戸山の日々

東京の大学に勤務する教授の日常を綴る
  うつりゆくよしなしごとを書きつくる
       ブログの文の狂ほしきかな

角田柳作の偉大さ

2008-04-01 | Weblog
莓白書大学東亜図書館の
日本関係貴重書の基盤を作ったのは
東京専門学校の卒業生角田柳作であった。

この人物については、
昨年早稲田大学で
大々的な展示が行われた。
今年はNYでも開催されると聞いている。

私は東亜図書館のN司書から
600部弱の和本が
宮内省から寄贈された事実を聞き、
宮内庁書陵部の知人に照会して
これに関する昭和3年の公文書が
存在すること知った。

帰国後、調査したいが、
角田の記述をN司書に教示いただいたので、
ここに紹介しておく。

『The Gift from The Inperial Household of Japan,
 in the Japanese Collection,C… University』(1933)
という本の中の条文である。

 The Japanese Collection of the C… University Library comprises contribution of books and manuscripts from diverse sources.Among them,the gift from the Imperial Household of Japan calls for our grateful attention not only on account of its intrinsic value but also because of the collection it priority and of the impetus it has given to the other gifts offices of Baron Koyata Iwasaki ,chief benefactor of the collection and of Hon.Teizaburo Sekiya,then Vice-Minister of the Imperial Household.The gift consist of 594 volumes of books and manuscripts carefully selected by Dr.M.Sugi,Director of the Imperial Household Library at that time,but now President of the Imperial Household Museum,and fairly represents the publications made under Imperial direction since the early decades of the eighth century A.D.

角田柳作という人が、
米国の日本研究の基盤を確立するために、
どんなに一生懸命奔走したか、よく分かった。
それに応えた日本側の厚意の大きさも、
東亜図書館の蔵書は示していることになるだろう。

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