中学の時、私は近所の友達と通学していました。
ある日のこと。
とことこ歩く私達の横に、一台の車が止まり、運転席から見知らぬおじさんが顔を出して言いました。
「乗せていってあげようか?」
どう考えたって、あやしいでしょう。
あんまりしつこいので、私がなんだこのおっさんという顔丸出しになってくると、おじさんは諦めて走り去って行きました。
「なんだあれ。気持ち悪いっつーの」
ずっと黙っていた友達が、やっと口を開いて一言。
「あれ、私のお父さん」
ないです?こういうこと。
時が止まります。
変な汗が出て、いやな空気が漂います。
いや、自分のせいなんですけどね。
ある日、会社でのこと。
トイレに入ると、私の苦手な、むせるようなハーブ系芳香剤の香り。
お掃除のおばさんてば、またわけのわからん芳香剤買ってきおってからにー!(前科あり)
「も~聞いてよ~!芳香剤、超くさいよ~!」
私は、仲良しの事務員さんたちに訴えました。
「ごめん…」
うつむいてそう答えたのは、
いつもいつもおとなしくて優しい、大好きな事務員さん。
私のバカバカバカ!!!
あああ、こんな私なんて、もうろくな死に方しないよー。
ごめんなさいごめんなさいー。
トイレに戻って泣きました。
普段は毒吐き専門ですが、優しくしてくれる人を傷つけてしまうことほど、自分が許せないことはないです。
ちなみに、中学の時のことですが、先輩達と口ゲンカになりました。
それを耳に挟んだヤンキーの同級生から電話があり、その先輩がとってもおっかない人だと聞かされました。
うーん、これはやばい…。
その時、前出の友達から電話がかかってきました。
「明日から、学校一緒に行くのやめよう」
あまりにストレートな発言に、爽快感すら覚えました。
この子に関しては、いろいろな逸話があるのですが、
それはまた今度。
みなさん、失言には気をつけましょう。