お前の墓に手を合わせるまでに
17年の歳月が過ぎていた
散り急ぐ桜の花を見る度に
最期の電話に出る事さえ出来ず
結局何もしてやれなかった自分への悔いと
まだ何も知らぬまま
自ら先立って行ったお前への怒りの中で
17回目の桜が目の前で散って逝く
最後に見たお前の笑顔が
記憶にこびりついて離れぬように
墓碑に貼りついた花びらが
今も無機質な光を放つ
ただの石の塊を覆うかのように
身じろぎもせず
儚さを凝縮したような薄紅色に染めている
17年の歳月が過ぎていた
散り急ぐ桜の花を見る度に
最期の電話に出る事さえ出来ず
結局何もしてやれなかった自分への悔いと
まだ何も知らぬまま
自ら先立って行ったお前への怒りの中で
17回目の桜が目の前で散って逝く
最後に見たお前の笑顔が
記憶にこびりついて離れぬように
墓碑に貼りついた花びらが
今も無機質な光を放つ
ただの石の塊を覆うかのように
身じろぎもせず
儚さを凝縮したような薄紅色に染めている