野に撃沈

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。ペンタックスK10Dをバッグに野山と路地を彷徨中。現在 野に撃沈2 に引越しました。

猟師の尾根ー神の子たちの舞台

2006-07-12 | ハイキング
 昨日、群馬と長野と新潟の3県にまたがる白砂山(2140m)に登って来た。今週の日曜日から予定している北海道旅行の足慣らしを兼ねたつもりだった。

 標高は2000mちょい、登山口からの標高差も600mと大した事はないと高をくくっていた。がどうしてどうして予想を超えて結構ハードだった。原因は、2週間ぶりの山行だったこと、アップダウンが多く登山道が連日の雨のせいでぬかるんでいたこと等が挙げられるが、一番反省すべきは標高や標高差で登る山を甘く見たことだ。単独行が基本の僕にとって、遭難を防ぐためにもこの事は肝に銘じておかねばいけない。

 白砂山は行き止まりの山で、その先には山道が整備されてないのでピストン山行となる。が、登る人は少なく静かな登山が味わえるのが良い。しかも出会える花の種類と数は多いので僕にとっては絶好の山だった。

行程;9時、野反湖畔駐車場の登山口から登り始める。雲が切れ日が射してきた~9時50分地蔵峠着、ここを左に折れると秋山郷に至る~11時水場、ここからの山道には残雪があった~11時45分八間山分枝通過、稜線を渡る風が心地よい、ここからは高山植物が多くなってきた。~13時10分息を上げながらも白砂山頂上に着く、軽食。ガスが出てきたので15分ほどで下山開始~一時雨がポツリと来たものの15時50分駐車場に辿り着く

出会えた花;ハクサンフウロ、ノゾリキスゲ、シロバナニガナ、ベニバナイチヤクソウ、ツクバネソウ、ギンリョウソウ、ゴゼンタチバナ、コミヤカタバミ、ツマトリソウ、タケシマラン、ミツバオウレン、アカモノ、ハクサンチドリ、ウラジロヨウラク、カラマツソウ、コメツツジその他

であった人と動物;年配の夫婦(水場でまよっていた)、珍しく3羽でいたカケス、カッコウ、一瞬に消えたネズミ、登山道でよく見かけたカエル2種、瑠璃色をしたオトシブミのような虫等
 写真は白砂山頂上直下にある猟師の尾根で、そこに至る道はない。

人面花

2006-07-10 | 植物園
 昨日は雨の日曜日と言うことで午前中は家でごろごろ。午後から雨も止み、近くのと言っても自転車で30分以上かかるが、東大和にある都立薬用植物園に出かけた。ここは正月を除いて年中無休で、しかも無料という大変ありがたい所である。感謝。

 写真はダイエット食品として脚光を浴びていたが健康障害引き起こすと問題になったアマメシバの実。ちょっと見は、赤いリボンをつけたおかっぱ頭の女の子みたいで可愛い。だがそんな毒をもっていたとは。詳しくはhttp://www2.odn.ne.jp/~had26900/topics_&_items2/about_amameshiba.htm

ざる蕎麦草

2006-07-08 | 植物園
 これも赤塚植物園で撮ったもの。立札には正式名が書いてあったのだが、何時ものように写真でメモッて置くのを忘れてしまったクレマチスの仲間と書いてあった気がするのだがはっきりした記憶はない。やや細い感はあるが、色といい質感といい日本そばにそっくりじゃないだろうか。

ハンゲショウ

2006-07-06 | 植物園
 板橋にある赤塚植物園に行ってきた。今時分は花の少ない時期なのだが、狭いスペースに思わぬ花が植わっており、しかも手入れが行き届いていて何時来ても嬉しい驚きがある。この花はドクダミの仲間で特有の臭いを持っている。和名の由来は花の時期が半夏生(7月初旬)だからとも、また白い葉をつけるので半化粧の意味だとも言われる。昔の人は、この花を田植えの終期で、梅雨が明け暑い夏の始まる予兆と受け取ったようだ。

今年の夏は一体どうなることやら。

3年ぶりの大菩薩峠

2006-07-01 | 登山
 先日、大菩薩峠から大菩薩嶺に登ってきた.。前回は登山口から歩き始め、丸川峠を通って大菩薩嶺へと登ったので3時間半近くの登りで結構きつかった。が今回は朝寝坊したこともあって時間がなく、林道を車で長兵衛ロッジまで登った。根性なしのらくーな山行だった。

 経験則からいうとこんな楽な登山をした時には、大して実のない結果になりがちである。報酬(素晴らしい花に出会えること)は苦労の多寡によって支払われるのだ。今回も例外ではなかった。ひょっとして高山植物の花の気の早いやつはもう咲いているんじゃないかと甘い期待を抱いて行ったのだが、見事に空振りだった。ただ収穫と言えるのは稜線上に咲き誇っていたズミと下山時に見たミヤマハンショウヅルで、この二つの花に出会えたのは僥倖だった。

行程;11時半、長兵衛ロッジの駐車場に車をとめる。11時45分福ちゃん荘、12時20分大菩薩峠。13時30分大菩薩嶺着。引き返して雷岩で昼食。下山、15時30分駐車場に戻る。

出会えた花;ズミ(こなし)、ヤマツツジ、レンゲツツジ、キンポウゲ、シロバナノヘビイチゴ、ミヤマハンショウヅルなど