ちょっと仕事が忙しく目に負担が掛かってたので、ブログもお休みしました。
でも更新がないのに、アクセス数が増えてるという現象はどう解釈したらいいんですかね?
さて、写真の「猫」、9月9日付けの日経新聞、“美の美”に掲載されていたもの、スキャナーで取り込みました。
(うう、新聞のしわが・・・)
長谷川潾二郎(1904~1988)が愛猫のタローを描いたものらしいんですが、「惚れてまうやろ」
果たして描かれた動物の絵の中で猫の占める割合がどの程度のものかわかりませんが、猫の絵には犬や鳥やあるいは親類の虎などとは一線を隔す柔らかで静謐な磁力空間が形成されていませんか?
古くは源氏物語の中にも登場しますから、人間とは随分長い付き合いのペットということになります。
(源氏物語では源氏の正妻として迎えられた朱雀院の愛娘、女三宮が、柏木と不義を犯すきっかけとなるのが、猫ですよね。ねようねようと鳴くとか言ってたのは小泉 吉宏の漫画“大掴源氏物語”の中でしたか・・・)
このキジトラの安らかな寝顔を眺めていると、目の不調で苛立ってる神経もふんわりなだめられるような気がします。
昨日も眼科に参りましが、眼球の拡大写真に写ってる“つぶつぶ”が前回よりもわずかに減少したのみで、元通りになるのはずっと先になる模様です。
それでも人間は単純なものですね、わずかでも快方に向かってると思われる事実を確認できただけで、スッと心が軽くなるのですから。
ところで、“つぶつぶ”は“ぶつぶつ”より擬声語としてはかわいいですが、源氏物語の中では現代とは大分異なったニュアンスで使われておりますね。若い女性の肌の、張りのある、ぴちぴちとした感じを“つぶつぶとした”という風に表現しているようです。
この猫に擬態語をつけるとしたら、普通なら「すやすや」、くるねこさんなら「すよすよ」というところですかね。