三浦俊彦@goo@anthropicworld

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オトイアワセ:
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阿呆理詰日記1444

2005-07-29 02:24:38 | アフォリズム日記
自分が。
クローンだったと判明する。ロボットだったと判明する。シミュレーションだったと判明する。囮だったと判明する。ゴーストだったと判明する。加害者だったと判明する。凡人だったと判明する。最後の人間だったと判明する。
どれがショックだろうか。
どれが一番ショックだろうか。
どれがショックなら一番ショックだろうか。
どれがショックでなければ一番ショックだろうか。
どれが一番ショックなら一番ショックだろうか。
どれが一番ショックでなければ一番ショックだろうか。

平成ゴジラ系3

2005-07-28 21:15:38 | モンスター映画
 ■ゴジラ ファイナル ウォーズ■ ……あのね。いい加減にしてくれよ。ウワサにゃ聞いてたけどこれほどヒドイとは思ってなかったっつのよ。常時BGMがうるさく鳴ってるプロモーションビデオ仕立てには我慢するとしても、小学校低学年向け怪獣バトルの完全プロレス仕立てにも我慢するにしても、怪獣十五・六体も出てくると一匹一匹の弱いこと弱いこと、それにもまあ耐えるとしても、ゴジラが南極から蘇るとき唐突にぽつんと立ってるあっけなさにも目をつぶるとしても、陳腐きわまりないミュータントの人間ドラマもどきにもなんとか我慢するにしても、怪獣いっぱい控えてるのにミュータントとは名ばかりの外見人間どもの凡庸なカンフーに無駄な時間費やすなよと呟きつつなんとか許すにしても、両手がチェーンソーというメカニックなガイガンと丸腰のふさふさモスラがガチで戦うなんつうただのセンスの悪さにも確信犯的信念を無理やり見出してあげるにしても、ミニラの快獣ブースカ並み大根演技にも苦笑噛み殺して我慢しうるにしても、……あれ? 我慢に我慢を重ねてたら何も残んねえよ。こんな底抜け駄作がゴジラのファイナルだってことに対しては別段ゴジラファンじゃない私は平静を保てますが、唯一これだきゃ我慢できんと私が怒ったのは、水野久美と佐原健二をこんなしょーもない映画に引っ張り出すなと。まったくもう。格闘家もけっこう出演しててほんとに気の毒だったけど、とにかく稀に見るクソロクデモトホホ映画でしたな。腹立てるのももったいない。ま、CGに気ィ使ってる暇あったら脚本直しとけや。

爬虫類・恐竜系5

2005-07-28 05:50:17 | モンスター映画
 ■恐竜100万年■ 素晴らしいじゃないですか。改めて実感した。私がこれを映画館で観たのは小一の時だが、こんなの観て育ったなんて我ながら幸せなガキだったもんだぜ。なにせトップバッターーとして谷間からぬっと顔出す巨大イグアナ、あれにゃ大笑い。だってデカすぎ。ほんと素晴らしい。からみつく舌もリアルこの上ない。ついでブロントザウルス、そしてうひゃー巨大タランチュラまで! 直近に巨大コオロギもしっかり配置されてたし、これまた超巨大ウミガメ登場の時には女がしっかり「アルケロン!」と叫んでて私ゃ再び爆笑だし、猿人も格闘してるし、こりゃあ恐竜映画の範疇を超えとる。とはいっても肉食竜(レックス?)倒したトリケラトプスの血染めの双角に、翼竜Aを殺してヒナを喰っちゃう翼竜Bに、断末魔のラプターのふいご腹に、やっぱ恐竜の存在感が中心に絶えず舞い戻る。ハリーハウゼンさすがです。コマ撮りと実物を砂漠風景に合成したミエミエ映像はしかしCGより迫力あるんじゃないか? あ、実物ってのはとくに巨大イグアナのことですがね、最後の火山噴火の時に再登場してしっかり地割れに呑まれてます、最優秀助演賞。ドラマ部分もがっちり出来てるねえ。野蛮な集団と文化的な集団が隣接して暮らしていたとは、100万年はともかくとしてホモサピエンス黎明期にはいかにもありそうなことだぞ。ちなみに今回見直すまで私の脳裡に最も鮮明に焼きついていたシーンは、ヒーローが文化村で銛の使い方を習い魚を追って前のめりに倒れるシーンでした。そのあとみんなに笑われて自分も笑うあの場面ね。なんであそこが一番印象的だったのかわからんが。ともあれ大傑作であることを再確認できて、あー嬉しかったな。
 ■レプティリア■ なんとも騒々しいねえ。あんだけ騒ぐ見返りあったのかい? このテの〈平凡な青年たち〉のキャンプって、会話やセックスや悪ふざけのパターンが徹頭徹尾類型的(ヒャッホー、イエーイ)、作り手は定型なぞる空しさっつーか疑問感じないんだろうか。ワニに襲われはじめてからもそう。やたら騒ぎまくり罵りあいまくりの出来合いパターン。ワニもワニだよ。一瞬でバクッと犠牲者を消滅させるスピードで魅せたかと思うとやたらのんびり大口誇示するタルンだ動きに戻ったり。そもそも音楽の種類でワニ襲撃のタイミングをことごとく教えてくれちゃってるし、で結局なに、種明かしは『海底原人ラゴン』でしたと。種明かしにも何もなってねえじゃんョ、リュックに卵が入ってることは奴らが知らんだけで観てる方にはわかってたわけだから。あーあ全く、無駄なショット多すぎの映画だったなあ。
 ■原始怪獣ドラゴドン■ メキシコの町並みやお祭りを見れたので楽しかったです。ってンなわけないでしょうが。78分ぽっちの映画で60分経たないと目当てのアロサウルスお目見えしないとはどういうこと。だからやっと顔見せてくれたときゃ思わず笑っちゃいました。口元ヒクヒクが表情豊かすぎて。足元のみ模型、全身はダイナメーションという涙ぐましいテクが好感持てるけど、うーむ、やはりこの時代の限界がねえ。それにしてもあんなにずっと姿隠してたくせにいったん登場したら惜しげもなく走り回って舌チョロチョロ出しながらほぼ全時間衆目に露出しっぱなしと。牛をくわえて持ってっちゃうパワーとはいえ、あのスピードだと人間にとっちゃトラライオンに比べて怖くないんじゃないかとも。だからこそあんな無理してマンガみたいなヒロイックな退治法で締めんでください。いくら半分は西部劇仕立てだったからって。
 ■恐竜・怪鳥の伝説■ 同年制作にしてやはりプレシオサウルス主演の『U.M.A.2002 レイク・モンスター』(爬虫類・恐竜系1参照)と当然のことながら比較したくなるというもの。こちらハリボテ、あちらコマ撮りアニメ、まあ特撮としての出来は同じくらい、モンスターの露出度同じくらい、湖畔の地方情緒も同程度と、まあいい勝負なわけだが。一点こちらが勝っているのはモひとつランフォリンクスも登場(クチが虫っぽいのがナイス)、プレシオに異種対戦を挑むシーンありってとこだけど、しかしまともに接触してないでしょうがあの2匹。プレシオの片眼が派手に潰されてた甲斐もあまり感じられず。しかもこちらには決定的な欠陥が! ラストが、ラストがぁぁぁぁ~。これほどヒドイちょん切れ方って初めて観たぞ、「え? これでおしまい?」てなもん。あの二人がああいう半端な幕引きを保証できるほどメインキャラだったなんて聞いてませんでしたよ~。そもそもランフォリンクスの末路がほったらかしでしょうが。てわけで、ごくごく拙い映画だったとだけ結論しておこう。挿入主題歌もウザったかったしな。あ、ただ一つ、ボートに這い上がろうとした女が実は上半身だけってあそこんとこ。あれだけは一級スプラッターに遜色なかったです。
 ■ダイナソーウォーズ■ わひゃー、これ1996年の映画だろ? なんでこんなヘボいSFXやってるわけ? ほとんど動かない恐竜模型のそばで人間がわいわいやってる実写映像と、近くに人のいない孤立ストップモーションアニメ恐竜とを交互に映されても、こっちゃあ苦笑すら出んでしょうが。しかもトリケラトプスか別のか知らんけどとにかくサイ型恐竜の鼻の穴から向こう側が透けて見えてるよ、この貫通鼻孔は科学的事実に合ってるのかい? オオムカデ出現には「やるじゃん」と思ったけど悲しいかな脚の動かないゴム製品。ティラノサウルスは冒頭からレーザーで倒されるエンディングまでずっと一歩も歩かず。宇宙船の内部も節約に節約を重ねた超低予算告白もの。まーバトルアクションがダラダラダサダサつうか超至近距離にて槍も棍棒もほとんど命中してないのは何百万年前の不器用な人類ならさもありなんとして、だったら現代人並みの風貌してないで毛むくじゃらで腰曲げててくださいよってば。唯一評価できる箇所は、女が女の顔に唾たらすレズSMシーンでした。ちなみにUFOとか壁画とかに関する俄ノンフィクション仕立てのキャプションについては私はけっこう寛容でしてね。いやまーいずれにせよ久々の大脱線映画だったわい。