三浦俊彦@goo@anthropicworld

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オトイアワセ:
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『ウルトラQ』のカテゴリ移動

2005-01-27 22:06:06 | モンスター映画
2005年1月26日まで「モンスター映画」のカテゴリに含めていた

  ウルトラQ

 のプチレビューを、
 「ウルトラQ」という新設カテゴリに移動しました。

 したがいまして、ウルトラQ関連専門としては、カテゴリ「ウルトラQ」へお願いいたします。

 なお、そこでは、以下のような深遠な問題に対する正解が得られます。

 …………………………………………………………………………
問a 公式設置集に含まれていない武器を持つ怪獣は?
問b 『宇宙からの贈りもの』から読み取れる
       一の谷博士の顕著な性格を述べよ。
問c 明らかな過剰防衛は第何話?
問d 『クモ男爵』の本来のオチとその理由を述べよ。
問e 以下の共通点を述べよ。
       『ペギラが来た!』『ガラモンの逆襲』『1/8計画』『燃えろ栄光』
問f 『ウルトラQ』唯一の欠点は? 正解:「○○○○が出演していない」
問g 『ウルトラQ』第0話としてふさわしい東宝特撮映画。
       それは何で、その理由は?
問h以下略

大怪獣(ゴジラ除く)系3

2005-01-27 02:25:14 | モンスター映画
 ■大怪獣バラン■ DVD化されまいと諦めてVHS版を既にレビュー(大怪獣(ゴジラ除く)系2)した本作。今回のDVDバージョンでは見事、「BURAKU」が復元されてますね! 台詞中無声になってた箇所が全部オリジナルどおりに。ありがとう、ありがとう東宝! 画質もアップでホント満足。しかしこないだと同じことまた言って悪いけど、メイン♂♀の人選はなんとかならんかったかなあ。私が生まれる前のこと今さら言っても遅すぎるケド。
 ■怪竜大決戦■ 主題歌といい融通利かない着ぐるみといい時代劇なのにお城の宴がラテン音楽だったりといい……。苦笑こらえて観るしかない底なしのチープさ、ただしガマと竜のお城決戦は味が濃かったじゃないか。対岸で観戦するツナデの、父をとるか恋人(にこれからなりそうな男)をとるか決心するあたり、十分おはなしになってましたョ。小川知子のナチュラルな可愛さとあちこち見え隠れしていた仏像の存在感に免じて、駄作とは呼ぶまい。しかし特撮はいくらなんでも、同時期の東宝や大映に並ぶふりくらいはできなかったものか(首なし雷丸の合成だけは頑張ってましたけど)。たとえばあの大蜘蛛ですよ。ちゃんと脚が個別に動くからくりになってりゃこの映画、ここじゃなくて「ムシ系」に堂々エントリーできたんだけどなあ。

ドキュメンタリー系3

2005-01-19 01:02:36 | モンスター映画
 ■世界最強虫王決定戦■ 以下、ネタバレというか、各試合の勝敗が察せられる書き方がされますので、これからhttp://www.mushio.com/でDVDを購入しようという人は読まない方がいいかも。以上注意書き。さてこんなことやるやつを待ってたよ系的に素晴らしいこの企画! 『猛獣大決戦』(ドキュメンタリー系2参照)のようなシミュレーションとは違って本物リアルファイトだもの! アドレナリン全開で観賞し始めつつ、ただちょびっと期待と違っていたような。たとえば――
 ◎カブトやクワガタの健康的なファイトが中心で、肉食の虫が少ないこと。
 ◎容易に予想されるべきことだったが、戦意のない虫がいて、試合にならず不戦勝みたいなのがいくつかあること。
 ◎敗者死亡という戦いが一つしかないこと。しかも肝心のその最も凄惨な戦いが、なんとファーストコンタクトが映されておらずすでに取っ組み合った状態から映像が始まっていること!
 ◎大のおとながこういうのを企画すること自体ですでに面白いわけで、淡々映像に仕上げれば十分なのに、「大のおとなが」的嬉々としたナレーションが入っておること(格闘技のリングアナウンス仕立ての)。戦闘中はさすがにナレーション無しで黙って見せてくれるが、観戦・撮影している「大のおとな」の興奮した呼吸音がしばしばマイクに入っていること。
 あとは感想。まず、ダイオウサソリには感心した。いや、ファーブル昆虫記によれば連戦連勝のサソリゆえそのまま素朴なサソリ幻想を抱いていた私にとっては、意外と弱いのが驚きではあったが(毒針何度ブッ刺したつもりでも結局甲虫の体には通じないってことじゃん)、ただ、しっかり相手を見て常に戦意満々だったのがただ一人このサソリでしたから。クワガタもカブトもみんな反射的というか単に力の誇示めいた攻撃に終始してる感じだけど、サソリときたら肉食だけあって戦いのモチベーションが違うというかいかにも殺意含みに敵の背中や腹を狙いまくってたし。クワガタのツノをしっかりハサミで掴んで勝機を窺うサソリ魂はあっぱれだと思いました。かなわんと悟ってからは水槽の外へなんとか逃れようと壁よじ登りを試みる転身もある意味お見事。それとサソリとの対戦はなかったけど国産カブトが強いのにゃブッたまげましたさ。普段樹液めぐって争うライバル国産クワガタより一回りでかい外国のクワガタはおろか、自分の2倍以上もあるコーカサスオオカブトさえきれーに放り投げてたじゃんかすげーや国産カブトの大和魂。てよりかコーカサスがだらしなさすぎ。見かけ倒し。優勝候補面してそもそもサソリ以外には一度も勝てないとはな。もう一人の見た目横綱ヘラクレスオオカブトにいたっては全然戦意なく逃げるだけだったし、でかさと強さは比例しないんだなあ。いや観てて思ったんだけど、コーカサスの肩の2本角って、ハッキリ邪魔なんだよね。あれさえなければ頭の一本角でリノケロスフタマタクワガタなんか簡単に投げ飛ばしていそうな場面何度もあったけど、ぐっと挟みこんじゃうから飛ばない、で相手がまた脚を地に着けて体勢立て直しちゃうわけだな。つまりはポイントは上じゃなく下であると。のっぺりした見かけによらずパラワンオオヒラタクワガタがあんなに強かったのも、体勢の低いムシが強かったってことよな。下から挟んですくい上げちまえば勝ち。国産カブト戦だけはあっさり上からガブッて放り投げちゃってたけどな。あれ、決勝戦にしちゃ地力違いすぎたね。大和魂燃え尽きたってとこか。それにしてもベトナムオオムカデ対ダイオウサソリはどうなることかと思ったぜ。ビビッてるってよりやる気なし、ただ壁沿いにぐるぐる歩き回るだけのムカデ(ビビッてるんでない証拠にたびたび相手の背中に平然とよじ登ったり。おまえあそこで噛みついてりゃ簡単に勝ってただろう!)の脚を何度もサソリが挟んで、一方的な戦意を誇るのだけど、ムカデはいつも無関心にするりと抜けてしまう(ただ一度だけ密着時に緊張が走って、バシュッと毒液が飛んだよね。どっちのかわかんないけど)。あんな戦意の格差を是正しないままもしムカデがやられちゃったら、脚の1本すらちぎれたりしたら不当じゃないかとハラハラしたよ。優勝候補のタランチュラキングバブーンをあっさり噛み殺したことに満足したか満腹したかムカデ、その後の対戦は一切やる気ナシでしたね。パラワンに胴体もろに挟まれても反撃せずスイスイすり抜けちゃうだけ。余裕なのかアホなのかわからんムカデにもある意味、殺気満々サソリとは正反対の肉食虫的貫禄を感じましたっけ。
 第2弾・第3弾も出るとのことだが、世界最強虫王決定戦HPによればカマキリ、タガメ、スズメバチ、ヒヨケムシ、ゲジゲジなど肉食虫の参戦が多くなっていくようなので楽しみ。まあ本作見たかぎりでは格が違うというか、いかなる肉食虫とて甲虫類にはかなわないんだろうけどね、どうせ。

ゾンビ・バンパイア・ミュータント系(人間型系)3

2005-01-16 02:23:56 | モンスター映画
 ■ヴァン・ヘルシング■ クリーチャーぞろぞろ出てきたわりには意外と種類少ないし。これだけCG使うなら人間型以外の突飛なのも出したらよかったのに。妖怪バスター双璧ってことで『ベオウルフ』(魔界・悪霊系3参照)といきおい比較したくなるが、視覚的には断然こっちのほうがスゲー(蝙蝠女の動きなんか突き抜けてるねぇ、ただフランケンがちっとも怖ろしいキャラじゃないのがちょっと……)わりに、ヒーローは完全に負けましたわ。あっちみたいに武器で正面勝負し続けてほしかったよ。こっちの武器は結局使用分は種類少ないし、しまいにゃ狼男に変身ってのもどうもな。アナ王女が死んだあたりもよくわからなくて。全体テンポ良すぎてアクション隙間なさ過ぎて、却って退屈というか長い予告編見せられてる感じだったのもマイナス。うーむ、しかしあれだけ上質のCGに目ェ瞠らされときながらこれだけ文句出るんだからモンスター映画ファンって贅沢なもんだぜ。
 ■デモンズ2■ 前作(ゾンビ・バンパイア・ミュータント系(人間型系)2参照)同様、デモンてよりゾンビですけどね。映画が現実に伝染する前作のコンセプトが、テレビからデモンが飛び出してくる設定へと進化。そりゃあこっちのほうが自然だわナ。そのぶん面白さも倍増。マンションの各部屋が個別にパニクっていくのがいいねえ。バースデイパーティーあり妊娠中の奥さんありお留守番の子どもありスポーツクラブあり。犬デモンは最後まで登場しててくれたらよかったのにな。あと赤ちゃんデモンが生まれてくるものとばかり期待してたのに普通なのでそこだけはガッカリしちゃいましたっけ。赤ちゃんがデモンじゃないってならラストがちぃとくどかったョ。
 ■タロス・ザ・マミー 呪いの封印■ いかにも面白くなさそうな雰囲気なんで上の空で観てたら全然意味わかんなくなっちゃったよ。最後の廃墟みたいなとこ、なんでみんな次々に殺し合いみたいなことしてたの? さっぱりわからんよ。解説あるかと思ってネット検索してみたけどストーリー説明は一つもなくて、ただどうやら「どんでん返し」とやらが仕組まれていたらしい。どんなどんでん返しだったんだろう。わからん。まあどのみちろくでもない映画(因縁語りみたいなのが延々と続いてたよなあ、ホラーやりたいんだったらああいうの致命的だよな)っぽいんでいいや、筋わかんなくても。ただミイラはけっこう面白かったかも、包帯だけがあっちゃこっちゃ伸びてって人を襲うやつ。人間型ってより不定形とすら言えるゴージャス版。壁がバリバリ引き裂かれてったり便器の中に男をスポンと引き込んだり大蜘蛛風に天井を這ってったり。物体X的な形態も見せてくれるしね。チャチなCGが却って効果出してたような。しかしヒロイン格の考古学者、無関係の夫婦を巻き添えにしといて自分だけ助かりゃいいって逃げ方してたよな。きっちり死んどきやがれよ、まったく。

ウルトラQ:メルヘン系

2005-01-15 22:49:08 | ウルトラQ
■第12話 鳥を見た■ これ私、意外と評価低いんですよ。どうもリアリティがなくて。まあ子どもに罪はないとしても、だからそうだな、鳥が夜ごと巨大化するって設定にリアリティがないわけですな。幽霊船はまあ十分不気味だったにしても、鳥との関連が必然性感じられないし、一の谷博士が航海日誌を解読する場面など、レギュラー陣が無理して深刻ぶってる気配濃厚で。ただラルゲリュウスの巨大化場面は迫力ありましたね(『空の大怪獣ラドン』の破壊シーン流用を差し引いても)。本格怪獣映画っぽい破壊シーンから一転、ただ悠然と去ってゆくメルヘンタッチに変化する流れは、絶妙といえば絶妙かも。個人的には好きな作品じゃないけど、世評どおりホントは傑作なのかなぁ。
■第18話 虹の卵■ なんつっても野原で「金色の虹」を子どもが見上げるシーン。ウルトラQ随一のファンタジー風味を集約している。それでいてパゴスって全28話中最も怪獣らしい怪獣なんですよね。この本格怪獣メルヘンというべき異色作、ピー子の熱演+ブン太のトッピングフリークぶり(声が出ないわ鶏に変な術を使うわ)+未来都市風原発+没個性な科学者などなどが絡まる中をウランカプセルだのサザメダケの花だの小物が飛び交って内容やたら濃いですよ、この話。ミサイル運搬トラックの運転席が空なのが痛かったですけど。ところで私、最後の場面がすごく気になるんです。おばあちゃんが立って、歩いて、子どもたちの歓声、「これ、やっぱり虹の卵だったのよ」と由利子が笑顔で言ってる背後、万城目の表情がミョーに苦々しいんですね。あれ、何なんでしょうか。放射能を気にしてるんでしょうか。放射能より表情のほうが私ずっと気になってるんです。