対極論

正論・異論・極論…様々な角度から考察する思考実験ブログ

大極論77号(祝・一周年)その船は自らを泥船と忘れているのか。

2017-09-30 05:47:46 | 時事・思考実験
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【衆院選】「前のめりになっていた」民進内、合流拒否も 無所属出馬や残留の動き(2ちゃん・速報+ 毎日新聞)


【民進合流】「リベラル派は排除する」 希望の党・小池百合子代表が明言★4(2ちゃん・速報+ 産経)

【お題

小池新党旗揚げに端を発した政界の流動化は、
民進党の瓦解という激震となった。
この事は衆議院選挙とその後の政局・政治運営にどう影響を与えるのだろうか?

【極論

A:ってかさぁ…これで小池がミンス残党を丸抱えしたら単なるミンスの更なる看板の掛け替え政党なんじゃね?

B:「ちょっと待て その政党は 元民主」ってか?w

C:小池は「合流」とは言ってないし、丸抱えするとも言ってないしな。
個々の議員を精査してから公認の可否を決めるらしいじゃん。

A:どうだかね?
結局は擁立候補を100人以上出す気だが、資金と選挙準備が出来ている候補を出したいとなった場合、民進の議員を選別している余裕は無いのでは?

C:選別の手を抜いて、旧社会党のサヨク連中を無分別に入れたら、
有権者への説明が出来ないだろう…と。


B:まぁ、選別の手間はかけるだろうがね。
赤い候補者や有害な候補者に公認与えても、有権者・支持者から反感買うだけだしね。
既に小池は「リベラル派は排除する」って言明してるしな。


C:というか、前原民進代表は、希望の党が選別をするのがわかりきっていたのに、なぜ『身売り』みたいな真似をしたんだろうね?


A:恐らくだけど、
前原さんて二大政党制が国政に必須だと本気で考えていた一人だと思う。
そして二大政党の為には、万年野党上等のイデオロギー政党を脱却し、現実的政策立案政党に野党第一党が脱皮しないと不可能だと考えていたのでは?

これは前回の民主党・前原代表時代も同じで、現実的政策論争を自民に挑もうとしていた訳だが。
その結果は、現実的政策として自民と是々非々で行うつもりが、実質的に民主党の自民の補完政党化を招き支持者の反感を招いた。

そうした事態に対処する方策が非政策面での自民党叩きで自民党を貶めるしか選択肢がなくなり、
その結果が「永田メール事件」のような事態を招いた。

C:蓮舫前代表が自民のスキャンダル捜ししかできなかったのが、結局は自党が左右に分裂しかねない安全保障政策などで自民と対峙するのを嫌っての結果で、
ある意味では前原さんの民主党時代の代表の政策・政党運営とは方法と結果は似ているが、動機が真逆だったりね。

A:そう、だからこそ前原代表は左右のイデオロギーに凝り固まった人達が牛耳る民進党に限界を感じての身売りだろうね。
具体的には「リベラル」と称する連中の排除、だが民進党自身での自浄能力では無理なので、二大政党の大義で希望の党に吸収される時点での
「レッドパージ(赤狩り)」を小池さんに託したのだろうね。


C:もしそうなら、民進党のリベラル議員は前原代表のペテンに引っ掛かって、解党と希望の党への「合流」って言葉に騙された訳じゃん。

有田が、希望の党への合流を「トロイの木馬」と喩え、希望の党を乗っ取る方便での合流って支持者に言い訳していたが、
実は「トロイの木馬」で希望の党の城内に入ったと喜んで木馬から出てきてみたら、そこは実は城内の「虎口」で三方から弓鉄砲を構えられていたってオチだろ?w


B:けど…そうやって二大政党制になるために「レッドパージ」をやるのは構わないが、
結局、「現実的政策」を提言実現する政党として希望の党をやるとしたら、前原元民主党代表時代みたく政策の対案の提示が難しくなり、
結局は自民党の政策案に埋没してしまうって事を繰り返さないか?

A:その危険性はあるね。
現代政治って案外、国政レベルのまともな政治的選択肢は少ないんだよね。
俺は今後の現実的政策政党同士の論戦は、おそらく「政治的選択肢」ではなく、既に方向付けられている数ある現実的な政治的方針・政策から予算や効率性と緊急度を考慮した「優先順位」を争う政策論争になる場合が多くなると思うし、そうでなくては困ると思う。

自衛権と戦争放棄を争ってるようなお花畑の政策論争の時代は終わりにするべきじゃないかな?

B:まぁそれを望まない、理想の世界・夢想の世界を実現するのが政治だと思っている人が一定数いる訳で、彼らに支えられてリベラルは生き残るし。