対極論

正論・異論・極論…様々な角度から考察する思考実験ブログ

大極論91号 証人喚問? 証人恫喝? その1(つづき)

2018-03-31 17:34:54 | 時事・思考実験
(つづき)

A:
民進党をはじめ野党とそれに追随するメディア界隈は一斉に佐川氏の証人喚問での証言拒否を非難し、
同時に佐川氏が証言した安倍夫妻の関与の否定に関して、無視を決め込むか非難を繰り返すが…

それならば…今回での佐川氏攻撃の急先鋒・立民の福山氏の昨年の籠池理事長の証人喚問後の発言を抜粋するが…
『しかし、ひとつだけ言えることは、虚偽を言えば偽証罪に問われる場で籠池理事長は証言しました。そこことは重く受けとめねばならない』(民主党ホームページより抜粋)

…ならば、佐川氏の「安倍夫妻への関与の否定」を証言した事実も『重く受け止める』べきじゃね?
自分で吐いた唾は…ってヤツだな

B:
籠池理事長の証人喚問は政府への疑問に対しての答えを提示してくれた貴重な証言で、その意味は重く受け止めるべきだが、
佐川氏の証人喚問発言は政府・首相の擁護に終始した発言のみで、
証人喚問ね主旨である首相の関与する点の証言から逸脱している発言で、重みが全く違う。


C:
そんな「論旨」は反安倍界隈が勝手に描いた妄想だ。
もし首相の関与「ありき」、首相は関与しているに「違いない」という結論ありきの証人喚問ならは、それは証人喚問ではなく単なる人民裁判に過ぎない。


D:
その論旨はおかしい、
首相の関与が濃厚だから、その裏付け固めでの証人喚問である以上、
論旨は「首相の関与」に絞るべきで、首相の関与を否定するような証言は場を混乱させるだけなので控えるべきでは?


E:
その前提もおかしいがな。
その前提を述べる人は、首相の関与があるに違いない…ではなく、実際は
「首相の関与が無いと困る」というポジションで話してないのかな?
野党が要求した「証人」だからという理由で、野党側に有利な証言のみを行わなければならないという理由はない。



F:さて…本題を記事に戻します。
まず始めの記事、立憲民主くんのツィートからですが、
証言拒否をするという事は、不都合だから証言拒否をしたという事で、質問者の質問を暗に肯定した事になるのでしょうか?

A:
立憲民主くんの論法は立憲民主党ならではの詭弁だし、人権を掲げながら人権に無頓着な、なんちゃってリベラルだと自己紹介したのに等しい。
「黙秘権」は法で認められた権利である。
その権利の行使を断罪判断をし糾弾する行為は人権の侵害であるし、
また「疑わしきは罰せず」の基本原則を無視した行為だ。


B:
佐川氏への証人喚問は、国民の知る権利の行使そのものであり、
佐川氏は包み隠さず証言すするべきだった。


C:
証人喚問が「国民の知る権利」の代弁ならば、それに失敗した野党は国民に土下座でもするべきじゃない?
佐川氏は自己の義務を自己の権利のうちで果たした。
その一方で既に何度も繰り返されている「証言拒否」とやらは事前に想定されている訳で、
それでも尚、「国民の知る権利」とやらを担いで、佐川氏の権利を制限してまで行った証人喚問が「成果がナシ」ならば、
それは野党は責任を取る事案でしょ?


D:
佐川氏が与党のポジショントークで証言する事がおかしい。
佐川氏は野党質問に真摯に向き合った回答をするべきだった。

E:
佐川氏はポジショントークをした訳ではない。
証人喚問という事実を話す場で、「事実」を証言したに過ぎない。
仮に「都合の良い事」ばかり話し、自己か何かに「不都合な事」を証言拒否したとしても、少なくとも「都合の良い事」に関しては事実だろうし、
それだけでも真相には近づいた。
尤もその彼が証言した「事実」が野党・反安倍界隈には不都合な事実だったので、反安倍界隈のメディアは極力「報道をしない自由」を行使し隠蔽しているがな。

大極論91号 証人喚問? 証人恫喝? その1

2018-03-28 08:58:50 | 時事・思考実験

正論・異論・極論…様々な角度から考察する思考実験ブログ
立憲民主くん「証言拒否、裏を返せば「事実です」「やりました」と認めたということ」 ネット「やっぱり魔女狩りじゃん」(5ちゃん 速報・立憲民主くんツイッター)

▼立憲民主くんのツイート

刑事訴追を理由に証言拒否することは、裏を返せば「はい、事実です」「やりました」と認めているということ。ある意味非常にわかりやすい。

【解説】
立憲民主党公式キャラの立憲民主くんがツイッターでこう呟いたが、
この論旨だと刑事事件の被疑者(佐川氏はまだ被疑者でもないが捜査対象)の基本的な権利よりも証人喚問の証言の強制力が重い、
または証人喚問上では基本的人権は否定される、、というのが立憲民主党の公式見解らしい。

こうした、個人の人権よりも証人喚問の義務の方が重いとする、野党の論理がネット上で問題視されている。


【放送事故】福山哲郎、北村晴男弁護士の法解説が理解できない 生放送で恥を晒す(5ちゃん 速報・netgeek)※元ネタはグッディ

森友文書の改竄騒動で佐川元長官が国会に証人喚問された件で立憲民主党の福山哲郎議員が根本的なところから勘違いをしており、北村晴男弁護士が間違いを正す場面があった。
もはや放送事故のやりとり。

福山哲郎「経緯について刑事訴追の恐れがあり答えられないと仰ってるのに官邸などの指示は『ない』と明確に答えた。不可思議」
北村晴男「全然おかしくない。自分がやった事は刑事訴追の恐れがあり答えられないが、官邸からの指示がなければ『ない』と答えれられる」

北村晴男「全くおかしくないです。刑事訴追というのは虚偽公文書作成罪にかかわるところですから、佐川さんが相当深く関与したんだろうなとなるから答えられない


北村晴男「官邸の関与がないということは答えられるんですよ」

北村晴男「自分がやったことは答えられないんですよ」

北村晴男「官邸からの指示がなければ答えられるし偽証罪にもならないんですよ。そうでしょ?」

北村晴男「経緯を一括りにして喋らなければおかしいという考え方は間違ってますよ」


【解説】
立憲民主党の福山議員が、首相の関与を否定しながら都合次第で証言拒否をする佐川氏は矛盾だと指摘するも、北村弁護士に福山議員はその論旨を否定される。


【お題】
今回の証人喚問で証言拒否を繰り返した佐川氏。
その50回の証言拒否がメディアでクローズアップされた。

同時に佐川氏は、安倍夫妻の関与を否定し野党側の「期待」に反する証言を行った。

こうして証人喚問は幕を閉じたが議会は相変わらずモリカケで紛糾したままである。
こうした状況はどうであろうか?


【極論】

発行者:
一言だけ言わせてくれ!
もし野党が本気で安倍首相の関与を確たる証拠に基づいて確信しているのならば…
『佐川氏を「安倍夫妻の関与を否定した」という証人喚問の偽証罪で、確たる証拠と共に告訴するべきだ。』

モリカケへの首相夫妻の「関与」や「忖度」などは、首相が金銭的授受を受けていない以上、犯罪行為・司法マターではない以上、政治の問題。
また財務局の公文書書き換えはそもそも起訴化出来るか微妙な案件だが、
証人喚問が本当に「偽証」ならば明確に告訴・起訴案件で、
司法の場で「首相の関与」を明確化できる絶対の機会である。
これで野党が佐川氏を偽証罪で告発しないのならば、野党は証拠も確信もなく、単に議会妨害で騒いでいるだけという証明になってしまう。

首相夫人を証人喚問に呼び出す前に、確たる証拠と確信があるのならば、佐川氏の告訴をまずするべきであるのでは?

問題解決のボールは野党側にある。

(続く)



大極論90号 迷惑?忖度? 非寛容? その3

2018-03-24 10:38:26 | 時事・思考実験
(続き)

A:
「国家権力」にファジーさなど認めて良い訳ないでしょ?!

こんな警官の判断一つで逮捕できる恣意的運用が可能な改正迷惑防止条例なんて認て良い訳がない!

B:
そんな声は人権擁護法案やヘイトスピーチ法の時に同じことを言えていた奴に言う資格があるな…国家権力のファジーな権限を民間の特定団体や属性に人権擁護委員という肩書きでばら蒔こうとしたんだからな!
少なくともこうした法律に喝采していたサヨクに言う資格はない。


C:
私は思うのですが…
イデオロギーの左右を含めて、
そうした社会の「非寛容」さが、
ジャッジメントをする立場が恣意的判断で悪を決めて逮捕・拘束出来るような法・システムを容認してしまい、
また恣意的判断が法律を凌駕する危険性を考える事に麻痺させられていると思うのです。


D:
なるほど…
ここまで遡るのも何ですが…
小泉内閣の時代は、自分の政策に賛成するか反対するかの二元論で分断し圧勝し、改革をやった。
その結果社会は経済的に二極され、
小泉改革とは、政策思想的ににも社会的にも分断と非寛容の原点だったとも言えますよね。


そして、第一次安倍内閣・麻生内閣で、メディアと野党が行った常軌を逸した政府攻撃…
政策に対しての攻撃ならともかくカップラーメンに漢字テスト?
完全に政治政策ではなく政権壊しが目的でしたよね?
だいたい経済を大局的見地で判断する内閣にカップラーメンの値段やホッケの調理法を国会質疑で行うのを、メディアは苦言も吐かずに喝采をしていた事で、
メディアは完全に野党と一体化した政治団体と化して、反自民の非寛容の広告媒体でしたよね?

そうやって、非寛容でルサンチマンを煽って成立した民主党連立内閣は「仕分け」と称する非寛容の政策を真っ先にやった結果、
行政も社会も滅茶苦茶になりました。


A:
でも在特会のデビューとも言える京都朝鮮学校事件は鳩山内閣成立直後・平成21年からの話ですよ?

E:
そぅ、
小泉~麻生内閣へのルサンチマン・非寛容の攻撃の反動としての在特会という非寛容の発生。
もっと言えば民主党政権という「左翼革命」の支柱である在日勢力への「カウンター」が在特会とも言えますね。

D:
そうした非寛容の反動へのカウンターとして「しばき隊」という非寛容の組織の結成と人権擁護法案の審議…

B:
そぅした、非寛容の暴走と言える民主党政権を容認するマスメディアの欺瞞…
結局は非寛容の独り善がりは現実政治の無能を増長させるが、メディアの隠蔽により無能は国民の前には隠蔽出来たが…

東日本震災の惨事は、そうした現実政治に対応が出来ない民主党政権の無能さを隠蔽する事を不可能にした…


A:
そして、民主党政権の不手際を口実にネトウヨの増長が増して、在特会が日増しに強まっていく。


E:
民主党政権の無能を隠蔽していたメディアもその犯罪的無能の共犯者とされ、
その一方で、
あたかも「公共の敵」とメディアに貶められた安倍麻生内閣が再評価されはじめ、
民主党の勢いとともに左派とメディアの信頼も地に堕ちましたね。


D:
そうした勢いに乗り、
非寛容の在特会を含めたネット界隈が勢いに乗り…とはならず、一方の非寛容のカウンター側であるしばき隊による実力行使と法廷闘争によりその勢いは嶄減していきましたね。


E:
実力行使を旨とする、一方のしばき隊も解散という形で勢いを落としましたね。

在特会・しばき隊とも暴力的過激的な非寛容がナリを潜め、
左派からはシールズと名ばかりは多文化・平和を表する非寛容団体が立ち上がり、一方ではネット界隈は右派に染まり若者世代に右派的非寛容が支持されていきましたね。


A:
結局は民主党の「非寛容」政治に対して、反動「非寛容」政治の安倍政権が発足した…と。

C:
そうやって非寛容の右派が伸び、
安保・テロ法案が半ば力技で成立し、
その反動でモリ・カケ問題とされる政治問題がメディアから喧伝された…と…

つまるところ、
左右・階層問わずに、政治にせよ法律にせよ、
「社会を如何に良くしていくか」よりも、「敵を潰し社会を如何に自陣営・属性の主張に導くか」にシフトされ、他陣営・他属性・他階級は敵と見なす…


D:
なるほど…
つまり、ルサンチマンが産み出した非寛容な敵対の論理は、
「目的の為なら手段を選ばない」という論理が議論・葛藤のルールを破壊し、
違法・脱法上等での「正義アクション」の正当化を促した。

(続く)

大極論90号 迷惑?忖度? 非寛容? その2

2018-03-24 09:54:49 | 時事・思考実験
(続き)

【お題】
都迷惑防止条例が改正される。
改正の主旨は「ストーカー対策」だが、
条例抵触行為が「みだりにうろつく事」「名誉を害する事実を告げる事」で、告訴なしに現場警官の裁量で逮捕できる権限を付与することになる、という点に反対の声が挙がっている。

一方で、「独り善がり・不寛容」が社会に蔓延し、法に触れなければ何をやってもよい…という脱法行為が増えている現状、
法の厳密な運用より、もっと実態に則したファジーな法整備も必要になってきたとも言える。

法の厳密な運用と法の主旨を無視し脱法を行う者への対処…法秩序はどのようにすれば良いのだろうか?


【極論】

A:
こんなのは、デモなどの市民運動を弾圧する目的なのがバレバレじゃねーか!
民主主義否定のファシズム条例は断固許さない!


B:
ふーん…合法的に許可を得たデモに対してカウンターと称した非合法な妨害デモを繰り広げたり、
「組織的じゃない」と言い訳をしながら、選挙演説妨害を繰り返したしなぁ…
パヨクもそろそろ「おいた」が過ぎてお灸が必要なんじゃね?


A:
…でもさぁ…ネトウヨ・在特会のデモも規制されるんだぜ?

B:
在特会は少なくとも許可された合法的なデモだしねぇ…
というか、元々櫻井の在特会デモってパヨクや在日がやってた恫喝デモをパロってるだけだし…
このパロにパヨクが自省し恫喝デモをやめれば櫻井の意図は一つ達成され、
逆にカウンターという政治活動が触発され過激化すれば、自壊するか法的規制の口実にされ自爆するかするし…櫻井にとってはどう転んでも目的は達成される。

現状パヨクは後者の自壊の道に進んでいる訳さ。


A:
そぃいうモノじゃないだろ!

言論の自由が壊されようとしているんだぜ?
こういう話に右も左もあるのかよ!


B:
ふぅん…
確か、人権擁護法案が出来るそうな時に、比較的右側のネット世論が、
同じように言論や思想信条の自由の危機の問題だと言ってたのを、
左派言論はせせら笑っていたよな?
今回はその自業自得じゃね?

自分達だけに言論の自由をフリーダムにしていた罰だよ。


C:
ふと思うのですが、
この迷惑防止条例やかつての人権擁護法案もそうですが、
内心や思想信条の自由や市民としての行動行為の自由の制限(侵害)の恐れとという点では共通しているのでは?

特に心配するのは、『恣意的さ…』
人権擁護法案などは人権擁護委員の恣意的な判断、
改正迷惑防止条例は現場の警察官の恣意的な判断…
ヘイトスピーチ法等も恣意的な判断…

とにかく「ジャッジメント」出来る側の一方的な判断・裁量の権限を正当化する法律・法案が最近多すぎる気がするのですが…?


D:
社会の変化に法律が追い付いていない…
というのが挙げられますね。
例えば「ストーカー」…
こんなのは昔から居ましたが、
加害者側にも親兄弟などの「世間体」があり、一定の「歯止め」がありました。
また世の中の風潮も「単なる男女の縺れ」と被害者側にも責任があるかのように判断し、問題の顕在化が難しかったのではないでしょうか?
それか核家族化や単身化で家族の縛りや地域コミュニティの縛りが稀薄化し、
社会的に何をやっても怖く思わない「無敵の人」が増え、ストーカーなどの恥ずかしい行為を恥と思わない…または犯罪にエスカレートするストッパーが効かない人が増えた事で、
ストーカーなどが重大犯罪にエスカレートする事が容易になった事が挙げられますね。


E:
どうなんですかね?
実際はそうした「現象」を利用して、権限や権威を拡大したい人々が蠢いているだけかと?

かつてなら警察が相手にしないストーカーなんかは、顔見知りの「コワモテ」に頼んで脅してもらうとか、
人権や差別なんかは怖い童話団体がやってくるとか…
そうした人々・団体の勢力が落ちたので、ストーカーや反人権の集団に歯止めが利かなくなったので、それに代わる警察権限や人権擁護集団が穴埋めの権限を欲して、またはその権限取得の口実にされているのかもしれませんね。


D:
なるほど…犯罪・善悪のファジーさを抑止していた集団・組織の集団意識が弱体化した事で、
そのファジーさが社会の複雑さと相まって増長したので、
そのファジーさが「社会問題」に発展した事に対応する口実で、
規制・抑止する側にもファジー的な判断を認めざる得ないって事になりますね。
(続く)

大極論90号 迷惑?忖度? 非寛容? その1

2018-03-24 09:25:54 | 時事・思考実験
正論・異論・極論…様々な角度から考察する思考実験ブログ
市民活動や報道への規制、懸念も 都迷惑防止条例改正へ (2ちゃん 政治+・朝日新聞)

≫規制対象を拡大する東京都迷惑防止条例改正案が22日、都議会の警察・消防委員会で可決された。
29日の本会議で可決、成立する見通しだが、市民活動や報道機関の取材を規制しかねないと
懸念の声も上がっている。

≫迷惑防止条例は、恋愛感情に基づく嫌がらせ行為を禁じているストーカー規制法とは異なり、
恨みやねたみなど「悪意の感情」による行為などを規制している。

≫今回、監視していると告げること
▽名誉を害する事項を告げること▽性的羞恥(しゅうち)心を害する事項を告げること、の三つの行為を加える。

 また、電話やファクスを想定していた「連続電話」にメールやSNSを追加。「つきまとい」の定義も広げ、
住宅周辺での待ち伏せや見張りなどに加えて「みだりにうろつくこと」も新たに禁じる。

≫これに対し、反対の意見書を出した弁護士団体「自由法曹団東京支部」などは、「名誉を害する事項を告げること」や
「監視していると告げること」などの規制対象の拡大は、市民が国会前や路上、SNSで国会議員の批判をすることや、
報道活動を規制することにつながるなどと批判する。

≫自由法曹団東京支部は、
何が「正当な」行為かを決めるのは現場の警察官の判断に委ねられていると指摘。「恣意(しい)的な乱用を
防止することは到底不可能だ」と疑義を呈している。

(続く)