去年は「源氏物語」が世に登場してからちょうど一千年とした「源氏物語千年紀」、各種行事が賑やかであった。
たまたま、わたくしは8年ほど前から、地元阿南市の文化振興事業の一環として富岡公民館で月一で開講している「源氏物語を原文で読む会」に参加している関係で、とりわけそうした動向には興味をそそられ、京都まで屏風やお軸といった美術品の展示会を観に行ったりもした。
写真は下京区にある風俗博物館へ立ち寄って撮ってきたものである。
お坊さんの衣装を取り扱っている井筒法衣店の5階に(エレベーターで昇っていくのだが、扉を開けると瞬間に強い香の香りが漂ってきた。)六條院が4分の1の縮尺で作られており、四季折々の宮廷人の様子をいろんな小道具共々、装束の色目や文様も忠実に再現した雅な人形を配して表現してあるのだ。
「百聞は一見にしかず」、物語の世界が実にわかりやすく頭に入ってくる。
大和和紀さんも「あさきゆめみし」ではビジュアル化するにあたって大分苦労をされたらしいが、実際、なにかくに、目に見える形にするというのは大変な作業だろう。
ただ、文章で読む「源氏物語」はまた格別に得難いロマンの宝庫である。
読んでも読んでも飽きるということがない、さらに夢中にさせる魅力を持った物語本である。
また、のちの便で、興味深い登場人物の分析などもしてみよう。
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