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三浦俊彦@goo@anthropicworld

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オトイアワセ:
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都市伝説系1

2007-03-19 00:58:09 | モンスター映画
 ■KAKURENBO―カクレンボ―■ 和風伝統系のモンスターって映画じゃ登場回数きわめて少ないんで、これとりあえず貴重筋ね。迷路っぽいロケをひたすら逃げまわる流れが快感。このモンスター度を、実写でやってくれたらなあ。
 ■死づえ 噂霊■ 出まかせの作り話が都市伝説になって内容が実体化するって設定は面白いんだが。第2話のほう、例の家と姉妹の自宅が走って行き来できる距離だたぁ、なんともせせこましい世界になってますな。父ちゃんのタクシーもずいぶん狭いとこ走り回ってるのね。
 ■死づえ2 刻まれた十字架■ ありきたりな病院モノとしてはかなり面白し。美女とブスが並んで恐怖顔を披露する場面が何度もあるので対照効果たっぷり、鳥肌とは別のものが立ってきます。しかしみなさんリアクションオーバーに怖がりすぎですよ、もうちょっと普通に反応しつつ恐怖を表現してくれたらなあ。あと精神病院っていうけどどっちかいうとみなさん知的障害者って感じだよねえ。ま、ムード濃厚で却ってよかったですけど。
 ■死づえ3 呪縛病棟■ 『2』を承けてるけど急にとりとめなくなっちゃったな。また医師ふたりとも怖がりすぎだし。しかし冒頭の「チョイブスの絶叫顔ドアップ2アングル」、終盤の「熟女の絶叫口内ドアップ」は見ごたえ十分。とくに後者は、銀歯フェチにはタマラナイ映像でしょう。左右下と右上の奥歯は総銀歯だったけど左上奥だけは銀歯ズラリに白い歯一本だけ挟まってるとこがリアルでした! 冒頭絶叫顔のほうはついでに笑わせてやれって魂胆ミエミエで、ホラーとギャグの同系性をひけらかしてるとこが好感持てちゃいました。
 ■チェーン 連鎖呪殺■ 冒頭小学生をバーンと跳ね飛ばす横断歩道シーンあたりで、「うひょ、これイケるかも」と期待したわけだがねえ。高校教師が唐突に教え子に「やらせろ」と言うあたりでドーンと落ち込んじまったでないの。俗っぽくすりゃウケるってもんでもないってばよ。肝心のハナシもどんどん支離滅裂になってくだけで。地下(最後の地下までとことん現場は高校って、ショボいよぉ……)に閉じ込められたあたりの教師の役立たずぶりがなんというか……最後までヤラセロヤラセロ言ってんじゃないですってば、やれやれ……。
 ■死霊波■ えーと、どんな話だったっけな。観てすぐメモっとかないとすぐ忘れちゃうな。なんかテレビの取材させろさせないとかって話だったっけ。たしかオカルト番組に苦情の投稿してた心理学者かなんかがころっとオカルトシンパに鞍替えしちまうんだっけか。不自然この上なくね。その不合理さが一歩間違えばいい味出せてたんだろうけど、けど肝心の死霊波とやらが一体なんぼのもんなのか、言葉だけ飛び交って空回りしてていまいちっつか、コトバで期待させた分はしっかり中身詰めといてくれないとなあ。

オカルト系14

2007-03-12 19:20:06 | モンスター映画
 ■エミリー・ローズ■ えれえ地味な話でしたね。法廷ものなんで、セリフ聴き取れないとお手上げと思って字幕出して観たんですが。エミリーが聖母と話をするところとやらは、悪魔払い失敗した直後なんだからふつうああ簡単に外に出したりせんでしょう、家族は何をボケッとしとったのかと。そもそも悪魔払いもあんないい加減な縛りかたじゃ、ほどかれるに決まってるのに。ほんっと、状況を難しくして観客喜ばせるためだけにあんなゆるゆるの縛りにしてたとしか思えない御都合主義。あとはまあ、とくに別段……。真面目さだけが取り柄の、優良映画とだけ認めたげましょ。
 ■悪魔の棲む家■ そんなあ。誰も死なないなんてぇ。神父が一人廃人っぽくなっただけじゃないの。これ、ホラーの古典的名作なんでしょ? 誰一人死なないなんてなあ。ま、物語前史で四人殺されてますけど、やっぱリアルタイムで追っかけてくれないとねぇ。丁寧な作りなので(犬がせっせと掘ろうとしてたりね、あの犬一瞬乗り移られたのかと凶暴化してすぐホッとさせたりね、刑事のさりげない疑惑とかね、聖職者は霊感強いんだという演出とかね、あ、シスターの嘔吐は車のドアで隠しちゃわないでほしかったなあ……)まあ良質映画だとは認めますが、やっぱ誰も死なないというのが……、あとそう、悪魔が目だけ出演というのもちょっと。ポルターガイスト的超常現象も超・抑制気味だったんで、何かブワッと出てくるとうれしかったなあ。ま、こんなおとなしい映画だとは思ってなかったんで面食らっちゃって。『シャイニング』の源流かと目をこらしかけたらお父ちゃんすぐ正気に戻っちゃうしね。うーん……、とにかく同じことの繰り言になりそうなんでこのあたりで。あ、冒頭の家のシーン、背景の空の色が変わっていくのが美しかったですわ、それだけは言っとかなきゃ。
 ■ザ・コンヴェント 死・霊・復・活■ まるっきりのコメディなんだけどね。いきなり始まっちゃうところが小気味いい。蛍光色の血飛沫ってのは、何かクセになりそう。これ見ると、少なくとも首チョンパ描写に関しては普通のスプラッター映画が物足りなくなりそうな。それにしてもコメディっつっても黒人警官のあの振る舞いはないでしょう、血だらけの女の子が助け求めにきてんのに拳銃ぶっぱなすか? あとラストがねぇ。いや、犬ゾンビのじゃなくてサタン(?)復活のとこね。巨大化描写も炎上描写も特攻描写もアッサリすぎますよ~。もっとちゃんと見してくださいな。パンツ預けたゴスの子があんな早く久本雅美型ゾンビに成っちゃったのはもったいなかったな。どうして生け贄に使われなかったんでしょうかね。ともあれ蛍光ゾンビは巷のノーメイクゾンビに比べてぐっと見とれるビジュアルだったし、コマ送りの動きもコミカル信号発しまくりで楽しめました。
 ■「超」怖い話A~闇の鴉■ レシートの数字をもっと強調して面白い展開になるのかと思ったら違うんだな。ただのアクセサリーかぃ。まあいいんだけど、コンビニ店主夫婦の「奇妙さ」の演出ってチョイ平凡なんだよなあ。あのムードならもっとシュールにできなかったかね。「呪い」なる語の乱用に常々首を傾げていた私としては、「ああいうことはただ起こっているの。自分が悪いと思う必要はないの」とかなんとかいってたのが説得力ありました。ただ起こってる。だから霊も悪魔も行き当たりばったりなんですね、どのホラー見ても。その意味でコレ、なかなかの自覚的メタホラー映画って感じかも。あ、もちろん、メタ以前のレベルでは、轢死の瞬間の映像、素晴らしかったですよ。そこだけだけど。

未練・怨念系3

2007-03-12 02:15:32 | モンスター映画
 ■呪霊 THE MOVIE■ オムニバス系なんだけど、当然これ第3話のみに焦点合わせて「未練系」と。死ぬ弟の未練も生きるお兄ちゃんの未練も、切なかったね。10歳で死んじゃって霊がもし無かったらそりゃーコワイよ。そ、この第3話だけにゃ納得するでしょ。霊が怖いんじゃなくて、霊がいないほうが怖いんだよね、実はみんな。心霊がなんも写ってなかったとわかった虚脱感。喪失感。う~ん第3話、ヤルじゃん。第1話が安易な幽霊もので第2話が安直なナンセンス超常現象ものだっただけに、しかも第1話第2話にさりげなく言及しながらの第3話なだけに、効いてましたよ。ひたすら第3話を生かすために、わざと第1話と第2話をつまんねー話にしたのかと思えるような。それほど下らなかったです、第1話と第2話は。なんのオチも見どころもなく。言動も不自然で。てことで、第1話第2話が第3話のための布石だったというならこの呪霊 THE MOVIE全体、マル。それぞれが独立した同格の主張しようって意図なら、沈没。てことでなかなか評価難しいです。
 ■呪霊 THE MOVIE 黒呪霊■ これも拾いもんだった。全体に粗くて霧がかったような画質が意図的かどうか、やたら効果的。「黒い人」つったっけ、都市伝説ものなんだけど『呪怨』パクリ系の一つってことでここに。第10話から第1話まで時間リバースを律儀にやってる『メメント』もの、うむ、なかなかいい雰囲気だったと思います。最初にさらわれたチョイブスの子が美容院にちょっと顔覗かせるとことか、なかなか芸も細かい。とにかく呪怨ルールは絶対で、現場に触れれば霊を引きずってくわけですな。システムが律儀すぎやしないかって感想もありだが。携帯が部屋ん中で鳴ってて突き止めてみると単に風呂場に死体、てのはどうもなあ……。どっちかいうと前半のほうが怖い感じで、おとうちゃんが出張先のベッドの上で電話中に……あたりの理不尽さが迫ってましたけどね。あと病院のばあちゃんが「あ、あ、あ……」って普通にのめり込めますし。しかしラストのほう、映画館の中でカヤコやられても売りのカクカクがよう見えんので……。まあ、一話ごとにどこかしら「見せ場」を作ってくれてるので確かに飽きない仕上がり。はい、「よく出来ました」。
 ■呪怨 劇場版■ だから真剣に怖がりすぎですって、登場人物のみなさん。音がした、気配がした、そんだけのことで一々なに?てほどみんな怖がり。取り残されちゃうのよね、観賞サイドとしては。そもそも触れるだけで呪いが伝染してくのかよ、簡単なもんだなあとか思ったり、アイディア特許ものならいいかと思ったり。ま、OV版見てからだいぶ経ってこれ見たので、その間に山ほど観たロクデモホラーの記憶のおかげでというか、OV版のときよりかこっちのほうがまだ観られたかな。しかもラストにトレンディドラマ風のテーマソングってのはどういうセンスでしょうか。
 ■呪怨2 劇場版■ OV版とは全然違う話なんで、いくぶん得した感じです。時間の前後関係が微妙にシャッフルされてるのが観てて心地よかったですわ。『呪霊 THE MOVIE 黒呪霊』のようなカッキリ遡り型でもないあやふやムード、とこんとこだけは一段上かね。あとはなんというか……正直よく覚えてないんで。やっぱ観たらすぐメモでもしとかなきゃだめだな。記憶によって淘汰されて残ったシーンを拾い上げようとわざとタイムラグ設けてる、ってほどでもない覚え書きで申し訳ないが、えーとそうだな、この映画の場合、撮影現場でホラークイーンのそばに子どもの霊を見て失神する女子高生のあたりかな、印象に残ってるのは。あと家の中に繋がっていって同じ女子高生だっけか、振り返ってこっち見たとき別段怖がってなかったあたりね。ま、なかなかうまく作ってあるな~という印象は確か抱いたと記憶してますが、印象は残っても記憶に残らないタイプの作品でしたな、どういうわけか。ともかくあの流れなら、少なくとも出産場面は思いっきりグロくしてほしかったかも。
 ■邪怨■ やたらたらたらしたテンポで、背後に撮影スタッフの気配や話し声(??)がときどき入っちゃってるとてつもないドアマチュアな作品ね。除霊師はセリフ棒読みだし、シーン変わるたびに一々暗くなって観賞姿勢寸断されるし、ま、こういうのもあっていいかみたいな? BGMも練習曲っぽいミニマルのピアノソロ(十数日経っても頭ん中にこびりついてて困ったよ)だし、素人ムード全部わざとか、とつい信じかけたり。メインの男からして要領得なさすぎのツラだし。それこそわざとそういうの連れてきたんだろうけど、人妻に一目惚れされたって設定に説得力ないことおびただしい。ウソっぽいから生きるんだろうがね、ラストの日記の罠が。しかしどうでもいいけど中盤過ぎまで延々AV調かい。それもアングル的に男の尻ばっか映されるんで、ただでさえ正常位に興味ない私ゃちっとも楽しくありませんでした。てわけでこんなド素人自主映画レベルなりに、どっこいクズって言い切れるものでもない何かがあるのでちょい困った。アパートのみすぼらしさがどこか昭和の香りを感じさせるというか、言いようのないけだるさがホラーの神髄に意外と合ってるというか、てより脚本がわりとしっかりしてるからだろうか。「女のゴミ漁って持ってたばかりに女の死後ウソの恋情に取り憑かれてしまいましたとさ」。フム改めてなかなかいけるストーリーだわい。血まみれのシュミーズ見つけても驚きゃしない男の隙だらけのボケ加減タルミ加減が何とも。取り憑かれる前のあのストーカー段階でもう魂半分いかれちゃってたわけですね。ただ最後は、俺が脚本担当なら「女の霊は遠ざけましたが旦那の霊には効きませんでした」って落としたかったところかも。ラスト除霊師に「しまったぁ、男の怨念は盲点だったぁ」と頭抱えさせるとかね。けどそれじゃコメディか。「馬鹿な男だ……」で終わるからホラーなのかね。案外当たり前の終わり方で終わっちゃったねって不満が残るのだが、もともとレベルがレベルだからな、そのへんが妥当か。あとそうそう、除霊師に顛末知らせるためだけにテレビ報道しなさんなよ。無口な男が一人部屋で自然死してたくらいで記事になりませんよ? 「事件性はない」ってレポーター自ら言ってんだし……。ま、こんな低品質映画に私がこんな多言費やして論じたくなってしまったのも、「不自然さ」が皆無というこの映画の取り柄ゆえでした。うむ。地味、下手、安直の三重苦にもめげず自然体を貫いて無理な演出一切排除した「身の程知った堅実さ」が吉と出ましたと。そう評価させていただきましょ。
 ■呪戒■ 厳密には「都市伝説系」に分類すべきだろうけど、これ系のタイトルが続いたついでにここに。いずれにせよ生きてる側の怨念系、てことで。しかしあんま覚えてないんですよ。中途半端な熱血刑事が大して可愛くないヒロインとつかず離れずの二人三脚やってた記憶が。いったん解決した事件の「真犯人は他にいる……」的リセット状態で苛々足踏みしていた記憶も。スクリームやルール路線の学園サイコキラー系が最後確かオカルトチックな終わりかたするんだったかな? わりと最近観たのにもう忘れてるよ。というか、登場人物が家にカギかけとけば一切起こらなかったはずの惨劇が次々と……的展開もスクリームっぽかった記憶だけはあるような。しかし携帯電話使ったホラーって、ほんと安易だよな。いい加減わかってるわけなんで、電話出なきゃいいだけじゃん。
 ■呪怨の館■ ふーん、幽霊が幽霊をナイフで刺すと出血して死ぬんだー、勉強になりました、ってだいたいこの映画趣旨は一体なんですか。さっぱりわからんよ、「謎解きに挑む」って、現場をただゾロゾロ5人で訪れてどう謎解きするっての。屋敷に入るや否や要領得ない恐怖(なの? 何が起きたっぺ?)ゆえにすぐ「どうやって逃げるか」に変わっちまうし、おめーら小学生かってな幼稚な痴話喧嘩に専念ときたし(帰ってから霊のいないところでゆっくりやりなよ)、好感持てるやつが一人もいない。最も好感度低い無駄ギレ男の興奮にいたっては脈絡もありゃしない。おめーいきり立ってる暇あったら逃げ道でも探せや。つか始めッから「化け物」なんかといっしょに行動すんなや。各人の言動が支離滅裂のあまり、ラスト近く『シックス・センス』ぽい展開になったときもポケーッと見流してしまいましたわ。あんだけのいいロケ使ってんのにどうしてこういうクズに落ち着いちゃうかなあ。
 ■呪村 鬼女伝説■ こ、こりゃ~……。たしかヒロインは『呪戒』と同じ子だよな。そもそもあの程度の「調査」のために二人の女子大生連れてった意味がわかりゃしないし。もしやレズっぽい展開になるのかなと思ったらなりゃしないし。だいたいあの程度のダメージじゃあ友だちも先生も気ぃ失ってるだけかもしんないでしょ。脈も診ずに勝手に死んだと決めつけて放置ってのはどうなんですかね。閉鎖的な村とやらの描写もおざなりかつ定型的。徐霊もチャチこの上なし。あんだけ動ける女子大生が坊さんにおぶさったままっていうちぐはぐさはどう観てりゃいいのと。ラストの「おかあさん!」はないでしょう。歩いて迎えに来れちゃう距離の村が、携帯電話も不通の呪村だったって? どうせ無茶苦茶な設定にするならドカーンとスプラッターにでもしときゃよかったに。トホホ感に浸りたいならうってつけの一枚ですがね。
 ■美少女呪縛■ 会話どうにかなんないのかよ。3人いればもっと内容あること喋ってョいくらなんでも。60分映画でストーリーの起伏望めないんだから、せめてディテールでダッシュかけてくれないと。厚かましいタイトルのとおりアイドルプロモーションだってならわかるけど、小田切理紗とやらがいかにもアタマ悪そうな完全口呼吸顔で白痴美にすら達していないのが痛い。かまいたち風切り裂き現象も何のことだかわからずじまいだし、結論、見どころゼロでした。

ゾンビ・バンパイア・ミュータント系(人間型系)11

2007-03-08 13:24:31 | モンスター映画
■ディセント■ 素直にすげー面白かったんですけど。こういうの観たかったんですよ。ホラー全方位仕様、全部入ってるじゃないか。尖端恐怖症向け、暗闇恐怖症向け、閉所恐怖症向け、高所恐怖症向け、骨折恐怖症向け、粘液恐怖症向け、髑髏恐怖症向け、いやあすべてのシーンが散りばめられているでないの。俺ときたらつくづく閉所恐怖症かもしれんと思い知ったよ、それ系統のシーンがいちばん怖ろしかったもの。落盤の直前「ひっかかっちゃったよ~」シーン以前から、もうあんな詰まったとこ匍匐前進ってだけでうぎゃあああ、冗談じゃないぞって感じ。うんうん、不満なし。ただ、あいつらもうちょいモンスターっぽければ完璧だったのと、なんや見掛け倒しでけっこう弱くておねえちゃんたちと個別にサシで格闘でも負けちゃってるのと、そこだけなんとかしといてくれたら。ラストだけ例の定番の仕掛け使っててモロ安易だけど、まあ仕方ないかね。完全な人外境ってわけでもないちょっと走れば舗装道路のあるあんなとこであれかい、新種の生物群れてるってかい、的嘘っぽさはさて措いて、うむ、よかったよかった、閉所恐怖の描写ど真ん中って感じが。モンスター度では完璧だった『地獄の変異』もこの程度に突っ走ってくれてたらなあ。どうもすべてを兼ね備えてる作品ってなかなかないもんだよ。
■X-MEN ファイナル ディシジョン■ うーんいいねぇ、派手なバトル満載ときた。しかし1と2でメインを張ったレベルが複数結構あっさり死にすぎたのはどうなのかな。いや、基本的にそういうのは歓迎なんだけど、目からビームの兄さんはどうやって殺されたか、描写がないまんまただ行方不明ってか。あっさりしすぎでしょう。主役の鉄の爪もパワー一番地味で実際弱いくせに不死身なんだよな。不死身ッつうか組織再生しちゃうのね。しかし旧同志のパワー受けたラスト、あれほど早く連続再生できちゃうとは知らなかったが。てわけで不死身は不死身だからそりゃあ勝つわな、最後には。しかしそんなんでええんか? 翼生えた少年も結局とっつぉん助けただけですか。超能力者いっぱい出てきたわりには全然活躍しないで引っ込んだのが多すぎたね。期待のアイス対ファイヤーもあっけなさすぎだし、ハリネズミ男はわざわざあの能力で素人おばちゃん一人殺しておしまいかよと。テレポート対天候操作なんかもっとド派手な立ち回りが可能だったはずなのに普通のプロレスに終始しちゃったねえ。等々部分的には不満もチラついたにせよ、全体的には十分華麗なバトルで楽しめまして。自動車爆弾もいちいち炎上させて飛ばしてくる律儀さがビジュアルに貢献しました。しかしあんだけいろんな種類いっぱいいるミュータントを一網打尽に普通人に戻しちゃうクスリって発想が乱暴すぎで面白かったですな。あんなん一律に効くわきゃないでしょうが、ってファイナルとか言いながら続編作りやがる気かな、あのラストだと? 出来のいいシリーズだってことは十分わかったから、このへんでやめときなょ。
■クロスファイア■ このヒロイン、『やまとなでしこ』に出てた引き立て役だったよね。俺は松嶋菜々子よりこっちのほうがいいと思うんだが。てあたりは別にして、うーん、ほとんど印象に残ってないのよ、困ったことに。観てすぐメモとっときゃよかったわ。念じて燃やしちゃうシーンはどれもなかなかのSFXだった記憶があるのだが。警察の中で書類が火トンボさながら舞いまくるシーンとかさ。しかし例により警察の幹部がなんや陰謀に加担してるパターンだよね、それって大味すぎて。衆人環視の中で射殺にこだわって、あんなことしても目的の達成なんてもはや絶望的なのに、頑固だねえ。終盤は爆発シーンが豊富なのでスッキリはしたけど、ん……。いまいち不完全燃焼なのはどうしてかなあ。あとおぼろげな記憶だけど、桃井かおりの刑事はいつも何か食べてる奴だっけな? なんか作りすぎ。刑事ってどこのドラマでも映画でもどうしてああいう科白回しなんだろう。
■スケルトンマン■ 精鋭の特殊部隊なんでしょ。どー見ても女子大生にしか見えん女がぞろぞろ4人も入ってて、木の幹に挟まってる髑髏を見てのけぞってるのって、おいおい、無理して女入れなくていいから。そもそも露出サービスあるわけでなし。だいたいあんだけ銃撃浴びて平然としてて、中空に消えてはまた中空から現われるあんな怪人、勝てるわけないだろう。すぐわかりそうなそんなことにお構いなくいつまでも同じ調子で銃撃ち続けるあんたら、ほんとに特殊訓練受けてんですか? しかも今どき、なんのヒネりもない展開、案外貴重かも。冒頭からいきなり惨殺3連発、ひたすら戦いにつぐ戦い、SFXはどんどんショボくなっていって、さっきも言ったとおり戦術の工夫はナシ、ただ撃ち続けてはブッ刺され(バンザイ突撃やるなよって)、スケルトンマンのほうも一発じゃ殺さずにまず何度かぶん殴ってから串刺しに、でラストは普通に爆発。爆発直後に即エンドロールが出て「おいー、いくら何でもー」と思ったらキュルキュルって巻き戻してスケルトンマン健在だよー?ってきましたか。だから? そんだけじゃなんのヒネリにもなってませんって。ったく、普通にクソしょーもねー映画だなあ。
■アサルトD■ これって全然意味わかんなかったんだけど、なんなの? 鈍重な気ぐるみ怪人(ツノ生えてるけど猿人にしか見えんのですけど)がガオガオ人の内臓喰らうばっかじゃなんともリアクションのしようがないというか。刑務所なら刑務所らしくもっと多彩なキャラが出てきてよさそうなものなのに始めから終わりまでたったの何人だ、6、7人ってとこじゃねえか。それと無理して女入れなくていいし。とにかくシーンを端折りすぎてるというかたった今までスワ脱出できるかどうか、てな一応緊迫場面から次の瞬間みんなすたすたと通路を平然と歩ってる、みたいなチグハグ編集多すぎ。だいたい最後ガス室からモンスターさんどやって出られただ? なにやら全編、刑務所らしいだろと言いたげな通奏低音みたいにブーン、カン、カン、て遠い響きの背景ドローンノイズ(刑務所ってより工場だろ、あの音)だけが雰囲気盛り上げていて、そのために却って前景の安っぽさが際立ってしまいましたとさ、の巻でした。それにしてもモンスターそっちのけで人間どうしのいざこざはいったい何だったんですかね。字幕出してればちょっとは面白かったのかなあ。いや、あのヘボい着ぐるみ怪人じゃ無理だな。

サイコパス系5

2007-03-05 17:22:35 | モンスター映画
 ■池袋ウエストゲートパーク■ だめだな。交番に連れてきたべろんべろんの酔っぱらいに向かって巡査が拳銃構えて脅したりだな、取調室で刑事が被疑者殴り放題とかだな、も~大仰かつ類型的なギャグとアクションが全部すべってる(回を追うごとにナチュラルになっていきはしたけどね)。ま、『アメリカン・グラフィティ』日本版をやろうとしてつんのめったクチかな。ダラダラ引き延ばすんじゃなくてただ一夜を緻密に描くとかでやってくんなきゃ。つか、どのみちダラダラやるならせっかくの池袋、もっといろんなスポットごとに事件設定してほしかったよ。西口にこだわらず駅地下道やサンシャインの中走らせるとか、西武や東武の屋上使うとか、ブラックエンジェル結成後は東口をますます使うとか、ビックカメラのテーマソングは下手な合唱だけじゃなくて生で映すとかさ。展開も何か事件起こしときゃ繋がってくでしょ的場当たり式というのかな、プロでもないのに頼まれただけで気安くボコボコ人殺すアホだの、ヤクザが警察署長脅すだの、ガングロ部隊が無差別に恐喝するだの、別段特徴のない俗物ストーカーおやじだの、アニメオタクにいたってはチョイ脅されただけでほとんど自分的理由もなく正気のまま知った女ブッ刺すだの、まだ20世紀末とはいえいくら何でもダウンロードもソフトも五目も二重人格もなんもコトバ知らない主人公だの、そんな無知無所属の個人がなぜか不良にもヤクザにも警察にも頼られちゃうマンガチック以前の展開だの、なんかしんないけどホモでもないのに準インポなのかよって設定だの(趣旨からして女嫌いであれば十分なんで、勃たない必然性はないでしょうが)、若作りの母ちゃんの無理な演技だの、クライマックスの決闘シーンで警察立ち会いの熱血スポ根マンガの仲裁劇になっちまうだの、ラストったらひどいね、あの子設定じゃ6歳くらい?幼児にナイフ持たせて腹刺させるなよ、キングもわざと刺されにいくなよ現実離れしすぎ、とか、もう見ててイライラしちゃうなあ。ぶっちゃけオタクにストーカーにヒキコモリに国際恋愛&不法滞在に妊娠詐欺に二重人格に性同一性障害に裏ビデオにネズミ講にシャブにイジメに、旬の(?)ネタとりあえず順番に入れときゃいいっしょって姿勢が志低すぎなのよ。マどのみち通俗ドラマはそれでいいって考えもありだが。実際、全編一日で一気に観ちゃった俺って何? なにげに腹立つよね、ストーリーさえ繋がってりゃつい観続けちゃうって自分の通俗な本音が。あ~あ。よかったのはあれくらいかな、「めんどくせ~」ってのがリアルにクオリアとして感じられてるらしい主人公のそこんとこと、訛りが治った刑事くらいかな、あとスッピンに剥かれちゃったジェシーちゃんが、それまで地味な立ち回りだったけど、一貫していい味付けでしたね。
 ■ルール■ みんな同じこと言うと思うけど、おめーほんとにただのサイコ女かと。復讐パワーのサイコキネシスかと。強すぎ。首吊らせるとことか、オメーどうやってあれ女の子一人でできちゃうんだよ。大の男5人は必要だろうがよあんな大仕事一瞬でさ。ラストもなかなか死にゃしないし。瞬間移動ですか人間ですかと。いっそのこと後ろ盾の悪魔かなんか登場させてモンスター映画にしてくれたほうが。
 ■ルール2■ たかが大学内レベルの(でしょ?)アマチュア映画の賞を取り損ねたくらいで逆恨みしてこんだけ無関係な人たち殺してたってチンケぶりが興醒め。ま、主人公をというか観客を怖がらせる(笑)ためだけに無関係な奴殺してくのはこのジャンルのお決まりだからしょうがないとして、だったらもっとこう、お化け屋敷っぽい洞窟内ではもっとグサグサ続けて楽しませてほしかったなあ。理不尽な殺人するならするで、あのデブと剽軽の二人組的キャラをもう何人か配置しといてもよかったんでないかね。『スクリーム』にしても『ラストサマー』にしても、ほんとこの分野こういう映画しか作れないのか、人間には?
 ■ルール3■ これは正真正銘超自然モノだね? カテゴリー違いっぽいけどまあいいや(レザーフェイス系とも境界線引けなくなってるしね)、邦題の続きよしみで一応ここに。まず納得できないのは、サマンサってヒロインがそこそこブスなんだよな(俺の目が狂ってます?)。クラス一の美人って設定じゃなかった? それと最初のサマンサの彼氏、逆恨みして別荘にかっさらいに来たマッチョね、あいつ主人公よりカッコよくなきゃ本来ダメでしょ、でもそうじゃないじゃんよ。てわけでいまいちしっくりこんのよね。逆に納得いったのは、今回は殺される対象がアホな体育会系の生徒に絞られてて、『1』『2』みたく観客のためだけにむやみに殺してくって御都合主義がなかったあたり。ボーリングのタマに指の入る奴、てことで「犯人、女?」と思わせるあたりも芸細かくてチョイうまかったかも。そうそう、イケイケ系おねえちゃんが夜の路上でなんとなく怯えまくるところが萌えまして。しかしラストがなあ。いいオチっぽくまとめたつもりでしょうが、「永久に恋人に」って主人公が願っちゃったんだから、サマンサが次何願おうが取り消し不可能なんじゃないかね。てわけであの牛のペニス、最初に願かけた奴の願望の範囲内であとのやつらは工面しあってるってわけね。サマンサも一度持たされた感情には従った路線しか思いつかない、と。魔法の調整力だろうけど、人間の欲望そのものがそうなんだろうな、スカトロの奴はその趣味棄てたいと思わんし、麻薬中毒だって大半似たようなもんかもね。てわけでこのシリーズの中ではいちばん考えさせられました、一応。(『4』『5』も観る必要ってありますかね?)
 ■LOFT■ なんすか、これ? わざとか? 何をやりたかったんでしょうね。ミイラ女の動きだけはよかったけど……。どうでもいいけどまだるっこしいんだってば。終盤にぱたぱたと訳わかんないラブストーリーが圧縮されてたけど、あんなん誤魔化すくらいなら始めから時間無駄にせず話進めてよ。意味わかんなくしときゃみんなアートだと思ってくれるだろうって、例により影、鏡、背後、とりあえずこんな映像入れとけみたいな安易な下心ミエミエ。そもそも編集部長が殺した女ってのと教授が殺したらしい女っての、同一人物なんですかどうなんですかと。芸術気取りも楽じゃないことはわかってるけど、こんなん撮るくらいなら気取るのやめとけっつの。ロケーションをもっと生かして雰囲気勝負なら雰囲気勝負で、あんな中途半端じゃなく完全アブストラクトのナンセンスにしてほしかったよね。ラストでガバッと死体出て「うひゃっ」て水中へザバーンってあんた……、子ども向けマンガじゃないんだから、もっと訳わかんなさに徹してほんとに芸術に仕立てるとか。やれやれ、自己満足の典型として使える教材ってとこですかね。あそういえば、中覗いてる中谷美紀をガラス一枚隔てて豊川悦司がじっと見てるシーンはよかったス。DVD発売が間に合ってれば『のぞき学原論』のマジックミラー化粧鏡盗撮のとこで論ずるべきシーンだったっけな。