Sleepless Sheep

眠れぬ夜を闊歩する・・とりとめ無き戯れの記憶・・・

れっすん ひと~つ

2020年02月21日 01時29分47秒 | 言の葉の表裏

・・・稽古を終えて・・・




後進「先生・・もしや先生は高前田長州候より御強いのでは・・・?」


先達・表「何を世迷言を・・・かの御仁は表柳生最強と謳われる御方・・馬鹿なことを申すな・・」


先達・裏「あたりまえじゃ! こともあろうに誰と比べておる・・・万一御役者相手に遅れを取ろうものなら・・この場で腹を真一文字に掻っ捌いてくれるわ・・・」





御荷物蹴り

2020年02月14日 06時08分04秒 | 言の葉の表裏
電車にて


後進

先生 他所様の荷物を蹴りながら歩くのは止めて戴けないでしょうか?


先達 表

それは気をつけなければならぬな



先達 裏


糞餓鬼どもが通路に馬鹿でけー荷物を置いてふんぞりかえっているからワザトニ決まっておろーが   

土手っ腹に正面蹴りを入れられ無くて感謝されてえぐれーだ




足踏み

2020年02月14日 06時06分00秒 | 言の葉の表裏
電車にて


後進 先生 先程からふらふらして人の足を踏んで歩いておりますがお酔いになられましたか?


先達・表   ははあ 儂も老いたかのう



先達・裏  馬鹿たれ 餓鬼が通路に足を投げ出して踏ん反り却っておるからわざと踏んで歩いて    
おるのに決まって居ろうが この馬鹿たれが


印籠

2016年12月11日 22時36分24秒 | 言の葉の表裏
後進

先生 その首からぶる下げてるものはなんですか?


先達

すまふぉじゃが



そうではなくそれに付いている鈴のことです


熊除けの鈴じゃが


江戸に熊などいませんが


そうかのう ははは



【莫迦除けじゃ どあほ さあ 黒王号よ
踏み潰すがいい】



らおう

さ~びす むうぅっつ

2010年07月10日 20時15分44秒 | 言の葉の表裏
往来にて

幌馬車にて帰宅の途につき
信号待ちしていると
突然大きなくらくしょんが長々と鳴り響いた



後進「先生・・ 後の軽貨物馬車にあっぷかまされておりますが・・・」



先達・表「構うでない・・捨てておけ」


先達・裏(どんだけいい度胸してんだ・・次は二本足では帰さん・・・)



   「先生・・ まんじりとも動きませぬが・・・」



   「仕方ないのお・・」




窓から腕を出して 抜いて行くよう手振りで伝え 


道を譲るべく 暫く待つ・・





    「先生・・ どうして抜いて行かぬのでしょう・・?」


    「さてな・・」


    (知るかぼけぇぇ・・まずい・・鶏冠に火が点きそうじゃ・・・)





仕方が無いので馬車を走らせる




    「先生・・さっきからずっとつけられているようですが・・・」


    「たまたま同じ方向なんじゃろ・・ 捨てておけ・・・」




    (このボケがああぁぁぁ 次の角を曲がってもついてきやがったら

     確実に三途の河の味見さしたる・・・)





 続く・・


  
 

 






さ~びす いつぅ~つぅ

2010年04月26日 21時43分46秒 | 言の葉の表裏
茶店にて・・


後進「親父 勘定してくれ・・」


(茶店の支払いに小判を渡す・・)

親父「へっ・・? とてもこんな大金のおつりなど・・」


先達・表「これ こんなところで小判を出すやつがおるか・・

   親父すまぬな・・ これで足りるか?」



先達・裏「苦労しらずの旗本の子倅はこれだから厄介だ・・」



親父「へい 充分でございます」



後進「まったく・・釣りくらい用意しておけよ・・親父!」




先達・表「これこれ 何を申す・・ 親父 気にせんでくれ・・」



先達・裏「この餓鬼・・いっぺん殺す・・・」












さ~びす よ~っつぅ

2010年04月23日 04時47分47秒 | 言の葉の表裏
往来にて・・


後進「先生!今の男・・先生の肩にぶつかっておきながら

   一言の謝罪も無しに行ってしまいましたが・・

   私が一言物申して参りましょうか・・?」


先達・表「まあまあ・・ そうことを荒立てるな・・」


先達・裏「この鼻たれ・・お前など出ていったら返り討ちにあうわ!

     先ほどの陰惨な眼光に全く気付かぬとは・・

     苦労知らずほど恐ろしいものはないな・・・」


後進「先生!今なら私の足なら追えば間に合いますが・・」



先達・表「だからやめておけと言うておろうに・・」



先達・裏「全く逃げ足だけは超一流だからなぁ・・

     追いつくことは追いつくだろうが・・

     そのあと一体どうするつもりなのか

     どうせまた拙者が尻を拭わねばならぬではないか

     まったく(ぶつぶつ・・・)」


     それにしてもあの輩・・相当剣に覚えがあるのか

     それともただの莫迦なのか・・

     拙者の肩にぶつかっておきながら会釈ひとつせんとは・・

     感心するほどいい度胸だ

     今回だけは眼を瞑るが 次は歩いては帰れぬぞ・・・」








後進「先生!鼻緒が切れてしまって巧く結べないのですが・・」



先達・表「どれどれ みせてみろ・・」





先達・裏「この際おどれの脳の配線も切ったろか・・・」














      



 

さ~びす みいっ~つぅ

2006年05月11日 15時57分45秒 | 言の葉の表裏
・・・茶店にて・・・


後進「先生・・・近頃よく咥えているその奇妙なものは何ですか・・・?」


先達・表「りらっくすぱいぽじゃ・・」


後進「りらっくすぱいぽ・・? 何なんですか・・それは・・? 煙管は随分前に お止めになられたのでは・・・?」


先達・表「煙管は止められても おしゃぶりは止められんのお・・」


後進「いい歳をして おしゃぶりとは何ですか・・! 塾生に示しがつきませんの
   で 御止め下さい・・」


先達・表「まあ・・そう固いことを言わんでも・・」






先達・裏「じゃかましいわい・・この洟垂れが・・! お前を筆頭に近頃厄介なの が多くて困ったものよ・・・」










さ~びす ふた~つぅ

2005年02月13日 00時39分51秒 | 言の葉の表裏


・・・続・廻る寿司にて・・・



先達・表 「しょうがないやつじゃのう・・・これっ・・・かえるぞっ・・・
      おやじ・・・勘定を頼む・・・」


おやじ(店主)「へい・・・ちょうど5千文になります・・・」



先達・裏  「・・・5千文?・・・あのぼけ・・しこたま呑みやがったな・・・」



先達・表  「5千文だな・・・安いなあ・・・おやじ・・・じゃあ・・ツケにしといてくれ・・・」


おやじ  「へっ?」



先達・表  「冗談じゃ・・・冗談・・・はっはっはっ・・・」



先達・裏  「強ち・・・冗談でも・・・」









れっすん とおおぉぅ

2005年02月12日 18時28分15秒 | 言の葉の表裏


・・・続・廻る寿司にて・・・





後進 「先生・・・先程から妙に挙動不審な輩がおりますが・・・」



先達・表 「これこれ・・・黙って食えと言っておろうに・・・」



輩・乙 「おやじっ!・・・蟹かまぼこのかまぼこだけというのはないのか?」



一同  「・・・・・・?」  




先達・裏 「・・・その蟹は枕詞か何かか・・・?  ・・・あほばっかりだな・・・」








れっすん ここのおぉつぅ

2005年02月10日 14時11分18秒 | 言の葉の表裏


・・・続・廻る寿司にて・・・



後進 「おい・・親爺・・・これは近海ものではないだろう?」




先達・表 「これこれ・・何をいうのだ・・・いやいや・・すまんな・・親爺・・気にせんでくれ・・・」


先達 裏 「こ~のがきゃあぁ~・・・終いにはおどれを近海ものにしたろか・・・」