戸山の日々

東京の大学に勤務する教授の日常を綴る
  うつりゆくよしなしごとを書きつくる
       ブログの文の狂ほしきかな

閉店口上

2008-04-03 | Weblog
自宅には吐き気がするほど郵便物が溜まっていた。
整理と処理に追われる。
いただいた本や論文のお礼状、
結婚式への招待状の返事…

9:00になったので床屋へ行き、
そのまま近所の歯医者に回った。
このあたりの者でござる、
今日ッタ、海外で外れた被せ物を、
付け直してもらはうと存ずる、いかに?
と尋ねたら、受付の年増に冷たく、
明日出直して来いと言われた。
予約診療日だとは思っていたけどね。
すごすごと家に戻った。

正午過ぎに家人を車で送り、
戻ってきて大学へ行く。
校務出張報告書を提出するためである。
これを出さないと立て替え払いした宿泊費をもらえない。
航空チケットの半券なども添付するのだ。
チェックはなかなか厳しいのである。

まず事務所へ行って、
再試験の採点簿を提出。
既に処理された案件だが、
正式文書には捺印が必要なのである。
それから校務出張報告書を
学内便で担当箇所へ送った。

さて大学の私のメールボックスにも、
送付物が吐き気がするほど溜まっていた。
研究室を開けると、
ここにも吐き気がするほどの書類の山。
留守中、メールボックスに届く物を、
折を見て研究室に入れておいてくれるよう
K助手に頼んでおいたのである。

仕分けをして処理をするが、
埒があかない。
いったん外に出て、
別キャンパスの教育学部事務所へ行き、
新年度着任のT教授のメールボックスに、
紅白のワインを届けておいた。
Tさんのイメージぴったりの味のワインを
苦労して捜しましたからね。
白は常温で飲んでね。

それから図書館の特別資料室に回る。
桜の葛菓子を持参する。
新任の嘱託Mさんは、
特別書庫の中でF調査役のレクチャーを受けていた。
ご挨拶し、F調査役には敬意を表して
莓白書大学の栓抜き型キーホルダーを進呈した。
権力者?には阿っておきませう。

研究室に戻って書類の始末を続ける。
気がつくと18:30。
荊妻は勤務先白目台大学の入学式で
夕食が出るはず。
しかも「西-恨葛葉」キャンパスに行ったから、
帰りは新宿経由で遅くなるはず。
慌てて帰宅し、姑、娘と3人で夕食を摂る。
月後れの雛祭りの、お供えのお寿司だった。

このブログはフィクションである。
書いてあることはほとんどが嘘っぱちである。
しかし、諸方面から非難囂々で、
もういやになってしまいました。

「戸山大学」は決して「早稲田大学」ではありません。
「都の西北バカダ大学」かも知れないけれど…
レレレのレ?
「ムーミン大学」は東洋大学です。

行きたくもないニューヨークに行かされて、
遊んできたわけではない。
オイスター食って、「ヘアスプレー」は観たけど)
新学期の準備は全然出来ていない。
一緒に科目担当する先生に急な事情が生じて、
授業コマ数をたくさん持たなければならない事態となった。
新たに委員を引き受けたいくつかの委員会も動き始める。
もしかしたら組合の執行委員の候補に選出されかも。
(T先生、その話はどうなりました?)
不義理の原稿、迷惑をおかけしている校正、
個人商店は今やパニック状態である。

ブログ書いている暇ないだろうと言われれば、
その通りでありますな。
もうやめることにいたします。
というわけで、閉店します。

定年まであと9年ほど。
老人にはつらい世の中です。 ぽん(吸着音)

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小林保治監修『中世文学の回廊』
(2008・3 勉誠出版 本体価格3,500円)
はよい本です。
一般向けなのか研究者向けなのか、
よくわからん中途半端な本なのですが、
拙も義理で寄稿しておりますので、
ご関心の向きはぜひ…


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