Thinking of you

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ルパンvsチャーリーとチョコレート工場

2005-09-26 00:22:08 | 映画
何故か三連休で映画館へ二度足を運んで、映画を見てきました。
この秋、面白い映画無いなぁなどと思っていたのに。
以下、ネタバレあると思いますので、見ていない人はお気をつけ下さい。


さて、最初に見たのが「ルパン」でした。
特に前知識も無く見たのですが、個人的にはとても面白かったです。普通に、ルパンの小説の中の一作を映画化したのかなと思ったのですが、まったく違っていました。因みに私は、ルパンだったらホームズでしょうの人なので、詳しくはありません。一緒に行った友人がルパンファンということで、原作には無い設定というかお話みたいです。幾つかのお話を繋ぎ合わせたというか。
幼少期の、何故彼が怪盗になったかという理由から、貴族から盗み血を流さないことを信条にしているかまで。
派手な爆破シーンも一つや二つではなく、銃撃戦も殺人事件も麻薬もあってエロティックでもあるという……。
見る前は子供向けかなと思っていたのですが、いやさすが人生を描くと言われている、フランス映画。これだけの要素を並べながら、けしてハリウッド的にはならないところはいっそ、見事です。
ルパンの役者さんも最初は軽薄なだけの青年のイメージだったんですが、息子を攫われたところで泥水の中で泣くシーンがあるんですよ。そこから、どんどん良い男になって、最後は冷めた瞳といい見事でした。
一つの事件を追うものではないので、果たして何処で終わるんだ、この映画?みたいな感じにはなりましたが、ハリウッド的映画に飽き始めてきた方には、お勧めです。


次は「チャーリーとチョコレート工場」。
これまた、大まかなことしかしらずに見に行ったのですが、賛否両論分かれそうですが私は、面白かったです。
でも、この面白さというのが、シュールな面白さというかブラックユーモアというか。個人的には、子供向けではないと思うんですけど。
映画通の方とか、音楽に精通されている方にはクスリと思わせるシーンも多いです。ヒッチコックとか2001年宇宙の旅、猿の惑星なんかのパロディとかがちりばめられているし。知らない人も、勿論、面白い。
極彩色な画面といい、ジョニー・デップの奇抜な衣装と、わざとらしい表情なんかは子供にも分かりやすくしているのかもしれないけど。子供、泣き出すか悪夢を見るのではと思ってしまいました。
テーマは家族でしょうし、ゲームオタクや子供に甘い親などデフォルメしているとはいえ、居そうな親子を登場させたりもしているんですけどねぇ。
これは、公開されてかなり日が経っているにもかかわらず、殆ど満員なのも、最後まで誰も席を立たなかったのも頷けました(いろいろ映画を見ていますが、私はこれは初めてでしたね)。
不気味なのに癖になりそうな、そんな映画でした。

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