三浦俊彦@goo@anthropicworld

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[私的メモ]何度も観てしまった映画・・・

2023-11-16 02:37:31 | モンスター映画
◆メランコリア(サイコスリラーだとばかり思っていたら鬼裏切られました)
◆オテサーネク(陰鬱ホラーなのに目一杯笑えた怪作です。シュワンクマイエルは『アリス』や諸短編も幾度鑑賞したことか・・・)
◆空軍力の勝利(第二次大戦中、空軍創設を目的とした戦意高揚プロパガンダ映画。ディズニー作品。なんやかんやドイツより日本の方が難敵であるかのような扱いです。アメリカ航空軍の観点では確かにその通りか。B-29初陣より一年前の映画なので)
◆ミート・ザ・フィーブルズ 怒りのヒポポタマス(ピーター・ジャクソンの初期カルト映画といえば『ブレイン・デッド』ですが私は断然こちら派ですね!)
◆恐怖の報酬(1953年版。1977年版も観たのですが記憶に残ってない。てことは53年版の方が上だったんでしょう)
◆2001年宇宙の旅(SFの最高峰。映像からして圧倒されます、時代を考慮せずとも)
◆世にも怪奇な物語(第1話→第2話→第3話と恐怖度が倍増していきます)
◆ひなぎく(これと『小さな悪の華』『ゴーストワールド』で三大ガーリームービーと呼びましょうか。『乙女の祈り』『ダイアナの選択』あたりを入れた五大ガーリームービーにしときますか。あれ? ぜんぶ二人組だなぁ・・・)
◆恐怖列車(『日野日出志のザ・ホラー怪奇劇場』の一つ。雰囲気が異様に怖い。Jホラーは低予算映画に宝あり! そういえばこれもガーリームービーと言ってよいかも)
◆妖怪百物語(1960年代の特撮映画ではこれと『大魔神』が双璧でしょうか(ともに時代劇なのはたまたま)――品数の東宝、品質の大映って感じ?)
◆日本のいちばん長い日(1967年版をお薦めします。2015年版は一度観て駄作認定したっきり。もう一度検証してみてもいいかな・・・)
◆笑の大学(映画版をお薦めします。舞台版の方を推す声も多いですが、映画版の方が表現豊かでした)
◆極道恐怖大劇場 牛頭 (チョイ役モンスターがタイトルというあたりがこの映画の味を伝えてます)
◆ベン・ハー(1959年版です。2016年版は観てません)
◆11:14(この形式、何というジャンルなんだか・・・。形式もさることながら内容がまた全員DQN度を競い合うかのような・・・)
◆リミット(これは観たの2回だけですが。なんとソフトを2度購入してしまい、ラストのラストになるまで一度観た映画であることに気づかず・・・。こんな特殊なシチュエーションの映画めったにないのに5年経つと気づかんものだなあ。ラストではさすがに気づきましたよ、当然) 
◆裏ホラー(オリジナルビデオ。たしか同じ監督のテレビドラマ『日本のこわい夜 特別篇 本当にあった史上最恐ベスト10』も何度か観直すほど気に入りました)
◆Shooting War: World War II Combat Cameramen(テレビ映画。スピルバーグが関わった戦争ドキュメンタリー。対独戦と対日戦が交互に扱われる作りが美的です。アーニー・パイルとかジャーナリスト全般に広げた第二弾を作ってくれないかな)
◆ウルトラQ(テレビドラマ。一話あたり平均50回は観たかも)
◆トリック(テレビドラマ。第1話(重要)からシリーズ全部ぜひ観通してください。『トリック劇場版 ラストステージ』のラストシーンにて感動するためだけにでも!)
◆涼宮ハルヒの憂鬱(テレビアニメ。すみません「エンドレスエイト」だけは二回しか観通せませんでした)
◆ヒロシマ(BBCのテレビドキュメンタリー『Days That Shook the World』第4話。イギリス視点なので基本中立的。とはいえ、エノラゲイ搭乗員の文字通り血の滲む努力の実態を知ることで、原爆投下肯定派に転向する人続出でしょう)
◆JAPAN〜世界が見た明治・大正・昭和〜(NHKのテレビドキュメンタリー『映像の世紀』第11集。あの頃の日本の軌跡を追うのがこれほど悲哀をそそるとは・・・)
◆ザ・リアルマナー(オリジナルビデオ? この系統の失笑提供アイテムとしては最高峰。同じ演出家の作品では『カリスマ道 ミュージシャン・ノリアキ 〜The Real Face〜』も笑える度拮抗レベルですが、他作品はなぜか軒並み残念品質でした・・・)

トラウマ系28

2016-05-05 01:52:00 | モンスター映画
 ■マッドマックス 怒りのデス・ロード■ うううむ。クルマが好きなやつにはたまらんだろうなあこの映画。これの「聖地」となったらしい『立川シネマシティ』に観に行ってまいりました。すでにBlu-rayを買ってあったのだが劇場を先にという外圧に屈しまして。うううむ。たしかに……。冒頭からテンション高すぎ。これで最後までダレずに行けるのか、大丈夫か?の心配をよそに続くこと続くこと、新手の、というより質より量のカーアクションが。こういう力づくの爆裂スペクタクルが娯楽の王道だってことを見事思い知らせてくれますね。2日後にBlu-rayで観なおしてみたのだが、爆音なしでも迫力衰えず。波動以上にアイテムが充実してたってことだな。戦闘に関係ないギターや太鼓や無駄なあれこれが最高でした。あれらのおかげで俺ら何でもありモードで観れたんだものな。贅沢言えばもっと人体破壊シーンがほしかったとこだけど、ミクロなスプラッターにこだわるとあのグローバルな爆発に激突に追突に転覆にって大味な繊細さが失われちゃったかもな。でもスプレンディドの轢死アップは欠かせなかったと思うぞ。あと劇中音以外のBGMは不要ですって、このレベルのテンポとパワーがあれば。音楽はほんと自粛してほしい。自信のない監督だけが盛り上げ装置に使ってほしい。こういう超A級映画でくだらん感情誘導がなされると悲しくなるんで。とはいえむろん傑作認定は動きません。ところどころの意味ありげなフラッシュバックもわけわからんリズム作ってて爽快だし、カリスマ的親分が自ら陣頭に立つってどうなの、サンダードームでもそうだったけど的なツッコミどころもまた嬉しかったり。
 ■マッドマックス2■ あ、これすごいじゃないか。楽しいよ。激しいよ。ブーメラン小僧が最強すぎて笑えますよ。ヘリコプター男のスットコぶりがいい味出しすぎてますよ。それとマックスそのものが第1作の影響ですっかりサイコパスになってるのがほんのり笑えるし。油田側が火炎放射器という射程短すぎてあの種の戦闘にゃ使えんだろコスパも悪すぎだろ的武器にこだわりつつそれがフル活躍してしまう所詮はそういう世界だし。ブーメラン小僧に指すっ飛ばされた奴が念入りに再登場したあたりの細かさも直後の爆死、その直前の犬のあっけない退場含めてよく出来てましたわ。
 ■マッドマックス サンダードーム■ 巷の評判通り、前作からの続きとして観ると脱力しますな……。闘技場シーンから追放の刑、砂漠民たちとの交流、再び街へというなんか統一とれないバラバラな構成がどうもねえ。終盤のカーアクションもフライパンで殴り合うのがメインという何ともこれ……。ま、いいですか。「怒りのデス・ロード」への小休止だと思えば。それにしてもあのこびとは何の能力を持っててあんなに珍重されたですか? 知恵遅れ的なデカブツにマックスがとどめを刺せなかった理由もちょっとわからんかったな。女帝が直接デカブツを排除できなかったわけも不明だし。ま、わからんからいいってシリーズには違いないけど。
 ■キラーカーズ パリを食べた車■ 「怒りのデス・ロード」で大活躍のハリネズミ車が登場するらしいんで、観てみました。同じオーストラリア映画ってこともあり。ま、74年の映画だしいかにも低予算なのでアクションはショボいんだけど、ハリハリに人体が立ち向かってしっかり貫通死なシーンがあるのがささやかな見どころかな。というかお話そのものがほんのり不条理で、意志薄弱っぽい主人公、動機不明の(病院でのトンデモ実験のためらしいが……)トラップを町ぐるみで仕掛ける設定、やけに力こぶの入った町議会(?)、一人でハッスルしてしまった精神薄弱男、うむ、私好みです。アイテムそろってます。行き過ぎた不条理味が醸し出される寸前で「妙なテイスト」を浸み出させたチョイナンセンスってところかな。微妙ライン。微妙といえば子どものパンチラシーンがあったりします。一瞬だけど。その手の趣味の人はどうぞ。言っときますけど私ゃそっちの趣味はゼロですから。方向性としては『グリーン・インフェルノ』で下痢が見えなかったのが不満なだけで。
 ■パルプ・フィクション■ 脱出場面でちゃんと戻ってって仇敵のボスを助けるところがたまらんですね。しかも電動ノコギリも青龍刀もあるのに(違ったかな? とにかくいろいろ物騒系があったのに)しっかり日本刀選んでくれてさ。なんかジャパンにオマージュ捧げる動機でもあるのかな、タランティーノは? 時間順序がバラバラだからあれだけど、ラストも主役級を担ったあの男が途中でなんの溜めもなくあっさり射殺されるあたり、贅沢な映画だなあと。
 ■レザボア・ドッグス■ 「ピンク」はヤダってごねたり、「ブラック」が選択肢にあると人気集中で収拾がつかないとか、可笑しすぎる。ラストの一斉相互射殺はちょっとお芝居すぎたかな。
 ■グリーン・インフェルノ■ これはですね。下痢シーンがあると聞いてそれだけの理由でBlu-ray買ったのですよ。期待大きすぎたというより、いや、あんだけ血ダラダラ見せてるんだから下痢ドロドロも見せてくださいよ。ひとっかけらも写ってないでしょうが迸ってる最中のはずの軟便が。表情と屁音だけでしょうが。『ムカデ人間2』が飛沫を見せてくれたのに比べると……。全体ほんと中途半端。いや前半は良かった。活動家連中が救おうとした当の原住民に襲われるという皮肉は笑えた。人食いたちの群れも体色からして顔からして不気味だった。最初に黒人が食われるのもいっさい溜めがないままさくさくと目玉・ベロ・腕と解体されてくのが爽快だった。けど前半だけ。中盤以降は不謹慎シーンに即物性がなさすぎたよな。たとえばほら、仲間の人肉を食ってしまったことに気づいて下痢女が自らのノド搔き切って死んだときね。元凶男がシコってハアハアするんだけど、シコるんだったら俺なら下痢のときだな。下痢のとき檻の中のみんな一斉に逃げるんだけど、あの避難はちょっとのどかすぎませんか、これから食われるってときにたかがウンコで。のどかさの違和感を不条理の域に高めかけたのが「死にゆく仲間を眼前にオナニー」だったんだけど、あれもビジュアルがおとなしすぎてイマイチ生きなかったよなあ。蟻に食われたはずの男の死に際にしても蟻はもう関係なくて平凡に首ざっくりだったし。設定が良かっただけになあ……。
 ■ニュールンベルグ裁判■ 弁護人の論理展開が微妙に意外で楽しい。証人が政治的にどうこうだから断種されたわけじゃなくて知恵遅れだったからだという弁護が成り立つわけだよなあ。国内法には違反してなかったと。まあ効果なさそうだけど、論理的にはありだよね。てわけで全編三時間全然だれずに楽しめたんだけど、あそこんとこどーにかならなかったかな。裁判長が宿泊してる家で「想定外の訪問者」と出会うシーンですよ。なんかいきなり大げさな音楽でフォローするんで何事かと思ったよ。結局あれだね、マレーネ・ディートリヒ出ましたよ~~って音楽だね。たしかにあの女優がこういうナチス関係の映画に出たことには特別な意味あるわけだけど、だからって俳優で盛り上げられてもねぇ。クレジットが文字で先に出てるんだから、もっと洗練された流儀で行きましょうや。あと可笑しかったのは『ニュールンベルグ軍事裁判』ってもう一つの映画でも同じこと言ってて、アメリカの原爆投下が語られるんだよね。どっちもドイツ人の口からね。むこうはたしかゲーリングがアメリカ人に対して、こっちは弁護人が被告に対して。「原爆落とすような国に裁かれて黙っていられるか」みたいなことを。すげー興奮して。笑いました。ホロコーストときたら原爆にも触れとかなきゃ、てのがアメリカ人制作者の良心なんですかね。あ、ちなみにむこうはほんとの、というか本チャンのニュルンベルク裁判を描いてますが、こっちはそのあとに続いた小物相手の裁判の一つが舞台ですから。ま、小物だからこその問題、冷戦都合との天秤とか、微妙な筋が論じられてこっちの方が面白かったかな。
 ■ニュールンベルグ軍事裁判■ ゲーリングの原爆への言及だけが記憶に残ってて、あとは……。ま、つまらない映画じゃなかったです。映画といってもテレビ映画かな、これ。
 ■レクイエム・フォー・ドリーム■ ひたすら救いのないこういうハナシがどうして爽快なのかね。ヤクでどんどん落ちてく女ってのはそれだけで売れるので反則だよね。
 ■カッコーの巣の上で■ えーっ、聞こえてたのかよ酋長! そりゃないよ。バスケで笑顔になってるシーンとか、コミュ障の酋長が新入り参入で急速に融け込めた、ってところが面白かったのに。密かな意図があったってんじゃなぁ。
 ■リーガルハイ■ あの二人だったら別にわざわざふざけない方がオモロイのになあ。ドラマっていうより舞台ですね。台詞が主人公って感じ。
 ■ひまわり■ 独ソ戦のイタリア人視点という興味深い設定。人間そういうもんだよね、的悲哀。女が黙って帰るとこまでで終わった方が余韻残ってよかったんじゃないの? ひまわり畑に立ちつくしておしまい、ってさ。平衡をとるためか男が今さらイタリアまで会いに来るのしつこすぎないかなあ。せっかくしみじみ系のいい映画だったのに、グダグダ系の平凡ドラマになっちゃった気がするよ。しかしヘンリーマンシーニの音楽は泣けるよなぁさすがに。
 ■ラリー・フリント エイズで死んでく女が痛ましいねえ。でも反則だと思うんだよ、ああいうので惹きつけるのは。って実話だから仕方ないのか。
 ■ラスベガスをぶっつぶせ 数学教授がマッチョすぎて笑える。モンティ・ホール・ジレンマの解説はもっと丁寧にやってほしかったですな。殴られてメソメソになる主人公君も笑える。しかし何遍も同じ店に行くっての、どんなギャンブルだよ。つまりどんなリスク好きだよ。すべての店を同時モニターされてるっていうより、あいつらわざわざあの黒人ガードマンがいる店ばっか行ってる感じだよね。儲けたいのか、決着つけたいのか、どっちなの。
 ■魔王■ ウウム、相打ちで終わりですか。まとめすぎたかも。もっと不格好な結末にしてくれないとなぁ、あんだけ因縁だらけの設定だったからには。
 ■ジョン・ラーベ~南京のシンドラー~■ まああんな感じだったんだろうな。「女を出せ」って要求しにゆく目つき悪い日本兵(将校?)が浅ましすぎて、断られて捨て台詞とともにすごすご去ってゆく様子がアホすぎて、何度もわざとらしく出てくる凶暴なゼロ戦超低空飛行シーンとのコントラストが何とも言えんです。
 ■ハンナ・アーレント■ う~ん……。このテーマならもっと迫力あっても……。アイヒマンを凡庸だとした理由を具体的シーンで見せつけてくれないことには……。
 ■イミテーション・ゲーム■ ほんとにああいうでっかい機械作ったんだよね。わくわくしますね。管理側の分からずやどもとの対決もよかったですね。ただ、ブレッチリー・パークには他にいろんな天才がいたはずで(たしかなんとかいうチェスプレイヤーが結構すごい工夫をしでかしたりしたんだったし)、チューリングだけが抜群の異能を発揮していたかのような描き方はちょっとどうかな。もっと競り合いというか個性のぶつかり合いがほしかったですよ、スパイだけじゃなくて。あと解読できたとき仲間のお兄さん(だっけか)が乗ってる船を助けられるけどちょっと待て、の緊迫場面があるけど、ああいう間一髪系は娯楽映画になっちゃうんだよなあ。そう、チープな娯楽のしるしが「突出」と「間一髪」。ああいうのさえなければねえ。重厚な映画だったのに。
 ■ダンサー・イン・ザ・ダーク■ なるほどね、イライラするわ。それが意図なんだもんね、文句言う筋合いじゃないけど、なんか気分いいイライラじゃないんだよなあ。ヒロインあまりに馬鹿すぎて。つまり同情できないんですよ、ヒロインに。馬鹿ってとこまで含めて同情しなきゃならん意図かもしれないけどちょっと無理。もっと同情できればカタルシスになったかもしれないけどねぇ。むしろ「もうどうでもいいや」的な馬鹿警官の方が共感できたかな。あと自分が原因とは最後まで悟らない奥さんだね。あっちの馬鹿ぶりはいい感じだった。あんな感じなんだろうな、世に起こる犯罪の大半は。いずれにしてもあれで死刑は酷すぎるよな。で絞首刑のとこね、最後の過剰なあがきはちょっとドタバタ過ぎないかなあ。自分で選んどいて最後まで馬鹿だなあとしか思えませんよあれじゃ、悪いけど。普通に達観して平然と歌ってる最中いきなり床抜けて、って方がよかったと思うけど。というかそういうのもすべて、弁護士費用云々の金の計算のベタな御都合主義がなきゃ長所だったと思うんだけどさ。ミュージカル仕立てもホントうまく出来てて見応えあったんだけどなあ。視覚芸術としては二重丸、物語としてバツ。惜しかったね。安っぽいテレビドラマ風の「弁護士費用と子どもの治療費が」云々のつまんない計算さえなければ……。
 ■ディスタービア■ せっかくの覗きモチーフなのに、ああいうドタバタバトルになっちゃうのかよ……。『裏窓』では主人公が怪我してて行動制約されてたけど、それをこっちでは人為的制約に変えたわけかい。やっぱ物理的身体的に不自由な方がよかったがなぁ。ま、そのぶん主人公と東洋系の友人との掛け合いが楽しい世界だったけど、ちょい軽すぎというか動きすぎというか雑すぎでしょ。サイコパスもあんなに暴れたらその時点で物語終了だし。
 ■パリは燃えているか■ 期待したんだけど意外とつまんない映画でした。あの将軍がドイツからのバリ破壊命令になんとか抗おうとするあたりの描写がほしいでしょ。それがほとんどないんじゃパリ解放を映画化した意味ないでしょ。レジスタンス側の「戦いたい」ってはやる気持ちもなんか中途半端。こういう史実に基づくのが売りの映画って、誇張するくらいでいいんじゃないかなあ。こうも淡々とやられちゃうと退屈ですよ。「アメリカ軍か?」「……フランス軍だ!」のおっちゃんおばはんのシーンあたりかなり感動的なはずなんだけど、安易なドラマチック音楽のせいでブチコワシ。やっぱ音楽に頼らないとクライマックスは成り立たないって風潮だったのかなあ六十年代って。今も同じか。
 ■エンド・オブ・ザ・ワールド■ 核戦争ってやっぱ最高におっかないテーマだな。だから音楽やめようよ。ラストに向かってどんどん俗っぽくなっちゃったよ。安楽死のための薬の配給に並ぶ人々のわびしい行列、ああいうシーンが肝なんだよ。カップルの悲哀なんかどうでもいいですっば。……しかし全面核戦争の原因は台湾ですか。なんかほんとにそんな感じもしてきたな。
 ■グレート・ディベーター■ ディベートの内容をじっくり聞かせてほしかったですね。脱落者が出るのはスポ根モノの王道って感じ。この教師『ラスベガスをぶっつぶせ』の教授といい勝負だな。あ、やたら怒るおとっさんもね。それにしてもインテリのはずのおとっさんがDQN白人にひたすら屈服するシーンとか、差別側がアホに見える巧みな描写だったっけな。
 ■トリック 母之泉篇 腸完全版■ なるほどね、そういうセリフもあったんですかって感じ。しかし二人の初対面シーン、何度も見てるせいか、放映版の方が断然良いな。手品の現場、種明かし、余計なセリフがカットされていたから緊張した脱力感が生まれたことがよくわかる。
 ■トリック ラストステージ■ うっはー、そうきたか的ラスト。初対面シーンに戻りますか。冒頭のドッキリの床抜けがうまい具合に効いて、こりゃ~ジーンとくるなあ。泣けるなぁ。「私は本物です」の台詞がよみがえったなぁ。てことでラストで大感激というか大喪失感というか、感動の再会なのに山田は記憶ないんだなあ。これは泣ける! しかし前半から終盤まではありゃどうしたもんかな。「あれっ、トリックってこんなにふざけてたっけ?」と嫌気がさすくらいにくだらんコントの連発じゃないか。オカマ医師なんぞ不要だし。だいたいあんなにホイホイ人殺しといて何年も露見してないってのが超不自然。ひたすらラストでジワ~~とさせただけの、±ゼロのラストステージでした。いやしかし疑似ループ展開ってば最高でしたよ。

フェイクドキュメンタリー系5

2015-02-25 20:25:00 | モンスター映画
 ■ノリアキ ミュージシャン・ノリアキ ~THE REAL FACE~■ ほんとに活動してる人だからリアルなんだよね、この作品ほんとは。フェイクドキュメンタリーのパロディというか、つまりそのなんというか、プロモーションビデオのパロディっぽく見せて、実はほんとのプロモーションビデオという。つまりパロディのパロディ、フェイクなフェイクですね。芸術学的に使える素材です。ビッグな実在アーチストに言及したときのノリアキの口ごもりとインタビュアーのツッコミが自然で、自然すぎて笑えましたです。ガリガリ、とかあからさまな自嘲は要らなかったかな。肘クイクイのポーズとか、自然な笑かしだけでこの作品はOK!
 ■放送禁止劇場版 洗脳 邪悪なる鉄のイメージ■ うむ。やられたなぁ! 半分は推測できたのだが……、執拗に霊にこだわったり音声加工した形跡あったりで、被施術者の主婦とカメラマンが共謀してセラピストに何か隠してるじゃないかって気配は感じたのだけど。逆になってたとはなあ。そこまでは思いつかんかったわ。久しぶりの「放送禁止」、相変わらず丁寧に凝った作りになっていて嬉しかったです。ただどうなのかねぇ、単語を書いたり言ったりしてその並べ替えや別の意味で「真相」を仄めかすっての、今回もまたやってるけどあれ意味あるんですかね。どうも不自然すぎて。やめた方がいいんじゃないですかね。
 ■怪談姫■ フェイクじゃなくてただの語り合いドキュメントだけどここに。音声は悪い画像はぼやける、どうにかなんないの? かろうじて聴き取れる怪談話も『人志松本のゾッとする話』を百倍薄めた脱力系。6人ともヘタってわけでもないけど、それだけにツマラナサが強調されちまう。途中飛ばして各話のタイトルんとこだけ聞きました。どうしてかって? タイトルを読む女声(誰?)のリップノイズがすごいんで。おかげでリップノイズフェチになっちまいました。八重歯にガミースマイルにリップノイズに、口に特化しすぎてあっぷあっぷなんですけど。リップというよりもっと奥の方の唾液音って感じで。ディープなぬめりで。ってあまりに耳に来るのでほんとにリップノイズ? 発声と同時に紙袋か何かいじってない?ッて疑いたいほど。てわけでこのDVD、この順位はひとえにフェチ得点です。なにはともあれリップノイズマニアには超お宝ですから。
 ■大日本人■ シュールな状況設定に関しては文句なし。怪獣でふざける必要なかったのに……。でもかなりよかった。これがよかったぶん『しんぼる』ではすべったなぁ……。
 ■無知との遭遇■ あ、これいい。こういうのありか。ってただのドッキリなんだけど、監督とジュニアの打ち合わせの盗撮風シーン(まあ演出でしょうけど)を本編と交互に配置したというのがバラエティのノリそのまんまで小気味よい。本編だけ長く見せられたら見られたもんじゃなかっただろうな。痛々しくて。ってロッシーがほんとにひっかかってたのか途中で気づいてたのかが不明なのがまた単純なポイント増に繋がってる。どっちに転んでも評価上がるもんなあ、この映画。ドッキリ成功ならそれはそれで。演技ならロッシー見直したぜって感じ。ッてこの映画でロッシーっての初めて知ったんだけどね、俺。いや、その前に『ミステイクン』観てたけど印象薄くて。そのあと人志松本の○○な話なんかでロッシーの人物わかったけど、う~ん、どうなのかなぁ。こうやって少しずつエスカレートさせていかれると連れてかれちゃうもんかもなぁ。いやぁそれにしても「ロッシーがここまでクリアしたら」的打ち合わせシーンの分量もタイミングも絶妙でした。あの構造のせいで結果かなり洗練された作品になっちゃってました。こんな洗練されるわきゃない映画なのになぁ不思議。
 ■ミステイクン■ これもいいよ、なかなかいい。同じ沖縄国際映画祭シリーズの『無知との遭遇』より先に観たんだけど、場外シーンを組み込む方法はあの同じだけど、しかし惜しむらくは……尺を長くするためみたいなとってつけた組み込み方がヘタでベタだし『無知』と比べると断然監督が面白くないね。作り方じゃなくて人物そのものね。ああいう喋りはダメですよ。本編はけっこうよかったけどな。バラエティの中でしたで一回どんでん返し。変なストップモーションの謎もあれでいったん解けて。でもっぺんリアルに戻っちゃう構成もうまいし。(考えてみりゃごくふつうのオチの作りだけどさ)。ラスト、バタバタの中の草野仁の神妙な顔が効いてた。だから本編はいいんですよ。監督の余計な露出がねえ。
 ■放送禁止 劇場版 密着68日 復讐執行人■ あら……せっかくの高品質シリーズなのに、なにこれ。携帯の画面いちいちアップにしなさんなよって。ドキュメンタリー仕立てなんでしょ? あのくらいガマンしなよ、隠しときなよ、リアルに。6の外伝になっている趣向は新しいが、視聴者をもっと置いてきぼりにするくらいでよかったと思うよ、リアルさのために。でも劇場版じゃそうはいかなかったんだろうね。
 ■カメレオンマン■ けっこう退屈ッちゃ退屈だけど、方法の勝利。演説中のヒトラーが後ろ向いてウディ・アレンと揉めてるように見える映像なんか、あれはどういう場面を使ったんだろう。ふつうに知りたい。うまく填め込んだものだな。ニューヨーク市長代理から表彰されるとことかは? 映画化されたシーンの抜粋なんぞも出してくるたぁ凝ってる凝ってる。
 ■REC レック■ まあなんというのか……、普通だったかな。俺、ゾンビや感染系嫌いなんでよっぽどうまく演出してくれないとどうもさ。
■REC レック2■ 冷静なやつが一人もいない。ちょっとリアリティ考えてほしかったな。特殊部隊のメンバーなんだから一々細かいことで喚き散らすなよ、罵倒しあうなよ、まわりみてちゃんと警戒してろよ。貴重な血液サンプルをよそ見して燃やすなよ。
 ■ラスト・ホラー・ムービー■ 懐かしいなあ。フレドリック・ブラウンの「後ろを見るな」ですよこれ。
 ■ボウリング・フォー・コロンバイン■ フェイク色が入ってるかどうかわかんないけど、いやわかんないから一応ここに。まあ全編予想通りの雰囲気&展開だけど、ただ一つ知りたかったのは、チャールトン・ヘストンへの突撃取材(ま一応前日にアポとってるわけだが)で、ヘストンが憮然と退席したのも演出?てこと。あまりに型通りでないかい。アルツハイマーを公表したのが同年だからまああんなもんかな。歩き方もよたよたしてたしね。
 ■ネ申アイドル 総選挙バトル■ こういうのは俺支持します。面白かったもん。いいよ、こういうオチもたまには。しかしこういうプロモート、成功しないだろうなぁ。成功する世の中だったらおもろいんだけど。ってメンバーの露出度が全然違ってたけど、早めにリタイアした子の影薄くなってないか、平等なプロモになってるのか、ってマジに気になっちまった。ラストのバトルシーン、転がってるはずの死体がなくなってたっぽいのも気になりました。あとそうだな、オタク男二人だけじゃなくてもっとフォローしててほしかったけどね。
 ■ザ・ベイ■ どんなグロい寄生虫がお出ましなのかと期待してたんだけど、ハードル上げすぎたかな。それとゾンビ化していくデブ女、ああいうシーンをもっと見たかった。
 ■武器人間■ 第二次大戦のPOVってゴキゲンじゃないですか。肝心の武器人間らのショボサがあまりといえばあまりなので冷めちゃったけど。ってあのショボさが実はポイントって言いたいんでしょうけどね。でもあれじゃただの失敗作たち。完成品がしっかりショボいってことが伝われば、ナチスの無益な偏執狂ぶりがしっかり伝わって笑えたんだけどなあ。
 ■まじ、やばい■ 『コワすぎ!』シリーズでやたら乱暴なディレクターが活躍したが、あの人物設定は成功していたが(トラウマっぽい仄めかしを引っ張ったあげくむりやり因業話につなげてるのがちょっとあれだったけど)こっちの人はどうなの? ディレクター(というか探偵だったっけか、こっちは)は乱暴であるべしってルールでもできたのかな、それとも単なるマネかな? いじめられるカメラマンの方になにか因縁でもくっつけてもらわないと、こっちのDは粗暴な言動が空回りしてますんで。
 ■デスワゴン■ 演技もうちょいうまくやってくれてたらなぁ。自殺志願者らのキャラはなかなかいい雰囲気だったのに、潜入者の一人がやたらしつっこいウザい喋りで掻き回すもんだからみんなの素の顔が撮れてないっつの。あとになってみると素の顔もなにもど~でもよくなってるんだけどさ。金や財布をめぐるいざこざがあったけど、死ぬ日に金の貸し借りにこだわる不条理が演出できれば、あのビデオゲーム『自殺志願者』の「やさしいのね」を確信犯的にグレードアップさせられたのにね。惜しいチャンス逃したよ。後半のリーダーとカメラマンのわざとらしい喧嘩もしつこくてうんざりだったね。携帯がつながるんなら鮮血見た時点で警察に電話しろよ。あるいは行方不明の同僚の携帯発見した時点でさ。
 ■呪いのサイト■ 『呪いのビデオ』シリーズの続き物ストーリー編をいっぺんにやったような感じだな。しかし隣人が怒鳴り込んでくるシーンだったかな、「未公開映像」って何ですかや? このビデオに、公開映像と未公開映像の違いなんてあんの? 発売されたのついこないだだと思うんだけど、未公開のタイムラグっていつ発生したんですかね? 行方不明者の恋人がとくに取り憑かれる事情も不明だし、なんか因縁めいた雰囲気だけ作ってあと放り投げた系やな。ラストの映像は、やたらくどい警告が出てものすごい勿体つけようだったけど、何ですかネあのヘタレ映像は? あんだけ警告した以上はほんとにショッキングな映像である必要があると思うのだが。ま、インターネット持ち出してもあんま新味あるホラーは作れないってこと確認させてくれた作品ですかね。
 ■怨霊塔 都市伝説全集の地獄■ ひっで~~……メインタイトルもサブタイトルも内容と無関係じゃないか。しかもこれほど演技がひどいのは初めて見たわ。呼吸を荒げる芝居がどいつもこいつも下手すぎ。『ノロイエ』みたいに笑える下手さだったらまだしも、ドヘタってのは困ったもんだ。前半、というか中盤過ぎまでブス二人の無意味な泣き言延々と見せられるのも閉口したし、あ~あ、ラスト一分間のあの映像やりたいがためにこんだけの無駄映像かよ。
 ■ハライタ■ シモネタ多すぎますって。そういう方向に行かない方がコンセプト生かせるでしょうに。つまり投稿心霊もののパロディってコンセプトね。そのままでいいから。焦点ぼけちゃいましたな。
 ■ジャングル■ えっ、これで終わり?てなもん。ただ延々と正体不明のクリーチャー追って、出現シーンなしのままラストまで逝って、ちょこっと姿見えておしまい、だってさ。なんだこりゃ。ハラハラシーンのボルテージで引っ張ってたつもりなんでしょうけど……、いくらなんでももうちょい変化というか起伏ちょうだいょ。
 ■V/H/S シンドローム■ とにかく酔う。いい加減にしてくれ。面白きゃ我慢して観るが内容は糞つまんね~し。
■パラノーマル・エンティティ3 エクソシズム・テープ■ ひとりのキチガイ娘を挟んで、医師団と牧師団が「俺らが直す、おまえらじゃダメだ」と奪い合うだけの退屈作。
 ■呪界■ これだったら設定どおりやった方が千倍怖かったんじゃないか。樹海に自殺しに来た人にインタビューする調査研究という。せっかく「うまい設定こしらえたもんだな系」の代表作になるとこだったのに、それ生かさずにすぐに錯乱・迷子・霊出現(?)ってどういうセンスしてんですかよって。ダメだなあ。インタビュー調査って設定でもっぺんやってください。あ、形式は『フォース・カインド』なぞってますね。記録映像とインタビュー(だからインタビューはああいう普通のじゃなくて樹海でやってくださいって)と再現映像で構成するっていう。しかし再現映像くらい何が起きてんだかはっきりさせてくださいよ。まあ、デジタル時代になって、「記録フィルムが破損して不鮮明」って設定もやりにくくなりましたねぇ。あと樹海まできて携帯鳴るの要らないから。うざいから。「鳴るのが不思議」って演出したかったの一応わかるけど。
 ■心霊盗撮ビデオ■ これも設定はすごくいいのになぁ。彼女の部屋盗撮するモチベーションが語られてないのがネックだよ。あんな軽い興味本位じゃなくて浮気疑ってるとかの仄めかしがなきゃ。ラストはわーわー言ってるだけだし。そんな緊急に駆けつけにゃならんタイミングでもないのにさ。
 ■怪談 百物語■ ひっえー。なんだぃ百話ちゃんと語ってくんないのかい。途中省略かよ。意味ないっしょ。ラスト、何も起きてないのを無理して仕立ててるし、テレビの糞番組で一回こっきり流したならわかるけどわざわざDVDにする意味あったのかよ?
 ■バチアタリ暴力人間■ タイトルからしてどうもな……、とは思ったが、案の定白石作品にしてはポイントがないというか、外しっぱなしというか。

サバイバル系8

2014-02-01 01:45:00 | モンスター映画
 ■メランコリア■ うううむ。すげえ……。いや、出だしは「何じゃいこれ」って思ったのよ。スローモーションのやけにきれいなアート気取りの映像が延々と、いい加減にしろと。独りよがり系のロクデモ映画かな、観るの辛そうだな、って。で前半はとにかく重症メンヘラ女がグダグダ泣いてて不愉快きわまりなし。とはいえ不愉快すぎて爽快なほど。とにかく映像の美しさでぐんぐん魅せられちゃう。で後半。鬱の役割が逆転する。メンヘラだった女がえらくしっかりしちゃってる。針金の輪っかがすげー不吉なアイテムになってる。惑星が輪っかをはみ出してるとこでは鳥肌が立った。何だ何だこれ、ホントなのかよ、と。そう、「メランコリア」って、てっきりイメージっていうか、比喩っていうか、心象風景っていうか、メンヘラ女の幻覚的存在だとばかり思ってたのね。そしたら……、いやあ。「空気が吸いとられる息苦しさ」も怖すぎ。今までで一番怖い映画だったかも。すべて終わってみて、「あのシーンがとんでもなかったなあ」としみじみ感じたカットがあるのですよ。観ている最中はまったく平凡な、全然スリリングでもないシーンなんだが。どのシーンかって? パソコン画面のシーン。ウェブサイトに、メランコリアの軌道が地球と接触するまでがアップされてるの。うううむ、って。この期に及んで、詳細にああいうこと調べてこつこつやってる輩が、居るんだよなあ人間ってのは。……てわけで鳥肌もののモノスゴイ映画でした。いままでのベストワン候補筆頭です!
 ■ミスト■ すっ、すげーっ。すげー世界。言うことなし。先鋒のモンスターの触手からしておっかねえ。触手系なら定番はぬるぬるひしひしなのに、なんとベリバリッ、だもの。ああいう物質的な裏切られ方ってほんと気分いいよねぇ。大小様々のモンスター、もう大々大満足ですわ。しかしなんつ~かな、ラストがねぇ。字幕無しで見てたから聞き逃したけど、何なの、セリフで伏線あったらしいけど、ありゃないでしょう、いくら絶望的状況だからって撃つかよ、自分の子どもを。リアリティゼロよ。ああいうオチにしたかったってのはわかるけど、あまりにアホでしょ。終盤までの超わくわく具合がしぼんじゃいました。とはいえ、あまりにナイスな立てこもり設定ゆえ、すべて許しちゃう。大傑作。スーパーマーケットのローカル模様と、なんや軍関係のグローバルなパニック規模の対比がゾクゾク情緒でした。
 ■フィースト■ えーとこれ、ここに分類しとくべきなのかなあ……、コメディ系かね。荒野に一軒、孤立系閉鎖空間のバーが舞台だからサバイバル系でいっか。って、すげーよかったッす~~~~。大当たりですぅ~~~~。もう皆さんあちこちで褒めておられるので私が今さらここで褒めちぎらんでもッて感じだけど、子どもを容赦なくバリバリ食わせると。半狂乱のお母ちゃんたちに向かってブバーッとゲロブッ吐きかけのおまけ付きですと。とにかく一瞬一瞬に予想を裏切る脱臼具合がたまらぬ度全開。あんだけ立て続けにやってくれたらモンスターのセックスなんてシーン不要だったね。
 ■フィースト2■ 大爆笑。狂喜感激。かろうじてホラーだった前作が完全に下半身グロコメディに。だいぶ前に見たんで忘れかけてるけど、英雄的に見ず知らずのクルマの中の赤ちゃん救出しに向かって間一髪救い出せたんだけど追っかけられてぶん投げちゃって路面に赤ちゃんグチャッ、はこの「2」だったよね、確か。あのシーンだけでも極上評価に値しますね。あとはどうでもいいです。こびとレスラーもババアもおねえちゃんも、わいわいがやがや、あまりの痛快さに誰が生き残るかなんていちいちどうでもよくなりました。
 ■フィースト3■ これもよかったって記憶だけありますが。内容の記憶全然ないんですよね。何か書かなきゃと思ってアマゾンのレビューちょっと見てみたけど、思い出せない。でも1、2からの期待に応えてくれたことに間違いはないので。それほどの映画でもこんなもんかな。すぐにメモっとかないと、忘れちゃうもんだね。ていうか、半端コメディのパニックホラーの1、何でもあり的糞グロ系の2と来ちゃ、もうどんなのが3でもOK的にもなりますわな。憶えてる必要ないよ。
 ■パシフィック・リム■ 期待が大きすぎたのかな。対決シーンが大味すぎたのが不満で不満で。もっと細かい技を使ってほしかったね。スピード速すぎ。速いんならもっと引きでやってもらわないとダメなのに、クローズアップ多すぎで、じっくり見てらんなかったというか。スロー再生とかで見直すのも馬鹿馬鹿しいでしょ、スカトロ動画だったら何度でも止めて見直すけど。それと怪獣ったらあんだけ何体も出てきといて結局デザインはいっしょなんだよな。もっと個性的に分けてほしかったよ。寄生虫はナイスだったけどね。親分がバクッて食われちゃう瞬間は、予期してはいたものの大喝采の爆笑もんだよね。CGの自由自在ぶりをアピールするのもいいけど、なんていうかな、ま、あれだけバトルやってもらって満足できなかった俺自身の感覚を反省しなきゃならん部分も大きいかな。
 ■アフター・アース■ ま、設定と展開がわかりやすいんで。息子の抵抗がもっと何段階にもなってればよかったけど。私ゃもちろんモンスターに終始注目だったけど、でかいわりにあんま強くないのかなあ。破壊力あってぐんぐん地面掘りながらでも追っかけてくるのに、地上じゃすぐ獲物を見失うし。えーと何すると感知できなくなるんだっけかな、なんか弱点あるんだよね、あの怪物。ありきたりなハッピーエンドは、あの話じゃまあ仕方ないのかな。
 ■リアル脱出ゲーム 密室美少女■ 問題の難易度がそのつど違いすぎないかな。それと5人の「特技」のレベルが違いすぎるね。特技がらみでいうとずっと前の部屋にあった記号や長文を記憶してろっての、あれはさすがに反則でしょうよ。しだいにネタ切れっぽく似たような問題が重なってくるのはさすがにダラケタね。5人のトラウマがみんな同じ種類なのも全体が平板になる原因だったかな。それとラスト2人、壁越しに情報交換しちゃダメでしょう。声聞こえる設定だったの?って裏切られた気分。だめだよ、あんな。ま、そうしないとああいうオチにできなかったのはわかるけどさ。全体、あんなナゾナゾばっかじゃなくて、もっとちゃんと論理思考っていうか、パズルっぽいのにしてほしかったな。
 ■ブラックアウト■ あれさえなければ傑作だったんだけどねぇ。あれとは? そ、『プレデター』のあれですよ。プロレスですよ。超サソリレベル、鉄板をも貫くぶった切り尻尾を有したあんだけ強ぇクリーチャーなんだから、人間との至近距離でいちいちギャオッとか威嚇ポーズとらんでくださいよ、淡々と殺しゃいいでしょうが。あのギャオッ、ギャオッていちいち間合いとってるのがシラケましてねぇ。それでもプレデターは根性ある獲物に対しては娯楽のためわざとサシで勝負してたって設定のようですが(そこんとこ誤解してた私、シュワとの一騎討ちをひたすら御都合主義的演出と思ってて低評価つけた記憶あります。反省です)、こいつはちょっと違いそうだしねぇ。さてはてクリーチャーの姿中途半端でしゃあない人間型かなぁ的に分類不可能で進んできた本編、ラストで一気にサバイバル系に落ち着きましてん。当然ですわな。
 ■ディヴァイド■ あらら。ちょっと期待してたんだけど、ダメ映画でしたか。避難した閉鎖空間で無意味な暴力がはびこってゆく、てだけの一点張り。ヒネリも何にも無し。外部から闖入した防護服らの目的も不明なまま。不明は不明でいいんだけど、扉焼き切ってさらって撃って溶接して、それっきりかよ。
 ■ストレージ24■ おまえら痴話喧嘩っつうかクダラナイ三角関係でもめてる場合かって苛々系モンスター映画。まったくもう。人間のくだらん事情はどうでもいいのよ。ちゃんとモンスター描いてよ。って殺され方はけっこうグロで満足レベルだったんだけど。ラストの「外界は実はこう」的オチ(?)は、もっと伏線張っといてくんなかったかなあ。交信し続けてたとこに希望繋いでたのにとか。
 ■リセット■ あんま憶えてないんだけど。人間が消えてくやつだったよね。闇が迫ってくるんだったよね。ってそのくらい。ごめん。印象無し。
 ■ハプニング■ ごめん。これも人間が消えてくやつだったっけか。憶えてないってことはあんま大したもんじゃなかったのかな。すぐメモっとかないとダメだな。いや、いくつかシーンの記憶はあるんだけど、『リセット』とどっちだっけって確信持てないんで、感想控えときます。
 ■サンシャイン2057■ えーとこれもほとんど記憶無いんだよね。地球の破滅を防ぐためにミッション帯びたチームが奮闘するような話だった気が。隊長っぽい真田広之が特にドラマチックでもない死をあっさり遂げるのが中盤くらいだったっけなくらいの記憶。真田広之の英語すらろくに聴き取れない程度の観方してたわけなんで、字幕出してもっとちゃんと観なきゃダメだったかな。
■ディープ・インパクト■ ど~も入り込めなかった。地球滅亡モノって、万人向きにやろうとするとああやってヒューマンにするのが王道なんだろうけど。にしても恥ずかしくないのかってほどヒューマンだったよな。
 ■人狼ゲーム■ う~ん……。さすがにもっと面白くできるんじゃないの、これ。『ライアーゲーム』に比べると5ランクくらい落ちるね。殺されるやつがいつも大騒ぎでジタバタするのが白けたね。あと、あんな一斉に指さすなんて方式、普通は採用しないと思うよ。後出しで影響されるやつが出たりしかねないからお互い納得いかないでしょ。ちゃんとリアリティある選挙やってくれればもっとスリリングになったのにね。
 ■ザ・カウントダウン 地球大戦争■ アニメ見てるつもりになれればなかなか面白いんだけど。わざとか? って訝し系のシーンが次々と。必要もないのに人物と背景がいかにも合成だったり、CG以前的アニメと実写が微妙なちぐはぐさで繋がってたり、人物の直近に建物が崩れてるってのに人物佇んだまま、直後の接写ではまわりに瓦礫の一片もなしとか。いや、あの火星人の造形も動きもメカも相当好きでしたけどね、私ゎ。

コンタクト系17

2013-10-11 04:13:00 | モンスター映画
 ■ベイビー・ブラッド■ これはエロいな! 映画観てエロいって感じることあんまない俺が心底エロいと思ったってことはたぶん本当にエロい。といっても血みどろ系のエロさ限定。どろエロいいうか。隙ッ歯おねえさんが被害者兼殺人鬼とはな……。隙ッ歯どアップで何度も観れたのは得したな! ドアップシーン多用はあれ、制作陣もわかってるんだな? 俺みたいな観客の存在意識してくれてるんだね? 素直に嬉しいねェ。しかし何人ブッ刺すんですかよ、パラサイトされてコントロールされちゃったせいなわけで本人の責任じゃないけど、始めッから素質むんむんのムラムラぶりだったもんね。それに助けてくれたおばあちゃんを絞め殺したの、あれはパラサイトに指令なんかされてなかったよね、自分の意思だよね、まったく。ひょっとして始めッから妊娠してたっぽい体重計の描写がうまいね。始めっからだとしたら一人芝居のサイコホラーってことになるかな? モンスターの形は最後の最後にちらっと。粘液とか内臓とかが見え隠れしてたんで、まさかラストまで姿見せないとは思わなかったよ。モンスター目当てのユーザとしちゃ本来失望ものだがこの映画に限ってはそれも良し。しかしあれだな、ライオンやトラやヒョウが苛々してるサーカスのシーンからしてハラハラしたよな。曲がりなりにも調教師が同じ檻に入ってるわけでさ。あれ、撮影中に事故が起きてもおかしくなかったッぽいですって。でラストはなんかアッサリだったけど、あれって心中ってことですかね。あれだけ仲良くなっちゃった後じゃちょいシンミリですよね。で結局、あのおねえちゃんのせいで私ゃすっかり隙ッ歯フェチを背負い込んでしまいそうです。また一つ増えちまった。どうしてくれるんですか!
 ■ライフ・オブ・パイ■ トラと安易な心の交流に至らなくてホッとしたよ。トラだもんな。簡単に交流できそうなオランウータンがすぐハイエナにかみ殺されて安心したよ。とにかく大半はトラと二人っきりと。人食い島(?)のとこで「妄想かも」ってネタバレが滲み出かかったのは惜しかったけど、池の空撮CGが綺麗だったね!
 ■マペットのクリスマス・キャロル■ スクルージがさほど意地悪に見えないんだよね。休暇もあっさりくれてやったし。マペットらの卑屈さがなかなか雰囲気出てただけに、もっと意地悪臭ぷんぷんでもよかったのでは。顔だけは意地悪だったけどな、あの俳優。でもまああのくらいがリアルなのか。しかしマペットと人間が入り乱れるあのセットは大したもんだな。普通に楽しめちゃったよ。ほのぼのだよ。いや、しみじみかな。原作を知らなければこれ、とんでもない傑作に映っただろうな。
 ■真木栗の穴■ コンタクト系ってよりか幻想系かな。まさか幽霊談だとは思わなかったよ。木下あゆ美がええなあ、やっぱり。現世の女を淡々と演じてくれたよ。両側をせわしく交互に覗くドチバタコメディになる寸前でサイコサスペンスが進むんでどきどきですね。ああいう設定だと、小説家より漫画家の方が話が怖くなるんじゃないかな。漫画家でリメイクしたの観てみたい。
 ■オブリビオン■ ありゃ残念。期待したんだがクダラン映画だった。これだけのビジュアルを作ってくれたのだから、話をもっと格調高くできなかったかなあ。侵略に記憶喪失に謎の司令塔にロボット兵器にクローンに難民兼戦闘員の群れに。とことん定型やな……。なんでもブチ込みゃいいってもんじゃないでしょうに。そんなに自信ないのかねえ。飛行物体がヒュンヒュン障害物かいくぐって飛びまくる映像とか、もうたくさんだよ。いくらやっても同じだよ。もっと雰囲気や展開で勝負してくださいよ。とくにクローンと記憶喪失の組み合わせってのはゲップが出ますよ。かと思うと変なとこで出し惜しみしてて、あんだけぶち込んだならビジュアルも各種やってほしかったのに、あの高度からの夜景がほとんどなかったけど、どうしてかね。あの展望だったら夜を、壊れた月を存分に見せてくれなきゃ。あとミッションの相方の女が最初、CGにしか見えなくて、どうせなら徹底してCGっぽい扮装でやってみてほしかった。ぶっちゃけ不条理度が少ないのよ、サバイバルものにしては。しかしエイリアン設定でこんだけ引っ張ってモンスターらしき何物も登場しないってのは……、そりゃないよな。
 ■フロム・ビヨンド■ これ、楽しみにしてたんだけど。不安な楽しみ。ラブクラフト原作だものな。思いっきり駄作だらけのラブクラフト映画。原作だったら駄作にならないはずだがしょせん原案扱いだからなあ。でこれはどうだったかというと、「う~ん……」て感じかな。『ネクロノミカン』や『DAGON』の陰鬱なムードにはとうてい及ばないが、『地底人アンダーテイカー』や『ヘルダミアン』『タークビヨンド』よりかはマシだな。ま、『死霊のしたたり』レベルかな。ドロドログチャグチャの異次元クリーチャーが結構種類多くて、地下室にはサンドワーム型さえ出現してたしな、サービスたっぷりで好感持てたんだけど、あのナメクジウオ型の特撮、どうにかならんですかねえ。
 ■タイタンの逆襲■ ずっこけたなぁ。ハリーハウゼンの『タイタンの戦い』は素晴らしかったし、2010年版もそこそこ興奮できたというか、クラーケンにメデューサぶっつける瞬間のあのカタルシス並みの何かを期待してこれ観たら……、なんでこう、こじんまりになるかな。冒頭のあれなんだっけ、キメラか、あれ登場のとこでもう「だめだなこりゃ」と観念したんだけど。あんだけ達者なCGであのスピードであんだけのド怪物暴れさせといて、あの迫力の乏しさったら逆に驚異的だぞい。森のサイクロプスのとこもさ。それと冥界っぽいとこから地上まで移動がいちいち早すぎるのよ。舞台が安っぽく感じられるっつんです。クラーケンのシーンに相当するのがクロノスの大暴れなんだろうけど、なんか遠くでバタバタやってるうちによう見えん最期が遂げられちゃったよ。サービス悪いなあ。結局神々も全然区別つかないくらいに無個性だったし、サクサク進みすぎ。危機感ってものがまるでなし。ま、CGと3Dを楽しむおもちゃでしたってかい。
 ■ジョン・カーター■ これもねえ……、スムーズに映像もストーリーも進んでくんだけど、興奮がないなあ。クリーチャーももっといっぱいいることを臭わせといて結局あの白猿っぽいのだけ。え~と確かラストに仕掛けがあったよな。「ん?」て思った記憶があるのだが、もう忘れちゃったよ。とにかくああいう小細工じゃなくてビジュアルで勝負してよ。サクサクよどみなく視線を案内してくれる予定調和的ビジュアルじゃなくて、目を垂直に釘付けにするビジュアルでさ。て抽象的なことしか言えない視聴後の後味の薄さ。空飛ぶ乗り物だけだなあ、じっと見入っちまったのは。
 ■エイリアン バスターズ■ まあ何とも脱力系というか、コメディやってる感強すぎておもろなかったワ。自警団の結成風景は安っぽいコントだし。乱交パーティーとか、無理してシモネタ入れてるわりに描写アッサリしすぎて潔くないし。
 ■スノーホワイト■ こういうのはねえ……ヒロインが可愛くないと話にならんと思うんですが。どうみても継母の方が断然キレーなのはかなりマイナスだよな。スノーホワイトの口呼吸顔ったら。やっぱ口元大切だよね。どうせならこっちを口呼吸フェチに染めてくれるほどエロい口呼吸にしてや。あれじゃ抜けない。『ベイビー・ブラッド』の隙ッ歯おねえさんを見習ってほしいよ。
 ■バトルシップ■ 日米チームの対抗心がいまいちドラマに食い込んできてなかったなあ。エイリアンとの戦闘シーンもアッサリだったし。戦艦ミズーリ出撃で勝利!ッてオチは馬鹿馬鹿しすぎて爽快だった。んだけど、WW2時点の武器で撃沈されちゃうエイリアン、何しにわざわざ時空超えてやってきただかや? あんなすげーバリア張って、あの大きさあの動きで、どう見たって地球のテクとはレベル違うのにあのザマ? よっぽど無能な指揮官だったんだろうね。
 ■宇宙モンスター ハイスクール・パニック■ 笑えるお馬鹿映画かと期待したんだけど。失笑も洩れやしませんでした……。期待した俺がアホだった。もともとバスケの試合で星間対決!って小学生向けマンガ設定なんだよね。スプラッターな反則が淡々と処理されるあたりはシュールの域に達しなきゃおかしいのだけど、不思議となってませんね。悪夢ネタが入りこんでたあたりは不条理劇の深みが出なきゃ変なのだけど、不思議と出てなかったね。
 ■フレッシュ・フォー・ザ・ビースト■ これも期待したんだが……売春婦の霊ってことでもっと御下劣なのを……、霊能者もショボイし……舞台もチマチマした感じで……、人間の姿で喋ってて突如怪物っぽくなるって演出、どうだったんですかね。だって毎回そればっかりなんだもんよ。マ、よく見ると内臓ずたずたシーンとか、結構イケてたような気もするけど、どうも印象に残ってないのはテンポの悪さゆえかな。ともあれ、エッチがうまくいってたら殺さずに仲良くする気もあったのかな的、霊たちでした。(かな?)(←あ、こういうモチーフをガーンと表に出せばちょっとは傑作っぽくなったのに?)
 ■ジャンゴvs.エイリアン■ そりゃもう、『カウボーイ&エイリアン』的なノリを期待するよね、このタイトルだと。で、序盤は期待を裏切る兆候あまり感じられなくてヨカッタんですよ。墜落や炎上の浮きまくりCGも「いかにも確信犯」て手法に見えたしね。ジャンゴと「いいエイリアン」がコンタクトするあたりもヨカッタよ。ところが「悪いエイリアン」の方がねえ……、荒野をちんたらちんたら歩いてるシーンがやたら多くて長くて、意味なく時間くってるし、しかも歩行のチンタラぶりに全然合ってない「ドス、ドス」って足音だけがやたら強調されてんのね。重たい機関銃型光線銃?撃ちまくってもジャンゴに全然当たりゃしないし、ま、肉弾戦狙いでわざと外してんのかもって感じだが(何せプレデタータイプだから)、とにかく無駄なシーン多すぎ。いきなり現代の天文台みたいなとこに飛んだときには「あれ? 意外に実験的な筋立てなんかな?」とかすかに期待さしてもらったけど、設定の安っぽさはあれわざと? 担当者一人で謎の装置守ってろってあのシステム。ヒロイン仕立ての女性科学者、なんかえれー綺麗な人だったけど、美貌の無駄遣いだな。ッて俺もこんな映画見て時間の無駄遣いしてる余裕あるのかっつの。(実を言うとこうゆうトホホ系判明した映画は就寝前の歯磨き時観賞グループに回すから時間の無駄遣いはしてないッすョ)。それにしても「いいエイリアン」はグレイ型、「悪いエイリアン」はプレデター型って、ほんとわかりやすいですね。これ、もはやこのジャンルの不文律?
 ■ブタカリ。呪いの使徒■ 依頼主が付きっきりでいっしょにボカスカやってたんじゃ、ブタカリに頼んだ意味ないでしょ。アリバイも成立しないし。なけなしのモチーフが泣くよ。まあラストだけは得したけどね。ブタカリがあんな本格モンスターに成長してるとは知らなかったもん。得したけど、それまでのディープなトホホ感を拭い去ってくれるには全然足りなかったな。