対極論

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大極論90号 迷惑?忖度? 非寛容? その3

2018-03-24 10:38:26 | 時事・思考実験
(続き)

A:
「国家権力」にファジーさなど認めて良い訳ないでしょ?!

こんな警官の判断一つで逮捕できる恣意的運用が可能な改正迷惑防止条例なんて認て良い訳がない!

B:
そんな声は人権擁護法案やヘイトスピーチ法の時に同じことを言えていた奴に言う資格があるな…国家権力のファジーな権限を民間の特定団体や属性に人権擁護委員という肩書きでばら蒔こうとしたんだからな!
少なくともこうした法律に喝采していたサヨクに言う資格はない。


C:
私は思うのですが…
イデオロギーの左右を含めて、
そうした社会の「非寛容」さが、
ジャッジメントをする立場が恣意的判断で悪を決めて逮捕・拘束出来るような法・システムを容認してしまい、
また恣意的判断が法律を凌駕する危険性を考える事に麻痺させられていると思うのです。


D:
なるほど…
ここまで遡るのも何ですが…
小泉内閣の時代は、自分の政策に賛成するか反対するかの二元論で分断し圧勝し、改革をやった。
その結果社会は経済的に二極され、
小泉改革とは、政策思想的ににも社会的にも分断と非寛容の原点だったとも言えますよね。


そして、第一次安倍内閣・麻生内閣で、メディアと野党が行った常軌を逸した政府攻撃…
政策に対しての攻撃ならともかくカップラーメンに漢字テスト?
完全に政治政策ではなく政権壊しが目的でしたよね?
だいたい経済を大局的見地で判断する内閣にカップラーメンの値段やホッケの調理法を国会質疑で行うのを、メディアは苦言も吐かずに喝采をしていた事で、
メディアは完全に野党と一体化した政治団体と化して、反自民の非寛容の広告媒体でしたよね?

そうやって、非寛容でルサンチマンを煽って成立した民主党連立内閣は「仕分け」と称する非寛容の政策を真っ先にやった結果、
行政も社会も滅茶苦茶になりました。


A:
でも在特会のデビューとも言える京都朝鮮学校事件は鳩山内閣成立直後・平成21年からの話ですよ?

E:
そぅ、
小泉~麻生内閣へのルサンチマン・非寛容の攻撃の反動としての在特会という非寛容の発生。
もっと言えば民主党政権という「左翼革命」の支柱である在日勢力への「カウンター」が在特会とも言えますね。

D:
そうした非寛容の反動へのカウンターとして「しばき隊」という非寛容の組織の結成と人権擁護法案の審議…

B:
そぅした、非寛容の暴走と言える民主党政権を容認するマスメディアの欺瞞…
結局は非寛容の独り善がりは現実政治の無能を増長させるが、メディアの隠蔽により無能は国民の前には隠蔽出来たが…

東日本震災の惨事は、そうした現実政治に対応が出来ない民主党政権の無能さを隠蔽する事を不可能にした…


A:
そして、民主党政権の不手際を口実にネトウヨの増長が増して、在特会が日増しに強まっていく。


E:
民主党政権の無能を隠蔽していたメディアもその犯罪的無能の共犯者とされ、
その一方で、
あたかも「公共の敵」とメディアに貶められた安倍麻生内閣が再評価されはじめ、
民主党の勢いとともに左派とメディアの信頼も地に堕ちましたね。


D:
そうした勢いに乗り、
非寛容の在特会を含めたネット界隈が勢いに乗り…とはならず、一方の非寛容のカウンター側であるしばき隊による実力行使と法廷闘争によりその勢いは嶄減していきましたね。


E:
実力行使を旨とする、一方のしばき隊も解散という形で勢いを落としましたね。

在特会・しばき隊とも暴力的過激的な非寛容がナリを潜め、
左派からはシールズと名ばかりは多文化・平和を表する非寛容団体が立ち上がり、一方ではネット界隈は右派に染まり若者世代に右派的非寛容が支持されていきましたね。


A:
結局は民主党の「非寛容」政治に対して、反動「非寛容」政治の安倍政権が発足した…と。

C:
そうやって非寛容の右派が伸び、
安保・テロ法案が半ば力技で成立し、
その反動でモリ・カケ問題とされる政治問題がメディアから喧伝された…と…

つまるところ、
左右・階層問わずに、政治にせよ法律にせよ、
「社会を如何に良くしていくか」よりも、「敵を潰し社会を如何に自陣営・属性の主張に導くか」にシフトされ、他陣営・他属性・他階級は敵と見なす…


D:
なるほど…
つまり、ルサンチマンが産み出した非寛容な敵対の論理は、
「目的の為なら手段を選ばない」という論理が議論・葛藤のルールを破壊し、
違法・脱法上等での「正義アクション」の正当化を促した。

(続く)


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