予知能力を持つ超能力者の存在が、これから起こりうる殺人を未然に防ぐことを可能にする近未来。
次々と事件を解決していく反面、息子を失った現実を受け止めることができない 犯罪予防局の刑事。
次の殺人の青写真に浮かび上がった犯人、それは他でもない自分の姿だった。
未来の殺人の罪を問われる不合理に自らの身をさらすこととなり、事件の真相を追求すべく逃亡者となるが・・・
近未来アクションとしての凝った映像に加え、 複雑に張りめぐらされた伏線と心理描写は、単なる娯楽作品にとどまらない深みと、見るものへの内省をも促す数々の疑問を内包している。