受法寺本堂建築誌

伝統木造工法により建築中です

天保13年

2005年08月08日 | Weblog
現本堂は、棟札など建築時の記録がなくいつ頃建てられたか不明でした。
解体中に、向拝・肘木・天板より年号の入った木材を発見。

受法寺現住 無涯
天保十三年寅年 
三月吉辰

天保13年は1842年、今から、163年前です。
高知を襲った巨大地震は、宝永地震が1707年、安政地震が1854年ですから、安政地震の12年前には、現本堂が完成されており、大地震や大津波に耐えたと推測されます。


解体工事

2005年08月08日 | Weblog
本堂木工事を担当する高知の寺社建築会社の澤匠も加わり本格的な解体工事となりました。
今回の工事は修復ではなく、本堂の構造材の傷みが激しく、また寸法も変更となりますので、木材はほとんど使えません。置いておくのは、向拝の周りの彫刻の入った虹梁、海老虹梁、蟇股、龍頭の彫り物などは新本堂にそのまま使用し、濡れ縁は庫裏に、受法寺と浮彫りされた鬼瓦は記念として残します。