おかえりのすけBOOK

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日立目白クラブ

2004-10-01 | ぶらり
「高田馬場駅を出て目白方面に向かう山手線の左側の窓から見ていると、高架から神田川と新目白通りを見下ろしつつ渡った直後に……ほぼ目の高さで一瞬スパニッシュふうの建物が見える。……静かで、どこか堅固な、人知れずなにかの実験でもやっている研究所みたいな建築群である。……」

植田実『集合住宅物語』(写真:鬼海弘雄)に描かれた、旧学習院昭和寮(1928)。植田さんのまなざしは、いつもこんなふうに遠くから歩く早さで迂回しながらやってきて、いつのまにか建物のお腹のなかにはいっていくみたいだ。

10月8日は午後早めに出かけて、日立目白クラブでの布咏さんの唄と三味線の会を終点に、近隣ぶらりはいかがですか。きっと天気も良いでしょう。

参考:寺設計/目白散歩
おとめ山公園/聖母病院/徳川黎明館/学習院大学北別館/日立目白クラブ(旧学習院昭和寮)

下村純一『銭湯からガウディまで一眼レフカメラの建築観察日記』の最後にも、日立目白クラブがでてきます。
「……建物は、道の突き当たりで、純白の塔を聳えさせて人を迎える。……階段室の塔の上に、さらに煙突を伸ばすという、当時としては付近一帯のランドマークになったに違いない、すらりとした青年のような立ち姿だ。……」

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1 コメント

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真実 (目白の天狗)
2004-11-30 13:21:15
長い人生で                      いいものにめぐり会う                本当にわかるのはまだ若い              目白クラブは怨念の涅槃と感ずる
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