対極論

正論・異論・極論…様々な角度から考察する思考実験ブログ

大極論 73号 都民ファースト? 都民ファウスト?

2017-07-03 21:00:39 | 時事・思考実験
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【都議選】結果が出揃う…都民55、公明23、自民23、共産19、民進5、維新1、ネット1★11(2ちゃん 速報プラス・朝日新聞)

【お題】
都民ファーストが大躍進し、自民党が惨敗した。
また民進党が実質的に壊滅した東京都議会選挙だが、これは何を意味し、今後の国政にどのような影響を与えるのか。

【極論】

A:
国政だろうが地方政治だろうが、政治とは主張を持った候補の主張の是非を有権者が判断し投票を行う、または現職議員の実績・所業の是非の信認を判断し投票を行う行為ではないか?
都民ファーストの小池氏の手法は、政策理念も政治的手法の方向性も提示せずに、
有権者の向いている方向に向いた政策を提示し、それを民意と嘯くだけの政策。

単なる「民意の御用聞き」に過ぎない。


B:
民意に合わせた政策の方向性の提示、それこそが「民主主義」の本懐ではないのか?

A:
民意の本音が如何に安い税金で如何に高い効用の行政サービスを享受出来るかを政治に求めている以上、
民意の御用聞きとは単なるバラマキ行政になりかねない。
民意の御用聞きが持続可能な政治運営を不可能にする事は、古くは美濃部都政、最近では民主党政権でそれが証明されている。

B:
では民主主義を行うというのは、
選挙の結果で信認をされた代議士・政党が、その信認を楯に超然とした態度で民意を無視する政治の事を指すのか?

A:
そこはバランスの問題だと思う。
得票議席をバックにやりたい放題やれば、次の選挙で反感を有権者から次は受け厳しい選挙戦と結果を享受しなくてはならない。
だが、一方で民意の御用聞きの政治が蔓延すれば、持続可能な政策、行政運営は不可能になる。
それこそ、民主党の子供手当てと同じように、「国民総買収」の政策が是とされたら、国家だろうが地方政治だろうがは持続した政治は不可能になる。

B:
その意味では小池都民ファーストは、政治を個々人の損得に還元するような総買収政策はまだやってないよね。

A:
というか、築地等で自民党都議連などと対決姿勢を示し、在来権力への反旗というパフォーマンスしかしてないかと。


B:
だがパフォーマンスだろうが何だろうが、民意に沿った政策を行っているだけで、それこそが民主主義じゃないのか?

A:
もし、「民意」がそこまで大事ならば、有権者の為の政治を行うよりも、有権者をパフォーマンスに富んだプロパガンダで誘導し民意を操る方が民主主義的には「有意義」になるし簡単だ。
しかし、それを民主主義と言うのかね?

民意の為に動く訳ではなく、民意をプロパガンダで創り、創られた民意を口実に政治を動かす。
ミンスとマスゴミがそれをやった結果があの鳩山政権だった訳でな。

C:
民意を創るプロパガンダねぇ…
それを批判したら文化人・知識人の政治的「啓蒙」は全否定されちまう。
民衆は政治に疎い、だから専門家・知識人が啓蒙し投票行動を導くのは当然かと。
もし、その啓蒙に反発するのならば、啓蒙自体を否定するのではなく、その啓蒙へのアンチテーゼの啓蒙をするべきだろうね。

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