さ～びす ひと～つぅ

・・・続・廻るすし屋にて・・・



後進　「おやじいぃいぃ・・・この鯛は近海もんだな・・・むにゃむにゃ・・・」





先達・表　「これこれ・・・さっきと言ってることが・・・お主・・・酔って居るのか・・・いつの間に・・・」


先達・裏　「このまま永遠に眠らしたろか・・・」

れっすん とおおぉぅ

・・・続・廻る寿司にて・・・





後進　「先生・・・先程から妙に挙動不審な輩がおりますが・・・」



先達・表　「これこれ・・・黙って食えと言っておろうに・・・」



輩・乙　「おやじっ！・・・蟹かまぼこのかまぼこだけというのはないのか？」



一同　　「・・・・・・？」　　




先達・裏　「・・・その蟹は枕詞か何かか・・・？　　・・・あほばっかりだな・・・」

掌

その掌の中で　眠りにつけるのなら

　　たとえそれが　喧騒の街の　ごみ溜の中でも構わない

街

この片田舎の小さな街に　骨を埋める覚悟ができるまでには

　あとどれくらい　山を越えなければならないのだろう