al baritono

アマチュア声楽家の独り言 ~ 歌ときどき仕事(笑)

信頼できる仲間の声?

2011年10月24日 | 合唱
合唱団「郁の会」を退団して1ヶ月が経ちました。

先週の土曜日は「サントリー一万人の第九」東京土曜クラスのレッスンでした。久々の「第九」合唱です。経験者6回コースの4回目ですから、そろそろ通しです。座席はバスの最後列。隣の隣は大声で名高い顔なじみの”かめさん”
歌い進むに連れて喉が上がってきて声が前にきて響きのポジションが変わってきちゃいます。まあ、「第九」って皆さん次第に気合が入っちゃってどんどんドナリッシモになりがちなんですが、それはもう(笑)ピッチが届くとか響きがどうとか子音が母音がなんかどうでもよくなっちゃう(汗;

そんな中で冷静に自分の歌を歌おうにも、自分の声の挟みどころが見つからない( ̄□ ̄;!声量は凄まじいものの響きを伴わない騒音のような中で、自分の声を混ぜ込もうとすると変に喉に小細工をしてしまいます。それがいけないことと分かってはいるんですが・・。そんな訳で、すっかり調子を崩してしまい、めちゃくちゃ疲れてしまいました。

実はシンフォニエッタ合唱団の中でも、人数は少なく、怒鳴りもしないけど、同じようになります。小人数なだけに自分の声が目立ちます。音取段階なので目立ったほうがいいのかな?とも思いながら、それでも周囲の声を聞きながらあまりに突出しないように・・と気を使って歌ってたら、同じように自分の響きのポジションを見失いました。喉に小細工しちゃって近鳴りの変な声(滝汗;

1ヶ月前に退団した「郁の会」では、長く在籍したので、仲間の中に信頼できる声がいくつかあり、その声に自分の響きを混ぜ込むという作業が楽で、無駄な力みのない自然な声が出せていたのですが、イベント型の「第九」合唱だとその都度に周囲の環境が変わるので影響を受けてしまいます。

まあ未熟といえば未熟で、こんなんじゃ「声楽をやってます」なんて恥ずかしいですよね。「郁の会」のプロ助っ人の菅井君なんかは、ソロでは素敵なバリトン声を聞かせてくれるのに、合唱では目立たずにしっかり厚みを出して支えてくれます。彼はオペラよりもドイツリートを得意にしていますので、ベルカントの様に響きが明るすぎないってのもあるのでしょうが、ソロとアンサンブルを確実に使い分けています。その辺は流石にプロです。

技術的にもっと精進しなくては!と思うのですが、それ以上に大切なのは周囲の声を信頼出来るか?という事がアンサンブルでは大事なことで、イベント型合唱団ではその場限りの大集団なので難しいんでしょう。というか、周りがどうであれ自分のすべきことを責任をもって行う事ができず、変な声を見つけては心を乱してる。その結果、今度は自分の声を乱して周囲の信頼を失いかねない・・という悪循環(汗;

発声云々というよりも、どんな状況下でもしっかり自分の歌が歌えること、そして新しい仲間たちとの信頼関係を築くことが喫緊の課題です。

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