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三浦俊彦@goo@anthropicworld

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パラサイト系8

2007-02-21 20:44:46 | モンスター映画
 ■地獄の変異■ 同じ洞窟モノの新作ってことで『ザ・ケイヴ』と続けて観たのだが、相対的にグロ度少なめのこっちのほうが結果的にはるかによかったんで、まあ……。水底の描写リアルだったし。しかし怪物をもっと見せてほしかったんだな。暗い洞窟内って設定じゃ限度はあるにしても。あと場面がさくさく変わりすぎるんだな。パラサイトの顕微鏡映像とか、隊員がやられる場面とか、アッサリと流してっちゃうのね。一人一人のやられ方もいまいちハッキリせんし。余韻を勿体つけろってわけじゃないけど、それこそ洞窟内なんだからいくらなんでも幾分かは粘っこくやってくれないと。だいたい未知物体の切断面のウジムシっぽいあそこのウネウネなんかは見せ場だっつのになんで一瞬だけなの。後半、てより主に終盤、飛んだり泳いだり走ったり、怪物の動きだけは申し分ないとして、もうちょいタフであってほしかったのと(せっかく後ろから覆い被さってもおねーちゃんの懐刀に切り裂かれてるようじゃちょっと……)やっぱ全身じっくり見せてよと、くどいけど。あんな大河が流れちゃってどうせ広々した空間なんだし、地底に本来ふさわしい『ディセント』的ねちっこメの演出完全放棄しちゃってる以上、怪物の近接ビジュアルとかでサービスでしょうよ普通。ま、久方ぶりに本格モンスターっぽい映画だったんでうれしく観せていただきましたけど、詰めが甘いというかなあ……、んでラストね。時間がチョイ余って二人で事件の顛末を回顧、しかもテーマがパラサイトとなれば、あの終わり方しかないっすよね。あまりにも予想通りのオチにせんでくださいってばぁ。
 ■サイレント・プラネット■ オモチャみたいなCGがなかなか楽しくってさ。俺ヤッパ宇宙風景に弱いのかナー。で肝心のお話は、3回くらいに分けて飛び飛びに観たこともあっていまいち掴めんのだけど、囚人らの間に流行った伝染病みたいなもんだったのかなあ。それよりクルー全員女の宇宙船が見もの。外観じゃなくて内部の様子ね。つまり女たちね。6人くらいいたんだったかな、みなさん気が散っちゃって任務に専念してないじゃん。よそ見はするわ口喧嘩はするわ。あんなんで重武装してゾロゾロ出かけても迫力ないっす。実際泣くし、パニクるし。油断しっぱなしで男二人に振り回されて全滅寸前のマヌケさだし。で最後実際に全滅するんだろうね、ラスト一人が殺されて。とにかく「女はやっぱダメです」的偏見を強化するちょい面白仕上がりのパニックSFでしたねと。しかし殺人鬼がただの人間♂じゃなくてちょっとでもいいから怪物っぽければなあ。けっこういい線行く出来だったと思うんで。突っ込みどころの大半は映画の作りというよりは女たちの「それはないだろう」的アホ行動ってわけでそれなりに差別感情に合致してリアルだったんで。差別っていうよりやっぱああいうアドベンチャー系の重労働は女だけのチームじゃしょせんムリっしょ、て実態をうまく描いてる。一つだけ具体的に言うと、監禁してたのにわざわざドアあけて「仇をとる」的構えをとりながらアッサリ銃奪われてるあそこなんか、リアルでもなんでもないながら「ウン、やっぱ馬鹿だ、女は」で納得させられました(そんなんでいいんですかい?)。
 ■パラサイト・イヴ■ ラスト、炎が消えて生還しやがったら承知しね~ぞ~と思ってたが、きっちり燃え続けてたんでまあ一安心ってことで。しかしなんとも、ミトコンドリアが進化したがってるんですって言い分はわかるけど、なぜに人間の形で出てこにゃならんですか? せめて脳を媒介とした何かがあれば話はわかるけど、肝臓や腎臓の細胞を介して言葉喋ったりされても、ぽかーんって感じっすよ。これ、公開当時に観たけど、こんな下らない映画だったかなあ。今度改めてDVDで観てみて、なんか唖然としたよ、記憶との食い違いがね。そ、原作小説読んだときは違和感なかっただけにまた尚更ね……。しかし進化進化って連呼してるけど、ただでさえ誤解されてる「進化」が、学者にさえ曲解されがちな「進化」がこういういい加減な映画によっていっそう間違ったイメージ広まっちゃうんでないかと気が気でないよ。ダーウィニズムのよき理解者っぽい原作者自身がセリフなしとはいえちゃんと極チョイ役出演してるわけなんで、もっと何とかならんかったのかなあ。そりゃSFがすべて啓蒙映画でなきゃいかんなんてこたないけどね、ちょっと進化の意味を蔑ろにしすぎでしょ。みなさんの演技のほうもねェ。俳優じゃなく脚本のせいなんだろうけど、臓器移植コーディネーターとおまけに医師までがのっけから「腎臓ください、腎臓ください」って喧嘩腰でまとわりつかんでくださいよね。重病人身内に抱えてるナイーブな観賞者諸氏はあーゆーのが許されると思っちゃうじゃないですか、レシピアント側にせよドナー側にせよ。肝心のモンスター描写はあれかな、ドロドロスライムの描写というかな、うまいとことCGまる見えの稚拙タイプと、なぜか両者が混在してました。ま、そこそこの駄作。
 ■ヘル・ファイヤー■ 字幕消して観てる通例として、何がなんだか意味わからず。パラサイトというより変身系ですかね。かと思えば肉親や恋人の幻覚がらみバーチャルリアリティを出現させたり、そもそも始めのとこではえっちらおっちらカプセルを人力移送してる最中に案の定落下して割れて触手が飛び出したりと、バイオハザード系っぽい背景もあり。ナサがどうたら言ってたみたいだからエイリアンなのか?スパイが入り込んでたっぽい展開だったからXファイル色帯びてたりするのか?等々、とにかくなんだかんだ詰め込まれてたようで字幕なしではツライものがあるってば。しかしCGのレベル、凄まじいですね。レベルの低さが。「オマイら、わざとか?」って聞きたくなりやした。のっけから浮きまくりのあのCG見せられちゃ、あとまともに観る気失せるのは当然ってもんです。ほとんどセリフが聴き取れなかったのも冒頭のCGのせいが大きいってことで。タコ足が口から飛び出て巻き付くって構図はいいんだけど、毎度毎度あのCGかよ、って感じで。
 ■エイリアン シンドローム■ 何がなんだかわかんなかったよ。なんともタルンだお話だなーってことがわかっただけで。いい加減な隔離施設で患者と管理側がごちゃ混ぜになってて、適当に紛れて逃げながらカメラで記録してゆく、と。そんだけで緊張感ゼロってわかりますですな。とにかくエイリアンもろくに出てきちゃくれないし、ま、どーでもいいや。観てすぐ記録しとかなかったせいで記憶もほとんどないよ。ヘナヘナだったやつらがいざ逃げるときになって急に元気になってたようなちぐはぐ演出が気になったような記憶が。ま、そんなとこで。

レザーフェイス系4

2007-01-25 13:43:23 | モンスター映画
■蝋人形の館■ テンポに酔えた。いちいち「痛さ」がリアル伝達されてきたのがポイント源。いやあ、アキレス腱切りには感情移入しますよ~さすがに。下から狙ったときはいっそのこと足裏から足の甲まで貫いてほしかったっす。まああまり図式的に徹底しないのも却ってオツだったのかなと。てなわけで「放りっぱなし」もいい味出してました。たとえば蝋人形にされちゃったボクが頬っぺたざっくりいかれちゃってもまだ生かされたままっぽいのとか、ヒロインだっつのに指切り落とされっぱなしっぽいのとか、う~ん、なんか今までの普通のスプラッターとは一味違ってるぞ。せっかく隠れてたカワイ子チャンが顔にもろ串刺し喰らっちゃったとこなんかお笑いの域寸前だね。油断大敵ってば。それとほら、家ン中から覗いてた村人っぽい人影が全部蝋人形だったとはな、ちょいノケゾリものでしたわい。芸が細かかったよ。それになんてったってそりゃラストシーンよね。あれだけで観賞時間の倍の価値が払い戻されたようなもの。好きだなあ、チマチマ隠れながらの追跡劇やり通したあげくああいう大規模崩壊系ときた。痛すぎの刃物系のあとに蝋と熱でシメてくれたと。カタルシスありましたよ。こういうの大好き。
■ハイテンション■ 「またこれかよ」系。観てる間はのめり込めるからいいんですけどね、みんなこんなんなっちゃったらフィクションという分野が揺らぐよね。だって実質夢オチみたいなもんでしょ。いや実際、夢オチじゃないにせよこの映画オープニングは夢で始まってるわけで、なにやらトウモロコシ畑で「誰か居た!」なんてイタズラ(てことになってる)やってるあたりでしっかり怪しいわけで、あそうか、そうしてみると十分フェアなわけですかネこの映画。決して反則はやってない。猿ぐつわ噛まされてる友人が何故にああも悲鳴あげようとしているのか、殺人鬼に訝しがられたらヤバイのに、あと何故にヒロインったら警察に根気よく説明しないで途中で受話器ほっぽり出して単身追っかけてくの、また素人抱え込み路線の御都合主義かよぉ、的もろもろの不審不満が一気に解決でしょ、あのオチだと。だから安易なわけでさ。反則じゃないけど安易。安易だけど反則じゃぁない。不審のもとが全部種明かしを兼ねてたわけなんでね。肝心のビジュアルはまあなんというか適度に派手で、血の量も大したもので、タンスで頭ぶっ飛ばしちゃうのとか無駄な労力が笑えました。ま、映画の本領は発揮していましたよ。熱のこもった観賞ができました。これだけハイテンションにするにはやっぱあれ系のオチに頼らにゃならんかったか、と一抹の寂しさは残りましたがね……。同系の『サイレン』よりは遥かに上出来でおました。『アイデンティティ』に比べたらどうかな、微妙に負けてるかな、いい勝負かな。
■壁の中に誰かがいる■ コメディかなと思いきやわりとシリアスにやってたりするんで、観てて戸惑うこといくつか。戸惑うつうよりモドカシイって感じかな。だっていっつもとどめ刺さないで逃げるからオジンオバンのコンビが何度でも復活して追っかけてくるんだもん。しかしあんだけ人閉じこめてて、近所にばれないってこたないでしょ。というかあんだけの大人数なら、すぐ勝てるでしょ。寝込みとかチャンスいくらでもあるんだし。だから笑って見てればと思うんだけど、そこがほら、結構真面目なホラーっぽい作りになってたりするんで。子役は表情よかったですよ、物音にびくっと振り向くあたり。あとなんといってもイヌだな。感電としてぶっ倒れるわグイグイ踏まれても負けずに押し返してくるわ、とりわけブッ刺されて死ぬとこなんざ鼻ヅラの歪み具合の絶妙、笑わずにおれようか。イヌくん前半で退場はもったいなさすぎョ!

トラウマ系20

2007-01-09 02:15:36 | モンスター映画
■結婚できない男■ テレビドラマの中では最高だったかな。まさかあの『トリック』より面白いのがあったとはな。それで結局あれかな、桑野信介がとくに具合悪くもないのにひんぱんに病院訪れたり花火見物の穴場に誘ったりした時点で早坂夏美と付き合いたがってることはミエミエだったわけで。だから最終回に「わりといい感じ」に終わってても、第2回くらいから結局何一つ進展してないんですよね。まあその展開は始めからわかっていたわけで。つか、もしや家に呼んだってことがプロポーズって意味だと解釈できるとか? いやいやそれは無いな。無しであってほしいな。診察室でのあれがまだ生きてるもの。しかも結婚できませんよって身も蓋もなく結論出した理由が「理想の家が見えない、設計できない」てぇとこがうまいやね。家族の夢の入れ物を作る建築家が主人公、てとこでこのドラマすでに成功してたわけだが。キッチン中心、にこだわるとこがまた何ともね。しかもわりと素直に妹夫婦の家で母さんまじえて食事してるのな、しょっちゅう。つまりとことん偏屈ってわけでもないチョイコダワリ強い程度の健全男なわけで、なぜにそれでは「結婚できない男」かというと結局まあ、女いなくても平気な性格、てことに尽きますね。恋人の意味にせよなんとかフレンドって意味にせよ、女にあんま興味なしと。キャバクラ嬢に誘われりゃ服選んでいそいそ出かけるくらいの色気はあるが、だからってヤッちゃうわけではなし。同業の金田とか部下のなんて名だっけあの青年とか、たえず女連れてないと不安って男どもが身近をうろついてるぶん対照効果で余計オモロイわけだね。あ、でも金田も「結婚できない男」か。取っ替えすぎるんだな。一人焼肉の鉢合わせは(一方的に金田が覗かれてるのだが)ベストシーン。そういえば「結婚できない女」のほうもな。ラスト、候補ハズされた男の部屋行きますかね? つか再びもしかして部屋への招待をプロポーズととってるのか? だからそれは無いって。懲りないねえ。
■幻覚■ 『寄生虫館の三姉妹』といい『大怪獣 東京に現わる』といいこれといい、あと他の作品といい、ざっと回顧してみたところ俺、この監督好きなのかも。いかにもチャッチい設定なのに、なんかのめり込めるのよ。この映画もええわなあ。ちうかヤクザものが好きってこともあって。中途半端な閉鎖空間がまた生きてるし。霊なのか? 的にはっきりしないとこがまたジレッた系の怖さだし。「俺たちハズされたんですよ」って、戦争に加われないのがそんなに悔しいこと? ほんとヤクザって面白いや。無法者でもクスリは御法度らしい兄貴の激怒ぶりがまたカワイかったしね。
■ファイナル・デッドコースター■ 釘打ち機んとこが一番受けた。ぶすぶすブッ刺さってもまだ「ふわあ~~」とかしばらく生きてたっぽいのがいいねぇ。しかし前2作に比べてアッサリ感が漂っているような。さくさく進んじゃう感じで。日焼けマシンみたいな全身系はちょっとインパクト薄いね。ぼうぼう燃えちゃわないで、あのままどんどん火膨れが増えてくだけのほうが受けたかも。顔だけとか胸だけとか、局所集中でやってくれたほうがなんというか、痛みが伝わるでしょ。全身グシャッ、頭丸ごとグシャッ、系が多すぎたような。期待高まった打ち上げ花火直撃死がかわされて平凡な「グシャッ」に置き換わったのなんかもったなさすぎだし。あと霊感強いヒロインらがお節介にも警告して回る、それがうるさかったよね。つきまとわれたせいで死んじゃったっぽい友人もおるぞェ? 前2作みたいにひとりひとり淡々と死なせてやりなよ。とまあ、不満だらけなのも基本的に面白かったからこそ。ジェットコースターで始まったときニヤニヤしちゃってずっと期待高まりまくりだったのもハンディになったか。ラストは……脱線大量事故死、ってあまりに全体的すぎてビジュアルの派手さのわりにねえ。でもまあ、十分楽しめたんで。
 ■サイレン■ んーと……。またこれかよ、と言いたくなるあのオチ……。いい加減にしろよ、しかももう一回来るだろな、と思ってたら案の定ラストにああ来た展開……。ああいうオチってほんと、今までの出来の悪い演出がすべて許されちゃう仕組みなんだよな……。なんで弟はジッとしてないんだよちゃんと見張っとけよとか、ゾンビの襲来からあっけなく逃げてくんなよ一人無茶苦茶やられてるってのにとか、前半中盤あまりにも「なんでそういう行動するの?」的不自然が多すぎたためにオチで今さら一挙辻褄合わせられてもこっちゃ立ち直れませんってことよ。ちゃんと全体の作りをしっかりやってくれてこそああいうオチでしょうが? とにかく音楽がうるさすぎる。ほぼ音楽だけで「怖がらせよう」てサモシさが閉口しまくり。困ったモンだな……離島の土俗的なムードってのはホラーとしちゃほんと安易だし、だいたい離島である必要あったのかよ。そもそもなんで曰くある離島にわざわざ行かにゃならんかったのか。静かな保養地ならいくらでもあったでしょうに。島民全員殺しの精神異常者と時間超えて連動してるところがオカルトっちゃオカルトだけど(乗り移りモノってかい?)、ああいう現実的な話にするなら伏線設けとくとか、前半で盛り上げよう盛り上げようって無理したすべてをちゃんと回収しといてよね。父ちゃんスコップ持ってふらふらゾンビ暴れしてたのも実は全部ナシ? あーつまんね。写真とか隣人とか、どこまでがほんとでどこまでが……なのかぜんぶおっぽらかしたままじゃん。こういうのヤラレ続けるとホラーなんてバカらしくて見てらんないよね、ほんと。
 ■サイレント■ あれだけのことのためにあんだけ同じシーン繰り返したのかい。いい加減たるくなったよ。もっとすげー秘密でも隠されてるのかと。だいたい時々耳聞こえなくなるくらいであんな大絶望されても、って白けちゃったし、結局ガキの三角関係ッぽっちにあんだけ引っ張ったのかい。3人で階段いつまでもえっちらおっちらのぼってくシーンはちょいシュールでよかったんですけどね、時間寸断の回想シーンがやたら多すぎて焦点ぼけたよ。どのシーンもどうせ現実じゃないんだろっぽくて。下手だねえ。(あの車に轢かれたらしいシーンは結局どないしただ?)で、最後に一つ質問。別れ話すんのに何故にわざわざ高いとこのぼんなきゃならなかったですか?

フェイクドキュメンタリー系1

2006-10-28 02:10:51 | モンスター映画
 ■女呪霊■ あ、ダメぢゃん俺。こんなん結構イイとか思ってんのかよ。ったく。俺も焼きが回ったね。これのコンセプトだのスタイルだのがほんと良かったって感じてやんの、アホ? つか、裏DVD制作の実態調査のドキュメンタリー番組を作るはずが、裏DVDにたまたま映ってた心霊映像(笑)に引きずられてそっちの調査に変わってっちゃう……て民放下請スタッフの経緯ってのが俺的に勝手にウケてたわけ。だけどそりゃねえ……、いくらヤバイ映像ですからって釘刺されてたにせよ、モザイクだらけ音声処理だらけピーだらけのシーン延々見せられても困るわけですよ。全面モザイクってシーンがいったい何十分続いたことか。処理のおかげでセリフは全然聴き取れねえし。それでリアル感出そうってのはわかるけど、限度あるでしょ。普通怒るよ。でも画像と音声の処理だけに頼らずに語り手みんながナチュラルな喋りをちゃんとやってて、うん、このテのドキュメンタリー仕立ての中じゃ一番うまかったんじゃないかな、みんな。無意味に口ごもったり要領得ないセリフが続いたりの無駄演出過剰は他と同じだけど、そこそこセーブされてて。もしかして場数踏んでるセミプロ使ってんのかもね、この種のは一応素人って設定だから何度も出演できないのがネックで、うまい「ナチュラル演出」もむずかしくて、そこんとここの作品では顔モザかけまくり音声変えまくりで切り抜けたと。それに音声処理するとセリフが自然に聞こえるもんだしね、下手なリアリティ演出が一石二鳥に転じたってわけか。うまいよ。盗撮カメラ発見した裏ビデオ屋が凄むとこなんかは音声処理無しじゃ「事務所来い、事務所」のアホベタセリフになってたでしょうね。現に音声処理のない制作サイドスタッフの声はやや間抜けだったぜ、「教えてください、これだけ教えてください」意味不明の執念燃やしてるとこなんざ。普通あの程度の心霊映像で騒ぐか? 取材先で逆に気違い扱いされるとこなんか、もっと展開してほしかったよ。そのネタだけで引っ張ってもよかったくらいだよ。あとこのテのに欠かせない肝心の(?)霊能者がさほど出しゃばらなかったのも結果的に成功かな。それより感心したのは、援交女子高生(裏DVDだから女子「校」生というお約束の婉曲表現はやめときます)のどーしょーもないバカぶりがビンビン伝わってきたってこと。これもしょーもない霊の映像見せるためにしつこいリプレイされるうちに大小張り型弄んでへらへら無内容的受け答えしてやがるあの女子高生のパープリン極まる笑いが耳にこびりついちまったい。ああいうバカ女子が渋谷にはウヨウヨうろついてんだと思うとほんと気が滅入ってくるね。あの女子高生が電車に轢かれてバラバラんなって死んだって裏ビデオ業者が爆笑しながら語るわけだが、ほんとあの種の援交少女らはそんな目に遭って当然って気がしてくるじゃないか。ほんと死ねよあいつら思いっきり。そのへんのリアル感も含めて、霊の唇の動きをなぞったラストのバカでかい「死ね」のドデカ文字もなりふりかまわぬクソ演出だぜ。しかもそれが妙に効きやがって。あ~あ、こんなロクデモZ級ジャンクにこんな多言を費やしてしまうとはな。ほんとアホかよ俺。もしかしてこれ、見掛けは廃品並みでも、案外手間かかってたりして?
 ■ほんとにあった! 呪いのビデオBEST SELECTION 1~3■ こっちが本家なのかもしんないけど、投稿された心霊映像ってお膳立てができてるぶん、偶然制作スタッフが発見してお蔵入り、それを曲げて入手という『女呪霊』の設定に比べるとかなり落ちるよね。台詞回しも下手だし。いくら素人ってもねえ、喋ってるあいだ目をそらしてて話の継ぎ目でチラッとカメラを見る、という共通の「インタビューされてる素人の喋り」演出はやめにしないかなあ。第何巻の何番目だっけ、冒頭のメインだったか、一家全員殺害のあった空き家の心霊映像取材のときなんか、畑やってるオッサン、初登場時、スタッフにやや遠くから声かけられたとたん「どーもー」だもんな。ゲリラ取材でいきなり声かけられてるはずなんだからふつー「何ですか?」だろ。ああいう細かいとこNG出したほうがいいって。そうそうこれも、ろくでもない心霊映像調査にのめり込んで無断で敷地侵入家屋侵入しまくるアホな制作スタッフ対家屋管理者、のあの路線を追ってくれてたらたぶんまあまあ面白くなったよ。あんだけの口論ですましたのはモッタイナイね、警官まで呼んどいてさ。てわけでマ、全般、何が「呪い」なんだかさっぱり要領得ない擬似因縁話ばっかだし。矢印で指されても丸で囲まれても判別困難なあんな不鮮明被写体を「霊だ」と言われてもなあ。リアル演出は要らんから、せめてもっとビジュアルで楽しませてや~。

コメディ系8

2006-10-24 01:32:18 | モンスター映画
 ■モンスターズ・インク■ うほっ。ストーリーがしっかりしてるばかりか、アクションが意外と迫力あるんで驚きまして。とくにオモテに出てからの空中アクションね。スピード感ニアミス感満点。人間の女の子がほとんど内容ないキャラで通してたとこが却って効いてましたし。モンスターたちの人格がそれだけ際立ったような。あとはとにかく「面白かったです」って感想しかないんで。ふさふさしたモンスターたちの感触がよくも視覚であんだけ出せるよなあと。CGって、もしかして実写よりリアリスティックなんじゃねーの? んなはずないとまだ思い込んでる自分がなんか取り残されたような。とにかくこういうのだったら何作でも観たいんで、シリーズ化してくれませんかね。キャラクター全面入れ替えでいいから。
 ■ビートルジュース■ 夫妻が死ぬ原因となった小っこい犬の演出がよい。「これから正統派コメディが始まるな」というシグナルになっている。本当に面白い映画を観た、て気分になれました。とはいえ、それだけ、という気もしないでもない。やっぱ新住人の家族があんまし幽霊を怖がらないことと(つーか全然怖がってやしねえ、つーか利用したいのかよ)、ハエやクモやコキブリにもっと出番あったらなってのと、ビートルジュースってキャラクターがおちゃらけてるわりにあんま中心に食い込んできてないのと(ラストであわただしく自己主張して駆け込みで辻褄合わせてたような……)、ま、それはそれとしてあんだけクリーチャーが出てくれたんで私としては文句なし。箱庭のごちゃごちゃも愉快愉快。夫妻の変身姿がもっと活躍すればよかったのにね。彫刻は、始め見たときに「こいつらが動けばいいな……」と思ってたんで、ラスト近くでほんとに動き出したときにはワタシゃ有頂天でしたよ。だた全部は動かずに二つだけだった?のが残念だけど。うん。いろいろ不足はあるにせよ。面白かったんでイイです。ところでチョイわかんなかったのは、あの人たちを客人もろとも踊らせちゃうあそこですけどね、二人はあの能力はいかにして? あそこ笑えたけど笑エル度に比例してわかんなかったな。
 ■ワースト☆コンタクト■ ヤクザものには俺弱いんだよな。これも期待に違わずいいっすねぇ。手柄手柄って刑事コンビがチョイ無理ありすぎるのとか、いくらなんでも子どもが簡単にシャブ持ってっちゃってとか、宇宙人が牛乳で傷治るとか尻に核ミサイルボタンあるんかいとか、今となってはありがちもありがちユルすぎギャグが先行しすぎてるあたり、まあ欠点ありまくりな映画だが、なんせ結果的に面白くなってるんで許せます。狭いマンションの二室でゴチャゴチャ取り違え勘違いやりあってるボケ役総出演ムードが極平凡コメディっぽさに徹してて逆に楽しくて。しかし宇宙人は本物かどうかわかんない状態にとどめといてくれたほうが面白かったかな。あとシンイチの状況をもうちょい追跡してくれたらと。それにしてもコータローは肥満児だったってんだから宇宙人、間違わんでしょ。ビデオにイメージ映像や焼き付けてるくらいなんだから。それと最後にもっかい言っとくと、刑事らの子どもの扱いは誘拐工作としちゃいや誘拐工作自体が無意味だしいたずらに後始末複雑化させるだけだしいくらギャグ映画だからってスカタンこきすぎてましたよと。
 ■グーニーズ■ ピタゴラスイッチには笑いました。発明君の中途半端な活躍にもね。子どもたちのドジぶりが作り過ぎでそのへんはっきりコメディのシグナル発しまくっててまあよかったんでないかと。ただ、どうせ学芸感になっちゃうって始めからわかりきってるんだから刃物入りのバトルはないほうがよかったなと思うけど、スレスレの追跡はツボを押さえてくれてました。しかしあそこまでチープなセット丸出しの遊園地風ってのはどうなんですかね、子どもたちがせっかく奮闘してるんだからもちっと広めの異空間でもよかったんでないかと。近所と壁一枚隔てただけっぽい現世感、実際路上をぶらついてた友人と呼び交わして脱出させてもらおうとしてたし、ま、思いとどまったあたりがミソっちゃミソ? 全般、ロマンチックな宝探しムードと卑近な路上ギャングのつるミ合いっぽいホームコメディの融合ってとこが意外と独自性発揮できたわけか。あんな近場に財宝積んだ船が隠れてたってのもいい加減にしろ的展開だけど、そこが売りなんだからしょーがないよね。こういう映画、たしかに言われてみれば意外と無かったよな。
 ■アデラ/ニック・カーター プラハの対決■ 古き良きコメディのお手本ですか、って感じの作品ね。でこの探偵、他でも活躍してるらしいけど、二十面相じゃあるまいしああも簡単に変装できたら小説も映画も要らんのです、みたいな超御都合主義ながら、そこはそれコメディだからさ。コメディってほんと得なジャンルですよね、全般得点が高くなる。まそりゃいろいろ、犬の首輪が残ってた事件で肉食植物の正体があっさり見破られたのはもうチョイ引っ張ってもよかったんでないかなと思ったり、だけど植物そのものの怪奇ぶりが満点なんでOKです。なんせシュワンクマイエルだものなあ、係わりは造形だけらしいけど。フルシュワンクマイエルモノのシュール度には及ぶべくもないが、端正なレトロスラップスティックぶりには好感もてっぱなしだったし(ラストの着陸のオチなんぞもね)植物改造に太陽光線銃に、マッドサイエンティストもののパロディとしても楽しめってことかな。ま、あまりにコメディ正統の手順踏みっぱなしだったのが難っちゃ難だけど、型どおりに面白かったし、付加価値もいっぱい付いてるんで――食われるや否やのあたりのおねーちゃんの寝顔が可愛かったしね――二重丸ってことでいいか。
 ■ゾンヴァイア 死霊大血戦■ てっきり正統ゾンビものかと観はじめたらまるっきりコメディでやんの。嬉しい誤算でした。『フロム・ダスク・ティル・ドーン』をなぞってるのはわかるけど、こちらは前半から悪魔の手先がうろちょろしてるわけね。男ペアが二組登場ときた。てわけで犯罪者サイドと謎の女ジーナ(なんか知らんけどのっぺらぼー女ね)サイドと悪魔サイドと、いろんな方面が同時進行でシャキシャキ進むんで、飽きず観ちゃいました。ノリがいいというか、力ずくで持ってってますな。運転しながら発作起こしてる凶暴オジサンには笑った。途中で殺されちまったのが惜しいったら。悪魔の手先のボケ役がやたら自分の指切ったり手切ったり脚撃ったり轢かれたりしてるのがクドくてこれまた素直に笑える。人間の体に馴れてないんですよね、わかります。いや結構これ、私楽しめたんですよ、恥かしながら。そりゃ恥ずかしいわな、『フロム~』に比べると3ランクくらい安っぽいあの酒場じゃねえ、狭いし、バンパイヤもショボいし、相棒が腕だけ残して引き込まれて、お、メインのうち一人をあっさり殺したぞ、やるぢゃん、と感心させられたのも束の間、なーんで夢落ちにする必要あったかなあ。いや、別にナンセンス系だと思えばいいんだけどさ。そこまで割り切っては観られない、オバカ系寄りのコメディでありやした。
 ■油揚げの儀式■ 応援したいタイプの作品です。紙芝居風のいい出だしだなあ、こりゃあ期待できる実験映画風かな、と本心から期待したのだけれど……、ウム、実際そう悪くはない。小学生コンビが宇宙人とタイムラグ対面ってほのぼのモチーフは『ワースト☆コンタクト』と共有だけど、そのモチーフに限っちゃこっちのほうがうまかったし。しかし、このテンポとネタおよびコンセプトならもっともっと面白くなったはずでしょ。ディテールの詰めの甘さが……、無理なコメディタッチや無駄なセリフ、宇宙人がついそこに来てておっかないってのに目を離しっぱなしで仲間内でアーでもないコーでもないやってる例のごときドヘボ演出。ほんと惜しいなあ。「夢」の押し売りや熱血女揃い踏みが鬱陶しかったってこともあり。ただ返す返すも基本的には傑作路線なんだよな~。宇宙人の接近場面すげーシュールでよかったし。しっかりセミ人間だし。宇宙人が関西弁なのはこのテのコメディにありがちな御愛嬌としても、ストーリー万全なわりに細部のほころびがちょい目立ちすぎて惜しいったらもー。細部以上の微妙要素で指摘するとUFOだけ別格で他のオカルトはお断りって差別主義はどんなモンだろう、あの点じゃ一途なカトーよりヒロセ路線のほうが正しかったと思うけど。それと「UFO」って言葉みなさん間違って使ってますから。あと、マナミっつったっけ、元子役のあの女は正面より仰角アングルのほうがかわいいっすね。どうでもいいけど。とにかくモチーフがいいだけに何度も言ってくどいけど惜しい作品。宇宙人来訪のタイミングの臆面なき強引さとか、付き合う寸前の男女が似たような過去の夢を妙な形で実現するとか、内容的なオトボケが十分効いてるんだからなにも動作やディテールでコメディやる必要なかったのよ。惜しー……。もしかしたらも一度観ればもっと評価上がるかも知れなくて不当な評価かもしれなかったけど……的な一種奇作でしたってことで。