先月のことでしたが、自分の会話を録音する機会がありました。
それを聞いて絶句したものです。
十年間の努力が水の泡になっていたのです。
滑舌が悪い!
もともと酷かったらしい。
らしいと書くのは、滑舌練習する前を知らなかったからです。
まともだと思い込んでいた。
多分、録音する機会があって視聴しても気にならなかったでしょう。
耳ができていないから、気にならなかったはずです。
でも、アナウンス講座に通い、そしてボイストレーニングもして、演技稽古もした。
懸命に努力を重ねて、数年して聞いた時には、耳ができていた。
その時の感想も、ウ~ンと唸っていたのでした。
ところが今回は、絶句した。
耳の衰えは少なくても、声や言葉は即時劣化するのです。
ですから絶望に似た感情を抱いたのです。
もう御芝居しないし、ボイトレにも行かない。
劣化しても仕方ないと思っていた。
でも聞いてしまうと情けなくなる。
昔の自分に申し訳ない。
なので移動中に練習することにしたのです。
バイクだから外に声が漏れるでしょう。
でもラジオを流して走っているから構わない。
歩いている人も極めて疎ら。
信号待ちの車も、自分の音で楽しんでいる。
窓が開いていても気にしなけばいいのです。
アイウエオとかアエイウエオアオとか言っております。
耳の良い方が聞いたら判るでしょうね。
通りすがりだから気にしないのです。
発声練習で大声出している訳じゃない。
以前、車内で発声練習していたら、周りの車にまで聞こえていたことありましたね。
車内から訝しがる顔が面白かった。
犬が吠えることも多かったです。
ボイトレは程々ができないのが困りもの。
その点、滑舌練習は通常音声で充分な音量ですからね。
演技しなくても、元が付く以上は、多少の現状維持が必須。
そう思う事にして、朝の暇潰しします。