記憶鮮明、文章不明

福祉は権利。平和こそ最大の福祉。保育なめんな、子どもなめんな、保育士なめんなです。

モノレールにのってお別れに

2006-11-21 | Weblog
一昨日中高の同級生で大学のゼミでも一緒だったスナフキン女史から「ゼミのツーちゃんがなくなったって」と知らせがあった。近くに住んでいるメンバーだけでもと知らせてくれたのだ。

卒業以来、一回だけ会ってそれっきりのゼミの仲間、年賀状のやり取りも途絶えがちなずぼらおりがみだというのに。アリガトね、スナフキン。
昨日のお通夜は仕事で行けなかった。
冷たい雨は彼女の涙雨だったのか・・・。


そして今日、うって変わって暖かい陽射しでした。

半そでのワンピースの上にジャケットを羽織るブラックフォーマル・・・コートを着なくても心地よいのがありがたい。


モノレールにのって、斎場へ。
こじんまりとした会場で、友人たちと再会。



女46ともなりますれば
家計のたしと働くことや親の介護や子どもの受験など世事のわずらわしさ。
独身ならば仕事の旨みが出てくる年頃。

病気や事故、自殺と死に方は多々あれど、命は同等に奪われて天に召されてまいります。

葬儀の主役ツーちゃんは、独身と聞いておりました。
5年前に乳がんを患い、手術。その後順調に回復したと思った今年の春頃から体調が優れず再発。骨への転移があったとのこと。
会社の経理事務を担っていた彼女は8月の給料計算を終え、あわただしく入院。闘病3ヶ月帰らぬ人となりました。


ご両親の悲しみはいかばかりか・・・・・喪主のお父様は私の亡き父と同年代でしょう。
ご挨拶を聞くうち、私たち同窓生は嗚咽がこみ上げてまいりました。



小さな棺には旅支度のようにしゃれた帽子が添えてありました。
ゼミ旅行での彼女の笑顔を思い出し、また涙。

ツーちゃん、なにもしらなかったよ。こんなときだけやってきた私を許してね。

ツーちゃんのおかげで、近隣に住むゼミ仲間の消息なども知れました。
今ひとたび、あいまみえんとほっす。連絡先などかわしあって。

アリガトね、そしてゴメンね。




そんな気分。





おりがみは6年程前から「死」を身近に意識しつつも常に「生きる」ことをあきらめない心持で日々をすごしております。

しかし、こういう唐突な死を、若いころの輝きを共有した友から見せ付けられると、泣けて泣けて仕方ありませんでした。
7年程前、うえむすめがお世話になった保育所の先生が、ガンで亡くなられたときと同じく、同年代の死と言う事で今回のお葬式はコタエマシタ。


とりあえず順番だけは守れよ・・・と亡き父が肩越しにわたしに言っている気がしました。




むすめたちの受験や母の介護などのいい加減さ、手抜き家事・・・そんな危ういバランスの中で、きゅうじょうを心の友として、今日もおこたちと過ごしてきます。


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7 コメント

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ご冥福を・・・ (りさまま)
2006-11-21 16:14:52
ご友人のご冥福をお祈り申し上げます。

りさままは父の死を経験してから、今まで思い描いていた「死」ではなく、冷静に「死」をいうものに向き合えるようになれました。不思議ですが。
自分の歳に近い人が旅立たれると、また違う感情がこみ上げてきますね。
ご友人の分まで、今を精一杯生きましょう。
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ご冥福をお祈り申し上げます (シルク@仕事中)
2006-11-21 21:17:15
みんなが言う事ですが、『40過ぎて同窓会に行くと、病気で鬼籍入りするのが出てくるなー』と
私も、一昨年に久々に高校の同窓会に行った際、同じクラスの仲間が病気で亡くなった事を知りました

昨日は、1つ年上のお客さんが3ヶ月前に亡くなったとの電話が奥様より入りました

仲の良かった同級生の訃報は、20年前に一度受取っただけなのですが、これからはボツボツ出てくるんやろなー
20年前も、近所に住んでいた同級生とお通夜の会場に歩く途中、『働き出すとこんなことでしか会えんのかなー』などと話していたのを思い出しました

あー、しばらくお墓参りに行ってへんなー
この週末にでも行ってこよう
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亡き人を思う夜です (おりがみ)
2006-11-21 22:42:10
りさままさんへ
親の死は看病もありつつの「順番かなぁ・・・」という覚悟がありますが。
旧友の突然の死はダメージが強いですね。
永六輔さんの「大往生」とか読んだりして精神のバランスを保とうとジタバタしてます。

シルクはんへ
高齢化社会とか平均寿命が延びたとか言ってますが、誰もが健康に年を取れるわけではないのですよね。
今日の命をいとおしめば、いじめとか汚職とか戦争とかやってるバヤイじゃないですわよ。
>こんなことでしか会えん
ホントですね・・・。目を閉じれば「あの日」は記憶鮮明ですのに・・ね。

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がん検診を・・・ (メル)
2006-11-22 09:15:48
昨年、ディズニーシーで遊んでいたところに携帯で「中、高と(四国で)一緒だった友人がなくなった」と連絡があり、震えが止まらなかったことがあります。同じく乳がんだったようです。中学の同級生同士で結婚した友達に連絡したら、なんと同じクラスの男子もひとりがんで亡くなってたことがわかりました。なんで同じクラスの子が同じ年にがんで・・・と怖くなりました。34人の仲良しクラスだったのが。。。
皆さん、くれぐれもがん検診受診しましょうね。
お友達のご冥福をお祈りいたします。まだまだやりたいことがいっぱいの年齢でしょうに。
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記憶鮮明 (シルク@仕事中)
2006-11-22 11:42:34
そうですね
亡くなった友人はダイビングのトレーニング中の事故でした
明け方に電話で訃報が入り、同級生に電話をかけました
お葬式の終わった後も、『お香典を頂いたが誰かわからない方がおられるので教えて下さい』とお父様から電話があり、家へお邪魔しました。

お母様がおられなくて…

お父様曰く
シルク君は中学のときからかれこれ10年、ずっとウチへ来てくれているので、君の顔をみると息子のことを思い出して辛いそうで、今日は失礼させてもらってます…と

高校1年の時は彼が文化祭委員で、8ミリ映画を一緒に作ったので、家に入りびたりやった

順番が違うと残った者も辛い

8ミリ映画はその後ビデオにダビングされ、一昨年の夏にはDVDへ、3つのメディアを経て今も残っています
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メルさんへ (おりがみ)
2006-11-22 16:21:02
いやまったく、がん検診はまめに受けとくに越した事はないです。
王さんだって・・・ねぇ??

それにしてもガン・・多くね?
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シルクはんへ (おりがみ)
2006-11-22 16:26:21
その親御さんとまったく同じようなことを、うちの弟は言われたことあるですよ。幼稚園から高校までずっと一緒だった親友のコが、高2のときに病気で亡くなって。その次の年は父親が死んで。

それから彼の心の歯車は少しずつ狂っていて未だにプーやってます。

思い出の映画・・・そういうのあったほうが支えになるですよね。多分弟はそういうものすらなく辛かったのだろうなぁと今にして気の毒がる薄情な姉です。

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