら?
 
  やったことのないことなのに、やる前から常識的に無理と決めつけてしまったら? 逃げることを忘れた野生動物と同じになる。

  ●そんなばあいは、自分の潜在意識を使うといいらしい。

   でかい目標を建てたとしよう、

   心の中のもう一人の自分が、「どうせおれには無理だ。今までも 出来た試しがないだろう」と囁いてきます。

   そこで潜在意識で、首輪を外すのだ。本当の自分はできると。

4.日常生活で…

   ●ぼくらには

   未開発の部分がいっぱいありますよ

   レコードに例えると、たとえばじぶんにはA面(上品・紳士)もB面(下品・エロ)もある。

   未開発なじぶんを発見する旅を日常生活ですればいいんじゃない?たとえば…

   普段やらないことをやる

   普段しゃべらない人に話しかける

   普段通らない道を行く

   普段手に取らない雑誌を読む

   普段見ない映画を…etc


   しごとは一つと決めない。二つ以上の分野に精通し、複眼思考に!




   そうすればいまよりちょっとだけ幅が広がり、


   じんせいは楽しくなりそうだ。


   ●ちなみにイビチャ・オシムの残した名言が、彼が日本を離れた今も なんだか本質をついてるなあ…

   

    「追いつこうと思うから離されるのだ」

         …そっか。最初から相手より格下だとの思い込みは捨てよう。 



    「ブラジルが一番と決まっているのだったら、ほかの国はサッカーをやる必要はない。
     だから、サッカーは面白いんだ。
     強いと言われていても、彼らが常に勝つわけではない」

          …闘う前から相手をリスペクトしないぞ俺は!常識や序列や他人の評価などといった首輪を捨る。





「厳しい状況に追い込まれるほど、選手は問題を解決しようと努力し、発想が豊かになるものだ。
     ゆえに悪条件下では、メンタルフィットネスの準備がとても重要になってくる。」
          
          …普段から座禅やマインドフルネス瞑想で、アクシデントに陥った自分をイメージ。
           冷静な自分を感じたいなあ…ガンバル



     「人生は100年も続かない。選手のサッカーキャリアなどもっと短い。
      その短い選手生命の中で、何か歴史に残ることをしようじゃないか。」

         …志は大きく、弱い自分の囁きは無視するぞ。




      「リスクを負わないチャレンジはない。そういう日本人に欠けている哲学の部分を埋めたいと考えていた。」


         …意図的な小さいリスクをとる癖をつけて、
          リスクを抱えて生きることに慣れっこ→毎日、心の乾布摩擦→タフマンに。


      「日本の最大の長所は機敏性である。私が日本代表監督に就任した際、
      それを最大の武器として期待し計算していた。
      実際、それは、世界が「まるで忍者のようだ」と表現するほどのものだった。」


       …人がわたしをどう評価しようと関係ないのだ。

        自分の評価(長所)は、自分で決めるのだ。ダンジテ・・・・・・


     
      
     

唐物から和物へ…日本美意識大転換の秘密…僕らは利休の子供

2018-11-26 08:34:34 | 10代20代30代
●天目茶碗を見たことがありますか

黒い色に青い銀河

完璧な美です

本場、中国には一つも残っていない天目茶碗は

海を渡り日本にやってきました


足利将軍は、曜変や油滴といった天目茶碗のような中国伝来の名「唐物」のもつ美しさを大切にし、現代へと受け継がれてきました。

東山御物。

唐物のお宝たち。

古い銅器・唐物の漆器・花台・堆朱などがたまに骨董市にも出てきます。






◎しかし千利休以前と以後で、日本人の美意識は180度変わったと気づきました。






千利休の完成させた わび茶。これが大転換のキーワード。

わび…日本人最大かつ最強の武器≒美意識の登場です。


侘び茶は、端正で典雅な、一点の曇りもない完璧な美しさが重視される美の世界から

不足の美、不備の美こそが美しいと価値転換を図りました。


「故意に何かを仕上げずにおいて、想像の働きにこれを完成させる」のが「数寄者」とは天心の言葉です。

和物道具は、天目茶碗にくらべれば相当いびつな形をしたアンバランスなものですが、

このアンバランスで不完全な形が

カッコイイ

かわいい

深い


味わいがあると

思いついたのが千利休だったと思います。





◎人生もそうだと思いませんか?

頂点を極める一歩手前がカッコイイ

わざと欠点を一つかかえて、前に進む方がカッコイイ

隙のない人格より、一部抜けてる方が、愛される

人が見てスマートなファッションより、一か所個性がある方が素敵だ



想像力を書きたてる、余白のある人生って、どういうのであろう?


知らないことが多すぎる等身大の自分を嘆くより、

余白があって良いではないかと考えるのが前向きでいいね





そういえば漢詩も深くて面白いですね

龍になったら下に落ちるだけといった古い中国の詩人がいましたね


むかし書いたけど

ベトナムのハノイの古い中国商館で見た掛け軸を思い出した。

満月に鯉が湖面に落ちる絵だった。

満月にむかわず 湖面に向かう鯉、
今思うとそれは不備の美に近い何か?
龍になるより、龍になる手前の鯉こそ理想…?


●革製品の真新しさよりも、エイジングを重ねた革製品の美しさをよしとするあなた、

新品なのにダメージジーンズを履くあなた、

みんな、

利休の子供です