対極論

正論・異論・極論…様々な角度から考察する思考実験ブログ

大極論 49号 絶食系?

2017-01-15 04:22:38 | 時事・思考実験
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【若者のおしゃれ離れ】アパレル不況に恋愛やおしゃれに全く関心がない「絶食系」若者の影…大手でリストラ相次ぐ★2 (ニュース 速報+・日経)

消費者側の変化も見逃せない。ある調査によると、服を買う上で異性の目を気にする人の割合は45%。今や若者の多くは、おしゃれをする動機すら見失っているのだろうか。

 そういえば、「モテ系」ファッションのブームが一服し、恋愛に消極的な「草食系」や、恋愛に興味ゼロの「絶食系」の存在が指摘され始めたのは2008年ごろ。市場が縮み始めた時期と一致する。

【お題】
所謂「アパレル」が苦境に立たされている。
専門店系ブランド物からセレクトショップブーム、一点豪華主義、そしてユニクロをはじめとするファストファッションに至り、そしてそのユニクロすら右肩下がりの様相が今の被服業界らしいが、
その原因に恋愛に無関心な若者の存在・兆候が関係があるらしい。
このオシャレに無関心な兆候は恋愛への草食化の結果であるのか? 今後のアパレル不況は日本にどのような意味を示すのだろうか?

【極論】

A:
カネが無ければ恋愛も出来ないし、恋愛が人生から切り離されればオシャレで纏う必要も無いし無駄だと思うからなぁ…
当然の話じゃないかな?

B:
ブランドをキメてオシャレするのって一種の「ハッタリ」なんだよね…「俺はカネ持っててセンスもあります」ってみたいな。
だけど、社会が一億総中流な構造の時代ならその経済社会的階層構造での自らの立ち位置をハッタリしてでも一目置かれる事はコミュニティでの付き合いでも恋愛でも必要だったから、オシャレにも十分な社会的インセンティブが有ったが…
今では社会は二極化して、二極化で立ち位置が明確化している以上はハッタリ程度で階層の立ち位置を誤魔化せずバレバレになった時代、高いオシャレをするインセンティブが働く訳がない。
むしろ普通の若者が高いオシャレしていても、「下層のガキが無駄な散財をしている」程度にしか見られないわな。下層のガキがブランド羽織っても貯蓄すら出来ない将来性のない奴に看做されるとかね。

C:
オシャレって総中流の時代に、他者より頭一つ目立つ為の要素だったんだろ?
でも大多数は「オシャレのセンスがあるから自らのセンスに合致したブランドを好み着る」訳ではなく、「ブランドを着ていれば周りからオシャレに見られるから好んで着る」だった訳で、そこにはセンスという自己の才能の発露は何処にも無くあるのはその人の財布の厚さだけだったってな。

だから、DCブランドをはじめとした財布の厚さでオシャレの優劣を競うようなアホは廃れ、同じカネを出すならセレクトショップの選択でセンスを競うようになったが、
結局はセレクトショップ自体がブランド化していくようになって、
結局は社会的な不況も相俟ってファストファッションで「妥協」しはじめたんだろ?
でも人間は妥協とコストパフォーマンスに一度傾くと止まらなくなり、段々と服自体に実用性とコスト追求のみに傾く訳でな。

D:
ブランドって元々は欧州の階級社会で、その人の階級を示すアイテムだったんだよね。
だから、日本のDQN女みたくジャージにエルメスのバッグを持つのなんて滑稽な光景でな。
日本もアパレルが売れなくなったのは二層化の階級化が進み、本来のブランドの意味が浸透して中途半端なアパレルが淘汰されていってるからじゃね?

おそらく上流は正規店で正規に買い、下層はアウトレットモールすら行かなくなるのでは?


E:
本来的な話だが、結婚にオシャレは必須ではない。
本質的には男は働き・収入を得て・妻子を可愛がり・食わせられれば良いし、女は男を支え・子を育て・家事が出来れば御の字のはず。
そこにはオシャレでなければならない要素など全く無い訳でな。

では何故男女の付き合いに近年はオシャレが必要だったか?
労働が農業従事者・鉱工業労働者が多数の時代ならば、人付き合いとはそのコミュニティや職場が中心だったので着飾る必要性も無く、出会いの男女も似た境遇なので「その程度」のオシャレで十分だった。
むしろ男女の魅力とは、よく働き・健康で頑丈・子がよく産まれる尻があれば良いとなる。

それが戦後暫くで農業人口は減少し、若者は都会で働き「サラリーマン」という社会性・コミュニケーション能力を商売道具にする職種が増え、工場労働者も重工業で働く肉体労働者から軽薄短小工業のオペレーターとしての勤め人・サラリーマン化していき、社会性が必須となった。
かくして、二次三次産業のサラリーマンは社会性の発露・証明の一つとしてオシャレ・センスが重要になる。ましてや終身雇用が前提のサラリーマンでは、査定・評価は減点的な考査になり「間違い」が無い事が肝要になり身なりも間違いが無い没個性とトレンドにリンクせねばならない。
また恋愛も、女性が男を選ぶ基準が将来性を決する社会性が核になり、オシャレ・センスは女性にとってその女性個人の嗜好感覚以上に結婚生活の男性の経済的判断指標にもなり、オトコを選ぶフィルターにもなった。
同時に女性も同じで、労働がOL化し同性同僚と同調圧力的なオシャレ・センスが必須となり、同時にある程度の「スペック」のオトコを釣る為の必須武器となった。

さてバブルも崩壊し、格差社会になり恋愛・結婚も困難化する現在、経済的ヒエラルヒーが明確化した状況になって、仕事着以外の服装まで気を使うのはナンセンス化している訳で、アパレル業界は何を消費者に訴求出来るのか?

F:
Eさんの結婚価値観が古すぎてワロタw
でも男が働き女が家事という価値観から脱却出来ないから、男性は将来に否定的になり結婚から忌避し、女性は男性スペック主義から脱却出来ないんだろうね。

実際は、男女が共働きの前提ならば、人生設計に於いて子育てなどは(子供が高卒までならば)大した負担じゃないし、むしろ独身を貫く男女が個々に生活を営むよりは生涯費用は基本的には数段安いしね。
ハッキリ言って、家や車の購入などを非経済的勘定で考えなくて共働きが前提ならば、子供二人くらいを高校くらいは出すのは大した事ではない。

つまり、恋愛草食男子の増加は、男が開き直る度胸も無く、女も「甲斐性」が無いからだよね。
養う・養われるじゃなく、共同体という意識変革・社会のバラダイムシフトがあれば結婚出産率も上がるよ。
まぁそうしたパートナースペック主義から社会が脱却したら、アパレル業界は更に難しくなるだろうけどね。

E:
Fさん、そして低所得から高卒低学歴を強要された子供が量産され社会の階級化が更に進む…と。
まぁ上を目指す事だけが人生じゃないが、あまりに寂しいわな。
でも「出来る子供」が低所得階級でも進学できるシステムが整備されるならばその考えもアリだがな。

さて、オシャレの復権だが、どちらにせよ男女の出会いのインセンティブが必須ではあるな。
先程オシャレは結婚の必須ではないと言ったが、それは生活人としての必須さであって、男女の出会に於ける生理的・感情的な動機ではある。 将来性のバロメーターとか難し話ではなく単純にカッコイイ・カワイイから好きになるのでな。
じゃなければ、女が将来性ゼロのホスト・チャラ男に通い訳がない。

G:
何を小難しい話をw
要するに、男の草食系って経済的理由だと言いたいみたいだが、ホントは二次元の女の子に萌えてリアルじゃあ飽き足らないんだろ?

魔法少女、猫耳、悪魔っコ、戦車兵娘、更には艦娘に戦闘機娘? 冗談だろw
リアルじゃあり得ない性癖が具現化されてるからだろ?

当然、出会いなんて興味なくなるし、オシャレの理由もなくなる。




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