三浦俊彦@goo@anthropicworld

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オトイアワセ:
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VR系(ハイテク異空間系改め)3

2005-12-01 18:38:29 | モンスター映画
 ■トータル・リコール■ ウワサだけは頻出したエイリアンそのものの登場はナシだったが(そりゃこの展開で出てこられちゃ白けるわな)ミュータント&フリークスが素敵なのわんさかで、いやあ、こんないろいろ居てくれるとは予想してなかったんで、ほんと大儲けした気分。カウンターに飛び乗ってマシンガンぶっぱなすミゼットがよかったよね。意外な転身を見せてくれたタクシー運ちゃんのカニ模様のお手々なんかもっと見たかったのにな。しかしシュワいくらなんでも強すぎでしょ。どこまで夢なのかわかんないってのがベースだから、どんな強くても超人的でもリアリティ以前の問題で許される仕組みではあるんだけどね。というか、そもそもシュワが持ってる情報とやらゆえに生け捕りにしなきゃならないって制約が敵にはあるわけなのでどんなに撃たれても決して一発も当たりゃしないのは当然だし、まあそのあたりの緊迫感の確保とか辻褄合わせはなかなか苦労したとは思いますけど。火星が大気で覆われるってぇラストはちいとばかし戴けないが、二人が真空中で窒息ゾンビに変形しきってしまう寸前元どおり、てな荒唐無稽もこう真面目にやられると許せちゃうよな。全般SFXも隙がなくて大掛かりで、映画の娯楽性を屈託なく全開させてくれたA級傑作でした。
 ■フォーガットン■ もったいぶったわりにはろくでもない映画だったなこりゃ。サイコホラーとの二股でいけるとこまでいかせりゃよかったのによう。前半早々でヒロインの記憶が正しいらしいってわかっちゃうからスリル9割減じゃんよ。それになんですか、人間の記憶消したり過去の新聞記事を差し替えたり刑事を現実離れした吹っ飛ばし方で退場させたりまでできちゃう万能宇宙人(?)が、草むらに潜む二人を見っけらんなかったり(まあ単なる手先だったからって?)、壁紙を上から貼って子どもの落書きを隠すなんて幼稚な手を使ったり、ホントもう話が破綻しまくってるでしょう。一瞬変身しかけた「彼ら」の一員もろくにモンスター化してくれゃしねえし。銃弾にびくともしない不死身ぶりだけ見せつけてくれてもちっとも嬉しくねえのよこちとらぁ。それにたまたまヒロインの主治医が「秘密を知る少数の者」かい。いい加減にせい。だいたい「実験」だなんて言ってながら、無理やり記憶消すなんてことしたら科学的な実験結果が出ねえでしょうが。ったく、記憶喪失モノの裏返しの珍しいトラウマ系ホラーかと思いきや、どうしようもないその場しのぎの積み重ねでしたな。せめてちゃんと積み重ね終えろよ。別エンディングバージョンも入ってたんで観ようと思ったけど、なんとラストだけじゃなくて始めっから観直さなきゃならんらしい。冗談じゃねっつの。3タイプエンディングが用意されてた『バタフライ・エフェクト』(トラウマ系16参照)みたく手軽にラストだけ見せてくれんならともかく、始めったらまた観ろだと~~、……もうちょっと張り合いのある映画ならともかく、これにかぎってもう一度は勘弁してくれ。

阿呆理詰日記1568

2005-12-01 01:03:19 | アフォリズム日記
傷つけられるのが厭だから、あらかじめ傷ついておくプログラム。
自ら傷つくのが癪だから、傷つけ役を決めておくプログラム。
プログラムされっぱなしは恥だから、プログラムを組み換える傷。
組み換わってばかりは屑だから、組み換われないほどの傷をあらかじめ。
                    *気の済むまでくりかえし