Thinking of you

旅行記や映画の感想など日々の暮らしを徒然なるままに残しておきます

先週の映画

2006-02-12 01:27:03 | 映画
気づけば、一週間前に見た映画でした。
で、かなりネタバレしそうなので、これから見に行こうと思っている方は読まないほうがいいです

映画自体は、ハリウッド的超娯楽大作です。最近、ファンタジーやら歴史モノ(?)が幅を利かせているハリウッド界でありながらなので、それだけで賞賛されてもいいかも。(こう書いておきながら、最近はそれほどでもなくなってきたかな歴史モノ)
お話自体は、とても単純明快……かな?脚本的には、正直、突っ込みどころ満載なんですけど。古今東西の、よくある話。それが、場所がホテル並みの飛行機に代わっただけ
出だしは、けっこうヨーロッパ的で、期待以上なのかな?と思ったんですけどねぇ。
話は、ドイツで夫が自殺してその遺体を娘と共に故郷であるニューヨークへ運ぶために飛行機の乗り込んだ。が、気づけば娘が消えていて、必死になって母親役であるジョディ・フォスターが捜すというもの。飛行機の設計技師であった彼女は飛行機内のことも良く知っいるんだけど、娘など誰も見ていないと言い出す。極めつけは、ドイツの病院に問い合わせたところ夫と一緒に娘も死んだといわれる始末。
基本的に、客室乗務員が子供を覚えていないということ自体がおかしい。乗る前に必ずチャックされていると思うし、誰一人子供の姿をみていないというのも、無関心という理由にしても不自然だし、誰か一人見ていたらこの計画は意味がなくなってしまう、そんな偶然に掛けることじたい犯人側の意図が分からない。
結局、棺に爆弾を隠したいがために(棺のX線検査はしないとのこと。始めて知ったけど)夫は殺されたわけだけど、病院の慰安室係もグルだったら、殺すよりもアメリカ出身の遺体を捜した方が良くないかい?
まあ、そんなわけで、他にも色々と突っ込みどころがあったわけですが、一番の違和感は実はジョディ・フォスターだったりします。
一緒に行った友人は、ひたすら彼女の必死さが怖いと言っていましたが、いや本当に凄い。鬼気迫るものと言えば美談ですが、それだけで怪しいと思った人間を殴り倒すのかしら。まず、娘が居ないと分かったらパニックになって泣き喚くんじゃないかなぁ。
冷静ではないし、切羽詰っている状況も分かるけれどそれでも、機長を呼び出し指示を出すということが、まずできるかどうか……。
う~ん、アメリカ人と日本人の違いなのかしら。泣き喚いて取り乱したら、脚本の悪さも吹っ飛ぶのに。
ああ、でも一つだけ。彼女の娘を抱く腕が、ハリウッドの女優ではなく母親として自らの子供を抱き上げているんだろうなと想像できる、筋肉のついた腕だったところに共感しましたね。映画だけのその場しのぎに母親役だったら、絶対にあんなに筋肉つかないはずだもん。
最後に、余談ですがこの映画の一番の目標。機長役のショーン・ビーンはとてもかっこよかったです
が、余りにも普通の役すぎて犯人を捕まえるためにジョディに協力するとか、逆に犯人側でも良かったぐらい普通の役でした。
う~ん、この映画はジョディ・フォスターのための(ためだけの)映画でしたね。

エリザベスタウン

2005-11-23 19:01:54 | 映画
昨夜、突発的に会社の同僚、女ばかり七人で
仕事が終わってからだから夜の八時ぐらいから始まったそれは、最終のが行ってしまう~まで続けられたのでした。
家に帰ったら日付が変わっておりました
さて、それでもめげずに本日祝日、水曜日は映画館レディスデーの日。
午前中に起きて、映画館へ向かいました(午後からの時間を有意義に使おうと思ったのに、結局2時間も昼寝してしまったよ)。
最後まで、何を見ようか考えていたのですが選んだのは、「エリザベスタウン」
1000円だから、見るかというノリでした。ッてことは、あまり期待していなかったというまあ、恋愛映画が苦手なので……。
さて、これから下はネタバレありなので、嫌な人は読まないでね~。



これは、思いっきりアメリカ映画である。
例えば、公開予定(あれ、公開してりんだっけ?)「SAYURI」が芸者という日本独自の文化を映画化しながらも、主演は中国人。製作はアメリカ、監督はスピルバーグであったりするわけだが。
そして、この物語も何故か主役はイギリス人だったりするのだが。そういう意味ではなくて、アメリカ描いているとでも言うのか。
アクションやら、ド派手な演出で成功を収めたはずのハリウッドが、これだけ上質な家族や、血のつながり(ひいては、歴史)を描けるのは、それがアメリカだからなのだと思う。
都会は、既に寄せ集めだ。そういうイメージがあるアメリカだが、南部の血の濃さというか繋がりというかを濃密に描いた作品とでもいいのか。
この映画は、他の国では作れなかったと思う。
ド派手なアクション映画は、何処の国でも作れる。ファンタジーだろうが、歴史を物語るはずの日本映画だってアメリカで作られてる現状を思えば、国境の意味を考えるのは難しい。
それはいいことなのかもしれないし、グローバル化された世界を憂うつもりもない。
だが、独自の国民性を失うのはいかがなものか。
物語は、単純だ。ケンタッキー州のエリザベスタウンという町出身の男が、その町の兄弟の家で死ぬ。
彼は東京のエレベーターの中で西部の女性と出会い、その足でディズニーランドにいき互いに婚約者がいながらも恋に落ちて西部に住んだのだ。
つまり、恋の相手は悪者だったりする。そのため、彼の妻は夫が死んでもエリザベスタウンにはいけなくて、代わりに息子を送り込む。
それが主人公であり、世界的な靴メーカーを破産させるほど(10億ドル以上)の大失敗をし解雇を言い渡され自殺しようとした寸前に電話で父の死を伝えられたドリューである。
彼は、葬儀が終わったら自殺するつもりで、一週間後に発表されるまでは靴デザイナーとして有名人である身分をそのままにして単身、エリザベスタウンへ乗り込む。が、その行きのの中で、フライトアテンダントのクレアに出会う。その女性というのが突飛な女性で、果たしてあそこまでの女性が居るかどうかは難しい。少なくとも、私の周囲には居ないけれど。
まあ、そんなこんなで周囲の人間が父に愛されていたことが分かり、結局は母も妹もエリザベスタウンに来て、父の死を悼む。
そうして、己の仕事の失敗をクレアに告げたドリューは彼女から分厚い手作りの地図を貰って、父の遺灰を詰めた骨壷と共に己の住む町へドライブすることにした。
……なんか、上手く言えないなぁ。三分の二以上が南部での出来事です。クレアとの出会いもそうだけど親戚やらの濃い血のつながりを表すえエピソード。
いとこの親子や孫の姿もそうだけれど、小さな人間関係や出来事をとても上手にちりばめています。仕事仕事で、クリスマスの家族のディナーまで欠席した自分はなんだったんだろうとドリューは考えるわけです。
楽しくって笑えるエピソードもありながら、号泣はしないけれど泣かせる場面も随所にあったりします。最後は、葬儀が終わって帰るドライブシーンなのですが、確かにいいシーンなんです。結局ドリューが父(遺灰だけど)と生前果たせなかった計画を実現させるわけですが、これはちょっと間延びしたかなぁ。
難しいけど、前半の親族たちとのシーンの中に散らばせた方が良かったかも~とは素人判断ですが……。
サテ、個人的には主人公オーランド・ブルーム。既に世界の若手俳優としての有名人ですが、何故にして彼が主人公なのか。
彼自身はインタビューでイギリス英語とアメリカ英語の違いが……とは語っていますが、字幕を追う身としては分かるはずもない。幾ら、アメリカの若者の格好をしても、あの南部独特の熱さみたいなのは纏えない。
が、上手かったです。ハンサムとして騒がれているのが、惜しいほど。後半のドライブシーンで、彼は百面相をするわけですよ。遺灰の父に語っていわけですが、時に笑い憤り泣く……。
大損失を会社に齎し、夢破れ彼女にも捨てられ、父に死なれるという、どん底の繊細な青年の役を見事にやり遂げたなと思います。
こういう役は、多分これからあまりやることはないだろうなぁ。ハリウッドの頂点走ってますからねぇ。それが、残念な役者かもしれません。
いや勿論、ハリウッドのド派手な映画も楽しいんですけど。
あ、惜しいのは靴デザイナーとして大失敗した後でも、それでもエリザベスタウンの人たちや家族は受け入れてくれるというエピソードがあれば、もっと良かったかも、でした。

ドミノ

2005-11-01 00:49:59 | 映画
日曜日の朝、映画に行ってきました。
実は、10月までの割引券があったからなんですが、前日、一緒に行った友人と悩みました。
……見たい映画が無い
ここまで面白くない映画を並べる映画館って、どうよと悪態までついた始末。
で、それでも「シン・シティ」と「ドミノ」の日本に絞ったはいいが、時間帯が……
シン・シティなんてレイトショー枠。仕方が無いのでドミノになったんですが、これもまた9:30か16:30か21:00ぐらいしかないという……。
日曜日の朝、起きている負け犬(笑)がいるかと、ブツブツ文句を言いながらも、割引券を使いたのは貧乏性ゆえか。
で、日曜日のあさ9:30から行ってきましたよ、キーラ・ナイトレイの「ドミノ」。
まったく、予備知識なし。ついでに言うなら、期待も無く(笑)
が、が、これが面白かった

アメリカでの、実際の人物をモデルにした作品。所謂、賞金稼ぎです。
前は、けっこう映画のネタになってましたが、そう言えば最近見ませんねぇ。
で、俳優の父にモデルの母。実際、自分もモデルで活躍したこともあり、何不自由ないお嬢様が、けれど満ち足りない生活に嫌気が差し、ふと目に止めた新聞記事の「賞金稼ぎ」に惹かれ、殆ど押しかけ同様に賞金稼ぎの仲間になってしまう。
チームを組んで、ある三つ巴の事件に巻き込まれてしまうんですが……。
これが、また、テンポよくって。カメラアングルの素晴らしさ。映像美はオープニングもそうですが、最初の登場人物の紹介のところなんて、小気味いいほどです。
テンポの良さで進むんですが、間間にFBIの取調べの「静」の部分が神経質な感じではいる。
で、更に観客は引き来れてしまわけです。
重たいテーマがあるわけではなく、何かを伝えたいと全面的に出している映画でもありません。
確かに考えれば、恵まれた生活をしていた一人の美しい女性が「賞金稼ぎ」という、正義と悪の中間点を選んだ理由とか。
彼女の仲間の、存在や過去なんかを考えればそれはそれで病んだアメリカの現実を思い知らされるのかもしれないのですが。
だけど、もう、そんな難しいことは要らないんです。
どんな小難しい屁理屈を並べようとも、そんなことはどうでもいいんです。
見終わった瞬間、「面白かった!」そういえる映画がベストなんではないでしょうか。
そして、正直、紛れも無くこの映画は「面白かった」映画でした

2005年ベスト1かな~。まあ、R15は伊達ではなく、暴力シーンは山とあるはドラック、セックスもありますからねぇ。好みの分かれる映画かも知れませんが。

ルパンvsチャーリーとチョコレート工場

2005-09-26 00:22:08 | 映画
何故か三連休で映画館へ二度足を運んで、映画を見てきました。
この秋、面白い映画無いなぁなどと思っていたのに。
以下、ネタバレあると思いますので、見ていない人はお気をつけ下さい。


さて、最初に見たのが「ルパン」でした。
特に前知識も無く見たのですが、個人的にはとても面白かったです。普通に、ルパンの小説の中の一作を映画化したのかなと思ったのですが、まったく違っていました。因みに私は、ルパンだったらホームズでしょうの人なので、詳しくはありません。一緒に行った友人がルパンファンということで、原作には無い設定というかお話みたいです。幾つかのお話を繋ぎ合わせたというか。
幼少期の、何故彼が怪盗になったかという理由から、貴族から盗み血を流さないことを信条にしているかまで。
派手な爆破シーンも一つや二つではなく、銃撃戦も殺人事件も麻薬もあってエロティックでもあるという……。
見る前は子供向けかなと思っていたのですが、いやさすが人生を描くと言われている、フランス映画。これだけの要素を並べながら、けしてハリウッド的にはならないところはいっそ、見事です。
ルパンの役者さんも最初は軽薄なだけの青年のイメージだったんですが、息子を攫われたところで泥水の中で泣くシーンがあるんですよ。そこから、どんどん良い男になって、最後は冷めた瞳といい見事でした。
一つの事件を追うものではないので、果たして何処で終わるんだ、この映画?みたいな感じにはなりましたが、ハリウッド的映画に飽き始めてきた方には、お勧めです。


次は「チャーリーとチョコレート工場」。
これまた、大まかなことしかしらずに見に行ったのですが、賛否両論分かれそうですが私は、面白かったです。
でも、この面白さというのが、シュールな面白さというかブラックユーモアというか。個人的には、子供向けではないと思うんですけど。
映画通の方とか、音楽に精通されている方にはクスリと思わせるシーンも多いです。ヒッチコックとか2001年宇宙の旅、猿の惑星なんかのパロディとかがちりばめられているし。知らない人も、勿論、面白い。
極彩色な画面といい、ジョニー・デップの奇抜な衣装と、わざとらしい表情なんかは子供にも分かりやすくしているのかもしれないけど。子供、泣き出すか悪夢を見るのではと思ってしまいました。
テーマは家族でしょうし、ゲームオタクや子供に甘い親などデフォルメしているとはいえ、居そうな親子を登場させたりもしているんですけどねぇ。
これは、公開されてかなり日が経っているにもかかわらず、殆ど満員なのも、最後まで誰も席を立たなかったのも頷けました(いろいろ映画を見ていますが、私はこれは初めてでしたね)。
不気味なのに癖になりそうな、そんな映画でした。

突然ですが、映画の感想(笑)

2005-07-24 00:38:41 | 映画
いろんな書かなきゃと思うことをすっ飛ばして、今日行ってきた映画の感想。
一緒に行った友人の感想ブログを読んだら、書きたくなってしまった

どのくらいぶりなのか、記憶が無いほど前に邦画を見て以来の邦画。
「姑獲鳥(ウブメ)の夏」
これは、知っている人は本当に知っていて、知らない人はまったく知らないという原作を元にした、映画化は無理だろうといわれていたものを見事なキャストとスタッフで映画化した話である。
ってことで、この後はネタバレあるので気をつけてください。


まずは、私の一番好きな小説家はミステリー作家の京極夏彦氏。勿論、「姑獲鳥の夏」の原作者である。なので、それほどコアではないが、とりあえずこのシリーズは全作読み終わっているよんという人間である。なんだ、読み終わっているだけかとお思いの知らない方のために。
この本、一冊が辞書並の厚さである。ついでに言うなら、難解このうえないシロモノ。絶対に面白いから読みなと数年前に妹に貸し、今回映画に行くために読み返そうと妹に言ったら、いまだ読んでいなかった
ちなみに、それでも読み返してみればさすが一冊目。これに続くシリーズよりは遥かに読みやすく薄い!そして、登場人物勢ぞろいするこの一作目なくしてベストセラーにはならなかっただろうと思われる。(そう、このシリーズベストセラーなんです。そっちの方が私は驚きだ)
舞台は戦後の東京。登場人物は学生時代や、昔からの仲間。
怪奇本(?)等専門の古本屋、蘊蓄はじめたら止まらない京極堂(ちなみに、神社の神主でもあり憑き物落としでもある。)。
鬱病気味で後ろ向き粘着質の、小説家、関口巽。
子爵の息子なのに破天荒、美男子なのに左目が悪く(戦争のときの照明弾のせい)その左目で見えないものを見る(ここだけちょっと、どうかなと思うが、それが彼の魅力)榎木津礼二。
戦争時代は関口の部下だった、刑事で榎木津の知り合い(幼馴染?)木場修一。
この四人が主要メンバー(ちょっと、違うか?)。

戦後の雑多だが復興の熱気にまみれた時代、オカルトモノ等の噂は山とあって。
今回は関口が仕入れた情報、20ヶ月も子供が生まれないままの女に対しての意見を京極堂に聞きに行くことから物語は始まる。

個人的には思い入れがある分、感想は辛口になるもので。ただ、原作に凄く忠実だったと思います(まあ、それなりにあの厚さの本を二時間にまとめるんだから、はしょった部分もありますが)。カメラの使い方が凄く見せると思います。キャストも、最初はちょっとな~とイメージが出来ていたので違うかなと思っていたのですが、最後には違和感なかったですからね不思議なことに。
しかし、ちょっと中途半端な感じが否めない。
基本的には、おどろおどろした話なんですよ。現代だったら有り得ないという話を、時代が時代だからありえて、更に悲惨さを増すというか。
R-15ぐらいで作ってほしかったかな。もうちょっと、血とかエログロとでもいいますか、そういう部分がイマヒトツだったのが残念でした。妙に明るいというかポップというか。凄く悲惨な事件を扱っているわりには。
最後の京極堂(堤真一)の衣装が~、原作は墨で染めたような真っ黒な着流しに、黒い羽織。手には手甲。黒足袋に黒下駄、鼻緒だけが赤い……これ、この格好して欲しかったよぉ~
あと、私は原作を読んだ友人と一緒だったんですが、これは原作を読んでない人間には意味が分かるのだろうかと……。
今回は読み直していったので、まるで復習しているようにすんなりと内容が入ってきたのですが、読んでない人は分かるのだろうか?
原作者本人が傷痍軍人の水木しげる(京極夏彦と親交の深い、ゲゲゲの鬼太郎の作者)役で、出てたんだけど、これは本を読んでないと分からない……ってか、本読んでても分からないかも。本に写真は載っているけど遠目だし。
もし、この映画を見に行くときはやはり、原作を読んでからがお勧めしますね。
夏の夜にぴったりの、小難しい本なので嵌る人は熱さも気にせず一気に読めるし、嵌らない人は眠気に襲われます。
これ、シリーズ化されるのかな。日本独特の文化を描いているかもね。シリーズ化……、今回みたいに原作に忠実だったらOKだけど、映像化不可能だろうってのもあるから(作っても、ちゃっちくなりそうだし)そこがクリアできるなら、シリーズ化はひとまず賛成かな。

最後に、京極堂のセリフ。
「この世には、不思議なことなど何も無いのだよ」

……やはり、カッコイイです

スターウォーズ/エピソード3先先行上映

2005-06-26 22:02:10 | 映画
うう、実は先先行上映(そんなものがあることすら、知りませんでした)に土曜日、友人に誘われていってきました
金曜日の夜に連絡が来たんですが、一度は見とこうと思っていたから「ま、いっか」の軽いのりでした。
ちなみに友人は大ファンで、前日にしっかり2をみて復習して行ったとか。
ちなみに、連絡が来たときはテレビで1を放送していたので、それなりに復習は無意識にしていたらしい私です。
午前中に英会話に行って3スクリーンで、何回上映だかわからないといったら、それは先先行上映なのか?と言われましたが、確かに先先行上映でした。
今週の土曜日が先行上映。そして7/8から上映だそうです。
でもなぁ、どんなに混んでいるんだろうと思っていったら、まったく混んでいませんでした。
友人曰く、本当に好きな人は先先行上映の第一回目に見るのだそうです。既に午後でしたから、何回目かの回でしたからね、私たち。

そんな私が語ろうと言うのだから、ファンの方は読まないほうがいいかも(ネタバレ、ありそうです……てか、皆さん、内容は知っているでしょう)
普通に面白かったです。う~ん、でも、イマイチのめり込めないのは何故だろうと考えて、感情移入できないからだと納得。
そう思ったら、そう言えば、先回も同じ友人と行って(彼女も私も、すっかり忘れていたのだが)同じ感想を言ったような気が……(笑)
う~んと、アナキンが暗黒面に堕ちる理由が弱い気がしたんですよ。
確かに、愛する妻や子を守るためと言う理由ではあるのですが、彼は幼い頃から母と離れてオビ=ワンを師と仰ぎ、ジェダイになったわけですよね。
それを、裏切るわけですから、もう少し葛藤があったほうが良かったのではと思うのです。
でも、生まれてくる子供を助けたい、自分も幼い頃奴隷として育てられ、その後母と離れて暮らさねばならなかった過去を持つのに、子供まで殺すというのはねぇ。
どうなんでしょう、そんなん思うのは私だけかしら。
でも、ダース・ベイダー誕生は凄く迫力がありました。
このシリーズを最初に見ていたら、スターウォーズに対する見方も変わったかもと思うほど。
4・5・6・1・2・3の順番なわけですよね、放映が。
思わず、レンタルビデオ屋へ行ってスターウォーズを借りようと思ったら、行った場所が悪かったのかなかったのが残念
機会があったら(私が忘れないうちに)見直して見たいなと思ったのでした。
ちなみに、この長いシリーズで特に好きな登場人物も居なかった私ですが、これだけこき下ろしておきながら言うのもなんですがアナキンはかっこ良かったです。
他の映画を知らないんですが、暗黒面に落ちたときの美しさというか……。際立っていたような気がするんです。映画雑誌とかで見る普通の彼よりも、アナキンのときのほうが美形な気がしました。
う~ん、何でだろう。不思議だ。

Catch me if you can

2005-04-22 00:40:25 | 映画
最近、映画の話題ばかりですが、レンタルビデオ屋さんが一週間50円をしていたので、つい大量に借りてしまったうちの一本。
レオナルド・ディカプリオとトム・ハンクスの共演。本当にあった話ということで公開当時はかなり評判になったような気がするのですが。
映画館でCM見たときも、面白そうと思いつつ結局、見ないままに終わってしまったものです。
もっと、コメディタッチの映画なのかと思っていたら、結構ヒューマンドラマっぽくって別の意味で面白かったです。
以下から、ネタバレありの感想。

16歳までは恵まれた家庭で、良い両親に囲まれていたレオですが父親の事業の失敗。母親の浮気、それに伴う離婚などが原因で家出。
お金のために詐欺行為を働くようになるのですが、頭の回転は昔から良かったようで小切手詐欺を働き始めたんです。
それが、とても未成年とは思えないほど大胆不敵。パイロットから医者、検事補まで職業を偽り詐欺行為。アメリカからヨーロッパと世界中が舞台です。ある意味、職業で人を判別する現代社会を皮肉っているようにも思えますが。
その原因は全て、親の子供に対する愛情不足のような気がします。多分、いいとこのぼっちゃんだった彼は年齢よりも更に精神的には幼かったのではないか。ただし、頭だけはすこぶる良いというのが、一般人とは違うところで。
あの大胆不敵詐欺行為は、子供の後先見ない大胆な行動に似ています。
唯一、彼の共感者である父親は彼がフランスにいる間に亡くなってしまいます。
彼は服役の命じられるのですが、数年の後、刑期半ばで彼を捕まえたFBIのカール(トム・ハンクス)にその才能を買われFBIに引き抜かれるわけですが。
追いつ追われつしていた彼ら。しかし、レオが未だ愛情に飢えた子供であることを見抜いたのも、カールだったんです。それはまた、彼も愛情に飢えた人間だからなのではないかと思われます。
今もまだ、FBIに協力しつつ、小切手の機械を発明したレオの元には数百万ドルが入るようになったとか。これが全て、実話だって言うのが、アメリカの懐の広いところだと感心してしまいます。(勿論、犯罪は許されることではないですけれど)
久々に、普通に面白い映画でした。140分、一気に見れました

NED KELLY

2005-04-10 00:52:41 | 映画
 映画の感想の前に、ご存知の方も多いと思いますがこのHPの本体が諸事情(というか、更新しなかったせいとも言うので自業自得なんですが)により、削除されることになりました。
この、日記はこのアドレスで続けていきますし、いつの日かHPも再開したいとは思っているのですが、とりあえず暫くは日記のみの更新となります。
本体のアドレスでお気に入り等に追加されている方は、急遽変更をお願いします

ここから、映画の感想です。

オーランド・ブルームが出ているということでミーハー根性で借りた映画ですが、思ったよりも骨太な映画で面白かったです。
だけど、彼がこの映画の出演を決めた心意気は買いたいのですが、浮いてたかも
ヒゲをはやして無骨なイメージを作り上げようとしていたのでしょうが、無理があるなぁ。良い意味でも悪い意味でも、二十代後半の男性を指してなんですが、可愛い顔なんですよね。
まあ、作品的には考えさせられる濃厚な話です。史実を基にしているので、救いようがないと言えばないんだけど。

以下、あらすじ。ネタバレあるので気をつけてください。

19世紀オーストラリア。貧しいアイルランド移民の子ネッド・ケリーは、犯罪者の息子というレッテルが故に、若くして馬泥棒の冤罪で逮捕されてしまう。出所したネッドが真面目に生きようとするも、横暴な警察は、難癖をつけてはネッドや家族を投獄しようとしてくる。耐えかねたネッドは、遂に弟ダン、二人の友人とともに銀行強盗”ケリー・ギャング”となり、国中にその名を轟かすおたずね者となっていく。 そのあざやかな手口は無関係な人々の命は奪わず、盗んだ金は彼の家族や貧しい友人や仲間達に配っていた。やがて警察の大部隊は彼らを捕らえようと大規模な捕獲作戦を開始する。結局、彼らとの戦争を前にして作戦は失敗。彼らの心意気を感じてくれていた町の人たちも殺されて、仲間たちも死んでいく。そして、ネッドもまた……。彼の助命嘆願書は3万人を超えたが、許されることなく罰せられたのでした

アレキサンダー

2005-02-27 19:48:28 | 映画
実は、面白くなかったという感想を一人の人からもらっていて、それ以外の人は見ていないという映画。
時間と安いチケットが手に入ったので果たして?といった感じで見に行きましたが、普通に面白かったです。
歴史が分からないので歴史的検証とか言われると困るのだけれど、名前しか知らない「アレキサンダー」は本当に普通の人間であるということに納得した。
彼が幼い頃から死ぬまでの、お話である。
あそこまで、見果てぬ地を目指したのは彼の育った環境のせいだと思う。
死んだ父の夢を、更に彼を乗り越えるために東へ東へと領地を広げる旅をする。その一方、まるで母親の呪縛から逃れる旅にも見える。
彼の目指した東と西との融合は、単にいい訳に思えた。
彼は唯、飢えたように「何か」を探して生きてきたのだ。その「何か」を分からぬままに。
ある意味それは悲惨でもあるが、なまじ権力があったせいで部下はいい迷惑だと思うのが本音だ。
彼の最期は納得できるものがあり、何故、もっと早くに……という思いが無いわけでもない。
彼は死ぬために生きてきた。
死ぬことを求め、死に場所を求め生きてきた。
死ぬことに恐怖しない人は、強い。だが、それと同じことを部下や他人に求めることは間違っている。
そして、死ぬことを恐れない人間よりも、死ぬことを恐れる人間のほうが実は遥かに強いのだ。
彼は偉大な英雄になることを望み、歴史に名を残すことを求めていた。それは、神話の世界アキレスにも同じことが言えるのだが、如何せん、相手は神話上の人物だ。
思うに、偉大なことをしたいと思わない人間のほうが、逆に偉大なことするのではないかと思う。だからこそ、彼は焦り過ぎたのか。
登場人物は豪華。予算もふんだんにあり、巨匠オリバー・ストーンの作品である。三時間を長いか短いかは人によるが、私は楽しめた。
ちょっと、戦闘シーンが残虐すぎたり(アレキサンダーの残虐性を示すためなんだろうが)、最初の戦いは妙に長すぎて、もう少し短くしてもとか、オープニングは薀蓄が長すぎて、もう少しシンプルに出来なかったのかとも思いもしたが……。
「トロイ」あたりを、俳優人ではなく物語として面白いと思えた人間は面白いと思える作品でしょう。

最後に蛇足ながら、西と東の融合は人間の手でどうこう出来るものではない。
人の手で出来ることは、共存し理解することだ。
融合に必要なものは、けして人の手ではない。それは神の領域、「時間」という魔法だけなのだ……と個人的には思いました。


エイブル(able)

2005-02-24 23:32:04 | 映画
テレビも面白くなかったので、雑誌を見ながら適当に衛星でもつけておこうと見始めた映画(ドキュメンタリー?)。
気づけば、思いっきり引き込まれておりました。
久しぶりに感動して、涙がチョチョ切れちゃった
最初の15分ぐらいを見逃したのが、本当に悔しいぐらい。
内容は、自閉症(知的障害者なのか。そこのところは良く分からなかったけれど)の仲の良い青年二人が、アメリカにホームスティするという話なのだ。
期間も、特定の場所も定かではないのだが、受け入れる夫婦は典型的な善良なアメリカ人。
日本の画一的なカテゴリーの中に括られるんではなくて、一人一人の人間性や性格を本当に尊びながら暮らしていく様は感動的ですらあった。
けれど、そのことに感動するということは、日本の教育がそれだけ劣っているのだということだと思う。本来は、普通に行われていなくてはならないのに……。

高校生のジュン。彼を受け入れる高校。彼の授業には都度、同じ校舎で学ぶ健常者の高校生が着く。彼らにとって、それは単位の一つであり、当たり前のことなのだ。
子供の頃の交通事故で脳に麻痺と身体が不自由になった青年が、ジュンのパートナーになった。彼は学校の人気者で、朝来るとずっと学校の扉を開けているのだ。それは健常者だけではなく、障害者も通う彼らが通れるように。それを手伝うように言われ、最後には自主的に開けるようになったジュン。
少し年上のゲンは、障害者の自立支援の学校に通いホテルで働くまでになったのだ。
そして、二人を支えたジョシカとマーク(名前、うろ覚えだけど)本当の両親のように彼らを支え、いろんなことにチャレンジし、最後には彼らにたくさんの事を学んだと言い切る彼らは凄いなと思った。
自分の息子だったら、誇りに思うという。
何よりも、アメリカの支援政策が素晴らしい。健常者と同じ高校。障害者を雇う企業。アフターファイブも、スペシャルオリンピック(知的障害者のためのものなのか?)のためにバスケットを練習する場所が用意されている。
家になんか、篭らない。本当に、外へ外へ出て行く国は、いろんなことを言われていても素晴らしいと思う。
彼らは学んでいないのではなくて、処理能力が少し遅いだけなのだと同じく自閉症の息子を持った中国系の女性は語っていた。
「フォルダーがたくさんあって、どこに仕舞ったか分からなくなるの。だけど突然フォルダーが開いて分かるようになったとき、教えたことが無駄ではなかったと思うのよ」
余裕のある生き方だなぁと思った。一つ一つ、本当に丹念に丁寧に生きている暮らしだと思う。
日本のように余裕の無い、時間に追われ時間を過ぎ去るように無駄に生きている国はやはり貧しいのかもしれない。
いろいろ思うところはあるし、全てが正しいわけではないが、それでもアメリカの懐の大きさというか精神的な豊かさを垣間見た気がする。

感情を余り表さないジュンが、学校最後の日に一人で泣いていたのが印象的だった。