このエントリーとこのエントリーでVegasとAcidの説明をさせてもらった。さてようやく本題のVegasの操作感の話です。
最初に断っておかねばならない。僕がメインに使っている映像編集ソフトはAdobe Premiereだ。その他にEdiusとAvidを使っている。FinalCut Proは触ったことがある程度だ。なぜPremiereかというとAfter Effectsのせいだ。僕はAfter Effectsで全ての映像を仕上げるのでPremiereで編集するのが都合が良い場合が多い。(※AEはAdobe最高の素晴らしいソフトウェアなのでまた後日書きます)
じゃ、なんでVegas?いやそんな僕ですら使いたくなるほどイイのです。
何より素晴らしいのが「軽い」こと!WordやExcelより軽い。2秒で起動する。Avidなんてダブルクリックしてからトイレに行って歯を磨いてもまだ起動中ってことがある。Vegasはなんであんな軽いんだろう。Sonic FoundryのソフトはAcidもSound Forgeもどれも軽い。サクサク編集できる。エフェクトをかけると多少カクカクするが操作性にはなんの問題ない。
次にスゴイのがファイルを選ばないこと。mpegだろうがQuicktimeだろうがwmvだろうがどんなコーデックのaviファイルだろうが、mp3だろうがAIFFだろうが、jpegだろうがTGAだろうが、なんでも取り込むことができる。そしてなんの違和感もなく混ぜこぜで編集できる。レンダリングなんていらない。さらにどんなファイル形式でも吐き出せる。これはSonyが好む規格の囲い込みを考えるとまさに真逆のことと言っていい。ATRACに固執してコケたWalkmanのことを覚えている方も多いだろう。
先日のエントリーに書いたようにもともと音楽に特化している会社が作った映像編集ソフト。簡単に想像がつくと思うが音の編集にかけては完璧だ。ProTools並みと言っても過言ではない。Premiereの音のとりまわしの悪さに辟易されている方は多いだろう。Premiereは波形を表示させると特に動作が鈍くなる。Vegasは波形を表示するのがデフォルトだから、動作が軽いのは波形表示させた上での話なのだ。そしてDAWソフトで出来ることはほぼVegas単体でも出来る。音に合わせた編集も非常にやりやすい。映像ソフトなので1フレーム単位(※フレームは1秒の1/30。映像の基本単位)でないと調整できないのが難点なくらいだ。つまりどういうことかというとVegasだけで完璧なMAまでできてしまうのだ。
僕が特に好きなのはコピペ機能だ。「昔作ったあのビデオからこのシーンを持って来たいな」という時がある。Premiereだと常に1ファイルしか開けないから不可能。でもVegasだといくつものファイルを同時に開くことができるから簡単。昔作ったファイルを同時に開いて、あっちからこっちにコピペするだけ。編集データもそっくりコピペできる。WordやExcelと同じことだ。
他にも書きたいことはいっぱいあるのだがこれくらいにしておく。とにかく一度触ってみて欲しい。他のノンリニアソフトに慣れている方は、Vegasのあの軽快感に卒倒すると思う。難点は日本語版がないくらい。MovieStudioは日本語版があるよ。
Sonyは一刻も早くグループ会社にAcidやVegasという素晴らしいソフトがあることに気付いて欲しい。ホントだよ。頼むよSony。なぜ知らないんだろう…
追記(07/01/29)
1フレごとの調整しかできないと書きましたが、出来ます。すみません。シフト押しながらドラッグすると1フレより細かく動きます。音編集は完璧ですね。
| Trackback ( 0 )
|
|
当然、Mac版はないのでしょう。
Windowsを導入するか・・・
ちなみに、3RD EYEさんはどのくらいのスペックのPCをお使いですか?
せっかくSonyに買収されたのに全然メジャーにならない歯がゆさから少々大げさに書いているところもあるので購入の際はぜひご自分で充分ご検討下さい。責任は取りかねますので(笑)。でもいいソフトですよ。DEMO版があります。鯛吉堂さんのように絵音のリズムを大切にされる作風ですと、とても使い勝手がいいと思います。
PCは3台使ってまして、ノンリニア用はCanopusのDVSTORMを挿しているからPen4 2.4GBメモリ1GBで充分スムースにPremiereが使えます。Vegasは専用カードなどありませんからマシンパワーに依存しますが、上記スペックで全く問題ないです。
フリーでやってるとMacはキツイんですよね。企業はWindowsベースだからファイル互換性の面でもWindowsの方が苦労が少ないです。
DEMO版を試してみるにしても、Windowsがない(笑)
まともにWindowsというOSを触ったことがないので、まずはそこから始めます。
After Effectに関する記事も楽しみに待っています。
では。