「わがテレビ青春記」

一年に一度北島町創世ホールの自主事業で文化講演が開催されるのだが、このところ、何故か仕事か、他に抜けられない用が重なって(去年の「南方熊楠」もそうだった)ずっとごぶさたである。
今年は2月21日に演出家、今野勉氏の講演があったのだが、ありがたいことにまたしてもDVDを(本日)届けていただいた。
早速拝聴しましたが、良かったです。
今野氏というのは「七人の刑事」など多くのテレビ番組の演出を手がけ、長野オリンピック開・閉会式のプロデューサーなどイベントの演出でも知られる伝説的テレビ・ディレクターである。
中身に関して、要約は難しいのだが、印象に残ってる言葉で尚且つ本質をついてると思われるのが「テレビは絵(ビジュアル)だけじゃない、時間なんだ」という言葉です。
テレビにハプニングはつきもの、度胸を据えて臨機応変に対応する心構えが身についているのでしょう、どっしりと安定感のある語り口の中にも、いやでも歴戦の豊かな経験が詰まっているのを感じずにいられませんでした。
だから「創造的な仕事と非創造的な仕事があるのではない、創造的な仕事をする人間と非創造的な仕事をする人間がいるだけの話である」という言葉には素直に頷かされました。
ただ、意欲と才能が正比例しないという厳しい現実もまた事実。
どんな人間でも受け手ではあり得るというのはありがたい話です。
余談ながら、送って貰ったDVD、ドライブにセットしたとたん、ものすごい、聞いたことの無いラップ音(?)が・・・。
原因は、先にセットして取り出しを忘れていたCDと2枚無理やりドライブに押し込められたせいで機械が猛抗議してた、ということだったようです。(そりゃ怒るわな)