三浦俊彦@goo@anthropicworld

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オトイアワセ:
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魔界・悪霊系1

2004-09-30 02:31:45 | モンスター映画
 ■クリムゾン・アイランド■ 「神・呪術系」との境界あいまいだけどまあいいや。しかしこの悪疫を封じ込めたピニャータ、割れ目からマグマが火を噴くわ獰猛な形相作りまくるわ、ヒト型モンスターとしては「大魔神」と並ぶ傑物なのでは。視界が狭いのが弱点のようですがそのかわり自由に変形飛行するしね。なんといってもあの野ションシーンで首スッぱぁーんがアドレナリン絶頂の瞬間、ただどうせなら放尿中の、ちょい藤原紀香似の方の首が飛んでほしかったところだが。
 ■メギド■ ハルマゲドンかよ……、通俗なテーマのわりには一通りの緊張感は持続。話の規模でかいしね。でも最後の天変地異って何なの、やっぱり神様? サタンの造形はマンガでしたなあ、せっかく中国軍も出動していることだし、キリスト教だけで閉じずに東洋の天帝もフィチャーすればよかったに。まあ最後のサタンの思いをすれば初めに小出しに出演した小型もわもわクリーチャーの方が百倍いいかな。
 ■ザ・ゲート■ 魔王は迫力たっぷりじゃないですか。シュワンクマイエル風の粘土質感もなかなか。ゾンビ化したお友だちが生還してしまったのには苦笑だけど、まあ子ども向けホームドラマだしね。
 ■ヘルボーン■ (陰鬱ホラー系1参照)
 ■マングラー■ (陰鬱ホラー系2参照)
 ■ヘルレイザー ゲート・オブ・インフェルノ■ あの変な箱ほしいなあ。それだけ。感想は。しかし「ピンヘッド」ってそれほどのキャラクターなの?
 ■ブラッドシェッド■ 車椅子になったとたんにひがんで「ど~せ哀れんでるんだろ」とかウジウジ言ってる男が不愉快で、こういう俗っぽい男女関係に辟易しちゃった私には肝心の魔族もインパクト激減でした。
 ■ハラダイム■ ジョン・カーペンターのこれまた思いっきり雑な低級映画。ゾンビ化場面があったりメインどもがあたふた逃げ回っていたり以外印象ないんだけど、この映画、どうも巷では評判いいらしいんだな。一体どこがいいんだかさっぱり。少なくともビジュアルは迫力ゼロだったので、今度字幕出してちゃんとストーリーで観なおしてみるかな。
 ■ゴーストハンターズ■ これもなあ。支持率高い映画みたいだけど、どうもおれ、ジョン・カーペンターってダメかも。いや、『物体X』と『ザ・フォッグ』は素晴らしかったんだけど(ともに陰鬱ホラー系1参照)。どうも軽いというか片手間っぽいというか。モンスター風情がいろいろ賑やかに御登場のわりには仮装行列を気楽に傍観してるような喉ごしでしたね。チャイナタウンの迷路、雰囲気だけはこってりだったのになあ。
 ■アイス・ステーション■ (陰鬱ホラー系2参照)
 ■ウィッチクローズ■ 城が安アパートでパーティーが古倉庫と持ってった以上は、そっち系でよいしょとコメディに徹するとかさ。アクションを過激にするとかさ。ロボットやバンパイヤの造形をもっと個性的にするとかさ。お姉さんの出番がもっと観たかった、てのも言わずもがなの注文。
 ■白蛇伝説■ タイトルに正式には「ケン・ラッセルの」とついているが、特別な意味あるのかい? なにはともあれ真打ちの巨大白蛇が頭しか出んわ一瞬しか現われんわ思いっきり作り物だわで、まあ論外という概念の見本でした。

リラックス系1

2004-09-28 02:03:25 | モンスター映画
 ■トレマーズ■ 「コメディ系」かどうか微妙なシリーズ。ギャグではなくユーモアと呼ぶにふさわしい自然なノリなのと、モンスターがユニークすぎるのとで、特製ジャンルをあてがうに値するだろう。悲惨な犠牲者続出にもかかわらずリラックスして観れるのは、アバウトな流れのわりにルールが厳密に決まってるからかな。岩の上に避難すれば安全とか、音を立てればそっちへ気を向けさせられるとか。名場面満載、とくに銃器マニア夫婦の奮戦には大笑いです。
 ■トレマーズ2■ 陸上歩行タイプへの進化に伴って、「体温を感知されなければ安全」ってルールが加わりました。強力すぎるライフル銃で逃走用自動車にまで穴あけちゃった過剰防衛が愉快な銃器マニアのおっさん。もう全モンスター映画でピカ1のキャラクターにのし上がりつつあるというか。
 ■トレマーズ3■ おっさん、ついに奴の体内から生還しおおせましたか。ちょい行き過ぎ。かと思えばせっかくカッコよく飛行タイプ化したグラボイズ進化型、ちと弱くなりすぎてるのがな。化学反応ですぐ爆死するのは新ルールで良しとしても、冷蔵庫だか何だか粗大ゴミ一個倒しただけで圧死しちゃうとか。ちょっとあれじゃあさ。
 ■トレマーズ4■ 『フロム・ダスク・ティル・ドーン3』と同じ由来説き起こしパターンか。ふむ。ノコギリで自刃させる咄嗟戦法にゃ笑ったが、跳躍タイプが序盤しか出てこなかったのがちょっと。しかし人間側の最強の武器を見抜くなど、グラボイズって始めから知能が高かったようですね。知能ない方が怪獣好きとしてはありがたいのだが、グラボイズの場合はあまりに類例なき珍物なので許せますわ。

コメディ系1

2004-09-26 17:14:40 | モンスター映画
 ■モンキーボーン■ チョイ役でもこれだけいろいろ出てきてくれると、真打ちモンスター不在状態にして十分愉快。じっくり見たいクリーチャーぞろぞろ。ジェットコースターから気球にいたる歯止めの利いたぬるいアクションにも却って好感。あんな遊園地で遊びたいよなあ。
 ■グレムリン■ あの音楽が実に合ってる。正・続とも『ゴーストバスターズ』に似たタイプおよびレベルの面白さだが、こっちは単純コメディで終わっちゃいませんね。あの様子だと確実に死者が出ているし(少なくともあの理科の先生と脚の悪いおばちゃんは死んでるでしょう)。プールからモコモコ這い上がってくる映像があればよかったのに。
 ■グレムリン2―新・種・誕・生―■ こっちはフザケすぎましたな。グレムリンの知能も高くなりすぎたし、死者も出た形跡がないし(あのセクハラ女上司くらい死んでもよかったのでは)、蜘蛛形グレムリンもあっけないし。前半はよかったけどね。しかし連中はギズモをいじめるだけだけど、ギズモの方は毅然と殺意満々、殺してしまうんだね、ここでも。
 ■ゴーストバスターズ■ 図書館でおばちゃんが腰抜かす出だしがいいし。ゴーストというよりちゃんとモンスターだし。テンポいいし。マシュマロ・マンも形相変えてくれるし。街の破壊度に比べて悲惨度が足りないとはいえ、やはり模範的傑作です。
 ■ゴーストバスターズ2■ メインが全員前作と同じってのはちょっと。相変わらず面白いですけどね、要所要所にしたたるスライムも良かったし、だけどせっかく歩かせたんだから自由の女神はマシュマロ・マン並みに表情一変させてほしかったかも。
 ■キングコング対ゴジラ■ オトボケコンビの掛け合いが面白いんだから、後半すっかり怪獣二体にポジション譲る必要なかったのにね。宣伝部長にももっと活躍してほしかったなあ。いや、怪獣サイドもよかったですよ、大ダコも健闘したし、高圧電流のせいでキングコングがゴジラ放射火炎に耐える体質に変わっただなんて、歴代ゴジラシリーズいや世界の全怪獣映画屈指のアイディアでは。群衆の中でたまたま逃げ遅れるのが二度とも浜美枝というマヌケさは意図的コメディ演出なのかどうか(違うだろうな)、悲鳴もやたらうるさいし、そんなところで笑えてしまったのも得した感じ。
 ■フィフス・エレメント■ なんだかコメディとしちゃ中途半端だし。モンスター度も高くないし。SFとしちゃスペクタクルが乏しいし(空中交通のスピード感だけはマル)。結構期待させる出だしだったのですが。
 ■ファング・オブ・モンスター■ コメディともアドベンチャーともつかぬこの中途半端な緊張感のなさは……。形だけ怖いモンスターも詰めが甘い、しょせんファンタジーで終わるかと思いきやメインの片方が最後ばっくり喰われちゃったのは意外。あんまり得点上がりはしませんが。
 ■死霊のはらわた2■ いきなり本番に入りすぎで「おいッ?」て感じだったけどⅢにつなげる前哨戦のつもりならまあこれもありか。怖れも極まれば笑いと化す真実を仄めかして一応名作の部類に入った第一作(陰鬱ホラー系1参照)を雑に散らかしたような世界ですね。いろんな形した死霊登場でモンスター度だけがアップ。
 ■死霊のはらわたⅢ■ はっきりお笑い路線が意識されているので割り切って観られる。ギャグ漫画だと思えばモンスターの薄っぺらさにも不満はない。種類多くて楽しいし。ただ全般ひとりコントなのでやや淋しげ。あと金がないのはわかるけど特撮の粗をいくらなんでももうちょい取り繕ってくれたらな。
 ■ミクロキッズ■ くだらね。しょせんディズニーか。アリがお友だちになっちゃいかんってば。同じ子ども主体のコメディでも『スモール・ソルジャーズ』(ロボット系1)あたりの節度の無さを見習ってほしい。あとリアリティのなさというか、科学的な間違いが一目瞭然だからかね、いまいち楽しめなかったのは。せめてムシがあと5種類くらい出てくれば許せたのだけれど。庭ってもっとウヨウヨいるはずよ。蝶と蜜蜂と蟻と蠍(なのか、あれ)だけじゃなんともな。

ゾンビ・バンパイア・ミュータント系(人間型系)1

2004-09-25 21:18:29 | モンスター映画
 ■スペースバンパイア■ 精気を吸われた人間のゾンビ化で見せてる前半と、ゾンビぞろぞろロンドン大爆発の後半との対照が効果満点。贅沢なビームの色彩もうれしい。もうちょっとモンスターらしいモンスターが出てくれれば言うことなしだったのだが、その点でもほとんど不満感ないのも、イギリス映画ってことでハリウッドとは違った目で観たせいだけじゃあるまい。
 ■X-MEN■ ミュータントが二派に分かれて超能力合戦って設定が素晴らしい。縦横無尽の派手なアクションも伴っているので完全に傑作の部類に入った。しかしなんで鉄の爪が主人公なのか。能力が地味だからか。目からビーム出っぱなしのあの生真面目兄さんは超能力者というよりむしろ障害者というべきでは。
 ■X-MEN2■ 今さらながら能力のレベル差が気になりはじめたが(雷を操るなんて荒技、最初っから使えばほとんど勝負にならんでしょう)、相変わらずのアクションに満足。ただ、最後のこっそり自己犠牲はちょっとどうかな。ストーリーを「感動的」にするための強引な話のたわめ方だよね。
 ■フロム・ダスク・ティル・ドーン■ うぉっと。あのおばちゃんをレイプして殺しちゃうとは思いませんでしたよ、人質なのに。そのデタラメぶりが魅力の犯罪映画、かと思いきや後半で急遽ジャンル変化するところは『ジーパーズ・クリーパーズ』や『ドリームキャッチャー』の悪評路線。しかしこちらはなんか評判いいじゃないですか。やっぱりホラーとアクションの違いですかね。にしてもあの酒場の猥褻な雰囲気はなかなか出せるもんじゃないよなあ。
 ■フロム・ダスク・ティル・ドーン2■ いきなり本番に入るのと引き替えに前作よりずいぶん俗っぽくなったな。強盗団も前の2人組ほどは魅力ないし、バンパイアのモンスター度も下がったし、バンパイアのくせに銃乱射てのも芸ないし。十字架に心臓杭に太陽光に、伝統的な欠点を律儀に踏襲しすぎているのもちょっと。コウモリの活躍はコウモリ専門映画以上でしたけどね。
 ■フロム・ダスク・ティル・ドーン3■ 1の段取りに戻ったかな。せっかくの酒場での乱闘が地下道パターンに落ちてしまったのが残念。強盗の魅力とバンパイアの見応えはシリーズ平均てとこかな。
 ■インビジブル■ 透明化プロセスSFXの惜しげもない開陳は大歓迎だが、ハナシがどうもこの。だってあいつ透明である以外ただの人間のはずだよね、どうしてあんな怪力かつ不死身になっちゃうかな。
 ■バタリアン■ 「こわい」って言ってるやつ多いけど、そんなか? まあ中途半端なコメディ味が効いてゾンビ度倍増とも考えられるが、あれほど人数多くては。『スペースバンパイア』式にリアルにやってくれるならまだしも、あの雰囲気でわらわら出てこられても集団お遊戯にしか見えませんでした。ただ最後、核爆発で全部解決はスッキリしましたっけ。
 ■デモンズ■ 最後まで映画と現実の同時進行でやってくれればよかったのにね。同系統のバタリアンよりやや落ちるか。
 ■アンダーワールド■ 女の姿した生物がアクションに強いというウソくさ設定こそターミネーター3的楽しい違和感を醸し出してくれるものだけど、これは失敗。この女優ちっとも鋭そうじゃないし。あとせっかくバンパイアなのにほとんどが銃撃につぐ銃撃って、いい加減にしてね。オオカミ人間たちはけっこう爪牙で闘おうとしてるでしょ。視覚効果のしっかりした作品だったわりには、なんともやせ細った仕上がりでしたことよ。
 ■スーパーノヴァ■ これモンスターに入れていいかなぁ。手ぇ生え替わったりするし、いいか。『アイス・ステーション』や『アウトポスト』みたいな地上版に比べて、ウン、ビジュアル面じゃはるかに上だし。巷の酷評ほどじゃなかったというか、宇宙空間の映像とか基本的に嬉しいしね、やっぱり俺はSFに弱いのかねぇ。
 ■ゴーストオーシャン■ 男と女が「こっちが本物、あっちが偽物」と主張しあう場面たしかあったよな、ペンタグラムかなんかの外から中の人々に向かって。あそこで緊迫した心理試験が展開されなきゃウソでしょう。あそこのツボ逃してどうするのって。二度とチャンスは訪れませんや。いや、人物の運命云々じゃなくてすべて映画の出来のハナシです。
 ■デビルジャンク■ 結局何なわけ、誰も死んでなかったってわけ? 『エルム街の悪夢』の変則バージョン式に途中までいい味出てたのに。主人公が幻覚だと自分に言い聞かせようとしながら負けてゆくところなど。とくに七面鳥のシーン。しかし最初に首飛ばされた少女だけはちゃんと死んでたんだろうな。
 ■破壊的防御システム エンクリプト■ 一風変わった映画だったはずなんだがそのわりに印象に残ってねえな。ゲーム感覚のサバイバル戦にしても迫力なかったし。しょっちゅう出てきてだらだら喋る東洋系の女のホログラフィがあれ何だったか忘れちゃったけど、戦いの最中にやたら出やがって邪魔だよな。全編なにげに謎ありげだったけど、字幕出して見直せばもっと何かわかるのかね。
 ■プレデター■ けっ。人間型だったのかよ。しかも知的。姿が見えない途中までは、どんなニュルニュル不気味体型かとわくわくしていたのに。それでもシュワが生き残るまではなかなかA級ぽい無情な追跡劇、しかしあぁ最後御都合主義的肉弾戦からあんなへっぽこな罠にかかって。それまでの展開からしてあんなんで死ぬわけねーだろうプレデターが!
 ■プレデター2■ 逆さ吊り死体大量発見あたりまではまあまあついていけたが後半沈没は前作と全く同じ。性格異常というより知能不足としか思えない問題刑事の暴走も、もっとリアルに描けなかったものかよ(しかもああいうノータリンの役にちゃんと黒人が似合っちゃってるのがなんだかなあ……)。端的にクズ映画でした。シュワが出演拒否したのも当然だワ。
 ■ミディアン■ 肝心のミディアンがな。内も外もセットバレバレで、もうちょっとやりようが……。フリークたちも見かけ倒しの弱さ。ひたすら右往左往。やれやれ、どこを観てればよかったんだか。
 ■チャド■ ニューヨークの浮浪者がミュータント化して地下道から大挙人々を襲う!とくればそりゃあなた面白くならないはずないんだが……、もたついてるんですよね、一番リキ入れなきゃならない部屋乱入シーンなんかも。長い爪振り回すだけで。
 ■獣人繁殖■ 出だしは期待させてくれたが……、途中のたるみぶりと毒毒モンスターもどきの大味なファイトには萎えましたわい。
 ■未来忍者 慶雲機忍外伝■ 和風スターウォーズも志はいいのだけれど、超チープに徹しまくった音楽とショボすぎるアクションはなんともはや。そもそも肝心のサキ姫がほとんど活躍しないってんじゃ何のための何だったのかなあ。
 ■地底人アンダーテイカー■ 大変なことになってるはずなのにあの緊張感の無さ。いや、人間側に輪をかけて地底人側もやる気無しだからどっこいどっこいですか。
 ■ロウヘッド・レックス■ なんだか知りませんが、仮面ライダーの怪人並みのジェスチャーでウオーと万歳咆哮されても苦笑しか返せませんので……。どーしょーもない粗末な映画観てしまった(のみならず定価で買ってしまった)という虚脱感M三昧。

ロボット系1

2004-09-22 05:40:10 | モンスター映画
 ■スモール・ソルジャーズ■ おっもしれぇぇーーっ! コマンドー・エリートの健気なまでの執拗さにはもう、感動するじゃありませんか。女性隊員のスピード量産には仰天。そりゃモンスター的にはゴーゴナイトたちの個別能力をもっとじっくり見せてくれてればそっちがメインになったはずだけど、いやもう、自転車への懸命な突撃登攀暗殺未遂シーンだけで並のSFX映画5本分以上の見応え。軍隊のパロディにもなっているような。猫や犬との交流(と言っていいかどうか)も大笑いですね。おもしれかったよぉーーっ!
 ■ジェイソンX■ ジェイソンが『ターミネーター2』のあいつみたいな液体復活を遂げたりして、素晴らしい世界ですよ、これ。アンドロイドねえさんとの戦いは初期アルティメット大会観た時の興奮を思い出したし。それより何より序盤での容赦ない美女顔面粉砕シーン! 『最終絶叫計画』での美(でもないな)女大放屁シーンなんか吹っ飛ぶ法悦場面。あの一瞬のためにこの映画はあると言ってよいでしょう! 以後はまことに贅沢なおまけ。
 ■ターミネーター■ シュワルツェネッガーのいきなりの行きずり殺傷ぶりはびっくり。一人暗殺するのにああ派手に巻き添え作る必要ないでしょうに。最後何遍ブッこわされても骨組みだけになっても這いずり回って追っかけてくる健気さには感動。『スモール・ソルジャーズ』もそうだけど、ミッションをプログラムされたメカの一途な動き、不気味に可愛いですよね。
 ■ターミネーター2■ いやあぁ、律儀メカ系でいくら『スモール・ソルジャーズ』が私的馬鹿受けとはいってもさすがに『ターミネーター2』にはかないませんね。前作と違って今度は命を守る側だからいいモンかと思ったら初っ端シュワルツェネッガーのあいかわらず理不尽な暴力には唖然。追跡アクションのすさまじさにも大呆然。新型ターミネーターが凍結して砕け熱で再集結のあたりは涙もの。シュワが溶鉱炉に下りてゆくところもやはり素直に涙でしょう。何遍観ても完璧な映画だよなあ。いや、一つだけ難点があったぞ。あのダイソンって研究員、物わかり良すぎ。あそこで一悶着ゴネゴネがないようでは、おめえほんとに科学者かと(エンジニアならいいのかと)。でもそれだと3時間超えちゃうね、この映画。
 ■ターミネーター3■ 2よりアクションにさらに金かかってる感じですな。ほとほとすごいや。だけど今度の女ターミネーター、2のあいつよりほんとに高性能なのか? あんまりそうは見えないというか、最後ヘリにつぶされて下半身ちぎれたままってのが納得いかんぞ。磁石にくっついて溶けかかったピンチすら逃れた液体合金なんだから、シュワにしがみつかれようがすり抜けてジョンとケイトを追いかけてくだろうに、ほんとは。武器も強力ビームから火炎放射に変更したのは解せないとか、全編スゴ過ギ映像だと認めつつまあ他にもいろいろ。
 ■レッド・プラネット■ ムシ系1で寸評つけたけどここではロボットへのコメントを。あのロボ、最初に出てきたときに漫然と観ててもなんか危険な予感がして、2度目の時もっと危険な気配を感じたのだけど、予感どおりいきなり人間に突っかかりやがって、フム、あまりに予想どおりというのも却って〈ギクッとする度〉が高いことがわかりました。
 ■禁断の惑星■ 光線銃で撃たれたトラがひゅんっと消滅する場面がハイライトかも。〈イドの怪物〉は結局ライオン型だろうか。形を知りたいもんだが輪郭が曖昧なのが本質なわけで。壁をへこませるあの様子からすると爪か角が発達してるな、きっと。ロボットが迎撃できない事情はわかるにしても、あぁあの2者がもし戦っていたらすげかっただろーなー。
 ■ロボ・ジョックス■ もっといろんなロボットを期待したんだけどな。メインは二体だけか。合成の輪郭がくっきり見えているのもなんだかな。決着は人間同士でというのも興ざめ。
 ■スペース・サタン■ なんかセットがチープなのと三角関係が緊張感ないのとでどうも……。いちいち女を気遣う色ボケヒロイックなジジイが鼻につくし(あれでも有名な俳優なんだって? ほんと?)。ただロボットが怖ろしげなわりに微妙に間抜けなのと、オープニングが「え? なに?」って雰囲気見事だったのとで、そこそこ。せっかくだから殺された犬もロボットとして復活してほしかったですね。