チョッパーのこと。

甲斐犬とテリアのmix チョッパーの日々。

今日はばーちゃんの誕生日

2006-07-20 | チョッパー中継

先程、病院に併設された老人施設に家族で行ってきました。

うちのばーちゃん、誕生日なので。

なんと、御歳101歳!

去年は、総理大臣から、賞状と銀杯を頂きました。

病名の付くような病気もなく、
強いて言うなら、老衰と認知症。

今では寝たきりで、目も時々しか開けません。
何かしゃべっても、全っ然理解不能。

「おばあちゃん、元気?」
と言われれば、
「はい、寝たきりですけど健康です。」
と答えるしかない。

施設の人は今日、みんなばーちゃんの元を訪れ、
手を握ってご利益を祈願したらしい。
生き神様扱いである。

しかし、ばーちゃんと同室のおばあちゃんがおもしろかった。

ものっすごい大声でしゃべっていらっしゃる。

「むすこがころされたー」
「かぞくもころされたー」
「だれかはやくむかえにきてくれー!」

などなど。

突然始まるので、ちょっとビックリする。
すごいシュール。

本当はもっと近づいて、ゆっくり話を聞きたかったな。

不謹慎だと怒る人もいるかもしれないけど、違う世界に行ってしまったおじいちゃんおばあちゃんの話は、とっても突拍子もなくて、想像力豊かで、おもしろいのだ。
昔、寝る前にわくわくしながらお話を聞いたのを思い出す。
宇宙の話みたいだ。
ちょっとリアルだし。

ばーちゃんがまだ歩けた頃、オートロックの隔離病棟に入っていた。

そこの人達はものすごくおもしろかった。

妹と、「おほほばあちゃん」と呼んでいたおばあちゃんは、
正座したまま手だけでスススーっと床を進む。
そして、真顔のまま、
「おほほほほー」
と笑い声?を発しながら進むのだった。

またある日は、ばーちゃんを遠くから眺めていた私を、1人のおばあちゃんがビシッと指差して叫んだ。
「あんたの隣に猫が死んどる!」
ええっ?と思わず横を見たけど、まぁいるわけないわな。
おばあちゃんは続けた。
「もう警察呼んだで、安心して出といで!」
ハ、ハイ…ありがとー…とお礼を言う私を見て、スタッフの方が笑っていた。

「わしの部屋はどこだったかのう~」
と尋ねてくるおじいちゃんもいる。
「えー分からんなー、おじいちゃん名前なんていうのー?」
と聞き返すと、
「はー、なんだったかの~」

ああ、コントだ、ドリフのコントだ…。

別に馬鹿にしてるわけじゃないよ。
おばあちゃんたちは純粋に、私を驚かせてくれるし、笑わせてくれる。
想像もできないような話を聞かせてくれる。
ボランティアで同じような施設に行ったことがあるけど、実際お世話をすることは大変だし、私のようなこんな悠長なこと言ってらんないだろう。
イライラもする。
ばーちゃんが家にいた時は、私もしょっちゅうブチ切れた。

でも、すっとんきょうな話はやっぱり楽しかった。

常識に囚われた私たちには、絶対にできない話。
ボキャブラリーの増えた子供だ。

おばあちゃんたちにとって、世界はどんなだろう。
何色で、どんな音がするんだろう。
などと毎回考えてしまう、ばーちゃんのお見舞いであります。




ななと遊ぼう

2006-07-20 | 616

こないだ、なながプール遊びをするというので、遊びに行ってきました。

すでに大盛り上がりのななとさくら。

ななは、カメラを構える私に容赦なく水をかけてくる。
このお年頃の子供にとって、
「怒る」=「遊んでくれている」
なので、下手に怒ったりリアクションをとると、
「もう1回やって
を暗に意味することになる。

対してさくらは、相変わらずのマイペースっぷり。



2人とも鼻水だらだら。

ななは水しぶきをあげて暴れまくり、
さくらは、ツツーッと自分の鼻から垂れていく鼻水をじっと見つめている。

まさに、「静」と「動」の2人。
見ていて飽きない…。

先に飽きたさくら。



さくらたちが出かけてしまったので、こっちも出かけることに。
ミスドに行こー!とななママの提案。
ママがお着替えしてる間、ななと遊ぶ。



洗濯かごに入れてやった。
「あれ~?ななどこにいったの~?」
ばぁー!と立ち上がるなな。
「あっ!こんなとこにいた!」
きゃはははっ

これを何十回と繰り返させられる。
ちなみに上の写真は、なななりに隠れているつもりの状態。
子供はなんでもありだなホント。

ちなみに、この後かごごとひっくり返って泣く。

ミスドで牛乳を飲むなな。
ストローで飲んでいるというのに、なぜか顔中牛乳まみれ。



この後、衝撃の事件が起きる。

机の端に置いてあった、玉木宏くんの広告を、うっとり眺めるなな。

そして衝撃のセリフが。




「パパ!」 

…。

ええっ?! 


耳を疑う私とななママ。

「なな?」
「今なんつった?」


「パパ!」 

「いや、全然似てないだろう!」
ハモる私とななママ。

確かに、優しそうな顔は似ていると言えば似ているかもしれないが…。

念のため、もう1度聞いてみる。

「ねぇなな、パパどこにいる?」

すると、

「ここ。」



こ、これは本気だ!!! 

ななパパが聞いたらにやけそうな、ちょっといい話である。

「かおちゃーん」
と、ちゃんと言えるようになったなな。
もう、こっちの言うことはほぼ聞き取れるようになった。

しかし帰り道、運転中の私に、

「ちゅー

と身を乗り出してくるのには困った。

「今かおちゃん忙しいのー」
と言って、応じないでいると、
「私がちゅーって言ってるのに、ちゅーしないってどういうこと?」
みたいな、えらく心外な顔をして私を見てくる。

ママに怒られて、大泣きして、私に抱きついてくるなな。
「ママ!ママぁ!!!」
ママが~と訴えたいのだろうが、ボキャブラリーもないし、
しゃくりあげているので、全く聞き取れない。
抱きついては、
「○×※△#$~!
と訴えるも、意味不明。

そして、抱きついているかと思えば、
実はこっそり私の服で涙と鼻水を拭っている。
ツワモノ。

今年の夏もいっぱい遊ぼうね、なな。