戸山の日々

東京の大学に勤務する教授の日常を綴る
  うつりゆくよしなしごとを書きつくる
       ブログの文の狂ほしきかな

紐育のsushi

2008-03-05 | Weblog
3月4日。

昨日、私の講義を聴講したアルゼンチンの御仁は、
アメリカのどこの大学院に入るか
模索中なのだそうである。
優秀な人らしい。
C大学に是非来て欲しいが、
「彼女」がフィラデルフィアに居るので、
その近くの大学に心が傾いているとか。
つまり、大学院生のリクルート活動だが、
それが「売り手市場」なのである。

院生を取るということは、
その大学がお金を出して雇ったということに
等しいというわけ。
ここのところの感覚が、
日本の、我々の分野とは大いに違っている。

御仁は「和歌と詞書の関係」を研究したいという。
私ならいくらでも相談にのってあげられるのに…
驚くことばかりである。

さて、S先生お勧めのスーパーは、
「FAIRWAY」というお店だった。
今日はミッドタウンに出かけ、
帰りがけに立ち寄ってみる。
なるほど、生鮮食品の品揃えが半端ではない。
しかも新鮮である。
日本食のコーナーもあった。
寿司のパックを買ってみる。
赤身の握りとカリフォルニアロール?

ホテルに戻って早速賞味する。
ぺぺぺぺぺ、なんじゃこりゃ?
しゃりが酢飯じゃないぞ!
こんなマズイものを、
どうしてスーパーで売っているんだろう?

S先生から電話が掛かってきた。
明日、S先生の友人、というか
おそらくパトロンの1人であるW氏が主催する、
発表会と夕食会に参加しませんか、
というお誘いである。
その発表というのは、
三笠宮彬子女王殿下
日本美術について話すのだそうだ。
その件は昨夜の食事の時に伺っていた。

W氏は日本美術の大変なコレクターらしい。
面白そうなので連れて行っていただくことにする。
私は天皇・皇后と直接言葉を交わしたことがあるし、
皇族といっても別に有り難いとも思わないけれど、
そのW氏のコレクションには大いに関心がある。

ただし夕食会だけにしておく。
ドレスコードをお尋ねしたら、
スーツにネクタイでいいそうだ。
といっても後は人民服みたいな立襟ジャケットと、
コート兼用のチロリアンジャケットしか
持ってきていない。
さて、どういうことになりますか。

最新の画像もっと見る